トルメニア王国は
ルシリア東北部に密集する各国の東北部に位置し、加工業を得意とし建国以来数度の戦火しか起こらずに平和裏な国として知られる。
戦火は常にトト大河の利権を巡って
クシュリニア王国との戦いが主に成る、またトト大河には肥沃な大地が有る為に
クシュリニア王国は未だにこの利権を手にしたいと考えている。
一度国の中部まで版図を失う物の、トルメニアの懇願により当時の
キリシア王国、
タリエリス商国が援軍を送られ逆に版図を広げた経緯を持つ。
今ではトト大河の殆どを自国領としているが、その一部は奪い切れず未だにその痕跡が残って居る。
この国には
兎が多く、また農閑期には
羊や
犬でさえもそれに加わり、一大手工業地域と言っても良いだろう。
目の教義から逸脱する部分もあるが、手工業に専従する
羊や
犬、果ては
猫や
鳥までも存在し、表に出れない分、下請けとして名を覇している者も数多く存在している。
トト大河を手中に収めた事か、麦も多く収穫され、それがこの国民の主食と成り、自給力は高く130%と推定されている。
下請けから売買には税金を掛けず、商店及び客に対して売買にのみ税を掛ける為、ここの住人は比較的恵まれた生活をしていおり、その余裕が多くの興行等を各地に呼び寄せている。
加工業が得意な為に他国かの輸入も多く、また生産された物も輸出が多い為、これに関係する商人は強い商機どこにでも転がっていると言えるだろう。
新たな物、工夫された物、化粧細工された物など、一度物が出来たら民間用から、貴族用、そして王族用までに作り込むチャンスを商人は逃さない。
確実な投機、目がある商人は没落したとしても、トルメニアで再起した者、息を吹き返した者の数は多い。
国民性は開放的でありながら、職人気質が高く、僅か五歳程度の児童でも自分の作った物には誇りを持つ。
開拓性も強く、親の仕事を受け継ぐ事は殆どまれで、自分で作った作業所など殆どその弟子等が引き継ぎ、継承されている。
識字率は75%ほどで、文盲者は北のトト大河周辺に住む農民だけであるだろう、それを改善すべく国は進んで学校などを推進しているが、手工業で食える為にあまり成果は上がっていない。
「全てを開拓する者」「一を十にする者達」と称賛を受けるが、その実「荒儲けする奴等」と言われる事もある。
ただ、それは技術力が足りない者、生産工夫を馬鹿にする者の言葉であり、トルメニアの技術力は各国認めている。
特産品は手工業で作られた、革製品、鉄製品、木工製品などであり、金貨10枚で仕入れたら銀貨150枚(銀貨は金貨の約1/10)で売買しており、流通の手間賃が入ればほぼ二倍で販売されているだろう。
手工業目立つが、実際はこの国は相当な農業立国であり、多くの農産物を各国に輸送し多くの富を得ている。
この国の気質及び状態から、この国を奪うよりもそれを利用しようとする国が多く、戦争とは縁が無い。
周辺国及び他国との関係も友好であり、この国を攻めようとした場合、その後ろから援護射撃が受けられる関係を常に整えている。
下手に攻め込めば藪蛇である事から、長い平和を今後も継承される事と考えられる。
最終更新:2012年08月22日 22:04