普見者のアルゴス

   アレストルの息子であるとする説、アゲノルの子であるとする説、
   イナコスの子であるとする説、イスメネの子であるとする説、大地(ガイア)の子とする説などがある。

  • 百の目のうち二つずつが交代で眠りにつき、常に他の目が監視を続けるという。

  • アポロドーロス『ギリシア神話』によれば、アルゴスはアルカディアを悩ましていた牡牛を退治してその皮を身にまとい、
   また同様にアルカディア人に危害を加えていたサテュロスをも殺した。
   さらに、通行人をさらっていたエキドナも彼が退治したという。

  • オウィディウス『変身物語』巻一に、ユノーの命で雌牛となったイオを見張る役目で登場。
   しかしユピテルに命じられたメルクリウスによって殺害される。
   ユノーは、死したアルゴスの目をクジャクの羽根につけたという。

  • ギリシア神話にも同様のエピソードがあり、ヘルメスに「アルゴス殺し」の呼び名があるのは、
   このエピソードによるという。



      参考文献

『変身物語(上)』オウィディウス



最終更新:2014年11月03日 21:23