片目魚

  • 片目魚の伝説のほとんどは、池か小川に見られ、大きな川や海にあらわれる事はほとんどない。
   一説に、日本各地の池は、窒素ガスを含む湧水が多く、そうした水に魚を入れると
   過飽和の窒素が血管系に入り、目のようなやわらかい部分に気泡となってあらわれ
   片目が潰れたように見える事があるという。それを原因とする見解がある。

  • また、狭い生簀にイワシタイを閉じ込めておくと、眼球が脱落する事も知られている。

(『世界大博物図鑑2 魚類』荒俣宏)


  • 柳田國男は『一目小僧その他』所収「一目小僧」で、こうした片目魚の伝説が元々は
   神に供えられる魚をあらかじめ一目にする事で聖別する習俗があったのではないかという仮説を述べている。
   →一目小僧


最終更新:2011年11月16日 11:19