グランド・デビル(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/03/13 Fri 15:42:35
更新日:2023/11/16 Thu 23:06:29
所要時間:約 11 分で読めます







暗き魂の導く先に、隠された知識は眠る。




グランド・デビルとは、TCGデュエル・マスターズ」の種族である。


概要

DM-19で初登場したハイブリッド種族のひとつ。
サポート種族にディープ・マリーンを持ち、グランド・デビルと揃って闇文明と水文明にまたがっている。
メイン文明はおそらく闇。

デーモン・コマンドの末裔に当たる種族だが種族カテゴリは分かれており、またウィニーもそれなりに存在している。
ヘドリアンに似て、他のなにかを取り込んだような姿をしているが、あちらが無生物を取り込むのに対してこちらが取り込むのはクリーチャーであるという違いがある。
要は寄生する悪魔。

命名ルールは単種族・多種族問わず「封魔」。進化は「魔皇」を冠詞にする。
ただし一部種族との混交では自分たちの冠詞と相手の冠詞をミックスして2文字にすることもある。
名前はソロモン72柱をもじっているが、見た目や役割までは則っているわけでもない。

登場した不死鳥編で進化クリーチャーやフェニックスが多数登場したため、進化先は困りにくい。

その後は闇文明の主要種族としてそれなりにフィーチャーされる。ただしサポートのディープ・マリーンに展開を依存するため、
彼らが再録を逃し続けたこともあって種族デッキは組みにくい状況でもある。
エピソード3ではグランド・デビルとしてグランド・デビルをサポートするカードも登場したが、
依然ディープ・マリーンへの依存度はティラノ・ドレイクのブレイブ・スピリット依存に次いで高い。
もっとも、グッドスタッフ性の高いカードが多いため、グランド・デビルが不遇視されることもほぼない。


背景ストーリー

あの《覇王ブラックモナーク》の遺体をそのまま棲家にするという罰当たりなことをしでかしている。
一方でそのモナークを蘇らせる研究を行っている。これもデーモン・コマンドの末裔故か。
他のクリーチャーも蘇らせる蘇生術自体を研究しており、不死鳥編期に一度消えた種族たちが復活したのはだいたいこいつらのおかげ…というかこいつらのせい。

本来の主役種族のティラノ・ドレイクが惨敗するわ、
グレートメカオードリームメイトが引っ掻き回すわ、
アーク・セラフィムが何もしないわという中、
一番働いていた種族であり、惑星型フェニックスを打ち倒せたのはグランド・デビルのおかげ。
にもかかわらず、闇だからか《超神星ブラックホール・サナトス》の進化元に設定されている。

対となる《超神星ビッグバン・アナスタシス》がなぜか引っ掻き回しただけのドリームメイト、グレートメカオー、そして仕事しなかったアーク・セラフィムを進化元にしているが、一番フェニックスと戦ったグランド・デビルを悪役にしないでくれませんかね…
まあ、蘇生術と寄生という種族特徴的にどうしても正義には見えなかったんだろうけども。
反面、デュエル・マスターズプレイスではラスボスとなる《超神星ネプチューン・シュトローム》を生み出し世界の支配を目論んだため完全な悪役となっている。

不死鳥編が終わった後も背景ストーリーには度々姿を見せているが、神化編では古代種族オリジンを乗っ取ろうとして逆に乗っ取り返され、事態の悪化を招いた。
エピソード3でもオラクルを取り込もうとして入信させられたりと、以降は新種族の力を際立たせるためのかませ犬的な扱いが多くなっている。


代表的なカード

封魔ヴィレ・アポストロ 水文明 (8)
クリーチャー:グランド・デビル 3000
スリリング・スリー:グランド・デビルとディープ・マリーン(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。表向きにしたグランド・デビルまたはディープ・マリーン1体につき、次のT3能力を1回行ってもよい。その後、表向きにしたカードをすべて、好きな順序で山札の一番下に戻す。)
T3-他のクリーチャーを1体、バトルゾーンから持ち主の手札に戻す。

優秀なバウンサー。重いけど。
スリリング・スリー条件は、とりあえず《アクア・ナルトサーファー》の存在から、2回は成功させておきたいところ。
cipで使った後は適当な進化クリーチャーに変換してしまいたい。

