ルトメニア王国は
ルシリア東北部に密集する各国のほぼ最東北部に位置し、他国との婚姻関係を多く持つ国と言われている。
王族が各国と婚姻関係を持つのは普通の事であるが、国是として貴族以上の婚姻は国内で認めれて居ない。
またこの国是は国民にも及び、原則国外の者を国内に組み込む様に仕組まれているとも考えられる。
美人、美男を産すると言われ、それと婚姻関係を持つ各地の豪商、豪農と婚姻関係が、この国を成り立たせていると言われる。
国土の地味は低く、寒冷な地帯である事から大きな穀倉地は無く、農業立国として成り立つ事は不可能な地である。
森林は多く、樹木に関しては豊富であるが、それを採取してしまった場合に北からの防風林が無くなり、それを考慮しなく採取した時代、国民の20%が失われた。
以後、国法として樹木の採取は国の指示、命令が無い限り厳格にこれが守られいる。
暖を取る為に、この国では早くから石炭の発見、その利用性を国民に広く伝え、国営の石炭鉱から得られる物を国民に支給している。
だたしこれは他国への輸出を厳禁とし、国内需要にのみ賄っている。
国民性は、美男美女の様相からは窺い知れない質実剛健、厳しい寒さに耐えた結果であろうと言われているが、この為に離婚離縁率が高い。
離婚離縁を認めていない
カウマの教義からすれば、これは教義への離反であるが、国内に置いてはこれを
カウマ教団に認めさせている。
この際に、結婚契約に不備が有った事を
カウマ教団に認めさせる事であり、その為に多額の金品が贈られたとも言われている。
自給力は30%以下、実際この国で産出される農作物は少ない、識字率も40%以下で周辺諸国の力量としては最低である。
貴族階級にのみ恩恵が高く、それに準じて他国からの支援を持つ者が裕福な生活を送っているが、不思議な事にこの国の民が飢える事が少ないのはこの国の特産に要因している。
「困難を苦にすない者」「苦痛すら楽しめる者」と評価が高いが、実際は「喰うに困った者達」「面で飯が食える者」との酷評も多い。
特産は良質の塩である、これが有る為にこの国は他国と一線そ引いている。
勿論他国でも塩の生産は行われているが、この国ほど純度の高い塩は作成されておらず、これを超えるのは各地にある岩塩であるが年間安定に採取はされていない為、ほぼ独占されていると言って良いだろう。
他国からの援助も踏まえ、これを利として王侯は強い力を持っている。
得る事が少ない国である事と、近隣と縁結びである事から、この国に刃を向ける国は無い。
勿論、塩に関しての利権はあるが、その製造に関わる石炭鉱、及びその製造方法が国家の機密とされている為、国王を捉えてもこれに応じる事は無いだろう。
それを踏まえれば、攻めるよりも利用する事が頭に浮かぶだろう。
利無く、益無い国に軍を起こす国はない、隣接する国は塩の需要はあるが、高額で無い限り利用するに良く、敢えて攻める意味は無い。
最終更新:2012年08月23日 00:06