第1次連合・プラント大戦

登録日:2023/03/10 Fri 00:07:22
更新日:2024/04/07 Sun 21:18:44
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C.E.(コズミック・イラ)70。
血のバレンタインの悲劇によって、地球・プラント間の緊張は、一気に、本格的武力衝突へと発展した。
誰もが疑わなかった、数で勝る地球軍の勝利。
が、当初の予測は大きく裏切られ、戦局は疲弊したまま、既に11ヶ月が過ぎようとしていた……




第1次連合・プラント大戦とは、『機動戦士ガンダムSEED』で描かれた地球連合とプラントの戦争。
C.E.70年2月11日からC.E.72年3月10日まで続いた。

●目次

【概要】

『SEED』が21世紀の1stガンダムであるなら、これは21世紀の一年戦争である。
ただしこちらは開戦から停戦まで約2年である。
戦闘自体は最終決戦となった「第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦」でほぼ停止しているため、その時点までの約1年半ともされる。
その辺りは第二次世界大戦の終戦を8/15とするか9/2とするかの違いの様なものであろう*1

この呼称は『SEED』リマスター化に際して命名されたもので、続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』放送中は勿論、
終了後も5年以上に渡って特に名前が定まらず、劇中では一貫して「先の大戦」とだけ呼ばれていた。
ネット上では「ヤキン・ドゥーエ戦役」と呼ばれる事もあるが、これは長らく公式呼称が無かった事によりファン間でいつの間にか発生した通称である。
最終決戦である「(第2次)ヤキン・ドゥーエ攻防戦」との混同か、若しくは当初は一部の公式・準公式・半公式媒体で使われていたのかもしれないが*2*3
少なくとも2023年現在は「ヤキン・ドゥーエ戦役」の呼称は公式では使われていない。
余談だが、『SEED DESTINY』の一連の戦いである「第2次連合・プラント大戦」に至ってはスパロボ起源説もある


開戦の経緯だけなら「不利な扱いを受け続けた植民地の反乱」「宗主国に対する独立戦争」と一年戦争とほぼ同様、更には現実にもままある構図だが、
「(特権階級と見做される)地球市民vs(空気税など経済的重圧の不満を燻ぶらせる)宇宙市民」という比較的オーソドックスな構図の戦争だったあちらに対し、
  • 「能力で劣るナチュラルvs能力で勝るコーディネイター」、延いては「(プラントから見て)下等種族vs(地球軍から見て)制御不能な怪人」という対立構造である事
  • 「個人の暴走なのか組織的な犯行・陰謀なのか判然としない惨劇が何度も起きたせいで、
    互いに手打ちの機会を逸したまま疑心暗鬼と恐怖と憎悪が際限なく増幅し、陰謀論やあまりにも過激な極論も容易に蔓延する悪循環に陥っている事
といった点から、戦争が「外交の延長」というより「異種族との生存競争」「国を挙げたヘイトクライム」「民族浄化」に近いものとなり、
他のガンダム作品では類を見ない程に大量破壊兵器の多用強烈な差別思想を理由とした敵軍への虐殺行為が目白押しなのが最大の特徴と言える。
核ミサイル弾幕などというクレイジー極まりない光景を、それも何度も拝む事ができるのは、ガンダムシリーズの長い歴史の中でも現状『SEED』だけである。
しかも戦争の根本的な原因である、ナチュラルとコーディネイターの確執は何一つ解決されず、終戦後こそ連合・プラント両方が納得する条約を結ぶものの、それすらろくに守られず水面下ではそれぞれ条約の抜け道を探しては兵器開発により一層注力する結果となった。
ただしその根本的原因は人種の違いみたいなものなので温和に解決するというのは時間をかけるしかない。
また民衆はもちろん政治家やジブリール以外のロゴス役員からしても大戦直後は厭戦ムードが本当に高まっており(そのためDESTINY時代は全面戦争には至っていない)、何も反省していないとか絶滅戦争しか考えていないわけでは決してない。

