タマモクロス(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2021/12/27 Fri 00:30:12
更新日:2024/02/18 Sun 20:10:00
所要時間:約 25 分で読めんで!


タグ一覧
My Against Fight Tamamo Cross うどんはおかずや! お好み焼き さあ、ウチとやろうや! たこ焼き ちょちょちょい! ど根性 もう一人の主人公 ウチは今から赤ちゃんにされる ウマさんぽ実家連れ込み勢 ウマ娘 ウマ娘 シンデレラグレイ ウマ娘 プリティーダービー オグリの嫁←ウチは今から無一文にされる(食費で) キングギドラ ステイヤー スモック タマ タマちゃん タマモクロス ツッコミ役 トレセン学園高等部 ナーバスタマちゃん ノリツッコミ ハングリー精神 主人公に勝ったキャラ 先行バ 先達に献ぐ祈りの頌 南井克巳 大空直美 大阪府 天下に轟く 白い稲妻 家族想い 小宮山勝美 少食 尻尾の有頂天 差しウマ 平たい胸族 待ち望まれていた実装 料理上手 栗東寮 火神鳴 猛ル鳴神 疾風迅雷 白い稲妻 白い稲妻、見せたるで! 芦毛 貧乏 走れウマ娘 追込バ 関西弁 雷神 雷騰雲奔 面白い稲妻 風か光か




ビンボーに負けへんで!
ウチが浪速の白い稲妻やーっ!



タマモクロス(Tamamo Cross)とは、『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクターである。
CV:大空直美

モチーフ元である競走馬「タマモクロス」は当該項目を参照。

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:ツッコミは稲妻の如し 見せろ根性、浪花っ娘
誕生日:5月23日
身長:140cm
体重:計測不能
スリーサイズ:B72・W51・H73
靴のサイズ:左:19.5cm 右:20.0cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:暗算 (金額限定)
苦手なこと:こたつ
耳のこと:『安売り』、『セール』と聞くとピンと立つ
尻尾のこと:怒ると、稲妻のようにビリビリ震える
家族のこと:弟妹たちといる時は『タマねぇね』になる
ヒミツ:①もやしとはんぺんメインの得意料理がたくさんある / ②たこ焼き機は断然直火派
自己紹介:タマモクロスや!ウチはな、レースで勝って勝って勝ちまくって名前を売るんや!ナリがちっさいからって、なめとったらあかんで!

キャラクターソング:My Against Fight

「黒き影、白き光」

追われる者たちからすれば
その疾走は恐怖の影
ひたひたと背後まで迫り
彼女らの天下を脅かす

革命を望む者たちにとって
その踊動は希望の光
果てまでも天地をあたため
次なる時代を切り拓く

だからこそのグレイ
黒き影と白き光の交差

2023年URA「名ウマ娘の肖像」タマモクロスより


◆概要


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「GENERATIONS」第3弾「強者を求めた時代」篇
© Cygames・JRA

天下に轟く

白い稲妻

鋭い末脚からの追い込みを武器に、史上初の天皇賞春秋制覇や宝塚記念などを勝利し、地方の星オグリキャップと激戦を繰り広げた「白い稲妻」タマモクロスがモチーフのウマ娘

大阪府生まれ、大阪府育ち。コテコテの関西弁から放たれる切れ味鋭いボケとツッコミが特徴の小柄なウマ娘。
特にツッコミに関しては普通のツッコミだけでなくノリツッコミも即座に飛び出るほど手慣れており、育成シナリオでは小気味良い応酬が繰り広げられるが、
ホーム台詞ではツッコミ疲れか、「トレセン学園にはツッコミが少ない」「ボケが特殊過ぎる」とげんなりする姿も見られる。ついでにいうとトレーナーも割とボケ側である
腰まで伸びる長い葦毛を青と赤の長いリボンカチューシャでまとめており、耳には同配色の耳カバーがついている。
この配色は史実のタマモクロス号の勝負服や着用していた覆面(メンコ)が由来。後述の勝負服(変更後)も同様。

