子であると記述されている。
- ウェルギリウス『アエネイス』第七巻によれば、このキルケは父の目を盗んで、
太陽神の車を引く牡馬に自分の牝馬をかけ合わせて二匹の馬を生ませたとの記事があり、
この二匹は
ラティヌスの手によって、イタリアに到着した後の
アイネイアスに贈られている。
- ホメロス『オデュッセイア』では、アイアイエの島に住む魔女として登場し、
オデュッセウスの部下たちを薬によって豚に変えてしまうが、
オデュッセウスは
ヘルメスの助言によりキルケの薬を無効化して危難を脱する。
それ以降、キルケはオデュッセウスに食べ物を援助したり、助言をくれたりするようになる。
二人の子供があった事を記している。
- オウィディウス『変身物語』によれば、元々は乙女であったスキュラを毒薬により
海の怪物に変えたのはキルケであった、という。
- プリニウス『博物誌』第七巻に、イタリアのマルシ族という種族はキルケの息子(アグリオス?)の末裔で、
唾液がヘビの毒を無効化する治癒剤となっている(もしくは蛇にとって致命的な毒を生成する)という。
参考文献
『神統記』ヘシオドス
『オデュッセイア(上)』ホメロス
『アエネーイス(上)』ウェルギリウス
『変身物語(下)』オウィディウス
『プリニウスの博物誌 Ⅱ』
最終更新:2016年03月06日 05:12