なおこいつの種族欄はなぜか「グラン・ドデビル」と誤植されてしまっており、これがきっかけでグランド・デビルの種族愛称は「ドデビル」になってしまった。なんてこった。


フォラスの後に続く者はいない。何故ならフォラスが踏み潰してしまうからだ。

封魔フォラス UC 闇文明 (5)
クリーチャー:グランド・デビル 9000
自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを破壊する。
自分のマナゾーンにカードを置いた時、そのカードを墓地に置く。
W・ブレイカー

コスト5にしては高めのパワーにW・ブレイカーも搭載しているが、デメリットとなる二つの効果があまりにも重すぎるクリーチャー。
召喚したが最後、まともにプレイできなくなるほどの壮絶なデバフをプレイヤーにもたらしてくる。
その酷さから「最弱のクリーチャー」とも噂されている。

詳しくは個別項目を参照。


呪文封じの封魔を従えるときは、自らの呪術が封じられないように配慮すべし。

封魔ゴーゴンシャック 水文明 (3)
クリーチャー:グランド・デビル 2000
呪文を唱えるコストは2多くなる。

呪文のプレイコストを2も上げてしまう優秀な呪文メタクリーチャー。
ただしフレーバーテキストのとおり、自身の呪文詠唱コストも上げてしまう。
幸いグランド・デビルはクリーチャーコントロールに優れる種族であるためあまり被害はないが、
他のデッキに投入する際は注意を要する。

詳しくは個別項目を参照。


その邪眼をもってしても、ブラック・ボックスのすべてを見通すことはできなかった。

封魔ヴィネス 闇文明 (3)
クリーチャー:グランド・デビル 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手はバトルゾーンにある自分自身の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体選び、破壊する。

相手のブロッカーを処理できる闇文明としては珍しいとはいえいなくもない能力持ち。
相手に選ばせるため、アンタッチャブルも処理できるものの、どちらかといえば上手くパドンナが焼ければ万々歳、
相手にブロッカーがいなくてもウィニー進化元としてとりあえずは出しておく、という使い道になるだろうか。
フレーバーテキストでは何やら「邪眼」を持っている事が語られているが、種族にナイトもないし邪眼一族とは特に関係ない…はず。

詳しくは個別項目を参照。


チャンスはもう一度。絶望の火はまだ消えない。――封魔グレミー

封魔グレミー 水文明 (4)
クリーチャー:グランド・デビル 3000
バイオ・T-自分のグランド・デビルが攻撃して、バトルが始まった時、このカードを自分の手札から捨ててもよい。そうした場合、そのグランド・デビルおよびバトルしている相手クリーチャーを、それぞれ持ち主の手札に戻す。

グランド・デビルの自爆特攻やチャンプブロック時に捨てることで両方をバウンスできる安定した除去カード。
戦闘を挟む必要はあるが、このカード自体がバトルゾーンにいないため《時空の喧嘩屋キル》や《ケンゲキオージャ 〜究極火焔〜》も安全に処理でき、
時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》もバトルが始まる前に処理するため覚醒せず除去され、バトルで選んでいるのであって効果の対象にしていないため
レッド・ABYTHEN・カイザー》や《熱血星龍 ガイギンガ》まで安全に処理できる。なにこれ。アンタッチャブル?戻すよ?

なお、イラストは可愛らしい女の子の上に気持ち悪いスライム様の生き物がひっついたイラストだが、グランド・デビルの特性上本体はそっちのスライムであると考えられる。まさにパラセクト状態。

詳しくは個別項目を参照。


古代の軍勢が立ち上がったとき、ベル・ヘル・デ・バロムの元で、闇は「死神」を生み出した。

死神封魔ラヴァール 闇文明 (2)
クリーチャー:グランド・デビル 1000
自分の闇の進化クリーチャーを召喚するコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。

軽量にして進化クリーチャーのコストを下げる『死神』。グランド・デビル自体が進化クリーチャーを切り札にするため、
相性は非常によく、当時はサイクルの中でも《ケットウ・チューリップ》《アクア・エボリューター》《爆裂B-BOY》よりは使い道があった。
現在はそちらも優秀なクリーチャーが揃いつつあり、一概にどれがダメということはない。
そもそもグッドスタッフだしこのカード。

複合種族


死神に育てられたバベルギヌスにとって、魂の移動などたやすいことだ。

魔龍バベルギヌス VR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/グランド・デビル 1000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーのクリーチャーを1体破壊してもよい。そうしたら、そのプレイヤーの墓地から、《魔龍バベルギヌス》以外の進化ではないクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出す。

