ストリウス(仮面ライダーセイバー)

登録日:2021/07/10 Sat 09:20:09
更新日:2024/04/18 Thu 08:12:13
所要時間:約 26 分で読めます


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物語には、“結末”があるからこそ美しい……!

人は“死ぬ時”が、一番美しい……。

お前、さっきから何の話をしてるんだ!?

彼らの物語の結末は、美しかった……!


ストリウスとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーセイバー』に登場する怪人である。
本項目では彼が変身する仮面ライダーストリウスについても記述する。

演:古屋呂敏
スーツアクター:小森拓真
クリーチャーデザイン:酉澤安施


【データ】

種族:本の魔人メギド
アルターライドブック:不詳
身長:214.1cm
体重:131.8kg
特色 / 力:物語のメギドを司る


【概要】

本の魔人メギドの一体で、3人の幹部達の一人でもあり、「物語」のジャンルを司る。
人間態は黒い衣服を身に纏い、前髪の一部を編み込んで左側に一筋垂らした長身痩躯の青年だが、本来の姿は赤と緑のメイクを施した道化師のような白い人面を持ち、樹木を思わせる2本の角を生やしたやや不気味な姿の怪人。


【人物】

一人称「私」
常に敬語で話すが、その本性は所謂慇懃無礼そのもの。
人間「何年も何年も無駄な努力を積み重ね、結局報われない可哀想な存在」と見下しており、他の幹部の失敗を嫌味ったらしく嘲笑う陰湿さも備える。
また、人間の姿を利用して神山飛羽真を欺き、隙を作るなど狡猾な策士としての一面も併せ持つ。

その本性は「物語には『結末』があるからこそ美しい」と考える終末論者。
元々は詩人だったのだが、人の迎える人生や世界そのものを「一つの物語」として認識しており、人の迎える様々なの結末に美しさを見出し、力を求めて醜く争い合う人間を愚かと見下しながらも尊ぶ歪んだ人間讃歌を掲げている。
加えて詩人としてのプライドと矜持故か、他者に自身や世界の未来を委ねる事自体にも強い忌諱感を抱いており、飛羽真が世界を救う可能性をタッセル(ビクトール)から聞かされると「結末を他人に委ねるなんて……愚かだ!」と言い放っている。

戦闘能力


あなた達は何年も何年も……無駄な努力を積み重ね、結局報われない。

本当に、可哀想な存在だ……。

だからせめて、楽しませてあげましょう。

さて、どれが本当の私でしょう?どれも私ではないかもしれないし、どれもが私かもしれませんが……?
さあ、どれでしょう? フフッ……!

戦闘では先端部が二股に分かれたショートソード「ビルガメート」を振るって戦い、そこから赤いエネルギー刃や緑色の光弾を放つ他、呪術や超能力めいた幻術を操る術に長けており、黒い本を開く事で仮面ライダーセイバーの変身を強制解除させ、更に火炎剣烈火を聖剣ソードライバーから抜刀出来なくする程強固に封印して変身不能の状態に追いやる*1、幻覚を見せて分身を生み出す、頭部の角から黄色く輝くエネルギーを伸ばす、背中から触手を伸ばして殴りつける、瞬間移動を行うなどトリッキーな戦い方を得意とする。
しかし、基本的には生み出した配下のメギドを使っての戦いが専門。

正体


初めてその力に触れ、世界に降り立った時、詩人だった私の頭の中に浮かんだのです。壮大なる叙事詩が!

そう!力に魅せられた人間達が織り成す―――
ああ?
愚かで、愛おしい……。生と死の“物語”ですよ……!!

第26章にて、元々は初代マスターロゴスやタッセルと共にワンダーワールドに初めて降り立った「始まりの5人」の一人の詩人であり、世界を創ったとされる『大いなる本=全知全能の書』が持つ力に魅入られ、力の一部を「ストリウスアルターライドブック」としてその身に取り込み、メギド化した元人間であった事がユーリの口から明かされた。
また、メギド化の影響で欲望だけが肥大化した結果、人としての記憶を失ってしまったレジエル・ズオスとは異なり、後述の真実の影響で人間だった頃の記憶を残している。


【関連人物】

幹部クラスのメギドにして、「始まりの5人」の一員達。
「現実世界をワンダーワールドと入れ替え、支配する」という目的自体は一つなのだが、幹部同士の中は険悪であり、互いに牽制し合っている。

自ら生み出した混合種のメギド達。
前者はただの気まぐれで生み出した結果、自分達にも牙を剝き、最終的に離反したが、後者は剣士達が持つ聖剣を奪うために生み出しており、自分達に従順なメギドへと成長した。