プロフィールにもあるが、非常に小柄。一応言っておくが彼女は高等部所属である。
具体的に言うと中等部のハルウララと同程度。
これより低いとなるとイナリワン(高等部、139cm)とスイープトウショウ(中等部、139cm)、ニシノフラワー(飛び級で中等部に編入、135cm)くらいしかいない。
というのも家族が非常に貧乏で、子供の頃は満足に食べることもできず、また小さい2人の弟と妹に自分の食事を分けてやっていたという背景もあり、食が非常に細くなってしまったという*1
衣食住の充実したトレセン学園に入学してからもそれは変わらず、食べようにも体が受け付けなくなってしまっているのだ……。

料理が得意で、特にお好み焼きたこ焼きなど粉ものを作らせればトレセン学園でも指折りの名手。
タコパを開いたときには、同席していたオグリ「これから毎朝、私のためにたこ焼きを焼いてほしい……!」と言わせるほどの絶品。
他にももやしとはんぺん料理のレパートリーもあるらしい。
「イカ焼きは粉もの、うどんはおかず」が持論。それ故にオグリやイナリと激論を交わすことも。ウドンハオカズヤァァァァァァ

そんなタマモクロスがレースで走る理由は、「家族に楽をさせたい」から。
貧しい生活であっても、その飢えを武器にのし上がってやろう、という強いハングリー精神の持ち主。
なおこの貧乏生活の影響なのか、初めて目にするものでも「金の匂い」を嗅ぎ分け、おおよそではあるが値段の高さを判別できる特技を持つが、
一方で、個別ストーリーで「いつも頑張っているタマモへのご褒美」としてトレーナーにちょっと高いパンケーキをご馳走された際、
その美味しさに舌鼓を打ちつつ、「高価なものへの耐性の低さ」から気分が悪くなってしまい、頑張って完食するという難儀な展開もあった*2

◆アニメ版での活躍

Season1

1期6話で登場し、ドーナツ早食い大会という形で1988年有馬記念が再現されている。
商品の特大ドーナツ型ぬいぐるみ目当てに参加したが、スーパークリークの意図しない妨害を受けながらもなお完食したオグリに敗れる。
しかし当の彼女は食べることが目的だったらしく、優勝賞品はあっさりとタマモに譲っている。

EXTRA Rではウィンタードリームカップに出走するオグリの応援に駆けつけている。
またサイドストーリー第12話ではWDCへの出走が決まったオグリと、出走権を得られなかった自分がどう接すればいいのかと悩む様子が描かれる。
しかし問題が解決した後は空腹で動けなくなったオグリを担いで抽選会のパーティー会場へ運び込んだり、URA理事長相手に物怖じすることなく笑い話を披露していた。

うまよん

  • 第12話『本日のメインレース!金船障害(G1)』
スーパークリークとヒシアマゾンと共にゴルシのゴルシによるゴルシの為のレース『金船障害』に出走。
第二の障害物であるコスプレではなんと園児服姿に。なお結構似合っていた。
「ううう…ゴルシおんどれえええええ!!!」

◆漫画版での活躍

シンデレラグレイ

5巻表紙担当。
トレセン学園所属のウマ娘で、オグリキャップと同じ芦毛を持つ。
なお、本作では勝負服がゲーム開発初期の原案(ブカブカセーラー服)から大幅に変更され*3、後のアプリ版と同じ勝負服となっている。
史実色濃いめということもありシリアスなシーンでは非常にカッコいいのだが、天皇賞(秋)直前には白目をむいてよだれを垂らすシーンが描かれる*4など、同じ作品の中でもギャップが大きく描かれている。

主人公・オグリキャップのカサマツ時代から登場。
負けた腹いせに名古屋まできしめんを食べに行くはずが、電車を間違えカサマツに到着。偶然ジュニアクラウンを観戦する*5
オグリの驚異的な走りを見て対抗心を抱き、以降大きく飛躍することになる。

第二章「白い稲妻篇」では事実上の主人公として奮闘。
黒い瘴気を放ちながら追いかけてくる主人公なんていない、いいね?ちなみにアプリと違い寮ではそれぞれ別の部屋で過ごしている。
オグリが中央に来てからの連勝に対抗するように自身も連勝を続け、天皇賞(春)と宝塚記念を制し、日本最強のウマ娘として秋のG1戦線に臨む。
その一方幼い頃走り方を教えてくれた男性「おっちゃん」が病院に入院したとの知らせを受けた後、記者会見で「秋の古馬王道G1全勝」を宣言。天皇賞(秋)でオグリキャップを下し勝利する。
しかしジャパンカップではアメリカの伏兵、オベイユアマスターに敗れ、宣言の達成は叶わなかった。そして有マ記念を自身のトゥインクル・シリーズでの最後のレースと定めるが…。

