閃光のフラッシュ(ワンパンマン)

登録日:2021/02/08 Mon 21:54:40
更新日:2024/04/15 Mon 17:17:59
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スピード自慢など

いかにも脇役がやりそうな事はした覚えがない

決着が早いとはよく言われるがな


漫画『ワンパンマン』の登場人物。


●目次

【概要】

ヒーロー協会に所属するヒーローの一人。頭痛が痛いみたいな名前の人物その2。
最高戦力であるS級ヒーローで、ヒーローランクはS級13位。

背中まで伸びる長髪を持つ中性的な風貌の美青年で、光のエフェクトを思わせるヘアピンを身につけている。
怪人と誤解された際は、サイタマから勝手に「怪人前髪ジャーマ」と名付けられてしまった。

村田版ではソニックの同郷者から敵視されており、ネーミング的にも彼も同じ「忍者の里」の出身者ではないかと思われていたが、後に同郷の同期と発覚した。

【人物】

自分の強さゆえにプライドが高くわりと気短な性格。
怪人協会のアジトに突入した際に、怪人と間違えてサイタマを攻撃。
自分の速度がサイタマに上回られたことに内心動揺しつつ、以降、サイタマに興味を持つようになる。

動体視力と反射神経と握力限定とはいえサイタマの能力を高く評価しているが、非常に負けず嫌いな性格でサイタマの素早さを見ても尚負けを認めなかった。
また同族嫌悪か、高い実力ゆえにプライドが高く他者を認めないタツマキアマイマスクとは仲が悪く、よく殺し合い寸前の険悪な状態になる。
そのスピードへの自信から、ヒーロー協会最高戦力であるタツマキにも一切物おじせず、それどころか横柄な態度をとる彼女を挑発したこともあるほど。

ちなみにスピード自慢は雑魚のする事だと思っている。音速のソニック(笑)に聞かせてやりたいものである。
最も自慢しないだけで自信はかなりあり、サイタマにスピードを見切られた時は関節のパニック音速のソニックと同じく「許されない」と考えた。
流石にあちらとは違い(殺してしまうかもしれない)と危惧していたが結局手は出してしまった。
とはいえ口喧嘩になっても冷静に切り上げることもままあり、ある程度根気よく対応していたりと、ソニックの様にいつでも即プッツンするわけではない。

一方で怪人による被害が加速度的に拡大する世界を真剣に憂いており、強さだけでなく素早く退治して被害を抑えることが重要という、ヒーローらしい信念を持っている。

サイタマには先輩として真面目なアドバイスを送ったり、A級ヒーローのくノ一のシャドーリングの技を褒めるなど意外と面倒見もいい。
基準が高いためにS級ヒーロー内にも認める相手はほとんど居ない一方、逆にその強い信念から認めた者に対しての人材育成などには余念がない。
ただし協調性自体はほとんどなく、自身の一方的な主張や作戦を強行したり、間違えを認めない傾向にある。

『忍者の里』同期のソニックには、彼と共に修行をしたこともあって情があり、『忍者の里』を壊滅させた際は毒をソニックに盛っていたとはいえ見逃していたり、のちの再戦では腕を上げたソニックを喜ぶそぶりを見せている。

ちなみに怪人協会のアジトでは方向音痴である様子が見受けられた。

【戦闘能力】

いわゆる典型的なスピードキャラ
愛刀「瞬殺丸」を使った超高速の斬撃を得意とするが、怪人協会の戦いにてサイタマにツッコミを入れられた時に折れてしまった。*1

とはいえ素手での格闘も得意であることに変わりはなく、スピードに置いては右に出る者はいない。
その速度は、ソニックをも上回る速さを誇る災害レベル竜の怪人2体を相手取って勝利するほど。
超合金クロビカリアトミック侍シルバーファングらと並ぶトップヒーローの一人といえる。

実力に対して順位が低めなのは、怪人退治の合間に自分を殺そうとする忍者の里出身の悪人たちをせん滅しながら、それを一切協会に報告していないことが一因の様子。
また肉体強度も瓦礫に挟まれて動けなくなり、タツマキのせいで瓦礫が動いただけで吐血する程度と、他のS級ヒーローよりは頑強ではない。
(注意)
動けなくなったのは愛刀が折れるのを心配したのと吐血はギャグも入ってる。それに普通の人間では、瓦礫に挟まる前に押し潰され、『ミンチ』である。
ただし地盤に挟まれた程度で腕が折れるはずないと述べているので、常人の域は軽く逸脱している。