先代の仮面ライダーセイバーでありながらソードオブロゴスから離反し、メギドと組んだ闇の剣士
ジャオウドラゴンワンダーライドブックを生み出して助力するなどしていたが、それと同時に彼の行動を訝んでおり、結局のところは互いに利用し合う関係でしかなかった模様。

『セイバー』という物語の語り手にして、「始まりの5人」の一人。
2000年という年月を経た現在においても彼に対しては心のどこかで「友情」を抱いていた様子であり、彼をその手に掛けた際にはひどく動揺する姿を見せた他、飛羽真から「仲間じゃなかったのか!?」と問い詰められた際に「彼は友達でした。彼の最期は……あまり美しくありませんでした」と返していた。

ストリウスがグリモワールワンダーライドブックの力で蘇生させたソードオブロゴスの最高幹部達。
後の剣士達が使う剣技の生みの親であり、復活後は全盛期以上の力を発揮するが、所詮は彼の意のままに動く傀儡でしかない。



【劇中での活躍】


簡単に食い付いたら駄目じゃないですか。毒があるかもしれませんよ……?フフフフフ……!

当初は配下の物語型メギドに侵略を任せていたが、第6章にて自身も前線に参加。
ズオス配下のピラニアメギドの一体が繋げたエリアにて一般人を装いながら飛羽真と接触し、その隙を突いて上記の台詞と共に火炎剣烈火を強固に封印すると、「剣を抜くには、“失われし場所の力”が必要かもしれませんねぇ……」と異空間『アヴァロン』の存在を仄めかしてその場から撤退した。

第9章では仮面ライダーカリバーのジャアクドラゴンワンダーライドブックを始めとした7冊のワンダー/アルターライドブックの力を用いて新たにジャオウドラゴンワンダーライドブックを編纂し、「人間に使いこなせるかどうかは分かりませんが……」と警告しつつ、カリバー=上條大地に与えた*2

第12章から第15章にかけてはレジエル配下のゴブリンメギドを使った作戦で『目次録』を開く作戦を展開。
結果はセイバー達の妨害により失敗するも、『目次録』の影響で世界を繋げずともワンダーワールドの視認が可能となった人間達が現れ、これまでとは異なるアルターライドブックを編纂する作戦にシフトした。

第21章では新型のアルターライドブックを双子のフードファイター「爆食ジェミニ」の姉・伊本マミに埋め込み、同時にゴーレム・ハンザキ・アヒルの3体のメギドを融合させてカリュブディスを生み出した。
結果としてカリュブディスは倒されるも、内容をコピーしたカリュブディスアルターライドブックを本拠地で完成させる事に成功しており、「この本さえあれば生み出す事が出来ます…。極上の……メギドを!!」と歓喜していた。

第23章ではサウザンベースに保管されている禁書を強奪する作戦を目論む。
ズオスとレジエルに剣士達の注意を引いてもらい、その隙を突いてまんまとサウザンベースに潜入する事に成功。
そこで当代のマスターロゴスと対面し、


あなたが“今の”マスターロゴスですね?

あなたは始まりの人ですか?

という意味深な会話を交わしている。
禁書の強奪には成功したが、その矢先に飛羽真と出くわし、戦闘の中で禁書は奪われた上にプリミティブドラゴンワンダーライドブックに変化してしまう。
直後にプリミティブドラゴンに変身したセイバーに圧倒され、撤退を余儀なくされたが、それ以降「『全知全能の書』の欠片」を手にする事を目指して本格的に暗躍を開始。

第27章ではレジエルに禁忌の秘術による強化を施し、第32章ではズオス・プレデターの暴走に紛れてノーザンベースを襲撃。
更にマスターロゴスと本格的に手を組み、彼に手を貸す事で『全知全能の書』をオムニフォースワンダーライドブックという形で不完全ながら復元させる事に成功した。

動き出す、終焉の使者。

仮面ライダーソロモンの登場後は一貫して傍観者としての立場を貫きつつ、第39章で一度カリュブディスを手駒として支援に差し向けてはいたが、ストリウスはあくまで自身の目的のためにマスターロゴスを利用しているに過ぎなかった。
そして、第40章にてセイバー・ブレイズエスパーダとの決戦の果てに敗北し逃走したマスターロゴスの前に出現。



私の神話はここから始まる―――

それは無理ですねえ。あなたの物語は、ここで終わりです…。

なおも足掻こうとするマスターロゴスを消滅させると、残されたオムニフォースワンダーライドブックを回収。



これからの物語は私が紡ぎます。美しい結末のために……!