アプリの方では貧乏キャラとして知られるが、本作においては笑えないレベルの経済的苦境に陥っていたことが示唆されている。
母と2人住む場所を探して彷徨し、オグリが住むアパートに引っ越そうとして「もう満室」と断られる描写もあった。
オグリの母は偶然それを目撃しており、TV越しに見たタマモクロスの姿に反応を見せている。

タマ「ええなあオグリは、自分が主人公の漫画があって…」
オグリ「タマにもちゃんと有るじゃないか
タマ「どつくぞオドレ」


◆アプリ版での活躍

性能

バ場 芝:A ダート:F
距離 短距離:G マイル:E 中距離:A 長距離:A
脚質 逃げ:G 先行:A 差し:A 追込:A
2021年12月22日に☆3「疾風迅雷」として、2021年最後の育成新規ウマ娘として実装。また2022年10月28日には新衣装の☆3「猛ル鳴神」が実装されている。

距離適性は中距離、長距離の双方が最高適性のステイヤー型。一方でマイル適性もEあるため、初期因子で補正すればマイルレースにも対応可能。レース出走が重要となるクライマックスシナリオでは特にココが強みとなる。
一方、残りの短距離については最低のGのため、スプリンターとして活躍させるのは流石に厳しい。

脚質適性についても逃げ以外の脚質適性がAという幅の広さがウリ。後述する通常衣装時における固有スキルの発動条件の緩さも含め、トレーナーの好みに合わせた育成ができる。
しかし、アオハル杯シナリオではその脚質の幅の広さ故に入手できるスキルがバラけてしまうという弱点もある。

[疾風迅雷]

“白い稲妻”、参上!ってな。…へへっ、キマってるやろ?

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[疾風迅雷]タマモクロス」勝負服
© Cygames・JRA

「タマモ」冠名を用いるタマモ(株)の勝負服「水色赤二本輪赤袖」をモチーフに、
青と赤を基調としたライダースのようなジャケットと白のパンツルックのスポーティーなデザイン。右腕には「疾風」、左腕には「迅雷」の文字。
原案からデザインが大きく変更されたウマ娘の一人で、こちらは灰色のセーラー服調。初期から実装されているSSRスタミナサポカではこの勝負服になっている。
どちらにも稲妻のデザインが組み込まれている。

スタミナに+20%、パワーに+10%の成長率補正がかかる。
覚醒スキルでは「好位追走(先行)」、「迅速果断(「位置取り押し上げ」上位スキル、差し)」、「直線一気(追込)」、「尻尾の滝登り(「尻尾上がり」上位スキル、汎用)」のスキルを習得可能。
この「尻尾の滝登り」が非常に強力。スキルを3つ発動するだけで速度を上げられるため、「中盤から押し上げてまくる」スタイルのタマモとは非常に相性が良いのである。
もちろん固有スキルも発動要件に含まれるため、固有発動→滝登り発動と接続するとグッと最高速度に近づける。
進化スキルでは、「迅速果断」が「雷騰雲奔(らいとううんぽん)*6」に、「尻尾の滝登り」が「尻尾の有頂天」へと進化する。双方、純粋に効果量がアップしており進化前と変わらぬ感覚で使っていける。




行くで、行くで、行くでーー!




電光石火の"白い稲妻"とは、




ウチのことや!!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[疾風迅雷]タマモクロス 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「白い稲妻、見せたるで!」。
「レース後半の直線で好位置にいるまたは中団から前を狙うと稲妻の如く駆けて行く」というもので、
「レース後半の直線で好位置にいる」あるいは「中団から前を狙う」という2つの条件のうちどちらかを満たした時点で発動するため、どの作戦であっても固有スキルが発動するようになっている。
余談だが、固有スキル演出の最後に取るライダーキックみたいなポーズは『風神雷神図屛風』の雷神のポーズがモチーフらしい。

見たか! これが浪速のド根性や!

[猛ル鳴神]

どや、崇めたらご利益ありそうな格好やろ?

