古将棋

No.:「将棋ったー」の番号

 盤:8x8,9x8,9x9
 駒:18x2=36枚
 No.12,13,14,FM平安将棋
 Shogi variantsサイトでZRF配布あり(heian8x8,heianshogi)
 ShogiV搭載
 1120年頃の書とされる『習俗辞典二中歴』に平安大将棋とともに掲載されている将棋です。
 「平安小将棋」とも呼ばれます。
 盤は、縦横8マスずつ,縦8マス・横9マス,縦横9マスずつの諸説あります。
 駒は、玉将・金将・銀将・桂馬・香車・歩兵の6種類です。
 敵陣に関する記述はありませんが、相手から見て3段目までに入れば玉将と金将以外のどの駒も金将に成れると考えられています。
 取った駒を自らの持ち駒にはできないと考えられていますが、持ち駒が使用できるルールも存在したとする説もあります。
 敵の玉将を詰めると勝ちになりますが、敵を玉将だけにしても勝ちになると考えられています。

 盤:13x13,13x10
 駒:34x2=68枚
 No.15
 ShogiV搭載
 1120年頃の書とされる『習俗辞典二中歴』に平安将棋(平安小将棋)とともに掲載されている将棋です
 盤は、縦横13マスずつ,縦10マス・横13マスと諸説あります。
 駒は、平安将棋の6種類の駒に、銅将・鉄将・横行・猛虎・飛龍・奔車・注人を加えた、13種類です。
 相手から見て3段目までに入れば玉将と金将以外のどの駒も金将に成れると考えられています。
 取った駒を自らの持ち駒にはできないと考えられています。
 敵の玉将を詰めると勝ちになりますが、敵を玉将だけにしても勝ちになると考えられています。

 盤:9x9
 駒:21x2=42枚
 No.43,FM象将棋
 ShogiV搭載
 『諸象戯図式』『象棋六種之図式』に記載されています。
 本将棋の王将の1つ上に酔象を加えて、持ち駒の再使用をできなくしたものと考えられています。
 盤は、縦横9マスずつとされています。
 駒は、本将棋の8種類の駒に、酔象を加えた、9種類です。
 自分側の3段が自陣、相手側の3段が敵陣です。
 玉将/王将、金将以外は敵陣に入ると成駒になります。
 成る方法は、「敵陣の外側にある駒を敵陣内へ移動させた時」「歩兵・香車が不成で敵陣に進入した場合、最終段へ移動した時」です。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。

 盤:9x9
 駒:21x2=42枚
 1973年に一乗谷朝倉氏遺跡から発掘され、福井で朝倉象棋が指されるようになっています。
 小将棋で、持ち駒の再使用をできるよういしたものと考えられています。
 盤は、縦横9マスずつとされています。
 駒は、本将棋の8種類の駒に、酔象を加えた、9種類です。
 自分側の3段が自陣、相手側の3段が敵陣です。
 玉将/王将、金将以外は敵陣に入ると成駒になります。
 成る方法は、「敵陣の外側にある駒を敵陣内へ移動させた時」「歩兵・香車が不成で敵陣に進入した場合、最終段へ移動した時」です。
 取った駒を自らの持ち駒することができます。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。

 盤:9x9
 駒:23x2=46枚
 本将棋に醉象1枚を加えた小将棋に、さらに猛豹2枚を加えたものと考えられています。
 盤は、縦横9マスずつとされています。
 駒は、本将棋の8種類の駒に、酔象と猛豹を加えた、10種類です。
 猛豹の位置は、銀将の1つ上という説と、金将の1つ上という説があります。
 醉象の成駒は太子、猛豹の成駒は角行ですが、金将は不成か飛車に成るかが不明です。
 自分側の3段が自陣、相手側の3段が敵陣です。
 玉将/王将、金将以外は敵陣に入ると成駒になることができますが、不成も選択できます。
 成る方法は、「敵陣の外側にある駒を敵陣内へ移動させた時」「歩兵・香車が不成で敵陣に進入した場合、最終段へ移動した時」です。
 取った駒を自らの持ち駒することができるかは不明です。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。

