- 脇腹より犬の六頭十二足が生えている姿であるとされる。
- オウィディウス『変身物語』によれば、元は乙女であったという。
スキュラに思いを寄せる海神
グラウコスから逃れたところ、グラウコスは
キルケの元を訪ねて
スキュラをその気にさせる薬を依頼したが、キルケは逆にグラウコスに恋情を抱き、
これが叶わないと知るとスキュラに毒を飲ませてその姿を怪物に変えたのだ、とする。
- なお、ウェルギリウス『アエネイス』第五巻にて、船競争をする場面で用いられた船の名前の中に
「スキュラ号」が見られ、こうした怪物の名前を船につけていた事が知られる。
(詳細は
アイネイアスの項目参照)
- プリニウス『博物誌』第三巻に、「スキュラの母として知られているクラタエイス河」の一文が見られる。
- またプリニウス『博物誌』第三巻は、スキュラの棲む暗礁はシチリア島とイタリア半島との間のの
海峡部分であるとしている。
参考文献
『ギリシア神話』アポロドーロス
『変身物語(下)』オウィディウス
『アエネーイス(上)』ウェルギリウス
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』
最終更新:2016年02月20日 05:46