タンクトップマスター(ワンパンマン)

登録日:2021/02/05 Fri 23:01:26
更新日:2024/02/05 Mon 11:19:45
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よう 舎弟が世話になったな


漫画『ワンパンマン』の登場人物。


●目次

【概要】

ヒーロー協会に所属するヒーローの一人。
最高戦力であるS級ヒーローで、ヒーローランクはS級15位。

多数のタンクトッパー達の頂点に君臨する筋骨隆々の大男。
タンクトップの似合う男を目指して日々トレーニングに励んでいる。

【人物】


体ボロボロなんだろ?

タンクトップも着ずにムチャをするな

タンクトップへの異常なまでの信頼を持つ漢。タンクトップを着こなせれば何でも出来ると思っている。
良い事は全てタンクトップのおかげと信じており、村田版ではその強さの源をタンクトップマジックと語っている。

タンクトッパーの元締めだが、本人はタンクトッパーおよびS級ヒーローでもキングに並ぶほど屈指の常識人。
基本的にタンクトッパーでない人が相手でも物腰や応対は割とまともかつ穏やかで、会話中に出てくるタンクトップに対する狂信的な価値観さえ除けば普通に話の通じるタイプ。
実力におごることなく、ヒーローとしての在り方を求めており、遥か下位のC級無免ライダーの姿勢に心打たれて共に救助活動をしたりしている。
その人格と強さから、自然と舎弟が集ったようで、時には舎弟を傷つけた悪党へのかたき討ちをするなど、舎弟からの信頼も厚い。
かたき討ちの際にもガロウが相当の実力者とはいえ人間であることから、手加減をして攻撃するなど優しさや気遣いも垣間見える。


ガロウが内包する「違和感」「悪」、その厄介さが「人の攻撃をいなし体を破壊することに長けた、普通の怪人にはない武術」を一早く見抜くなど、洞察力にも優れていた。
戦慄のタツマキ超能力メタルナイトの機械力に「負けた」と痛感させられた時は「打倒」を掲げ、タンクトップの力を引き出すべくトレーニングに一層励んでいる。
また、ガロウに負けた後も、敗北を認めつつもそれを引きずったり恐怖したりすることなくヒーロー活動に戻っていく精神的な強さも持っており、この点はタンクトップマスターより強い超合金クロビカリと対照的。
自分より圧倒的に強い災害レベル竜のブサイク大総統とハグキを前にしても、恐怖に負けず最後の瞬間まで自分の使命を全うする精神性の持ち主、

このように常人では最高峰に達しているが、今も向上心は旺盛。
ただし舎弟を多く抱えているものの、舎弟全員にまでヒーロー精神が浸透しきっているわけではない。
タイガーやブラックホールのような慢心して新人潰しを行う者、A級上位ながらもガロウに酷評されたベジタリアン*1、色物すぎるタンクトップ○○が目立ってしまっているほど。

一応マスターを尊敬する紅一点のタンクトップガールが舎弟にいるが、他が色物すぎるため出席率は低い。
だが、他の色物達と比べるとタンクトッパーの中ではマスターに次ぐ常識人である。
また、ガール以外のタンクトッパー達も、ガロウに敗北後多数辞めてはいるが、それ以外の面々はマスターの背中を追い続けている。
病院を怪人協会の怪人が襲撃した際は、応戦や患者の救援に取り組むなど、残ったタンクトッパーは人々を守るヒーロー精神を有しているのがうかがえる。


タンクトッパー

タンクトップマスターの意志に共感したタンクトップマスターの弟子達。
タンクトップマスター自身は、地獄のフブキのように徒党を組むようなこだわりはないため、マスターに憧れた者が自然と集まった様子。村田版怪人協会編では、マスターの強さを見て他のヒーローもタンクトップに憧れたりする場面もあった。
全員がタンクトップを着込み、マスターへの憧れと信頼は強いが、それ以外の要素は強さも人格も含めかなりピンキリ。
真っ当なヒーロー精神の持ち主もいれば割と根性が腐った奴もいる。