その後、第41章ではデザストの下に現れると、カリュブディスを用いて彼の力の一部を吸収。
更にワンダーワールドの守り人であり、「始まりの5人」の一人でもあるタッセル=ビクトールを「急襲」「殺害」すると『全知全能の書』の欠片である書物を奪い、着々と野望に向けてコマを進めていく。
なお、かつての友を手にかけた事は流石に何か思うところがあったのか、彼を抹殺したシーンでは表情が消えていた。

第43章ではアジトで事の成り行きを観察している間に飛羽真と神代兄妹が急襲。
しかし想定の範囲内だったらしく、「こんなに早く見つけるとは…。流石、私の英雄」とつぶやいたのみでカリュブディスを差し向けて迎撃。
アジトに捉えていたソフィアのコピーと、アルターライドブックにされた無数の人間達をカリュブディスに食らわせて強化するが、仮面ライダークロスセイバーには吸収能力で優位を取れても神代兄妹には苦戦を強いられる。


情けないですねぇ、カリュブディス……。

仕方ない、手を貸しましょう…!

今です!!

そう呟いたストリウスは『全知全能の書』由来の5冊の本の力で3人を牽制すると、次の瞬間カリュブディスに自分を食わせ、内部から逆に食い破る事で復活
全てを吸収し己のものとするカリュブディスの力を利用し、オムニフォースワンダーライドブックを起点に『全知全能の書』の欠片を集約する事で、「原典」に限りなく近い力を持った漆黒のワンダーライドブック=グリモワールワンダーライドブックを誕生させる事に成功した。


やはり、そうでしたか……。

私は、全てを知った……。

物語の結末は……私が決めます!

そして続く第44章。
タッセルの消滅により消えかけているワンダーワールドとの境界線を再び解放すると、阻止に現れた剣士達の前に姿を現し、仮面ライダーに変身してその力を振るった。
召喚したロード・オブ・ワイズが剣士達を圧倒している間にクロスセイバーを撃破すると、今度はグリモワールワンダーライドブックの力で「滅びの塔」を作り上げ、その頂上に陣取った。


絶望を希望に変え、何度も立ち上がる彼は“英雄”と呼ぶに相応しい。
今も剣士達は諦めていない。本気で世界を救えると信じている。“神山飛羽真なら、未来を変えられる”と!

残酷な物語です。でも、それでいいのです。

最後の希望が打ち砕かれ、絶望の中、結局何も変えられず死んでいく!これぞ私が思い描いていた、物語の最終章です!!

題名は……『救世主の死』!

選ばれざる、書の魔人。

ストリウスをこうまで突き動かしていたもの。
それは他でもない、世界の行く末を知った事による深い絶望だった。

2000年前のあの時、ビクトールを介して『全知全能の書』を読んだストリウスは、そこに記されていたのがこの世界の過去から未来まで、始まりから終わりまでの文字通り全てであった事を理解してしまった。
この世界の全ては定められたシナリオの上にあり、その結末は英雄のによる終焉である事を。
だが、何よりも彼を絶望させたのは、自らが世界に触れて吟じた詩が、仲間と共に掲げた理想が、全て『全知全能の書』に与えられたものでしかないという現実だった。
人の人生や世界の移り変わりを「物語」として表現していたストリウスだが、それは彼の主観ではない、この世界におけるただの事実だったのである。


この世界が終わる前に、いい事を教えましょう。

2000年前、私もあなたと同じように言葉を紡ぎ、物語を綴る詩人でした。
言葉は次々と私の中に生まれ、私は無我夢中で美しい物語を書き続けた。そして、歴史に残る大傑作を書き上げたのです……! フフフ……。

でも、見てしまったのです……。私が生み出した全ての詩は、『全知全能の書』に既に書かれていたのです。

今まで創造したと信じたものは、何もかも与えられたものだった。それを私はただ、書き上げただけだった……。

人間に創造力など、無かったのです!
神山飛羽真!!あなたの小説も、同じです!ただの……模造品に過ぎない!
今度は理解しましたか?全てが……無意味だという事を!!

宇宙の真理に比べれば、人間などゴミ粒同然のちっぽけな存在!!
何も……変える事は出来ないのです!!

