暗獅連結 グレイテスト・ネルザ

登録日:2022/03/11 Fri 18:10:59
更新日:2023/08/13 Sun 00:55:52
所要時間:約 5 分で読めます





出典:イラストレーターいけだ Pixiv「デュエマTCG 20周年超感謝メモリアルパック」 2022年3月9日投稿
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暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》とは、デュエル・マスターズのクリーチャー。
DMEX-18「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」にて収録されたベリーレアの一枚であり、《暗黒皇グレイテスト・シーザー》と《「俺」の頂 ライオネル》を合体させた勢力のディスペクター


解説

暗獅連結 グレイテスト・ネルザ VR 光/闇/火文明 (10)
クリーチャー:ディスペクター/ゼニス/ナイト 15000
EXライフ
スピードアタッカー
T・ブレイカー
自分の手札に加えるシールドカードすべてに「G・ストライク」を与える。(「G・ストライク」を持つカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
このクリーチャーが攻撃する時、コスト10以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたらその呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の下に置く。

自分のシールドカード全てにG・ストライクを与えるという、何気に珍しい他カードへのG・ストライク追加を持つ。
そしてアタックトリガーとして墓地からの任意で10コスト以下の呪文を踏み倒すことが可能。こうして唱えられた呪文は山札の下に置かれる。
ディスペクター特有のEXライフ効果だけではなく、スピードアタッカーも持っている。

G・ストライク付与は単純に見て防御能力の底上げに役立ち、相手の攻撃速度を緩めることが出来る。
一般的にG・ストライクの効果自体はS・トリガーよりもカウンターとしての効果は低いと見られやすいが、全てのシールドがG・ストライクという状況では話は別だろう。
しかもEXライフというシールド追加効果も相まって防御性能は一層高く、グレイテスト・ネルザの除去耐性を潰すために「EXライフ」シールドをブレイクするという相手の行動にも威嚇を出来る。
」勢力の高レアリティディスペクターは「EXライフシールドが離れたとき」に誘発する能力を持つものが多いが、《ネルザ》がそれを持たないのはこの能力を代わりに所持しているからかもしれない。

そしてグレイテスト・ネルザのメイン能力と言える呪文の踏み倒しは、制限が10コスト以下で文明指定もないと緩い条件なので大抵の呪文は唱えられる。
パワー15000のT・ブレイカーというコストに応じた重量級の攻撃を与える相手への追い打ちをかけるような呪文を踏み倒すのも良いし、種族にナイトを所持していることを活かしてナイト関係の呪文を使うのも面白い。
能力の起動はアタックトリガーとなっているが、スピードアタッカーを所持していることから出したターンに高確率で発動できるので全く問題ではない。
ただし、大型呪文などの踏み倒しを狙う際には当然墓地へその呪文を置く動作は必要になる点は留意したい。

欠点としてはディスペクターの中でも重量級となる10コストというコスト設定をカバーして場に出すことが必要になる点だろう。
そこはディスペクターなのでディスタスのササゲールを使った王道のコスト軽減戦略を取る方法はあるし、10コストクリーチャーのサポート能力に頼るのもあり。
元ネタの種族から踏み倒し手段が豊富なドラゴンが削除されたのは痛いが、ナイトやゼニスも種族サポートはあるのでそちらを使うという方法もある。

シールドへの能力追加と速攻性のあるアタックトリガーを兼ね備えたスペックは、正に攻守に優れたフィニッシャー候補と言えるクリーチャーである。


相性の良いカード

煉獄魔弾グレイテスト・ゲート R 闇文明 (8)
呪文:ナイト
バトルゾーンに自分のクリーチャーがなければ、この呪文を唱えるコストを1少なくする。
KM−進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
ナイト・マジック(バトルゾーンに自分のナイトがあれば、この呪文のKM能力をもう一度使ってもよい)

墓地からグレイテスト・ネルザを出すことが可能で、更にグレイテスト・ネルザはナイトなのでナイト・マジックを発動できる。
更にグレイテスト・ネルザのアタックトリガーで墓地からこの呪文を唱えるかつナイト・マジックによって、最大4回も呪文でリアニメイトできる流れが作れる。

天運ゼニスクラッチ R 無色 (7)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札をシャッフルし、その後、一番上のカードを表向きにする。そのカードがゼニスであれば、コストを支払わずに召喚してもよい。ゼニスでなければ、そのカードを手札に加える。

グレイテスト・ネルザはゼニスなので、運が良ければこの呪文で踏み倒すことが出来る。
引き当てることが出来れば墓地に落ちたゼニスクラッチをアタックトリガーで再利用し、再びゼニス召喚のチャレンジという派手なパフォーマンスも可能。

デビル・リンク・タブー R 闇文明 (10)
呪文
シンパシー:グランド・デビルディープ・マリーン(この呪文を唱える時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のグランド・デビルまたはディープ・マリーン1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない)
相手は、次の自分自身のターンにクリーチャーを召喚できず、呪文を唱えることもできない。

闇文明としては珍しいロック能力を持つ超重量級呪文だが、グレイテスト・ネルザの攻撃時にこの呪文を撃てば攻撃後に返しのターンに入られても反撃の可能性を大きく減らせる。
ただし、10コスト呪文であることや後述のHELLのような攻撃寄りの呪文ではないため、デッキへの投入自体にリスクがあることが難点か。

超銀河弾 HELL VR 火文明 (10)
呪文:ナイト
相手のクリーチャーをパワーの合計が9000以下になるように好きな数選び、破壊する。その後、こうして破壊したクリーチャー1体につき、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。

合成元のシーザーが背景ストーリーで乱用したが、実はゲームではシーザーの能力ではコスト設定の問題で唱えられなかった(『デュエル・マスターズ・プレイス』版では能力変更によって唱えられる)火力呪文。
グレイテスト・ネルザは元ネタのぶつかった壁を越え、ついにHELLを攻撃時に使うという光景が可能になった。

