静かなオーケストラ(lobotomy corporation)

登録日:2021/02/20 Sat 13:41:19
更新日:2024/04/11 Thu 10:53:40
所要時間:約 10 分で読めます





壊れたものたちから、世の中で一番美しい演奏が始まる。



静かなオーケストラとは、『Lobotomy Corporation』に登場するアブノーマリティである。
危険度クラスは最上位のALEPH。脱走を許せば、施設全体に致命的な被害を与えてくるクラスである。






概要

その見た目はオーケストラの指揮者に似ているだけのマネキン…に見えるが、
よく目を凝らすと、8分音符などの音符記号が散りばめられている。
ぱっと見では洒落たマネキンにしか見えないが、これでもれっきとしたアブノーマリティである。

特殊能力

静かなオーケストラはクリフォトカウンターが0になると特殊能力を発動する。
デフォルトのクリフォトカウンターは2。

特殊能力が発動すると、静かなオーケストラは動きそうにない外見に反して脱走する。
クリフォトカウンターの変動条件については後述。


脱走

クリフォトカウンターが0になった静かなオーケストラは作業終了後の待機時間が完了すると、
カーテンが締まる演出が挟まった後に、収容された部門のメインルームにワープする。
静かなオーケストラがワープしてから7秒経過すると、4つの楽章と最終楽章(フィナーレ)で構成されたオーケストラを奏で始める。
この楽章の移行は「何もない」のように形態変化を兼ねており、進むごとにHPこそ回復はしないが、有効な属性が異なってくる。

第一楽章

演奏がスタートし、画面上では静かなオーケストラを中心とした円状の楽譜が広がっていく
この演奏自体が、静かなオーケストラの攻撃であり、以下のような攻撃となり、以降の楽章でも
同じような攻撃となる

・楽譜内にいる職員に対して、5秒ごとに35~40ポイントほどのWHITEダメージを与える。

初っ端から結構な高ダメージ。しかもクラスはALEPHのため、危険度レベル補正も加味するとさらに上昇する。
生半可なステータスや装備だとすぐにMPが尽きてパニックになってしまう。

またダメ押しと言わんばかりに、この楽章の静かなオーケストラの攻撃耐性は、弱点のPALE属性以外の属性は全て免疫(=無効)状態である
PALE属性を持つ武器が少ないこともあり、まだ職員のステータスや装備が整って居ない状態で静かなオーケストラを収容した場合は、
この形態は迂闊に近寄らずに次の形態を待つというのが得策かもしれない。
演奏開始から約24秒経過すると、第二楽章に移行する

第二楽章

第一楽章で出現した円状の楽譜に、灰色の楽譜が追加される。

・楽譜内にいる職員に対して、5秒ごとに約15ポイントほどのWHITEダメージを与える。

第一楽章と違い、比較的緩めの攻撃となる。この状態での攻撃耐性はBLACK属性弱点となりそれ以外は免疫。
鎮圧を行うならBLACK属性武器を持った職員を集めて、ここで袋叩きにして鎮圧するのが一番楽かもしれない。
第二楽章の演奏時間は約16秒。終了後は第三楽章に移行する

第三楽章

第一楽章、第二楽章と同じように、黒と銀が混じった色の円状の楽譜が出現し、以下のような攻撃となる

・楽譜内にいる職員に対して、5秒ごとに約25ポイントほどのWHITEダメージを与える。

第一楽章よりは小さく、第二楽章よりは大きいダメージとなる。攻撃耐性はWHITE属性が弱点となりそれ以外はやっぱり免疫。
まだフィナーレまで時間はあるが、職員のMPも考えると実質的な鎮圧のタイムリミットはここら辺となる。
またこの楽章のみではあるが高音のピープ音が発生するため、ヘッドホン等をプレイしてしているときは注意しよう。
第三楽章の演奏時間は約13秒。鎮圧できなければ、第四楽章に移行する。

第四楽章

今まで追加されてきた楽譜に、更に黒い円状の楽譜が出現し、以下のような攻撃となる

・楽譜内にいる職員に対して、5秒ごとに約40ポイントほどのWHITEダメージを与える。

第一楽章で最大値のダメージが常に襲ってくる状態であり、攻撃耐性はRED属性が弱点となり
それ以外は免疫。演奏範囲も非常に広くなっており、この楽章になると中央本部チームのメインルームがすっぽり収まるほどに。
この状態での鎮圧も可能だが、後述するある現象の発生と受けるダメージを考えると素直に鎮圧をあきらめるか、最後のあがきと考えていた方がいいだろう。
演奏時間は約26秒。第四楽章が終了すると、ついに演奏はクライマックスへと突入する。

最終楽章

楽譜の追加はなく、攻撃も第四楽章の状態のまま。しかしこの段階までくると静かなオーケストラは無敵化する。
実質的な鎮圧失敗なため、避難推奨。最終楽章のラストに円状の楽譜が施設全体に広がり無事?演奏は終了する。
このフィナーレをパニックに陥っている職員が受けると、首が消失し即死となってしまう。
最終楽章後は脱走時と同じカーテンが締まり、静かなオーケストラは拍手の音と共に収容室に戻るのだ。



