タカ

ワシタカ目ワシタカ科


  • エジプトのヒエログリフでは「神」を意味する。
   同地では鷹を殺すと死罪になったとか。

   身を投げた際にアポロンによってタカに変えられたとする。

  • 中世宗教画では霊魂を表わし、ウサギやスズメ(肉欲の象徴)を引き裂く姿を描いて
   霊の肉欲に対する優越の隠喩に用いられた。
   一方でキリスト教図像学では「妬み」の意味も持つという。

  • 日本書紀』仁徳天皇四十三年九月の条に、日本最初の鷹狩の記事が載る。

  • 江戸時代成立の『禰津家鷹秘書』に、はぐれてしまった鷹を招き寄せる秘伝が掲載されている。
   いわく、その鷹の尾を三つに折って紙に包み、その紙に「アビラウンケンソワカ」と12回唱え、
   臼を伏せてその下に置き、東へ向いて「南無八幡大菩薩」と100回唱えるという。
   すると三日のうちに戻ってくると云々。


      参考文献
『変身物語(下)』オウィディウス
『世界大博物図鑑 鳥類』荒俣宏
『新編日本古典文学全集 神楽歌・催馬楽・梁塵秘抄・閑吟集』


最終更新:2015年06月16日 04:01