両軍共に「敵性種族」を絶滅させる為の狂気と憎悪に憑りつかれている点が強調されがちであるが、
相手を絶滅させようとする極一部の過激派を除けば地球の酸素生産の大部分を担うアマゾンでの戦闘だけは避ける程度の理性は残っており、
捕虜の取り扱いなどを定めた条約もある(サイクロプス使用による憎悪と復讐の連鎖で無視されがちになってしまってはいる)。



【年表】

C.E.44年 プラント命名

一つの研究コロニー「Zodiac」から始まったL5宙域のコロニー群は、次第に巨大研究・生産拠点となった事で、
「理事国」からの出資により天秤型コロニー群となり、「プラント」と命名された。
プラントはおよそ何でも作れるという程の生産力を誇ったが、理事国が手綱を握る為に食料生産だけは禁じられていた。
また、プラントは理事国に対する生産ノルマを課せられていた。
C.E.60年頃にはプラントからの地上への物資・エネルギー供給が進んで行き、理事国はその恩恵で豊かになって行くが、
そのノルマの大きさと理事国による利益独占への不満がプラントと非理事国に蓄積されて行く。


C.E.45年 プラントにテロ被害発生

プラントはコーディネイターに反対する組織によるテロ被害を受ける。
しかし武装権も自治権も無いプラントには自力で対抗する事ができず、理事国から課せられるノルマの大きさもあり、徐々に不満が蓄積されて行く。
同年、プラントの人口は1000万人を突破している。

プラントのテロ被害はこの後も何度か発生し、C.E.61年には深刻なエネルギー危機が発生する程の事態が発生するが、
それでも生産ノルマはそのままだったため、同年のプラントのエネルギー事情は非常に窮乏してしまっている。


C.E.50年 黄道同盟発足

プラントの自治権と貿易権を求める政治結社、「黄道同盟」が結成される。
後に過激派と穏健派に分かれて対立する事となるパトリック・ザラ、シーゲル・クラインはその創設メンバーの一人である。
この行動は理事国から圧力を受ける事となるが、それでも地下で活動を続け、勢力を徐々に拡大させて行く事となる。


C.E.65年 MS一号機ロールアウト/Z.A.F.T.改称

モビルスーツの試作一号機がこの年に完成。

また同年、プラントの政治結社であった黄道同盟は自由条約黄道同盟「Z.A.F.T.」に改称した。


C.E.68年 マンデルブロー号事件/軍事組織Z.A.F.T.結成

南アメリカ合衆国から食料を輸入しようとしたプラントの輸送船団が理事国側により撃沈され、数百名の犠牲者を出した事件。

同年、シーゲルが最高評議会議長に就任し、またプラント評議会は「自治権と自由貿易権の獲得」を最優先目標とする決議が行われた。
しかし理事国側はこれに猛反発、武力をちらつかせた恫喝に出るが、プラントも引かずに軍事力を拡張させて行く。
クライン議長は極秘裏に大洋州連合と南アメリカ合衆国と取引し、食料や工業製品の輸出入に関した取り決めが行われるが、
理事国側もこれを察知、クライン議長の解任と議会解散を宣告、更に自治権放棄を命令し、食料輸出も制限した。
プラントもこれに反発し、南アメリカ合衆国から食料を輸入しようとした所、これを撃沈されたのである。

これを機に連合・プラントの緊張は一気に高まり、政治結社自由条約黄道同盟はパトリック・ザラ主導で再編成され、
プラントの警察組織と合併、政治結社と軍事組織を兼ねた「Z.A.F.T.」が結成された。


C.E.69年 プラントに於ける食料生産開始

クライン議長はユニウスセブンからテンを食料生産コロニーに改造する。これは理事国側に無断で行われた
理事国側はこれを知るや、武力を行使してでも排除すると宣告、MAを用いた威嚇行動に出る。
プラントはこれに対抗し、軍事組織としてのザフトと実戦用MSジンを公開、理事国側のMA部隊を圧倒的少数で撃退する。

同年、クライン議長は改めて完全な自治権と対等な貿易権を理事国に要求。
理事会において交渉が何度か行われるが平行線に終わり、プラントは「示した期限内に解答が得られない場合の地球への輸出停止」を宣言する。