ただし、パワー設定のインフレでHELLのカードパワーが当時より弱くなっているという点は否定できない。
ただし、重量級のHELLを使う場合に有効な踏み倒し手段になることは一応事実であり、シーザーのファン的には実現したい組み合わせ。
シールドブレイクの場合に攻撃が防がれずに運良くシールドが2枚以上焼ければ相手のシールドが5枚の状態でも一気に吹き飛ばす想定は可能で、決して侮れない攻撃性は秘めている。


関連カード

暗黒皇グレイテスト・シーザー SR 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 13000
進化V−自分のナイト・クリーチャーまたはドラゴンのいずれか2体を重ねた上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の墓地にある闇または火の呪文を、コストの合計が7以下になるように好きな枚数選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
T・ブレイカー

「俺」の頂 ライオネル VIC  無色 (10)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 13000
ブロッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。その後、自分のシールドを1つ、相手に選ばせる。そのシールドを自分の手札に加えてもよい。
自分の手札に加えるシールドカードはすべてに「S・トリガー」を与える。
エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す)

「俺」の頂 ライオネル GS P 無色 (10)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 13000
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
ブロッカー
T・ブレイカー
自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。
エターナル・Ω(このクリーチャーが離れる時、かわりに手札に戻す)

元ネタ。
呪文の踏み倒しは言うまでもなくシーザー、G・ストライク付与はシールドにS・トリガーを付与するライオネルの能力が元ネタと見られる。
文明色もライオネルは非ゼニスの際の所持文明は光が基本であるため、3色ディスペクターにありがちな元ネタと縁のない文明色所有の現象も起きていない。


背景ストーリー

王来篇背景ストーリーにおいて登場した連結派閥のディスペクター。
「獅子王」《俺の頂 ライオネル》次元を撃ち抜く魔弾の射手(the gun shoots through dimensions)」《暗黒皇グレイテスト・シーザー》の肉体が悪用されて融合した存在。

ディスペクターとしては既に完成状態にあったようだが、ディスペクターの敵対勢力であるモモキングのパワーアップの状況を考慮して《龍魂珠》が戦略の練り直しを決定。
縫合勢力の王を担当していた《邪帝縫合王 ザ=デッドルナ》と共に合成の分離対象となり、引き剝がされてしまった。
シーザーの肉体はライオネルと違ってライバルとしてかつて戦った《超聖竜シデン・ギャラクシー》と合体した《戦国接続 ギャラクテスト・シデンシーザー》、逆にライオネルはシーザー以上に縁がない《神帝》と合体した新たな縫合王のディスペクター《終末縫合王 ミカドレオ》へとそれぞれ再利用された。

結局グレイテスト・ネルザは戦いに出ることがなく、没にされたディスペクターとなってしまった。

鬼の王来篇

「王」と「合成相手」の立場が入れ替わったパラレルな歴史である『鬼の王の歴史』では、シーザーもまた「邪鬼王来烈伝」において「暗黒王」として刻まれていた。
そのため、シーザーの肉体は《邪帝縫合王 ザ=デッドルナ》から分離させられた「邪悪王」デッドマンと合体し、もう一つの終末縫合王《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》に再利用させられた。

また余ったライオネルの肉体も合体させられたようで、今度は《E2連結 俺丸「ライバック」》として再利用されている。
名前と元ネタからして、連結相手は恐らくエピソード2の主役級クリーチャー《黄金世代 鬼丸「爆」》だろう。


元ネタの関係性

シーザーもライオネルも背景ストーリーや設定的には繋がりはゼロ。
活躍した世界観は一応同じだが、ライオネルが出現したエピソード2時期には既にシーザーは故人として世を去っているので対面している可能性は低い。
強いて言えばシーザーの戦国武闘会決勝での大暴れがゼニス出現の遠因ではあるので、ある意味では縁があると言えるかもしれない。


イラスト

身体のベースはシーザーだが、腕や足の膝下などの部位がライオネルの物に連結されている。
よく見るとシーザーが本来のイラストで使っていた右肩の銃などの射撃が可能な部位が削除されており、ナイトでありながらも魔弾を使えそうにないというある意味誇りを奪われた騎士と化しているのも印象的。
シーザーの禍々しい色合いの身体やオーラにライオネルのゼニス特有の白い身体がくっついているため、禍々しさにどこか奇妙さを与える印象も覚える。

シデンシーザーのベースはシデン寄り、ミカドレオのベースはライオネル寄りだったことを考えると、ベースがシーザー寄りでライオネルのパーツを使っているという印象の外見のグレイテスト・ネルザはそれらと対照的とも言える。


余談

  • グレイテスト・ネルザの方が先に発売されたシデンシーザーよりも元ネタの再現度やスペックの評価を上回ったことから「龍魂珠は下手に分解しないでこっちでレクスターズに挑んとけよ」と皮肉られることもあった。

  • シーザーでは不可能だったHELLの踏み倒しが可能な点もだが、実はパワー設定もシーザーでは無理だったシデンとの相討ちが可能な15000だったりする。

  • 意外と知らない重要な裁定として、「G・ストライク」は重複する。《ネルザ》で「G・ストライク」を付与したシールドから手札に加わるカードが自前で「G・ストライク」を持ち合わせていた場合(《フェアリー・Re:ライフ》など)、1枚のカードで2体の攻撃を止められる。このため複数体の《ネルザ》がいる場合はその分だけ「G・ストライク」の数が増える。(複数体の《ネルザ》を並べられる時間があるかは別として)


彼らの戦いが続く限り、追記・修正は終わらない。

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最終更新:2023年08月13日 00:55