2000年も前に作り上げた詩であれば、先人達の影響を大きく受けた現代の創作と違い、まさに「オリジナル」「先駆者」というべき作品。
そんな傑作が歴史によって最初から用意されていたものだと知った事で、「詩人」は比類なき絶望に叩き落されてしまった。
更に言えば、そもそも彼ら「始まりの5人」が全知を求めたのは「災厄」「貧困」「飢餓に苦しむ人々」を救う術を求めての事だったのだが、そもそもそのような災厄が起きる事も「既定事項」だったと知ったのならばむしろ当然の反応である。

この世の全ては最初から定められている、謂わば『運命』という物語の一部に過ぎない。
それでも何かを変えられると信じて足掻いてきたが、戦いが終局に向かうに連れてその足掻きは薄れ、最終的にグリモワールワンダーライドブックを手にするに至って、ストリウスはとうとう全てが無駄だったと受け入れざるを得なくなった*3

物語には終わりが来るもの。
この世界の歴史が『全知全能の書』に記された物語ならば、それもいつか避けられない終わりが来る。
ならばせめて、物語の結末だけは自分の望む形に。
剣士達全ての希望を背負った神山飛羽真という「英雄」の死を以て、この世界という物語に結末をもたらす。
「クリエイター」として唯一残されたプライドを胸に、ストリウスは目の前に現れた「小説家」と対峙。

だが、全てが『全知全能の書』によって決められていたという事実を突きつけられてなお、飛羽真は「物語が世界を変える」というスタンスを全く崩さず、ストリウスの絶望はそれを些かにも揺るがす事は出来なかった。
それどころか、詩人としての過去を引き合いに出された事で、かつて自分の詩を聞いて喜んでくれた人々の姿を思い出してしまい、それを振り払うように激昂。


いい加減、認めたらどうです……!?いや! 認めろォォ!!

お前が何一つ生み出していない事を!お前に!新しい物語など作れやしない!!

変……身!

私が見届けてやる!お前の死を……この世界の終わりをォォッ!!

終幕の魔人としての「演技」をかなぐり捨て、絶望に飲まれた一人の人間としての本音を露わにしたストリウスは仮面ライダーに変身。
現実世界とワンダーワールドの浸食を加速させながら、クロスセイバーとの最終決戦に臨む。

幕を閉じる、絶望の物語。


どんなに足掻こうが結末は変わらない!

消えろ!神山飛羽真ァ!お前には何も変えられない!!

消えろオオオオッ!!

ワンダーワールドの消滅が近づくにつれてワンダーライドブックの力も弱まり、クロスセイバーはその力を失っていく。
そのまま変身解除に追い込まれた飛羽真を床の大穴に突き落とし、割り込んできたプリミティブドラゴンも反撃の途中で無力化され、ついに全ての剣士が変身不能に陥り趨勢がストリウスに傾いた。
ワンダーワールドに引きずられて存在が薄れながら、這う這うの体で駆け付けたルナの目の前で、飛羽真にトドメを刺さんとビルガメートを一閃させる。


ああ、残念です……。もっと美しい最期だと思ったのにィィッ!!

だが飛羽真を救うために倫太郎が、賢人が駆け付け、さらにルナもワンダーワールドと同化し飛羽真に最後の力を与えることを決意。
変身できない二人を鍔迫り合いで足止めし、ルナ目掛けて光弾を放ち儀式の妨害を図るも、蓮の手元を離れて飛来した無銘剣虚無に阻止され失敗に終わる。そして誕生した新たなるワンダーワールドの物語、即ちワンダーオールマイティの力を手にした飛羽真は仮面ライダーオールマイティセイバーに変身。

「全能の剣士」であるクロスセイバーと対になる力、全てのワンダーライドブックを司る「全知の剣士」と、その力で再変身したブレイズ・エスパーダの三剣士を前に、「仮面ライダーを僭称する孤独の魔王」はただ一人対峙する。
ストリウスの詩人としての原点、彼はなぜ詩を書こうと思ったのか? それを問う飛羽真だが、深すぎる絶望に支配されたストリウスにはその言葉は届かない。


そんなもの……とっくに忘れたわァッ!!

いや、覚えているはずだ! 物語は……心の中で消えはしない!!

うるさい!! 消えろッ!!消えろ! 消えろォォォッ!!

全て……消え去ってしまえェェェッ!!