C.E.70年

1月1日 未開理事会

反コーディネイター過激派組織「ブルーコスモス」が起こしたテロによるプラント・理事国間の交渉決裂事件。

この日はプラント側が解答期限に設定し、また理事会を開催予定であったが、このテロにより理事会へ向かうプラント最高評議会議員1名が死亡し理事会は流会となる。
テロの背後に理事国が存在したことが発覚し、プラントは輸出停止を決行。

この時代に於いて、地球連合(≒理事国)の人口が約75億人に対してプラントは約6000万人と、プラントの人口は理事国の約0.008%に過ぎず、
にも拘わらずGNPは地球とプラントで1:1という凄まじくアンバランスな構造となっていた。
つまり、プラントからの輸出停止とは生産をプラントに頼り切りだった理事国が一気に干上がりかねないという緊急事態を意味していた。


2月5日 コペルニクスの悲劇

月面にて発生したテロ事件。

国連によりプラントと理事国間で改めて話し合いの場が設けられたが、爆弾テロにより理事国代表及び国連代表が全員死亡した。
これにより国連は首脳陣を失った事で機能停止する。
プラント代表であったシーゲル・クラインはシャトルの機材トラブルにより遅刻していたため、被害を免れた。

後述の通り、地球側代表が全員死亡したのに対してプラント代表は難を逃れたという状況から、
理事国側は本件をプラントによる犯行と断定したが、実際の所は犯人は「不明」「ロゴスが糸を引いていた可能性も」である。


2月7日 アラスカ宣言/地球連合結成

「コペルニクスの悲劇」をプラント側によるテロ行為と断定した大西洋連邦は、
これを以てコーディネイターによる地球、延いてはナチュラルに対する宣戦布告行為と見做し、
国連に代わる新たな国際組織として地球連合を結成した。


2月8日 アスハ代表の中立宣言

理事国とプラントの対立が深まる中行われた出来事。
地球圏にある国家・オーブ連合首長国の代表ウズミ・ナラ・アスハは、「今後いかなる事態が起ころうとも、オーブは独立、中立を貫く」と、中立を宣言する。


2月11日 第1次連合・プラント大戦開戦

地球連合はプラントに宣戦布告、第1次連合・プラント大戦が勃発した。
同時に地球連合軍の宇宙に於ける最大の拠点、月面プトレマイオス基地からプラントに向け、地球軍艦隊が進軍を開始する。
この時、ブルーコスモス所属兵士が秘密裏に1発の核弾頭を搬入する。

これ以降、プトレマイオス基地は宇宙に於ける地球軍の最大の拠点として何度も登場する事となる。


2月14日 血のバレンタイン事件

進撃し始めた地球軍艦隊に対しザフトはMS部隊で迎撃するも、地球軍のMA部隊に搬入されていた一発の核ミサイルがプラントの農業コロニー「ユニウスセブン」に命中。ユニウスセブンは瞬く間に破壊され、24万3721名もの民間人の犠牲者を出す。
この中にはパトリック・ザラの妻にしてアスラン・ザラの母、レノア・ザラも含まれている。
これを受けてプラント側の怒りも頂点に達し、本格的な反抗作戦に出る事となる。
プラントはこの核攻撃を厳しく非難したが、地球連合は「プラントの自作自演の自爆作戦」と逆批判した。

尚、血のバレンタイン事件は劇中では「戦争の決定的要因」と解説されているが、後に整備された年表では血のバレンタイン事件は開戦の後。
現在では「戦争の」というより「プラントが徹底抗戦に転じた決定的要因」といった所である。
どちらにせよ、第1次連合・プラント大戦のターニングポイントであったことは間違いない。


2月18日 黒衣の独立宣言/積極的中立勧告

資料によっては喪服の独立宣言とも。
血のバレンタイン事件の追悼式典が開かれ、シーゲル・クライン議長は独立と徹底抗戦を宣言する。

同時にクライン議長は地球連合非参加国に優先的に物資提供を行う事を表明した。
その結果、大洋州連合と南アメリカ合衆国が受諾する。
この2国はどちらもプラント理事国ではない、つまりプラントの生産ノルマで直接的な利益を受けていない国家である。