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[猛ル鳴神]タマモクロス」勝負服
© Cygames・JRA

こちらは髪をポニテに結んだ和装。モチーフはやはり雷神だろうか。
距離・脚質適性は通常衣装と変わらず、成長率はスピードに+14%、スタミナ・根性に+8%。
覚醒スキルでは「キラーチューン(「テンポアップ」上位スキル)」と「アガってきた!(「ペースアップ」上位スキル)」のレアスキルを習得可能。また「真っ向勝負」「尻尾上がり」も習得可能なため、こちらは中距離・先行での起用がメインか。
こちらも進化スキル完備。「キラーチューン」が「先達に献ぐ祈りの頌」に、「アガってきた!」が「さあ、ウチとやろうや!」に進化する。こちらも両スキルが通常衣装版と同じで純粋な効果量アップの強化となっている。



受け継がれし想い…


ウチがばっちり打ち上げたる!


見とき、これが浪速の"昇雷"やーーっ!!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[猛ル鳴神]タマモクロス 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「火神鳴」。
発動条件と効果は「レース中盤にスキルを2つ発動すると速度を少し上げ続ける、効果中スキルを発動すると2回まで効果が増える」というもの。
中盤に発動するスキルで、速度アップ中の間にさらにスキルを発動すると2回まで速度が上がるため、固有スキルを最大限活かすためには中盤に発動するスキルを多く積むことが求められる。

発動演出では夜空の下、三方に備えられた神楽鈴を手にしたタマが飛び上がると同時に周囲に爆炎が舞い夜の闇を照らし出す。

これが、神代に轟く稲妻や!

固有二つ名は「白い稲妻」。
取得条件は「天皇賞(春)、宝塚記念(シニア級)、天皇賞(秋)(シニア級)を含む重賞を8勝以上し、ファン数が240000人以上になる」というもの。
宝塚記念と天皇賞(秋)は育成目標、しかも1着を求められるため、実質天皇賞(春)が最大の壁か。
後述する育成目標もあって重賞8勝以上とファン数24万人はそこそこ容易に達成できるため、固有二つ名の中ではかなり取得しやすい部類に入る。

サポートカード

汎用RのほかSSR【天をも切り裂くイナズマ娘!】のほか、2021年9月29日にSSR【やったれハロウィンナイト!】が、2022年1月11日にはSR【これがウチらのいか焼きや!】が実装されている。
いずれも共通して中距離・差しのスキルを所持している。
なお、タマモのサポカの友情トレーニングが発生したとき「さあ、ウチとやろーや!」というボイスが再生されるのだが、
どう聞いても「さ゛あ゛、ウ゛チ゛と゛や゛ろ゛や゛あ゛!」と全ての音が濁音に聞こえる大空直美氏渾身の濁声がクセになると評判。

SSR【天をも切り裂くイナズマ娘!】

得意練習はスタミナ。
初期絆ゲージが高めで、完凸すれば固有ボーナスを含めて15%のトレーニング効果アップを得ることができる。
イベントを進めると確定でレアスキル「迅速果断」のヒントを入手可能。
イラストは上述した原案の勝負服のデザインが採用されている。

SSR【やったれハロウィンナイト!】

パワーの方は高いやる気効果と友情トレーニング効果の反面、スタミナの方にあった高いトレーニング効果は0に落ちている。
ともあれスタミナボーナスが付属しているため、パワーとスタミナの両方をバランス良く成長させられる。
イベントを進めると確定で「百万バリキ(「十万バリキ」上位スキル)」のヒントを入手できる他、
1回目のイベントで下の選択肢を選ぶと、体力回復にスピード+10、「道悪〇」のヒントを入手できるが、そこでイベントが打ち切られてしまうので注意。

SR【これがウチらのいか焼きや!】

得意練習はスタミナ根性*7
完凸すればSRサポートカードでは最高となるトレーニング効果15%を得られる上に得意率が60とかなり高め。
しかしレースボーナスやファン数ボーナスはいずれも0と、レースボーナスがかなり重要なクライマックスシナリオではやや使い勝手に欠ける1枚。



個別ストーリー

「家族に楽をさせたい、そのためにG1を勝ちまくる」。その一心でトレセン学園の門を叩いたタマモクロス。
しかし肝心の選抜レースでは生まれ持った体格のひ弱さや、家族のことを想うあまり強すぎる負けん気が空回りして十分な結果を残せない。
挙句タマモの地雷を踏んでしまい、契約を拒否された中堅トレーナーからは気性難と評されてしまう。
しかしその想いの強さは、誰よりも勝ちたい想いの裏返し。一度はスカウトを断られるも、トレーナーはタマモが本当に勝てるウマ娘か、彼女は勝たせてくれるトレーナーかを見極めるべく仮契約を結ぶことに。

確かに、家族のために勝つという想いはタマモの強固なモチベーションになる一方で、それが本来の走り──選抜レース前に公園で見た、楽しそうに走る「白い稲妻」を妨げている。
ならば、「家族への想い」と「走る楽しさ」を両立できれば勝てるのではないか。

誰よりも速く走る白い稲妻、って……。
せやけど……楽しんで走って……ホンマに勝てるんか……?