繰り出す攻撃の悉くをオールマイティセイバーに、エスパーダの操るジャオウドラゴンに、ブレイズの天空のペガサスに、ジャッ君と土豆の樹に防がれ、ストリウスは一方的に追い込まれていく。
たまりかねて最大火力であるエネルギー光球を放つが、これすらも三剣士のワンダーコンボを構成する9冊のライドブックに防がれ、のみならず押し返された攻撃を受けて墜落したところに三人の抜刀必殺技を受けて転倒。
そしてオールマイティセイバーの一閃をまともに受け、変身解除されたストリウスはついに敗北した。

黒い霧と化して消えゆく中、ストリウスは詩人としての原点、かつて自分の書いた詩を聞いて笑ってくれた人々の顔を思い返す。
それでも去来するのは、その思い出すらも歴史に決められた予定調和だったという虚無感。

世界の崩壊はストリウスの意志とは無関係に訪れる、全知全能の書に記された「ただの事実」。
三剣士に敗れたストリウスは、自らの望む結末を齎すことはできなかった。だが、三剣士が得た結果は、ただそれだけのものでしかない。
世界は消える。歴史は終わる。全ての物語が虚無に還る。その事実は変えられなかった。
だから、


それでも……もうじき、世界は……終わる……。

何をどうやっても終わってしまう世界。何もかもが決められていた歴史。
それでも何かを変えようと足掻き続け、そして何も変えられなかった詩人は、心からの無念を残して消え去っていった。

【仮面ライダーストリウス】



物語の結末は、私が決めます……!


スーツアクター:小森拓真(怪人態及びソロモンから続投)

ストリウスが変身する仮面ライダーにして、『セイバー』TV本編におけるラスボス
全体的に仮面ライダーソロモンとストリウスの怪人態を混ぜつつ、ストリウス怪人態を仮面ライダーとしてリデザインしたかのような外見が特徴で、首から下はソロモンの色違い、頭部はストリウス怪人態のアレンジとなっている。
大雑把なフォルムはソロモン オムニフォースとほぼ変わらないが、マスクのデザインと色の違いにより、仮面ライダーでありながら怪人の印象が強い。

特徴その他もソロモンと共通しており、ストリウス自身が剣士ではないために対応する聖剣も存在しない他、同様にソロモンのカラドボルグに当たる固有の武器も持たないため、ストリウス自身の能力も含めてますます魔法使い……というよりもファンタジー作品魔王じみた能力構成になっている。
更にソロモンと異なり、頭部「ストリウスヘッド グリモワール」には剣士の証たる「ソードクラウン」も存在しないため、『セイバー』の世界においては実質的に仮面ライダーの名を騙る強化メギドと呼んで差し支えない存在と言える。
「聖剣に選ばれた剣士」という『セイバー』の世界における本来の仮面ライダーではなく、「“仮面ライダー”の名を騙る僭称者」とでも呼ぶべきソロモンとストリウスの2人が変身音に「仮面ライダー」という単語を含むというのは皮肉なものである。

なお、確かに世界の終末を招こうとしている敵ではあるが、終末そのものは既定事項であってストリウスの意志ではない=倒さなければならないが、倒したところで問題が解決しないというラスボスとしては異色の存在と言える。


装備

  • ドゥームズドライバーバックル
仮面ライダーストリウスに変身するためのベルト。
主だった機能はソロモンと同様のため、詳しくはこちらを参照。

  • グリモワールワンダーライドブック

WHEN THE HOLY SWORD AND THE BOOK INTERSECT, REWRITE THE WORLD!

THE FORBIDDEN STORY THAT DESTROYS EVERYTHING!

OPEN THE GRIMOIRE, THE END OF THE STORY!

KAMEN RIDER STORIOUS!!

OPEN THE STORY OF THE END!

DELETE THIS WORLD, STORIES AND ALL OF I KNOW.

THE FORCE WILL DELETE ALL STORIES YOU BELIEVE.

『全知全能の書』の力を宿した大型のワンダーライドブックで、オムニフォースワンダーライドブック同様に聖剣ソードライバーのスロットを指定するマークがない。
ベースカラーは黒と金で、ストリウスが自身も含めた幹部メギド達のアルターライドブック3冊とオムニフォースワンダーライドブック、そしてタッセル=ビクトールから強奪した『全知全能の書』の欠片となる最後の1冊を自ら諸共カリュブディスに喰わせ、融合させる事で誕生した。

