ガルーシャ(組織)

ガルーシャとは、ルシリア東北部に根付いた暗殺集団の名称である。
本拠地は海に浮かぶ小島ファルテニス島である。

その活動範囲はルシリア東北部に限らず、メシュニカ島や更にその先にある国々、団体に対しても活動が行われている。
組織の属する者は全て稀目を持ち、独自で進化した体術を駆使して暗殺を行う。

ガルーシャのその祖はカウマの弟ガルーシャであり、左目に龍目を持っていた事から、稀目の組織が作り上げられたと考えられる。
組織は頭首と呼ばれる者に従い、その者命は絶対である。
頭首の下に「ガルーシャを継ぐ者」「ガルーシャを担う者」とに別れ、前者は次期頭首と任じられ、後者はそれの補佐として位置付けられている。
それが選ばれるには「生命の矢」と「命脈の秤」によって選ばれる。
それぞれは秘儀に当たる為、それと選ばれた者にしか公表されないとされている。

ガルーシャに属する者は赤い宝石を身に付け、それは稀種が開眼した時にガルーシャの頭首から受け渡される。
若しくは稀種を持っているだろうと任じられた時にも、例外的に受ける場合がある。
ガルーシャが実行部隊とすれば、ガルーシャの下部組織に蒼き者と任じられる組織があり、これらは実行部隊を補佐する諜報組織と考えて良いだろう。
その者達は血が薄い事から浅き者、若しくは頭首から青い宝石を受け渡される為に蒼き者と呼ばれる。
蒼き者達から派生した(稀種として生まれなかった)者達は、占い師や薬師、どこにでもある怪しげな店には蒼き者の鼻薬が嗅がされており、彼らからすれば絶対者として知られている。
また彼らによって、暗殺業務などの仲介が行われていると考えられる。

ガルーシャの総数はおおよそ五百名、蒼き者はその三倍と言う事から千五百名程度の組織であろう。
実質的に戦闘向きの稀種である者は、70割程度であるが、それでも力を持つ集団としては最大の組織である事が伺える。

頭首は代々「咎の部屋」に入る事が仕来りと成って居る。
光の届かない地下室で、何人との接触を行わず自らを傷付け、万人の死を償う為に頭首がその咎を受ける事からこの名前が付けられた。
頭首は暗闇の中で殺した相手を会話を行い、その恨みを身に一身に受け、その恨み辛みをあの世に運ぶ物だとされている。

ガルーシャは独自の体術があり、その流出は掟として禁じらている。
もしもガルーシャの者では無く、この技を使う者が現れるのであれば全力で排他して来た歴史を持つ。
この技を身に付ける為に、過度な修行を課す事が日常であり、「伸腕の行」などもその一つである。
自信の腕の骨を折り、僅かにそれを伸ばして行く荒行だが、腕が長いと言う事はそれだけ戦いでは優位である事も真実である。
長年この修行を行った者は、膝下に手首が来る者もガルーシャでは稀では無い。

ガルーシャには、序段、真記、奥伏の教書がある。
序段は1~4までに別れ、主に稀種の種類、生き方、ガルーシャの者として生きる為の理が書かれている。
浅き者が読めるのは此処までである。
真記はガルーシャの者が読む物であり、ガルーシャの歴史から内部的な事が記載されている。
カウマ教団確執、ガルーシャの起こり、暗殺に関するノウハウについても細かく書かれていると言われている。
奥伏は「ガルーシャを継ぐ者」を選択する方法や、ガルーシャで行われる秘儀が数多く記載され、これを見る者はガルーシャの中でも選ばれた物だけである。










最終更新:2012年09月03日 20:11
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