 盤:12x12
 駒:46x2=92枚
 No.48,FM中将棋
 公式サイトでZRF配布あり(Chu Shogi)
 ShogiV搭載
 『象戯図式』『諸象戯図式』『象棋六種之図式』に記載されています。
 盤は、縦横12マスずつとされています。
 駒は、玉将/王将・金将・銀将・香車・飛車・角行・歩兵・横行・竪行・龍馬・龍王・獅子・奔王・反車・盲虎・麒麟・鳳凰・猛豹・銅将・醉象・仲人の21種類です。
 自分側の4段が自陣、相手側の4段が敵陣です。
 玉将/王将、奔王、獅子以外は敵陣に入ると成駒になります。
 成る方法は、「敵陣の外側にある駒を敵陣内へ移動させた時」「敵陣内にある自軍の駒で敵の駒を取った時」「歩兵・香車が不成で敵陣に進入した場合、敵駒を取るか最終段へ移動した時」です。
 本将棋と違い、不成で敵陣内に入った駒は、「敵駒を取る」「いったん敵陣から出てまた入り直す」「(歩兵・香車の場合のみ)最終段へ移動」した場合にしか成ることはできません。
 (歩兵・香車は、敵陣1段目に不成で進んだ場合でも、不成を選択できます)
 成るのは移動が完全に終了した後です。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。

 盤:15x15
 駒:65x2=130枚
 No.49
 Shogi variantsサイトでZRF配布あり(daishogi)
 ShogiV搭載
 『象戯図式』『諸象戯図式』『象棋六種之図式』に記載されています。
 成立は中将棋よりも古く、『象戯図式』に記載されており、「鎌倉大将棋」と呼ばれることもあります。
 盤は、縦横15マスずつとされています。
 駒は、中将棋の21種類に鐵将・石将・桂馬・悪狼・嗔猪・猫刄・猛牛・飛龍を加えた、29種類です。
 自分側の5段が自陣、相手側の5段が敵陣です。
 玉将/王将、奔王、獅子以外は敵陣に入ると成駒になります。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。

 盤:16x16
 駒:78x2=156枚
 No.59
 公式サイトでZRF配布あり(Tenjiku Shogi)
 ShogiV搭載
 『象戯図式』『諸象戯図式』に記載されています。
 大将棋の拡張であり、追加された駒が大大将棋・摩訶大大将棋・泰将棋のものとほとんど重複せず、別系統の拡張と考えられています。
 「天竺将棋」と呼ばれることもありますが、変則将棋の「天竺将棋」(安南将棋の変種)とは別物です。
 盤は、縦横16マスずつとされています。
 駒は、仲人を除く中将棋の20種類、大将棋の鉄将・桂馬、車兵・獅鷹・奔鷲・火鬼・水牛・竪兵・横兵・大将・副将・飛将・角将・飛鷲・角鷹・犬を加えた、36種類です。
 (中将棋・大将棋と同じ駒は機能は同じですが、鉄将・桂馬は成り駒が変わっており、奔王・獅子も成ることができます)
 自分側の5段が自陣、相手側の5段が敵陣です。
 玉将以外は敵陣に入ると成駒になります。
 成るのは移動が完全に終了した後であり、2歩移動できる駒の場合は2歩目を移動した後です。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。
 大将、副将、角将、飛将は、それぞれ特定の方向に、自分よりも格の低い駒ならばいくつでも飛び越えて、その飛び越えた駒(味方の駒も含めて)を全て取ることができます。
 駒の格は、「1:玉将、太子」「2:大将」「3:副将」「4:角将、飛将」「5:その他の駒」の順です。

