アマゾン族

  • ギリシア神話等に登場する、女性ばかりという伝説の民族。
   テセウス率いるアテネと交戦するなど、様々な逸話を残している。


  • ヘロドトス『歴史』巻四によれば、スキタイ人たちはアマゾン族を「オイオルパタ」と呼んでいるといい、
   これは「男殺し」の意味であるという。

  • また同書によると、アマゾン族がギリシア人と戦って勝利した際、捕えたアマゾン族を三隻の船で護送したが、
   アマゾン族の女たちは海上で護送役の男たちを襲って皆殺しにしてしまったという。
   しかし彼女たちは船の扱いを知らなかったので流されるままに漂流し、マイオティス湖畔のクレムノイに漂着、
   この地に住んでいたスキタイ人たちを襲って略奪するようになった。
   スキタイ人たちは若い男を彼女たちの根拠地の近くに野営させ、交戦は避けつつ同じような生活をさせ、
   徐々に馴染んで共同生活するようになり、やがて男たちとアマゾン族で連れたってタナイス河を超えた
   先で定住するようになった。これがサウロマタイ人の起源で、この民族の女たちはアマゾン族だった頃のなごりから、
   馬にまたがり、また狩猟も行い、男たちと同じ装束で戦場に出るという。



      参考文献
『歴史(中)』ヘロドトス



最終更新:2015年10月06日 05:52