攻撃力は基本的に忍術と刀依存のため、刀で斬れないような怪獣クラスのサイズを誇る怪人に対してはてまどることもあり、刀を失うと攻撃力に欠けてしまう。
後に“あの御方”の忍術の秘伝巻物を読んだことで、忍術により災害レベル竜クラスの怪人を瞬殺する攻撃力を得た。

◆技一覧

  • 重閃斬
村田版で登場。
瞬殺丸によって一点に集中した強力な突きを繰り出す。
武器破壊や憶測で弱点を覆う硬いものを貫く際などに使う。

  • 絶技 閃光脚
村田版で初登場。超高速の連続蹴り。速度と威力を増した単発蹴りもある。

  • 絶技 閃光拳
00:00`00`02秒の速度で繰り出される素早い拳撃のラッシュ。
ガロウと戦った際、00:00`00`01秒で距離を詰めて上記の秒数で18発の拳撃を放った。

  • 絶技 閃光斬
瞬殺丸による超高速の連続斬撃。
疾風のウィンド、業火のフレイムを同時に両断した。

  • 独楽(こま)滑り
独楽のように高速回転しながら敵の攻撃を避ける技。

  • 風刃脚
体ごと大きく回転させて放つ回し蹴り。ソニックも同名の技を使っている。

  • 流影脚
残像がつながって巨大な蛇のうねりのように見える高速移動。

  • 落葉(らくよう)乱れ打ち
超高速の張り手による攻撃。次の攻撃に繫げるジャブ的なラッシュ。
力加減にもよるが恐らく非殺傷技。

  • 青嵐(せいらん)
相手の背後から超高速で無数の拳撃のラッシュを叩き込む。閃光拳よりも軽い。

  • 龍突脚
脚を捕られた際に放つ、敵の急所を目がけた蹴り。

  • 霧包
マントを相手の目の前に被せるようにする目くらまし。

  • 隕月掌
無数に残像を発生させた両手の掌底を一点に集中させて同時に繰り出す渾身の一撃。

ここまでの技は原作第113話にてサイタマとの模擬戦で放ったが、もちろん全て直撃した上で通用しなかった。
しかし、詳細は未だ不明ながら本人曰く「出すヒマもなかった」らしい「禁技」と呼ばれる奥の手も持っているので、これで完全にフラッシュの底が見えたわけではないのだが。そんな物騒そうな技を相手がサイタマとはいえ仲間の人間に使うな

  • 波濤風刃脚
“あの御方”と呼ばれる存在が残した秘伝忍術の巻物に記された技。
蹴りにより巨大な風の刃を作り出し敵を吹き飛ばす。災害レベル竜「ヘビースモーカー」を吹き飛ばす威力。

  • 裂空散閃斬
“あの御方”と呼ばれる存在が残した秘伝忍術の巻物に記された技。
刀を回転させる事で無数の竜巻を生み出し、敵をバラバラにする。
タンクトップマスターを窮地に追い込んだほどの怪人、災害レベル竜「ヘビースモーカー」を瞬殺した。

【来歴】

◆過去

“あの御方”が設立した、孤児を暗殺者へと教育し裏社会へと出荷する秘密結社『忍者の里』の出身者。
親に売られて5歳の時にそこへ入った。「閃光のフラッシュ」も本名ではなくそこでの忍符号。
音速のソニックとは幼馴染であり共に「終わりの44期」と呼ばれる同期。

あえて落ちこぼれの演技をすることで一番厳しいコースで修業をし、実力を磨いたフラッシュは、同じように自我が強かったソニックと会話をしたり技の研鑽をしたりと行動を共にするようになり、厳しい修行を乗り越えていった。
ソニックからは「忍者の里を乗っ取り、孤児たちを自由に育てる」「本当に価値あるものは自分の人生を自由に生きる力」と夢を聞かされていた。

やがて同期でも一番の実力となった16歳のフラッシュは内に秘めた激しい正義感により、卒業試験時に『忍者の里』の教官・役員・同期生や関係者を惨殺して里を抜けた。
だがフラッシュはソニックの食事に毒をもっており、卒業試験時は病床に付していたソニックだけは殺さずに見逃した*2
フラッシュ自身も知らなかったがフラッシュが里を抜けた日の夜、『忍者の里』にブラストが攻め込み、生き残っていた里の後輩たちは当然敵わず惨敗し『忍者の里』は壊滅した。

