M:地鎮のための埋納物に関するメモ

   壺が二つ見つかっている。中には小さな尖った金属の棒、コイン、それに卵が入っていたとか。




      ☆国内の例

  • 東大寺旧境内、大仏殿から北約470mの地点で、和同開珎5枚を入れた須恵器の壺が出土。
   時期的に大仏や大仏殿建立時期に当たるかもしれないと可能性が示唆されている。 →東大寺

  • 奈良県薬師寺東塔基部から、和同開珎4枚が2015年に見つかっている。

   銅銭計195枚が出土。うち29枚は国産の高級緑釉壺に入れられていた。
   これもおそらく地鎮目的ではないかと考えられている。

  • 滋賀県手原遺跡で、平安時代の遺構から古代銭「富寿神宝」を各5枚入れた甕5つを
   十文字の形に配し、さらにその四隅に深めの皿を伏せた状態で埋めた遺構が出土。
   こうした配置の埋納遺構は初めて発見されたという。
   周辺からは他に土を丸めて焼いた玉、桃の種が発見されている。

   木簡が発見された。そこには「東方慈父西方愛母北方長寿西方福徳中央利養堅牢地神吉急々如律令」と書かれていた。


  • 沖縄県の、首里城御庭西側にある御嶽で発掘されたチョウセンサザエの貝殻の中から、
   琉球の金銭(埋納用の金貨)8枚が発見されている。
   金銭は15世紀中ごろのものと見られ、この類の埋納銭としては県内最古かと見られる。
(琉球新報2014年9月6日記事)



   ……などなど。見つけたら随時追加の予定。
最終更新:2015年08月21日 14:09