勝てないだなんて、誰が決めたんだ?

……ははっ。ホンマしょうもないな、ウチは。
アンタに言われて、今、よ~~やく気づいたわ……。
ウチの限界を決めつけてるんは……ウチ自身やったんやな。
楽しんでる場合とちゃう、勝つことだけ考えなあかんと思って……。

……最後のアドバイス、しかと受け取ったで。
選抜レース、楽しみにしててや。ウチも……楽しみにするわ!

そして迎えた選抜レース。
タマモは「白い稲妻」の名に恥じぬ豪快な追い上げを見せ、勝利を掴んだのだった。
レースを終え、トレーナーの元に戻ってきたタマモ。

……ウチな。選抜レース終わって、仮契約もなくなって、これでフリーになったわけなんやけど……その……
どうしても、ウチのことスカウトしてほしい人が──

改めて君をスカウトさせてほしい!

──おんねん、ってコラァ!?
今ウチが話しとったやろが! 順番ってもんがあるやろ! なんでそない食い気味やねん!

正式契約したくて、つい!

素直かっ!!!!!

小気味よいツッコミの後、ひとしきり豪快に笑うタマモ。

なんやもう、アホらしいわ! 緊張したウチがアホみたいやないか! ったく──
改めて……これからもよろしゅうな。──トレーナー!

差し出された手を握り、固く握手を交わす。
こうしてタマモクロスとの専属トレーナー契約が結ばれ、トゥインクル・シリーズへ乗り込んでいくのだった。

育成シナリオ

育成シナリオ中には「バ群を怖がる時期」が発生し、目標外レースに出走すると余分に体力を消耗してしまうイベントが発生する。
その期間が育成目標の「G3以上のレースで4回3着以内に入る」期間の一部と被っており、皐月賞直後から夏合宿が終わるまでの期間が対象となっている。
この期間中に1度でも重賞に勝利していると、シニア級1月の目標達成後に入手できるスキルptが少し増える。

またシニア級1月前半の中山金杯、もしくは京都金杯に出走し勝利すると、前者は「中山レース場〇」「テンポアップ」のヒントを、
後者は「京都レース場〇」「上昇気流」のヒントをそれぞれ入手可能。
ただし京都金杯はデフォルトだと適正Eのマイルレースであることに注意。

さらにシニア級の宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念に勝利すると、スピード+15、根性+10、「尻尾上がり」のヒント+2を入手できる。
ただしジャパンCだけは育成目標レース外なので出走するなら忘れないように気をつけるべし。

特殊実況はシニア級の天皇賞(秋)に設定されているが、天皇賞(春)に勝っておき春秋連覇を達成する必要がある。

+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
タマモクロス! タマモクロスです!
シニアの意地! クラシック級の期待株をねじ伏せて天皇賞春秋連覇であります!

(元ネタ:1988年天皇賞(秋) フジテレビ 堺正幸アナ)


◆関連キャラクター

寮のルームメイト。タマモクロスの方が先輩だが、「タマ」「オグリ」と呼び合うほど気の置けない関係。
天然ボケのオグリに対する良きツッコミ役で、顔色から考えていることを察知できるくらいに仲が良く、
特にオグリからは「タマの顔を見ると思わず安心してしまう」ほどに親しい間柄と認識されている。

育成シナリオではシニア級天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念で対決することになるほか、
保健室イベントではシングレのおまけに描かれた「ウマ娘怪獣・オグリン」として恐竜の着ぐるみを着た巨大オグリが登場する*8

