限定戦(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/12/31 Wed 16:55:37
更新日:2024/04/18 Thu 17:30:00
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限定戦は、デュエル・マスターズの変則レギュレーションである。

概要

早い話がMTGのブロック構築である。

前身は転生編期以降のカードしか使えない「アフタージェネレートリーグ」。
転生編、不死鳥編のカードはカードパワーが低いものも多いのは有名な話だが、一部にはアフタージェネレートリーグ環境こそをメインとしたかったのではないかという説もある。
だが旧来のプレイヤーからは旧カードの使用を制限されるこのルールはあまり好まれず、またカードパワーの低さをごまかすようなルールをメインとされることに関しては多くのプレイヤーにあまり好まれるものではなかったといえる。
転生編からという指定は《無双竜機ボルバルザーク》が聖拳編のカードだからというのが大きな理由になりそうである。

その後、カードプールを制限する方向ではなくインフレーションで強いカードを出し続ける方向にシフトしたためか長らく限定ルールは非公式的な場面を除いて行われなかった。
だが、覚醒編で、エキスパンションマークをシリーズごとに統一することになり、再び限定戦が行われるようになった。

ちなみに誤解されがちだが再録されていればマークが違う旧カードでも使用できる。
そのため、PS限定戦で旧カードを使ったり、E2限定戦で旧枠を使おうが問題はない。なおE1は新枠旧枠の入り乱れる時期であり、E1統一でも枠が異なったりする。

革命編からは「ブロック構築」と呼ばれる限定戦同様の枠組みの基での大会が開かれる予定。

それぞれの限定戦の概要

アフタージェネレートリーグ

転生編期のカードだけが使用可能なルール。
略称は「AG環境」。
…ぶっちゃけ、「牙サファイア」がひたすら他のデッキを蹂躙するだけのルールであり、一部からは「サファイア地獄」とすら称された。
ボルメテウス・サファイア・ドラゴンは見事にデュエマ界から追放された

ほとんど悪夢だった上に、サファイアが通常環境すら荒らしまわったのでやる意味があったのかどうかが不明。

PS限定戦

覚醒編期のカードのみが使用可能なルール。
略称は「PS限定」。
サイキック・クリーチャーにとってメタとなるカードが軒並み収録されていないため、サイキックゲーが楽しめる。
通常環境と異なり公式大会のルールに則って《時空の霊魔シュヴァル》で盾を増やしたら有利ということで【シュヴァルコントロール】がトップメタに。
マナ進化の増大で【赤緑速攻】も隆盛したようである。

エピソードワン限定戦

エピソード1期のカードのみが使用可能なルール。
略称は「E1限定」。

割と《ボルバルザーク・エクス》が活躍しまくっており、このカードを突っ込んだデッキが多く見られる結果に。特に【Nエクス】あたり。
時間制限ルールのためコントロールが戦いにくいのもビートを助長したと言われる。

エピソードツー限定戦

エピソード2期のカードのみが使用可能なルール。
略称は「E2限定」。

E1と打って変わって様々なデッキに勝機がある。
【アリバイマドンナ】【獰猛覇】【ターボゼニス】【ドロマーコントロール】など様々なカードが登場し盛り上げてくれたようである。

E3限定構築 王者決定戦

エピソード3期のカードのみが使用可能なルール。
略称は「E3限定」。

旧カードが新カードと噛み合わせが悪いことが多いために、旧カードが使用できないことが痛いデッキは少なめ。
【墓地ソース】【手芸ワンショット】【シータカツキングMAX】などが活躍し、特に【スーパーデッキMAX】を改造するだけで組める【シータカツキングMAX】は人気があった。

E1 E2 E3限定構築 王者決定戦

エピソードシリーズの総決算のような限定戦。

…ぶっちゃけ、通常環境から変わった点が少ない。
旧枠時代のカードをメインとしたデッキが出れない制限がついたくらいであり、ぶっちゃけ環境がインフレしてるので通常環境とほぼ同じデッキが組める。

このころの開発部ではこれと同じルールのデッキを構築していたのだが…

アウトレイジ…【スク水墓地ソース】
オラクリオン…【手芸ワンショット】
オラクル…【オラクルイエス】
ゴッド・ノヴァ OMG…【黒幕ワンショット】
アンノウン…【ヒラメキドレーン】
ゼニス…【ターボゼニス】
エイリアン…【シータラムダビート】
ハンター…【カイザー刃鬼】

なんだこれは。

一応シータラムダビートはエイリアンを増やして種族恩恵を活かしたファンデッキ寄りの構築であり、スク水墓地ソースは《破滅の時計 ザ・クロック》採用、カイザー刃鬼は《決着のリュウセイ・ジ・エンド》などその当時の最新カードを活かすような構築にされている。

だがターボゼニスは「常在効果持ちならcip無視して踏み倒してもいいよね」という理由で《ミステリー・キューブ》を採用するわ、手芸ワンショットはメインカードがシューゲイザーとはいえオラクリオンがシューゲイザーのみだわ、ヒラメキドレーンに至ってはアンノウンが《偽りの名 スネーク》3枚のみだわと種族デッキってなんだっけって思わせてくれる。

ある意味、インフレの総決算とも言えなくもないルールである。

ドラゴン・サーガ限定構築戦

ドラゴン・サーガ期のカードのみが使用可能なルール。
略称は「DS限定」。

同時期に単色限定構築もあるために混同しやすいがこちらは多色デッキでも可。
ただし「マナ武装」の存在から、重量級多色デッキはコートニー効果などが欲しいところ。

自然のデッキコンセプトがマナから踏み倒し、が昔からあった闇単コントロールをより強固な形で実現、は圧倒的なビートにしたり呪文を使い放題だったりとやり放題。
当初は火文明の単色構築は心配されていたが、《怒英雄 ガイムソウ》のおかげもあって火文明単色でもかなりの結果を残している。

何でもかんでも入るグレンモルトガイギンガやここぞとばかりに再録されるE1E2期のぶっ壊れ資産ドラゴンなどのために、環境がめちゃくちゃにカオスなことになっており、新規も先輩に負けじと《龍素記号Sr スペルサイクリカ》だの《凶英雄 ツミトバツ》だの《龍波動空母 エビデゴラス》だのと登場するために大型を高速で投げ飛ばしたり、大型で制圧したりと楽しいことになっている。一方ウィニー戦略もかなり強くなり、軽量種族好きにも好まれている。

でも覇ァヴィルヘルムの再録はあかんやろ…

なお、光文明は《純白の翼 キグナシオン》(DSの一つ前のエキスパンション)「嬉しい再録」ともてはやされるあたり悲しい。何を出しても結局《ヘブンズ・ゲート》依存なのがきつい…。

革命編ブロック構築

革命編シーズンの公式大会予選で用いられる構築方式。
これまでと打って変わってより限定戦にウェイトが置かれており、より限定構築に向けたメタ読みが必須となってくる。
パック自体も開けばそれだけでデッキが組めるように調整されているが、構築様式はいままでの限定戦と同じ。



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最終更新:2024年04月18日 17:30