場に出た際に場のクリーチャーを1体破壊すると共に墓地から1体蘇生できるクリーチャー版《インフェルノ・ゲート》。
何と言っても非進化なら何でもリアニメイトできるのが魅力的で、バベルギヌス自身を破壊して蘇生させるのが基本的な使い方になる。
また、実は相手に対しても使える効果のため、邪魔なクリーチャーを破壊して墓地のウィニーと入れ替えるような戦法も可能である。

詳しくは個別項目を参照。


どんどん戦うずら!骨はおいらが拾ってやるずら!――封魔妖スーパー・クズトレイン

封魔妖スーパー・クズトレイン 闇文明 (5)
クリーチャー:ヘドリアン/グランド・デビル 5000
他のクリーチャーが破壊された時、カードを1枚引いてもよい。

《屑男》の親友にして完全上位互換。
なんと他の同型再販系グランド・デビルと異なり元のクリーチャーは取り込んでいない。
つーかその汽車はどこから出てきたんだよ。

グランド・デビル自体スレイヤーも多く、ヘドリアンや他の闇ウィニーも同様であるため、
かなり優秀な置きドローとして機能する。


魔に落ちた精霊の身体に渦巻く後悔は、怒りに代わり、すべての生命を死へと追いやる。

魔聖デス・アルカディア 闇文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/グランド・デビル 6000
ブロッカー
スレイヤー
相手のクリーチャーが自分のシールドをブレイクする時、そのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置いてもよい。そうした場合、そのシールドをブレイクしたクリーチャーを破壊する。
このクリーチャーは攻撃することができない。

なんと闇堕ちしてしまった《聖霊王アルカディアス》。一応、仲間を救うために魔に飲み込まれた、という設定ではあるのだが。
強烈なシステムクリーチャーではあるが、重い割には効果が全シールドの《デーモン・ハンド》化、とまあ使えなくはないが微妙な能力。
そもそもブロッカーと噛み合ってない。

だが闇文明エンジェル・コマンドのフィーチャーによって、《ウェディング・ゲート》で出して自傷するという使い道はできた。
周りの闇文明エンジェル・コマンドたちも闇堕ちした元同僚や元後輩たち。先輩としての意地を見せられるか。
え?闇堕ちしてて先輩もクソもない?

詳しくは個別項目を参照。


古の力を宿すアークは、他者を支配することに長けたグランド・デビルですら容易に支配する。

電磁封魔ロッキオ 水文明 (2)
クリーチャー:サイバーロード/グランド・デビル/オリジン 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から2枚を見る。その後、その2枚を好きな順序で元に戻す。

オリジンの設定上グランド・デビルは本来いないはずだが、どうやら乗っ取ろうとして乗っ取り返されたらしい。
進化先も豊富であり、かつ若干の山札操作ができるためどの種族のデッキでも一線級の活躍が期待できる。
もはやコモンにしておくのが勿体ないレベル。


これまで様々な種族を取り込んできたグランド・デビルだったが、今度はオラクルに取り込まれることとなった。

封魔のイザナイ ガラムマサラ 闇文明 (5)
クリーチャー:オラクル/グランド・デビル 3000
光臨-自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていれば、自分の山札を見る。その中からコスト7以下のグランド・デビルを1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

まさかの乗っ取られる事態。時代は変わった…
進化でもなんでも7コスト以下なら踏み倒しがきく能力で、《封魔左神リバティーンズ》のサポートとして生み出されたと推測されるも、
実際はそれよりも《封魔右神グラストンベリー》のほうがまだマシであり、しかもグラストンベリー自体そこまで強いわけでもない。

ここは《魔龍バベルギヌス》でリアニメイトしたり、《封魔ベルアリタ》で連鎖を狙ったり、《悪魔提督アルゴ・バルディオル》で
手札を補充するなどがいいだろうか。《封神ゴート》で全員スレイヤー化すると《封魔妖スーパー・クズトレイン》ともシナジーする。
グランド・デビルの優秀なクリーチャーになんでもアクセスできるのは強みである。
いざとなれば他のグランド・デビルを《魔皇バルパス》や《魔皇アゼルザード》《魔皇グレンベルク》に進化させてしまうのも面白い。



追記・修正はグランド・デビルに乗っ取られてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DM
  • デュエル・マスターズ
  • DM種族項目
  • グランド・デビル
  • ハイブリッド種族
  • 闇文明
  • 水文明
  • 寄生
  • ソロモン72柱
  • 闇文明の種族
  • 水文明の種族
  • 不死鳥編

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月16日 23:06