  • タンクトップブラックホール
  • タンクトップタイガー
  • タンクトップガール
  • タンクトップロカビリー
  • タンクトップジャングル
  • タンクトップアルデンテ
  • タンクトップレーサー
  • タンクトップ仮面
  • タンクトップスイマー
  • タンクトップハッター
  • タンクトップベジタリアン


【戦闘能力】

タンクトップとは強さそのもの…

今以上にタンクトップの性能を引き出せれば…

即ちタンクトップの似合う男になれれば

超能力にもきっと打ち勝つことができる


巨岩をゴム毬のように投げ飛ばす怪力の持ち主で、本人曰く「ほとんどの怪人を一撃で倒してきた」とのこと。
超合金クロビカリぷりぷりプリズナーと同じく、超能力・機械・特殊な肉体を持たない。
しかも上記二人と違って異常性のない純粋な生身のパワータイプとしてS級入りしている稀有な存在でもある。

…とはいえ、初登場時には一軒家ぐらいの大きさのビルの瓦礫を片腕で持ち上げ、上空に待機している宇宙船にぶつけるなど、常人から見れば充分過ぎる化け物。
村田版では巨大鉄塔を引っこ抜き、『ドラゴンボール』の桃白白の如く投げてから電線を掴んで移動するという離れ業をみせた。
入院してかなりの大怪我をしていた状態からでも、短期間で動けるまで回復し病院の壁ごと怪人を吹き飛ばせるほどの技を繰り出している。

村田版ワンパンマンでは原作と異なり怪人協会戦にも本格参戦*2
戦闘不能になったタツマキを庇い、同じパワー物理タイプの災害レベル竜『ブサイク大総統』と交戦。
しかし下位のS級ヒーローでは対処が難しい圧倒的なパワーを誇る災害レベル竜にして怪人協会幹部の『ブサイク大総統』には歯が立たず。
さらにブサイク大統領が村田版ではゾンビマン並の再生力・生命力まで追加され、攻撃力も超合金クロビカリ並と大幅強化。
全身崩壊パンチを喰らい全身の骨を砕かれ、一時はハグキに食べられかけたが、シルバーファングに助けられた。
その際、体が粉々になろうと戦意を失わず、タンクトップで心臓を打たれただけで心臓の鼓動を取り戻した(本人曰く「タンクトップマジック」)

後の原作でのネオヒーローズ編では災害レベルの怪人「ヘビースモーカー」に対して、食い下がりダメージを与えられるなど成長途上にして底力はかなりある模様。
またヘビースモーカーの毒を受けても三日の入院で完治するなど、ゾンビマンやプリズナー、アマイマスクには劣るものの、やはり回復力には優れているらしい。

劇中では、強くてタフだが防御力自体は割りと常識レベルなので、敵の強さがS級を脅かすレベルである事を読み手に分かりやすくどこぞの某ワニみたいにかませ犬にされがち。
ザコは瞬殺だが斬撃が効かない相手とよく当たっては攻撃が効かないアトミック侍同様である。(ちなみにブサイク大総統戦ではアトミック侍の刀も溶けた)
タンクトップマジックで死にそうで死なない絶妙に不死身なところも、絶対死なないゾンビマンよりも読者に絶望感を与える一役を買っている。

技一覧

  • ビル投げ
初登場時にも見せたビルの巨大な瓦礫を軽々と持ち上げてぶん投げるシンプルな攻撃。
タンクトップマスターの対空攻撃手段であり、移動に使ったりと応用の利く技でもある。
フブキの補助を受け、腕を回転させいくつものビルを丸ごと連続で投げ付けてみせた。

  • タンクトップパンチ
タンクトップを着た動かしやすい腕から繰り出されるパンチ攻撃。
ぶっちゃけただの凄いパンチ…なのだが、その威力はガロウを悶絶させるほど。

  • タンクトップタックル
地面を拳で殴ることで地面を揺らし砕く事で相手の動きを封じた所にショルダー・タックルを繰り出す必殺技。
タンクトップの動きやすさを利用した技らしく、この技で何体もの怪人を倒してきてるらしい。
タックル前のパンチも周辺の地面を粉々にする威力。
単純ながら効果的な技であり、武術に長けたガロウも一度はクリーンヒットをもらっている。
後にラーニングしたガロウも使用。技巧派の彼がわざわざ選ぶあたり、その有効性が見て取れる。
ガロウはタンクトップを着用していないからタンクトップタックルと言っていいのかは疑問だが。