その後、ヒーロー協会設立を知り、ヒーロー活動の傍ら、「人身売買王アブラボウズ」「麻薬将軍ヘロウド」「無敵山賊隊長ジャマアラシ」「猟奇怪盗チマグサ」「心臓コレクターブリギュラ」「暗殺連合上層部」など裏社会で名を轟かせた『忍者の里』の出身の残党狩りを行っている。

◆暗黒盗賊団ダークマター編

予言者シババワが遺した最期の予言についてヒーロー協会職員シッチの招集を受け、A市のヒーロー協会本部会議にて初登場。
暗黒盗賊団ダークマターの侵攻の際は、他のヒーロー達が奮戦しているにも関わらず気が付いたら居なくなっていた。

OVA「不可能すぎる殺人事件」では、ヒーロー協会慰安旅行にて、「普段から怪人退治の依頼が殺到しているため、その場は他のS級ヒーローで十分と判断して、他の怪人退治に向かった」と話している。


◆怪人協会編

ヒーロー協会からの招集を受け怪人協会壊滅作戦に参加。
同じ忍者の里の出身者である疾風のウィンドと業火のフレイム(災害レベル竜)と対戦し、つっこんできた二人をカウンターすることで動きを止め、両者を一刀両断。
「ウィンドとフレイム、もし片方だけでも取り逃せば後々面倒なことになる」*3「俺以外のS級ヒーローではお前達のスピードに対応するのは難しいだろうからな」と彼らの強さを認めつつも、「お前たちの最善策はこの俺と戦わないこと それだけだったんだ」「(お前たちが負けた理由は)修行不足だな」と語った。
しかし激戦のさなか、童帝から渡された通信機を紛失してしまい迷子になってしまった。

怪人協会のアジトを彷徨っている途中でサイタマと出会う。
当初はお互いに怪人と勘違いしたことから交戦。サイタマに動きを見切られてしまいプライドを傷つけられたものの、誤解が解けたことでまずは怪人協会のアジトから脱出するのが先決とサイタマや道案内用の怪人マナコと行動を共にしている。
タツマキとサイコスの戦いによる怪人協会の崩落に巻き込まれて愛刀「瞬殺丸」を失ってしまう。
その際、謎のキューブに触れたことで「謎の存在」から干渉を受けるが、ワープしてきた謎のキューブの回収に現れたS級1位のブラストと接触を果たした。

地上に脱出を果たすが白金精子に不意打ちされてしまう。
白金精子の攻撃でS級上位に位置するアトミック侍、クロビカリは一撃で倒されたことからフラッシュもここで倒れると予想されたがなんと無傷で耐えてしまった。(クロビカリに至っては黄金精子の状態で負けてる)
もしかしたらクロビカリ以上の防御力かシルバーファング以上の技の受け流しもしくはその両方を忍者の修行で得てるのかもしれない。
その後にガロウと白金精子との三つ巴の攻防になるがさすがにスピードが通用せず敗北。
ガロウを圧倒したサイタマのことを記憶に残す。

◆忍天党編

身体能力に優れるが体の動かし方が未熟なサイタマの成長に必要なのは「優秀な師(=自分)」と考え、サイタマに師匠になることを買って出るが、これ以上強くなることに当然興味がないサイタマには無下に扱われる。
怪人退治の際、『忍者の里』以来初めてソニックと再会し、彼の生存を知る。

15年前にブラストに敗れた『忍者の里』創設者の“あの御方”が休眠カプセルによる回復を経て復活し、それに伴い『忍者の里』卒業生の面々が“あの御方”を党首として世界支配のために『忍天党』を結成。
ソニックに呼び出され決闘をしていたフラッシュは、ソニックと共闘し『忍天党』を撃破。
それでも“あの御方”はフラッシュ達よりはるかに強いと捨て台詞を吐かれるが、“あの御方”はサイタマが撃破しており、“あの御方”から身ぐるみをはいだサイタマから妖刀や秘伝の巻物などをソニックと共に受け取った。


追記・修正は100m走何秒か自分の速度を測ってみてからお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 17:17

*1 村田版ではタツマキのせいで折れた

*2 フラッシュとしては毒殺するつもりだったが、ソニックは毒に耐性があったため生き延びた

*3 万一逃げに徹されれば、フラッシュでも仕留められない可能性がある