2月19日 南アメリカ侵攻

地球連合は積極的中立勧告を受諾した南アメリカ合衆国に宣戦布告、武力制圧し大西洋連邦に併合する。
なお、マスドライバーを擁するパナマ基地もこの南アメリカ合衆国である。


2月20日 大洋州連合、プラント支援を表明

大洋州連合(オセアニアの国家)は積極的中立勧告受諾を理由に南アメリカ合衆国を侵攻した地球連合を批判、プラント支援を表明する。
地球連合は同日、大洋州連合にも宣戦布告した。外聞とか気にし無さ過ぎる。

因みに、アスランとその同期らがザフトに入隊したのはこの翌日、2/21の事である。


2月22日 世界樹攻防戦

ザフトによる宇宙ステーション「世界樹」攻撃作戦。
世界樹はC.E.11年に建設された、L1宙域に位置する地球軍の地球~月間の橋頭保である。

地球軍は第1~第3艦隊を投入する。
激戦の末、ザフトも少なからぬ痛手を負うも「世界樹」は崩壊、デブリ帯の一部となる。
ザフトにとっては作戦目標は達成したと言える。
この戦いでザフトが新兵器「ニュートロンジャマー」を試験的に実戦に投入し、有効性が認められる。

また、ラウ・ル・クルーゼはこの戦闘でジンにてMA37機、戦艦6隻を撃破した事でネビュラ勲章を受勲した。
「21世紀のルウム戦役」といった所であろうか。


3月8日 第一次ビクトリア攻防戦

ザフト初の地球降下作戦となる、ビクトリア湖を干拓して作られたマスドライバー基地への侵攻作戦。
これはマスドライバーの制圧のみならず、食糧確保という意味合いもあったとされる。

結果的に、この作戦は地上からの支援が無かった事で失敗に終わる。
後の「オペレーション・ウロボロス」はこの反省を受けて採択される事となる。

なお、ビクトリア基地を巡る戦いはこの後も度々発生する事となる。


4月1日 オペレーション・ウロボロス発動/エイプリル・フール・クライシス

ザフトは赤道封鎖作戦オペレーション・ウロボロスを発動する。
これは、先立っての第一次ビクトリア攻防戦の反省を受け、
1.地球上の拠点確保
2.マスドライバー基地の制圧
3.Nジャマーの地球敷設
の三点を主眼とした、地球連合をエネルギーの不足した地球に閉じ込める作戦である。
自らの尾を食らう蛇「ウロボロス」の名前は、マスドライバーのある赤道をぐるりと一周制圧する事を目指す事に因んでいる。

そしてその先触れとして、Nジャマーをダミーも含めて地球に大量に敷設する。
Nジャマーは数基で地球全土に影響を及ぼすとされるが、プラント自身にも撤去不可能な程大量に地下深くに埋設した事で、
実質的に地球に於ける核エネルギーは使用不能となると共に、深刻な電波障害が永続的に発生する事となる。
2/14に発生した事で「血のバレンタイン事件」と呼ばれるのと同様、
本事件もまた4/1に発生した事に因み「エイプリル・フール・クライシス」と呼ばれる事となる。
この結果、目論見通り地球は深刻なエネルギー危機に陥り、地球人口の約1割、凡そ10億人もの餓死・凍死者が出たとされ、それによって地球の反コーディネイター感情は最高潮に達したとされる。

プラントは地球にも友好国を持つにもかかわらずそれらをも全て巻き込む作戦を実行した事に疑問の声もあるが、
プラントとしては友好国にはエネルギー供給を行う事を約束しており、それを一つの交渉カードにするつもりもあった模様。
また、そもそもNジャマーの有効範囲の広さと中立宣言した国と即戦争おっぱじめた地球連合のなりふり構わなさを考えると友好国だけを安全圏に置くというのは現実的ではないため、地球全体を巻き込んで後からフォローするという形にならざるを得ないという側面もある。