表紙にはインクで黒く塗りつぶされたようなワンダーワールドの光景をバックにストリウス自身の紋章が描かれ、裏側には「TABLE OF CONTENTS」と共にオムニフォースワンダーライドブックの表紙裏側に記載された18冊のワンダーライドブックのタイトルの他、「OMNI FORCE / VICTOR / STORIOUS / LEGEIEL / ZOOOUS」の「始まりの5人」に関連したタイトルが追加されている。
ストーリーページにはそびえ立つ大樹、変身ページにはオムニフォースワンダーライドブック同様に「神獣」属性のワンダーライドブックと同じ構図で仮面ライダーストリウスの姿が描かれ、「全ての力が聖剣と交わり身に宿る」と記載されている。
また、召喚ページ / メギドページにはアルターライドブックの「テキストオブアルター」に描かれたメギドのモチーフとなった幻獣及び生物*4、「最終ページ」「全知全能ページ」には炎に包まれたかのように荒廃したワンダーワールドの光景が描かれている。

オムニフォースワンダーライドブックが元々持っていた強大な力に更に『全知全能の書』の欠片4冊分の力が加わった結果、ストーリーページを開くだけで死者蘇生を何のリスクも無しに容易に行い、なおかつ全盛期以上の戦闘力を付与するなど能力が飛躍的に上昇している。
しかし、「『全知全能の書』に限りなく近い」という言葉の通り、これでも原典には僅かながら及ばない不完全な状態と言わざるを得ないのが実情で、それを示すかのように内部ページがオムニフォースワンダーライドブックに引き続いて所々が破れ、そこにいくつかの文字を加筆して補完したような外見となっている。

なお、ライドスペルを意訳すると「全てを滅ぼす禁断の物語」「世界も物語も、私の知る全てが消える」「お前の信じる全てを消し去る力」となり、ストリウスの絶望を端的に表した内容であると同時に、その絶望すらも『全知全能の書』に定められているという事実の裏付けでもある、あらゆる意味で皮肉な内容となっている。

  • ビルガメート
怪人態から引き続き使用する、先端部が二股に分かれたショートソード。
後に『仮面ライダーセイバー超全集』にて、グリモワールワンダーライドブックの影響で聖剣を凌ぐ力を獲得している事が判明した。
名前の由来は恐らく『ギルガメシュ叙事詩』の主人公・ギルガメシュのシュメール語読み「Bilgameš」。

グリモワール



間も無く終わりの時です。


グリモワール!

WHEN THE HOLY SWORD AND THE BOOK INTERSECT, REWRITE THE WORLD!


この世界の終焉は、荘厳で美しくなければなりません……。

変……身!


OPEN THE GRIMOIRE, THE END OF THE STORY!

KAMEN RIDER STORIOUS!!


フハハハハハハハ……!


身長:214.1cm
体重:144.9kg
パンチ力:68t
キック力:116.8t
ジャンプ力:ひと跳び120.8m
走力:100mを0.4秒


グリモワールワンダーライドブックをドゥームズドライバーバックルにセットして変身する、仮面ライダーストリウスの基本形態。
変身時の英文を意訳すれば「聖剣と本が交わり、世界が書き換わる」「魔導書が開かれ、世界は終焉を迎える」となる。
こちらもソロモン同様にワンダーライドブックはあっても聖剣が存在しないため、やはり不完全である事が分かる。
変身待機音は危機感を煽る不協和音で構成され、変身BGMは逆にパイプオルガンを基調とした荘厳なもので、変身音声の終わりに流れるのは朗読文ではなく不気味な哄笑となっている。

変身時にはストリウスの背に6枚の黒い翼が広がり、足元の影が前方に大きく伸び広がって複眼部が投影されると共にインクを思わせる無数の黒い流体が間欠泉のように噴き出した後、それがストリウスに津波の如く群がってスーツとアーマーを形成、最後に翼がストリウスを包み込むように畳まれ、赤黒いマントに変化して完了する。

ストリウス自身の特異性とアルターライドブックの出自を考えれば、この姿は仮面ライダーである以上にストリウス怪人態の強化形態とも呼べる存在であり、レジエル・フォビドゥン及びズオス・プレデター同様に黒系統のカラーリングかつ「自身の本体たるアルターライドブックに記述を加えて強化する」という点では実質似たようなプロセスを経た、言うなれば「ストリウス・グリモワール」とでもいうべき姿に当たる*5

ワンダーライドブック・アルターライドブックの力を秘めたオムニフォースワンダーライドブックで変身するソロモンの力に加えて、
  • 自身も含めた幹部メギド達のアルターライドブック3冊
  • タッセルが保管していた『全知全能の書』の欠片
  • カリュブディスを介してクロスセイバーから収集した十聖剣の力
を併せ持っているため、「『全知全能の書』に限りなく近い」と称される程の絶対的な力を秘めており、そのカタログスペックも仮面ライダーフィーチャリングセイバーすら凌駕。
歴代のダークライダー全てを見回しても(スペック自体が無意味な仮面ライダーゲンム ゴッドマキシマムゲーマー レベルビリオンと、存在そのものがケタ違いのオーマジオウを除けば)トップクラスに入る。