  • タンクトップ深呼吸
原作で登場。
有毒煙を撒き散らす怪人に対し、倒しきれなかったことでこのままでは町全体に甚大な被害が出る事から使用を決意。
タンクトップを少し破いて圧迫を解除し、肺活量を限界まで引き上げて全ての有毒煙を吸い込んで時間を稼ごうとした。
身を挺して時間を稼ぐ、ある意味マスターのヒーロー精神を表した技。

装備(?)一覧

  • キツめのタンクトップ
攻撃特化型の専用タンクトップ。
ピチピチ感あるタンクトップの体への加圧により肉体に張りが出て、タンクトップパワーが引き上げられる。
ただし息苦しいため時間制限あり。

  • 医療用タンクトップ
ダメージ回復に特化したタンクトップ。マスターの回復力を更に底上げする効果がある。

  • 生地しっかりめのタンクトップ
防御力を向上させる効果のあるタンクトップ。
A級ヒーローの肉体をも粉砕する威力のロボット兵のビーム攻撃の乱射にも耐えた。


【作中の活躍】

◆暗黒盗賊団ダークマター編

予言者シババワが遺した最期の予言についてヒーロー協会職員シッチの招集を受け、A市のヒーロー協会本部会議にて初登場。
サイタマの名前は少し舎弟から聞いていた様子。
暗黒盗賊団ダークマターの侵攻に際しては、巨大なビル片を上空の宇宙船にまで投げつけて攻撃を行う。
だが、タツマキが超能力で何十何百もの更に巨大なビル片を浮かばせて攻撃する姿を見て敗北を痛感。

A市跡地に謎の巨大ロボットとその子機が侵攻してきた際は偶然本部トレーニングルームにいたため迎撃に出る。
しかしそのロボット達はメタルナイトの作業ロボット群であり、瓦礫だらけの跡地を10日間で整備するというメタルナイトの機械力に圧倒される。
結果、超能力・機械力に打ち勝てるようタンクトップの真価を引き出すべく更なるトレーニングに励むのだった。

◆怪人協会編

ガロウにボコボコにされた舎弟タンクトップベジタリアンの敵を討つべくガロウの前に立ち塞がる。
ガロウと初めて対峙した初のS級ヒーローだが、マスターに苦戦したガロウも本気を出して武術“流水岩砕拳”を使い始めた事で形勢が逆転。
食い下がったものの初めて体験する『人体破壊の武術』の前に敗北。
その際、舎弟を襲撃した相手が単なる無頼漢ではなく、協会本部で大暴れした『ヒーロー狩り』と知って驚愕させられた。

病院送りとなってしまい、村田版ではその後共に入院した無免ライダーの見舞いに来たサイタマに対し助言。
ガロウの厄介さについて「相手は力任せに戦う今までの怪人とは異なり武術に関する造詣がある難敵だ」と推察。
サイタマが一時、武術に興味を持つきっかけを作った。

入院後は同室の無免ライダーと親しくなり、彼の心構えや考え方に共感を示した。
病院に怪人協会の怪人達が侵攻してきた際にはすでに動けるようになるまでの回復力の高さを見せ、無免ライダーを助けつつ舎弟達と共に怪人を撃破している。
その後は鉄塔を引っこ抜き怪人協会アジト方面に投げ、電線を掴んで移動するという離れ業を見せて前線に参加。

怪人協会の首領である怪人王オロチと融合したサイコスに対して、地獄のフブキのサポートを受け一時的に肉体強化*3
腕を高速回転させ周囲のビルを丸ごと投げまくるというパワーを発揮*4
他のS級ヒーローと共にサイコスを撃破した。

