島が動く

  • プリニウス『博物誌』第二巻
   →リュディアにあるカラミナエ(葦の)という名の島は、風によって押しやられるばかりでなく、
    棹で意のままの方向に動かすことが出来、ミトリダテス戦争で多くの市民を救出するのに役立ったとか。
    またニンパエウムに小さな島々があって「躍り島」と呼ばれており、合唱歌に調子を合わせて
    人々の足踏みの方へ動いてくるという。
   イタリアのタルキニィという大きな湖に、森ののせたまま漂いまわる二つの島があり、その輪郭は
   風に押しやられるについれて三角や丸へと変化するが、四角形にだけは決してならない、とか。

   ウェルギリウス『アエネイス』によれば、このデロス島で生まれた事に感謝したアポロン
   感謝の意として、ギャロス島ミコノス島の間を括ってこの島を漂流しないようにしたとか。



      参考文献
『プリニウスの博物誌 Ⅰ』



最終更新:2016年02月24日 04:31