頭部に備わったマスク「グリモワールバイザー」はストリウス怪人態の顔が開いた本にのめり込んでいる、或いは本が顔に張り付いているかのような異様なデザイン。
その複眼は『全知全能の書』の『目次録』が直接バイザーとなる事で、この世の真理を映し出し、視覚情報として捉える事であらゆる情報の随時閲覧を可能とし、そしてここから得た知識は左右に生えた角「ナラティブツリー」を介して現実世界に具現化出来る。
怪人態同様に頭頂部に備えられた黄金に輝く操作器「デマイズオーナメント」の力で「物語」属性のメギドのみならず、ワンダーライドブックやアルターライドブックに関係する神獣や生物を召喚して自在に操る事も可能とされる。

  • ストリウス自身の紋章が刻まれた胸部装甲「ストリウスキュイラス」
  • 腕部及び脚部「ライドミナントアーム」「ライドミナントレッグ」
  • それらを覆う装甲「フェノメガント・ノワール」「フェノメグランダ・ノワール」
  • ワンダーライドブックに内包された伝承を蓄積する真紅の装甲「グリモワスケイル」
  • 背面のマント「オブスキュアマント」
といった各種部位の機能自体はソロモンと同じだが、全身に纏う漆黒の甲冑「グリモワールローブ」がソロモンのオムニフォースローブと異なり、メギドであるストリウス自身の生命力を糧とする関係で出来る事の規模が跳ね上がっており、死者を強化して蘇生させる事すらも片手間で可能。
他にも左腰に備えた怪人態と同型のローブ状の装甲「カーテンドイル」は内側はの相反する属性を兼ね備えており、光属性の内側でストリウスを活性化させつつ、闇属性の外側で相手の攻撃を吸収するという芸当もこなせる。

攻撃能力も常軌を逸しており、エネルギー光弾でクロスセイバーの「刃王クロス星烈斬」による全力のバリアを紙のように貫通して町ごと消し飛ばした上に、必殺技ではない剣の一撃のみでクロスセイバーを変身解除させている。
また、防御力についても「滅びの塔」での一騎打ちではクロスセイバーの攻撃を悉く防ぎ、斬撃をまともに受けてもほぼ無傷という異次元の強さを誇る。
加えてメギドとしての能力も引き続き使用可能だが、こちらについてはクロスセイバーに全て対応されている。


◇必殺技

  • ザ・ストーリー・オブ・ディスペア


グリモワールリーディング!

THE STORY OF DESPAIR!

グリモワールワンダーライドブックを一度閉じた後、ドゥームズドライバーバックルのドゥームズライドを1回押す事で発動。
本編では未使用に終わったが、後に舞台『仮面ライダーセイバー ファイナルステージ』にて使用。
セイバー アルティメットバハムートの抜刀必殺技と同時にビルガメートからマゼンタ色の稲妻を帯びた斬撃を撃ち出し、アスモデウスを葬り去った。

  • アルティメット・ディスペア


グリモワールリーディング!

ULTIMATE DESPAIR!

グリモワールワンダーライドブックを一度閉じた後、ドゥームズドライバーバックルのドゥームズライドを2回連続で押す事で発動。
劇中未使用だが、プレミアムバンダイ限定のDX玩具版で音声が確認可能。

  • ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド


グリモワールリーディング!

THE END OF THE WORLD!

グリモワールワンダーライドブックを一度閉じた後、ドゥームズドライバーバックルのドゥームズライドを3回連続で押す事で発動。
頭上に手をかざして地球の上空に展開された魔方陣に力を注ぎ込み、現実世界をワンダーワールドで侵食すると同時に荒廃させる。

  • オープン・ザ・ストーリー・オブ・ディスペア(正式名称不明)

OPEN THE STORY OF DESPAIR!

変身ページが開いた状態から、ドゥームズドライバーバックルのドゥームズライドを1回押す事で発動。
劇中未使用のため詳細不明だが、DX玩具版で音声が確認可能。

  • 世界改変能力

OPEN THE STORY OF THE END!