しかし、安堵したのも束の間、地下から生き残っていた災害レベル竜の凶悪な怪人たちが一気に参戦。
豚神とともにハグキと交戦し、ブサイク大総統に人質をとられるも、一瞬の隙を突いて豚神が人質を全員飲み込み、彼ごと遠方に投げ飛ばすことで救出に成功する。
しかし、残ったマスター自身はブサイク大総統のパンチで両腕を壊され、更に全身を滅多打ちにされボロボロになった挙句、ハグキに咀嚼されながら飲み込まれてしまう。

消化される寸前にシルバーファングとジェノスに救出されるが、全身の骨が折れているうえに心肺停止の絶体絶命。
しかし引っ張られたタンクトップが縮んで戻る衝撃により心臓が再び動き出すという奇跡が起こり*5、予断を許さない状況ながらもなんとか生き永らえた。

◆ネオヒーローズ編

怪人協会以降、災害レベル鬼レベル以上の出現も頻発するようになる。

その中でも厄介な災害レベルの怪人「ヘビースモーカー」とN市で対峙。
煙幕に溶け込んで有害な毒煙を吐き出すことでじわじわと嬲り殺しにする怪人に対し、攻撃特化型のキツめのタンクトップで短期決戦に挑む。
だが相性面で最悪な相手故にダメージを与えたが仕留めきれず、毒の効果で足腰にも力が入らなくなってしまう。
マスターは倒せないまでも、怪人の毒煙を全て吸い込むという自己犠牲を以てして被害を食い止めようとする。
その直前で駆けつけた“あの御方”の秘伝巻物でパワーアップした閃光のフラッシュによってヘビースモーカーが撃破され一命を取り留めた。

しかし倒した怪人の死体から大量の毒煙が発生したことで、避難区域を拡大せざるを得なくなり、N市は除染作業がままならない状態になってしまった。
この戦いのせいで毒を受け入院を余儀なくされたが、ものの三日で退院できるほどの回復力をみせている。
回復力に優れた医療用タンクトップのおかげとのこと。

その後、大量のロボット軍団(一体がレベル鬼以上)を数十体まとめて破壊する戦果をあげる。
だが人命救助に向かおうとしたところに更に大量のロボット軍団が襲来、不意打ちのビーム攻撃で大打撃を受け、タンクトッパー達も戦闘不能に。
タンクトッパー達を攻撃から守るために、生地しっかりめのタンクトップと自身が肉壁となって無数のビーム攻撃から耐え抜いた。
しかし駆けつけたネオヒーローのリーダー「斬空のアクセル」に戦力外で邪魔だから避難しろと言われてしまう。

尚、このロボットはA級のイナズマックスでも全く歯が立たないほどの強敵。
初期ガロウに負けたことや他のS級に比べると目立たない戦果が原因でS級の実力があるのか疑問視されることもあるが、ロボット軍団を簡単に薙ぎ倒す実力を有しているタンクトップマスターはやはりS級の実力を有していると言える。
(むしろバトルスーツの性能があまりにも異常と言った方が正しい)
ちなみにロボット軍団のビーム一斉掃射攻撃に対しても、防御に徹したとはいえ致命傷を受けていない。



追記・修正はタンクトップを着てお願いします。


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最終更新:2024年02月05日 11:19

*1 とはいえ、ベジタリアンについてはA級上位にいる時点で社会人的な人間性は悪くないと思われる。ガロウとの二度の戦闘も、どちらも不意打ちに近い部分があり実力を発揮できていなかった。病院で老人を庇っていたのかはわかりづらい。

*2 実は原作でも終盤のガロウ戦で登場している、唐突にタンクトップタックルを決めるだけの僅かな出番である

*3 育ちすぎたポチ相手の時のシルバーファングとボンブにしたように超能力で肉体強化もできる

*4 もっともマスターはタンクトップの着心地をアップさせる能力だと思い込んでいたが

*5 本人曰くタンクトップマジック。救助したバングとジェノスからは意識混濁故の妄言と思われたが至って正気である