タマも出番があるイベント「おもいよりおもいかけ」では主要メンバーの一人として登場している。

「イカ焼きいうたら粉もんやろっ!!」
「イカ焼きは、イカをそのまま焼いたものだろう!」

オグリと並んで仲の良い後輩。向こうからは「タマちゃん」という猫のような呼ばれ方をしている。こちらもボケ担当。
誰に対しても母性全開で接する彼女にしょっちゅう子供扱いされることもあり、その度にツッコミという名の怒りをぶちまける。
「ウチは今から赤ちゃんにされる」

育成シナリオではデビュー直後に食の細さを改善させるべく、トレセン学園一の料理人ヒシアケボノの「ボノ味」とともに、
母親の味を作らせればトレセン学園一である彼女の「ママ味」で攻略を試みているほか、
バ群のトラウマを克服する特訓に付き合ってもらうなど、シナリオ中では登場機会が多い。
レースでは最終目標であるシニア級有馬記念で対決することになる。

育成シナリオではシニア級宝塚記念でライバルとして登場する。
両者とも小学生と間違われるほどのちびっ子という点では共通しているが、
方やコテコテの関西人、方やべらんめえ口調の江戸っ子という対の関係になっている。なお胸囲の格差

「なんやこのインチキ江戸っ子~、大井は江戸ちゃうで~」
「あー! それは言っちゃダメなやつだろ!うどんとご飯一緒に食べるくせにー!」
「あぁー!? うどんはおかずやぁぁぁぁぁ!!」

またイベント「おもいよりおもいかけ」では主要メンバーの一人として登場している。

史実では同期だが、タマモクロスの引退と入れ替わるようにして中央に移籍してきたため接点はない。
上述の宝塚記念も、史実ではまだ大井所属の時期に相当する。

トレセンでは同級生、史実では1年下に当たる。
クリークに赤ちゃんにされそうなところを助けてもらったがアルダンには妹にされた。な…何を言ってるか分からねーと思うが(ry

またイベント「おもいよりおもいかけ」では上記の面々共々登場している。
主にメンバーの知恵者担当として大活躍している。

史実では同期だが、学年はタマモの方が上。
先に実装されたシチーの育成シナリオではライバルとして登場。
自分のルックスではなく走りに目を向けさせんとするシチーの強い意志に自らも奮起してレースに挑むが、
タマモが名を挙げ始めた頃にはシチーは「何をしてもルックス以外はオマケ扱い」と諦めかけており、見損なったとして「眼中にない」という態度で一度は突き放したが、
トレーナーたちの支えもあってレースへの情熱を取り戻し、ルックスに対するコンプレックスも振り切ったシチーの走りを見て、改めて彼女も自身のライバルだと認めた。

タマモの育成シナリオではクラシック三冠のレースにライバルとして登場。
ビジュアル的な意味で自分よりも立派なシチーに(自身の体格から観客にナメられることの反発も込みで)「ウマ娘はルックスじゃない」と宣戦布告するが、
そんなタマモクロスの姿勢がルックスばかりが注目されるシチーにとってはむしろ好印象だったのか、怒るどころかライバルとして割と好意的に接されている。

  • タマモクロスの家族たち
両親と幼い弟と妹に、タマモを加えた5人家族。
父親は仕事の手際のよさから「稲妻」の異名を持っており、天皇賞(春)に深い思い入れがある。
弟や妹からは「タマねぇね」と呼ばれており、いいお姉ちゃんだった様子。

育成シナリオでも登場し、重要な役割を果たす。
一家総出でタマモを応援しており、タマモもまた家族の応援がモチベーションとなっている一方で、
無理が祟った父親が倒れ入院することになった時には家族の面倒を見るためにトゥインクル・シリーズから身を引くことも考えたほど。
そして育成最終盤では……。

「こんなにウチのこと知っとるヤツはもう家族やろ」

父親が「稲妻」と呼ばれているのは史実のタマモクロス号の父、シービークロス号の異名「白い稲妻」から。
天皇賞(春)に深い思い入れがあるのも、シービークロス号が天皇賞(春)に2回出走していたことに由来している。
妹がウマ娘なのかは不明。
一応、史実では半妹に第13回エリザベス女王杯の勝ち馬であるミヤマポピー号がいるため、彼女という可能性もあるが……。

漫画『シンデレラグレイ』の過去回想では弟や妹がいる描写は無く、また父親の姿も描かれていない。
またオグリと異なり、タマモクロスの母親が漫画本編時点で存命なのかは不明瞭。