 盤:17x17
 駒:96x2=192枚
 No.60
 公式サイトでZRF配布あり(Dai Dai Shogi)
 Shogi variantsサイトでZRF配布あり(daishogi)
 ShogiV搭載
 『象戯図式』『諸象戯図式』『象棋六種之図式』に記載されています。
 天竺大将棋とは別方向の大将棋の拡張であり、特殊な成りのルールがあること、醉象と太子がないこと、左右非対称性が強く、駒の種類が多いことが特徴です。
 盤は、縦横17マスずつとされています。
 駒は、桂馬、盲虎、酔象を除く大将棋の全ての駒を含む、64種類です。
 (中将棋・大将棋・大大将棋と同じ駒は機能は同じですが、成り方が異なるものが多いです)
 自陣・敵陣という概念はなく、本将棋や中将棋などとは異なり、敵陣に入った時ではなく、敵の駒を取った時に成駒になります。
 獅子・麒麟・鳳凰・猫刄・飛龍・盲猿・変狸・変狐・東夷・南蛮・西戎・北狄・馬麟・近王・狛犬・古鵄・毒蛇・老鼠・踊鹿・行鳥・水牛は成ることができ、盤上のどこでも成る可能性があります。
 成りは強制で、成れる時は必ず成らならなければなりません。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。

 盤:19x19
 駒:96x2=192枚
 No.61
 Shogi variantsサイトでZRF配布あり(makadaidai)
 ShogiV搭載
 『象戯図式』『諸象戯図式』『象棋六種之図式』に記載されています。
 駒の枚数は大大将棋と同じ96枚ながら、駒の種類は50種と減っており、大大将棋の駒を整理した拡張です。
 成り駒も、多くの駒が金将になるか「奔」が付いて「歩けた方向に走れるようになる」と規則性が高くなっています。
 全体的に大大将棋を整理して指しやすくしたものとなっています。
 盤は、縦横19マスずつとされています。
 駒は、大将棋の全ての駒と大大将棋の一部の駒を含み、50種類です。
 (中将棋・大将棋・大大将棋と同じ駒は機能は同じですが、成り方が異なるものが多いです)
 自陣・敵陣という概念はなく、大大将棋と同様で敵陣に入った時ではなく、敵の駒を取った時に成駒になります。
 奔王・龍王・竜馬以外の駒は成ることができ、盤上のどこでも成る可能性があります。
 成りは強制で、成れる時は必ず成らならなければなりません。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。

 盤:25x25
 駒:177x2=354枚
 No.63
 ShogiV搭載
  『象戯図式』『諸象戯図式』『象棋六種之図式』に記載されています。
 「無上大将棋」とも呼ばれますが、『象棋六種之図式』で「泰」の字を当てたものが現在まで残っています。
 盤は、縦横25マスずつとされています。
 駒は、大大将棋・摩訶大大将棋の多くの駒を含み、93種類です。
 (中将棋・大将棋・大大将棋・摩訶大大将棋と同じ駒は機能は同じですが、成り方が異なるものが多いです)
 自陣・敵陣という概念はなく、大大将棋と同様で敵陣に入った時ではなく、敵の駒を取った時に成駒になります。
 自在天王・奔王・龍王・竜馬以外の駒は成ることができ、盤上のどこでも成る可能性があります。
 成りは強制で、成れる時は必ず成らならなければなりません。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。

 盤:36x36
 駒:402x2=804枚
 No.64
 1990年頃に発見された大橋家の古文書『大局将棋駒』の中に記載されている将棋です。
 『象戯図式』でも言及されています。
 盤は、縦横36マスずつとされています。
 駒は、209種類です。
 自分側の11段が自陣、相手側の11段が敵陣です。
 玉将、鳩槃、鳩盤、天狗、鳳師、麟師、大将、鉤行、鵬師、中師、獅鷹、奔鷲、大師、大旗以外は敵陣に入ると成駒になります。
 成るのは移動が完全に終了した後であり、2歩移動できる駒の場合は2歩目を移動した後です。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の最後の1枚の玉将または太子を詰ませた方が勝ちになります。
 つまり、玉将を取られても太子が残っていれば負けにはなりません。
 大将、副将、角将、飛将、猛龍、飛鰐(飛将の成駒)は、それぞれ特定の方向に、自分よりも格の低い駒ならばいくつでも飛び越えて、その飛び越えた駒(味方の駒も含めて)を全て取ることができます。
 駒の格は、「1:玉将、太子」「2:大将」「3:副将」「4:角将、飛将、猛龍、飛鰐」「5:その他の駒」の順です。