変身ページが開いた状態から、ドゥームズドライバーバックルのドゥームズライドを2回連続で押す事で発動。
死者である四賢神を召喚して使役するか、現実世界に巨大な剣型のオブジェや「滅びの塔」を顕現させ、それと連動させるかのようにワンダーワールドを荒廃させる。
なお、『セイバー超全集』ではこちらが「ザ・ストーリー・オブ・ディスペア」の名称で記載されている。

  • エネルギー光弾
手を頭上に掲げ、破壊エネルギーを球状に形成して投げつける。
単体での最強火力と思われ、クロスセイバーの「刃王クロス星烈斬」による全力の防御を易々と貫通する程の威力を誇る。


ロード・オブ・ワイズ



あっ……!まさか、四賢神!?

とんでもねえ奴呼び出しやがって……!冗談じゃねえぞ!

マスターロゴスに排除されたようですが、全盛期以上の力を以て蘇らせました。

あなた達の相手に相応しい、究極の剣士達です!

ストリウスがグリモワールワンダーライドブックの力を利用し、全盛期以上の力を与えて蘇生させた四賢神が変身する怪人達。
その実力は凄まじいレベルで、長年培った剣の技も現代の剣士達を軒並み遥かに上回っている。
詳細は個別項目を参照。


滅びの塔

ストリウスがグリモワールワンダーライドブックの力で造り出した最終ダンジョン最終決戦の舞台。
バベルの塔を思わせる石造りの塔に巨大な骸骨の右手が食い込み、その上から夥しい数の剣が突き刺さり、更にその上から鎖で雁字搦めにされた異様な造形デザインとなっている。
仮面ライダービルド』後半に登場したパンドラタワーのような悪辣なギミックや罠の類は無いが、内部にはロード・オブ・ワイズの4人が障壁として立ち塞がる。

田嶋秀樹氏のTwitterによれば、第44章の演出を手掛けた杉原輝昭監督との打ち合わせの中で考案したものであり、「沸き起こるストリウスの内なる怪物(情念)を剣(理性)で抑えようとしたが強大すぎて食い止められず、やむなく鎖で拘束したというイメージでデザインしてます。」と明かしている。


【派生作品における活躍】


何の取り柄もない、役立たずのただの…アヒルさんがぁ!!

超バトルDVDシリーズの例に漏れず、盛大にギャグキャラ化
カリュブディスが須藤芽依の「最強のヒーロー雑誌」原稿を食べて産み出した、自分自身が表紙の『めぎどくん』なる雑誌から具現化した尾上亮・そら親子や新堂倫太郎の偽者を差し向けるなど暗躍。

いや…自分が表紙って、どんだけ自分が好きなんだよ!?
ああ、それはいただけないな…。

挙句に30分後の番組よろしく巨大化してセイバーと仮面ライダー最光に挑むも、最終的にセイバー ドラゴンてれびくんによる最光と召喚した『てれびくん』歴代ふろくヒーロー達による合体技「必殺XYZアタック」でコテンパンにされ、今度は逆に小さくなって海辺の波に浚われながら退場した。

ぬぁぁ…!見てなさい!次はヒーロー達を蹴散らす!勝つのは私だぁあああああッ!!
あぁッ…!!助けて……!助けてぇえええええッ!!


【余談】

  • 名前の由来は英語で物語を意味する「ストーリー」からだと思われる。

  • 第41章の回想シーンにてストリウス達3人がタッセルから『全知全能の書』を強奪するシーンだが、古屋氏の公式Twitterでそのシーンを見た古い友人から「お前、あの本を緑の人から盗んで逃げてる時の顔、小学校の時俺のお菓子食って逃げてた時と同じやぞ」と言われたとの事。

  • 演じる古屋氏は日系アメリカ人の父を持つクォーターであるが、他の幹部を演じた高野海琉氏及び才川コージ氏と異なり、ハーフではない。

  • 仮面ライダーストリウスのスーツは勿論ソロモンからの更なるリデコ&リペイントで、頭部と腰のローブもストリウス怪人態の改造・流用である。全身リデコ&リペイントの塊だったソロモンよりは幸運だと見るべきか否かは視聴者次第



Wiki篭りになり損ねた荒らしの最期は、実に滑稽で、惨めで、美しかったですよ……。

これからの追記・修正は私が紡ぎます。美しい結末のために……!


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最終更新:2024年04月18日 08:12

*1 後に紆余曲折を経て解除されたが。

*2 この発言の真意は未だに不明。本当に分からなかった可能性もある。

*3 グリモワールを手に入れた時に涙目になっているのも恐らくそれが理由。

*4 ゴーレム、ピラニア、アヒル、メデューサ、アリとキリギリス、サンショウウオ。

*5 実際問題、この姿を略して表すとすれば「仮面ライダーストリウスの持つ、グリモワールという形態」なので「ストリウス グリモワール」になる。