レースには登場しないが、オグリとタマモの人気が急騰していく様子を、自身らの「三冠ウマ娘対決」の時の盛り上がりに重ね合わせており、人気と脚質の関係を推測している。
あるいはシービークロス号とミスターシービー号はどちらも同じ千明牧場所有という点とも言われている。

クライマックスシナリオのシナリオイベント「ヒミツの校舎裏」で登場。
町中のタイムセールを網羅し、そこでカチ合わないように協力体制を構築しているようだ。
なお、実家があまり経済的に豊かではなく、レースなどで家族を金銭的に楽にさせてやりたいという夢を持つ者同士な他、
雷や雷神をイメージさせるタマモに対し、それと対となる風神をイメージさせる、というか名前の由来が風神そのものであるアイネスという繋がりもある。

  • 小宮山(こみやま)勝美(まさみ)
漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』での担当トレーナー。
管理栄養士の資格を持ち、食の細いタマモクロスを献身的にサポートしている。
タマモクロスとは互いに「タマちゃん」「コミちゃん」と呼び合う仲で、その溺愛ぶりはかなりのもの。
屈辱のスモックなどタマモクロスをコスプレさせて撮影する趣味があり、作者曰く写真フォルダの9割はタマモクロスの写真
小柄なタマとは対照的に、身長は175cmと女性としては大柄な体格の持ち主で、それ相応に胸も大きめと担当とは正反対な体躯であり、
小宮山本人は無自覚ながら時折その格差にタマモクロスを歯噛みさせている。

  • おっちゃん
漫画『シンデレラグレイ』に登場する幼少期のタマモクロスに走り方を教えていた人物。
タマモクロスからは現在でも「ウチが今こうしておるんはおっちゃんのお陰」と語られる程に慕われている。
しかし彼女がトゥインクル・シリーズで活躍している時期は病床に臥せっており、先が長くなさそうな描写もある。
モデルは恐らく史実のタマモクロス号の生産者である錦野昌章氏。

漫画『ウマ娘 シンデレラグレイオリジナルのウマ娘。元ネタは「ペイザバトラー」。
ジャパンカップ本番では過去のレース映像の研究と挑発に対するリアクションから、
「タマモクロスは持ち前の負けん気故に競り合いでこそ真の強さを発揮する」と見抜き、
反則ギリギリの斜行を行うことで彼女と並んでの叩き合いを避けて気勢を削ぎ、必殺の末脚を封殺する作戦に出る。
レース後、タマモクロスと対面し、徹底的な研究と対策を実行した上で、それでもなおギリギリの勝利であったことを明かし、心からの敬意を表した。
そんなオベイに対して、タマは(「自分を証明する」ためにできることを全てやり尽くしたという点において)「案外ウチらは似た者同士かもな」と彼女の勝利を讃えた。

  • ミドリマキバオー
かつて週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『みどりのマキバオー』の主人公。
マキバオーの元ネタはタマモクロス号と長年言われており、実際は「立場が似ている馬」だったと明かされたが、
それでも往年のファンからは「マキバオー=タマモクロス号」のイメージが強く、『ウマ娘』を含む二次創作でも両者を絡ませるものが多かった。

その声に応えてか、シンデレラグレイが連載しているヤングジャンプ誌上にて「ウマ娘×マキバオーコラボ」が実施された際、
『シングレ』主人公のオグリを差し置いて、つの丸先生のミドリマキバオーと久住先生のタマモクロスが共に描かれるイラストが掲載。

さらに育成シナリオのノーマルエンドでは「タマをモデルにした漫画の連載が決定」という話が飛び出す。
『マキバオー』を知る誰もがあの珍獣を想像したところで、タマがその漫画の主人公の台詞を真似ての一言がこれ。

「んあ~、頑張って、走るのね!」

多数の全裸中年禿トレーナーマキバオー読者が大笑いするハメになった。

◆余談

実はモチーフ馬は北海道生まれ

史実のタマモクロスの生産牧場は北海道の錦野牧場で、関西出身ではない
馬主も大阪ではなく京都府の古美術商の方で、所属トレセンのある栗東市は滋賀県、ついでに「タマモ」という名前も馬主の出身県である香川県高松城の別名「玉藻城」に由来しており、やっぱり大阪府は関係ない
にもかかわらず『ウマ娘』において大阪人になっているのは、史実のタマモクロスが台頭し始めた時期に「関西の秘密兵器」とメディアに報じられたエピソードが元ネタという説が有力。
ちなみに育成シナリオでも菊花賞イベントで「栗東の秘密兵器」というフレーズが出てくる。
なお、声を担当した大空氏は大阪出身であり、自然な関西弁(大阪弁)と渾身のダミ声はプレイヤーからも好評。配信等では熱くなるあまり素でタマモのような声・言葉遣いになったこともある。