4月2日 カーペンタリア制圧戦

ザフトによるオーストラリア降下・制圧作戦。
エイプリル・フール・クライシスの混乱に乗じ、その翌日に決行された。
「制圧戦」とはいうものの、オーストラリア自体が親プラント国である大洋州連合領土である事もあって、その実態は「提供」に近く、
後のザフトの地上に於ける一大拠点の一つ、カーペンタリア基地の基礎が僅か48時間で建設される事となる。秀吉もビックリ。

地球軍太平洋艦隊も応戦したが、惨敗を喫したとされる。


4月17日 第一次ヤキン・ドゥーエ攻防戦

地球軍によるプラント本国への直接侵攻を目的とした作戦。
出撃した地球軍第5・第6艦隊に対し、ザフトは資源衛星ヤキン・ドゥーエ付近にて迎撃する。
年表や資料集には「そのような戦闘があった」というのみで、どちらがどの程度の損害を受けたかは明確にされていない。
これを受けてプラント評議会は、ヤキンを資源基地から要塞に改築する事を決定する。

後の最終決戦の舞台となる宇宙要塞ヤキン・ドゥーエの始まりである。


5月3日 グリマルディ戦線

ザフトは地球軍の月面プトレマイオス基地の攻略を目指し、月面ローレンツクレーターに基地を建設する。
これ以降、月面はグリマルディクレーターを境界線として地球連合側とザフト側に二分され、
月面の戦いはグリマルディ戦線と呼ばれるようになる。
この戦いでは、後に「エンデュミオンの鷹」として知られる地球連合軍のムウ・ラ・フラガザフトラウ・ル・クルーゼが参戦しており、また、戦略兵器であるサイクロプスが初めて実戦に投入された。

因みに各クレーターの位置は、プトレマイオスは「雲の海*4のすぐ東」、
グリマルディは「嵐の大洋*5の西」、ローレンツは「嵐の大洋の北西側月の裏側に入り込んだ辺り」といった所。


5月20日 カーペンタリア基地完成

カーペンタリア制圧戦の2日後に完成した基礎を基に、約一ヶ月半を経てカーペンタリア基地が完成する。
以降、ザフトの地上侵攻の重要拠点として機能する。

これ以降、カーペンタリア基地には空戦用MSディンを配備する。
時々カーペンタリア制圧戦で地球軍艦隊を撃退したのはディンの活躍によるとするネットの資料も散見されるが、
公式年表ではこの様にディンの配備はカーペンタリア基地完成後である。

この後5/22より、ザフトはカーペンタリア基地を橋頭保として地上侵攻を本格化、まずは地中海を目指して進軍する。
オーストラリアから海から海へ地球を半周する大長征である。ビクトリア基地が目標だろうが、直線距離では近い、後述するカオシュンやパナマを後回しにした理由は語られておらず不明。


5月25日 第一次カサブランカ沖海戦

カサブランカ(モロッコ沖合)に於ける地球軍(ユーラシア連邦)艦隊とザフト艦隊の会戦。
ザフトの地上用艦は全て潜水艦であるため、水上艦と潜水艦の艦隊戦ということになる。
水中用MSグーンが初めて実戦に投入され、ザフトの勝利に終わる。
これを受けてザフトは地中海及び北アフリカまで侵入、後の地上に於けるもう一つの大型拠点「ジブラルタル基地」の建設を開始する。

因みに、第二次世界大戦で全く同名の戦闘が発生している
連合国の北アフリカ侵攻作戦「トーチ作戦」の一つであり、迎え撃つ独・仏軍を米軍が破るという、C.E.とほぼ同じ流れとなっている。
第一次とは言うが、実質これが「第二次」である。C.E.世界のWikipediaややこしい事になってそう。*6


5月30日 スエズ攻防戦

エル・アラメイン(エジプト)にて、ザフト侵攻部隊を地球軍部隊が迎え撃った事で発生した戦闘。
ザフト側はアンドリュー・バルトフェルド隊長、地球軍側はモーガン・シュバリエ大尉が指揮を執った。
最終的に、シュバリエのリニアガンタンク部隊は新型MSバクゥを前に惨敗、ザフトが勝利する。
これを受けて、ザフトはアフリカ南下を開始、「アフリカ戦線」が構築される。