…この演奏を見て、「演奏が終わるまで職員を避難させて放置すればいいじゃん!」と思う方もいるだろう。
だがそうは問屋が卸さない。このアブノーマリティはALEPHクラスなのである。
そのような甘い考えは一発で砕かれるのだ。ここで、出てくるのが先ほど第四楽章で説明したある現象であり、それは…


・静かなオーケストラの演奏が第四楽章に到達すると、その日に集めたエネルギーが0になる

第四楽章に到達してしまうと、鎮圧できようができまいがその日必死で集めたエネルギーがすべて0に戻されるのだ。
親項目にも書いてあるが、このゲームの基本的な動きは

「アブノーマリティの世話」→「エネルギー生産」→「クリフォト暴走・試練対処」→「アブノーマリティの世話」…

という一連の動作を繰り返して、必要なエネルギーを確保するというものだが
そのエネルギーを貯めるにもリアル時間で結構な時間がかかることも多い、
だが静かなオーケストラはそれをいとも簡単に、こちらの努力を無に帰してしまうのだ。

「なら、クリフォトカウンターが0にならないように世話すればいいじゃん!」と思う方もいるだろう。
確かに「何もない」盲愛様も、高ランク職員が世話をすれば、よっぽどのことがない限りクリフォトカウンターが0になることはない。
(まぁそのよっぽどが割と起こるのがこのゲームではあるが…)
では、先ほど特殊能力で後回しにしたクリフォトカウンターの変動条件を見てみよう


・作業結果が良い → カウンターが 1 減少
・作業結果が悪い → カウンターが 1 減少

なんとこの静かなオーケストラ、作業結果が普通以外だと確定でカウンターが1減少してしまうのだ。
幸いなことにカウンターの初期値は2であるため、ある程度猶予はある。
ただ、カウンターの回復手段が存在しない。連続でクリフォト暴走の対処になりそのまま脱走…
なんてことは管理人なら経験した人も多いかもしれない。


と、ここまでかなり厄介なアブノーマリティとして書いてきたが
・PALE武器がそろってくれば、第一楽章から鎮圧が可能
・出現した部門内から出れば、職員の犠牲は抑えられる
・エネルギー自体は0になるが、アブノーマリティのPE-BOXは0にならない
など、色々と抜け穴はある。

もし早い段階での収容ができれば、手間は非常にかかるがALEPHクラスのE.G.Oの生産が可能であり、
総合的に見れば、ALEPHクラスというお手本のようなアブノーマリティともいえるだろう。
45日以降にいると、忙しい時にやたら脱走するため憎む管理人も多いが。


エンサイクロペディアには記述はされていないが、脱走時に

・ゲーム速度が強制的に1倍速
・ゲームBGM音量の変更が不可能

と地味にこいつこいつと同じくゲームシステムに干渉してくるアブノーマリティである。
ただし、この人のゲーム速度変更には勝てなかったりする。

ステータス

愛着にはレベル3以上で普通の反応を示し、それ未満だと最低。
洞察にはレベル5で普通の反応を示し、それ未満だと低い反応。
抑圧本能にはレベルに関わらず低い反応。

作業ダメージはWHITE(7-9)

観測レベル4で、ギフト「Da Capo」を解禁。
音符のデザインが取り入れられたモノクル型のギフトであり、作業成功率 +4%・作業速度 +4%の効果。

同じように観測レベル4で、武器・防具E.G.O「Da Capo」を解禁。
武器はWHITE属性であり8分音符に似た形状をした大鎌。
一発のダメージ自体はさほどでもないが、特徴的なのはその攻撃速度とヒット数。
そのため実際のDPSはかなりのものであり、属性の優秀さもあり化け物揃いのALEPH武器の中でも上位の性能を持つ。

防護服はWHITE属性に対して0.2倍と作中トップの耐性を誇る。REDやBLACK耐性も高め。
ただしALEPHの防護服で唯一PALE属性が弱点となっているため、PALE属性を使うアブノーマリティと対峙する際は気を付けよう。
また、上のギフトが付与されている状態で、この防護服を装着するとWHITE耐性が強化されなんと-1.0倍で「吸収」となり無効化を通り越してダメージ分だけ逆に回復する。
付与率は1%とかなりの低確率であるが、ぜひとも狙いたいところ。

余談

  • レガシー版からいるアブノーマリティであり、攻撃方法も全くが変更がない。しかし最終楽章の首が消失後に、音符が流れ出るという演出があった。(本実装では削除されている)
  • 名前が判明前の分類は「T-01-31」であり、T分類はトラウマであるため誰かのトラウマから生まれたアブノーマリティらしい。

  • 次回作『Library of Ruina』でも、芸術の階に属する「幻想体」として続投。
芸術の階の幻想体バトルの最終戦を飾るボスであり、時間制限内に倒せないと事実上の詰み確定であることから、終盤の鬼門。


追記・修正は最終楽章まで聴いてからお願いします。

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最終更新:2024年04月11日 10:53