実装までの道程は長かった

『ウマ娘』のCMソングである『走れウマ娘』を歌っているキャラの一人にして、育成実装以前から勝負服付きのモデルで登場していたり、
シンデレラグレイ』では主人公オグリキャップのライバル役として登場するなどの活躍もあって、
エイシンフラッシュマンハッタンカフェと並ぶ人気を誇り、
割と早期から、トレーナーたちからタマモクロスの育成実装が待ち望む声は多く見られた。
しかしそんなトレーナーたちの希望に反し、いつまで経っても実装されず、ハーフアニバーサリーの目玉かと思われた8月下旬にも実装されなかったことから、
「1周年アニバーサリーの目玉」「売上が落ちてきた時の切り札」と冗談交じりに語られたり、
「かつてサイゲームスの関係者に(リアルの)タマモクロスに賭けたが外した社員がいた」だのという考察がまことしやかに囁かれていたほどには人気だった。
Twitterではガチャ更新の告知がされる度に、実装が決定したウマ娘を差し置いて「タマモクロス」がトレンド入りするのはある種のお約束の光景となっており、
またタマモ実装までに、確実にタマモを引き当てるためにジュエルを貯蓄する*9「タマ貯金」なる行動も見られた。
しかし月日を追うごとに実装が決定するウマ娘やサポートカードはどれも魅力的なものばかりで、泣く泣く貯金を切り崩したトレーナーが後を絶たなかった。
嘘か誠か、リアル競馬で課金の軍資金を稼ごうとする光景もあったという
12月20日の『ぱかライブTV』で育成実装が決定した直後の盛り上がりも、上述の要素があってのものだろう。
これに関連して、自分以外の新規育成ウマ娘、特にトレーナーとの関係がピックアップされるウマ娘が実装される度に、「トレセン学園は婚活会場やない」等とぼやくタマモのFAが描かれたりもしていたが、
いざ実装されたタマモの育成シナリオも、オグリやクリークだけでなく、トレーナーと仲を深めていく過程が描かれた上に、トドメの「こんなにウチのこと知っとるヤツはもう家族やろ」発言があり、
上述の流れを知っているトレーナーの一部からは「タマ…嘘だろう?」等と何故かオグリのような口調で冗談交じりに嘆く声も上がった。
その後も、タマの勢いは止まる事を知らず、ウマさんぽでは屋内スポットと称し自宅に連れ込んでいる。
描写は一瞬なのだがその後冷静になった時トレセン学園から散歩感覚で関西の自宅まで?と、声をかけるのすら躊躇うウマ娘達がいる中この行動力に驚かされる。


追記・修正お疲れさん! 休憩するか?飴ちゃんあげよか?

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最終更新:2024年02月18日 20:10

*1 あくまでウマ娘基準であって、頑張ればそれなりに食べることはできるようだが。

*2 ちなみにパンケーキそのものは気に入ったらしく、ホーム画面で「美味しかったなぁ…また食べたいなぁ…」と思わず呟き、これではオグリと変わらないと自戒する台詞がある。

*3 他にもゴールドシチーやゼンノロブロイ、イナリワン、バンブーメモリーなど、学生服を基調としたデザインの勝負服について変更が相次いでいる。

*4 第36R。単行本200P

*5 史実でも「タマモが覚醒する前の4連敗の4回目」とジュニアクラウンはしっかり同じ日である。

*6 現れたかと思うと、すぐに去ってしまうたとえ。また、わずかな間もとどまることなく、かなたへ過ぎ去っていくたとえ

*7 ガチャ更新直後はスタミナと告知されていたのだが、実際は根性。まもなく不具合として修正されている

*8 ただしテキストのみでグラフィックは無い。

*9 俗に言う「天井」。ウマ娘の場合は30000ジュエル相当で、全額課金した場合は6万円。課金の有無に関係なく、30000ジュエルを貯めるのは至難の業。