 盤:11x11
 駒:27x2=54枚
 No.50
 公式サイトでZRF配布あり(Wa Shogi)
 ShogiV搭載
 『諸象戯図式』に記載されており、『象戯図式』でも言及されています。
 盤は、縦横11マスずつとされています。
 駒は、靏玉・風馬・登猿・鴟行・鶏飛・猛鹿・猛狼・鳫飛・烏行・盲犬・牛車・雲鷲・燕羽・飛鷹・走兎・隠狐・萑歩の17種類です。
 自分側の3段が自陣、相手側の3段が敵陣です。
 靏玉・雲鷲・隠狐以外は敵陣に入ると成ることができます。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 敵の靏玉を詰めると勝ちになります。

 盤:7x7
 駒:16x2=32枚
 No.16,FM鳥将棋
 公式サイトでZRF配布あり(Tori Shogi)
 Shogi variantsサイトでZRF配布あり(torishogi)
 ShogiV搭載
 盤は、縦横7マスずつとされています。
 駒は、鵬、鶴、雉、鶉、鷹、燕の6種類です。
 自分側の2段が自陣、相手側の2段が敵陣です。
 鷹と燕は敵陣に入るか、敵陣に打ち込まれた場合はそこから移動する時に成駒になります。
 成りは強制で、成れる時は必ず成らならなければなりません。
 取った駒を自らの持ち駒にできます。
 持ち駒は、盤上の開いているマスに表の状態で打てますが、燕は敵陣の最終列には打てません。
 敵の鵬を詰めると勝ちになります。
 入玉にあたる入鵬による引き分けはありません。
 打ち歩詰めに相当する打ち燕詰めは禁じ手ですが、突き燕詰めは可能です。
 同じ縦の筋には燕は2枚までしか置けず、三燕は二歩と同様に禁じ手です。鴈に成った場合の制限はありません。

 盤:19x19(交点置き)
 駒:90x2=180枚
 公式サイトでZRF配布あり(Ko Shogi)
 『象戯図式』で言及されています。
 盤は、縦横19交点ある囲碁の19路盤を用います。
 駒をマスの中ではなく囲碁やシャンチー(中国象棋)のように交点に置きます。
 駒は、白石の碁石には黒字で、黒石の碁石には白字で、裏面の成駒では朱字で、駒名を書きます。
 駒は、34種類あります。
 取った駒を自らの持ち駒にはできません。
 自分側の6路目までが自陣、敵側の6路目までが敵陣です。
 敵陣に入った時に成ります。
 将・中軍・旗・鼓を取った時にも成ります。
 力士・龍驤・招揺・霹靂を取った時、1路までしか進めない駒(親兵・舎人・舎餘・軍吏・軍匠・中軍・鼓・護兵・仏狼機・弓・弩・砲・歩兵・牌・旗)は成ります。
 仏狼機を馬兵が取った時、成ります。
 記室が軍師に成った時、同時に前衝と後衝も成ります。記室が軍師に成ると、敵の毒火は死にます。 
 高道が死んでいる場合、旗と鼓は成れません。高道が死んだ時、霹靂・招揺は旗・鼓に戻ります。
 聖燈から八方向5路の位置に五里霧がある場合、高道に戻ります。
 自分の「将」および「中軍と旗のどちらか」を取られると負けになります。
 ただし、中軍が「帥」に成れば将と同じとなり、将と旗が取られても負けになりません。

 自作した古将棋用のZRFです。
 公式サイトでZRF配布されています。

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最終更新:2020年05月19日 12:13