シュバリエはこの敗北によりMSの必要性を痛感し、積極的にMS配備を提案する様になる。
またバルトフェルドはこの戦いでの活躍から「砂漠の虎」の異名を授かる事となる。

なお、北アフリカと西アフリカ一帯は親プラントの地球連合非加盟国「アフリカ共同体」の勢力圏であり、
しかし地球軍が(南アメリカのように)アフリカ共同体へ軍事侵攻をした旨の設定が確認されておらず、地球軍がエジプトに居たのは何気に謎。
一方、ザフトの部隊がカサブランカ戦からほんの数日で北アフリカの東端近くまで移動出来たのは、
現地政府であるアフリカ共同体の同意や支援があった可能性がうかがえる。

また「エル・アラメインの戦車戦」も実在する


6月2日 エンデュミオン・クレーター攻防戦(仮称)

グリマルディ戦線、エンデュミオンクレーター付近にて発生した戦闘。
エンデュミオンは地球軍の主要な資源採掘基地の一つでもある。

ザフト部隊は新型MS、ジンハイマニューバを含む部隊を投入し侵攻を開始、
地球軍側も第3艦隊と精鋭メビウス・ゼロ部隊を投入し迎え撃つ。
最終的に地球軍は第3艦隊壊滅、メビウス・ゼロ部隊も1名を除き全滅という大損害を被るも、
資源基地の放棄も兼ねて本来は資源採掘用装置であるサイクロプスで自爆させ、ザフトにも大きな痛手を負わせる。
なお、サイクロプスの自爆には地球軍側の友軍も多数が巻き込まれた模様。この頃からこんな調子。
最終的にこの損害を受けてザフトは月からの撤退を決定、ローレンツ基地も放棄する。

地球軍は、この戦闘でジン5機を撃墜し、そして唯一の生還者となったムウ・ラ・フラガ大尉を「エンデュミオンの鷹」と呼び持て囃す。
勿論これは実質的に敗北だった事を誤魔化す為のプロパガンダという面が強く、ムウ自身それを理解しているため、
これ以降「鷹」と呼ばれる度に渋い顔を浮かべる事となる。

クルーゼもローラシア級ガルバーニ艦長として参戦しており、この戦闘での功績から新たにナスカ級ヴェサリウスを受領。
彼率いるクルーゼ隊はザフトきってのエリート部隊として名を上げる事となる。

またこの戦闘でムウとジンハイマニューバで出撃していたクルーゼは偶然遭遇しており、これ以降両者に因縁が生まれる事となる。

この戦闘を受け、地球軍は主要戦力としてミストラルに代わりMAメビウスを大量生産・配備して行く。


6月14日~7月12日 新星攻防戦

シン・セーではない。あちらは「辰星」である
ザフトによるL4宙域の東アジア共和国の資源衛星「新星」侵攻作戦。
互いに決め手を欠いた事で1ヶ月弱に渡って小競り合いが続くというガンダムシリーズ全体でも珍しい事態が発生した。
最終的に地球軍側が新星を放棄した事でザフトが占拠、軍事要塞として改造しつつL5まで移送され、
L5に到着後は「ボアズ」と改称される事となる。
この戦闘ではL4のコロニー群にも多くの被害が発生したとされる*7

この戦闘以降、各地の戦線は小競り合いが散発する程度の膠着状態に陥り、両軍共に大規模な作戦行動は減少して行く。

地球軍ハルバートン提督による「G兵器」開発計画が本格的に始動したのもこの時期である*8
つまりアークエンジェルとGAT-Xシリーズはロールアウトに半年弱を要した事になる。

またこの約2ヶ月後の9/20にアスランらは士官学校を卒業し、クルーゼ隊に配属される事となる。


C.E.71年

1月23日 カオシュン宇宙港陥落

1月15日より開始されたザフトの攻撃により、東アジア共和国のカオシュン(台湾南部)の宇宙港が陥落。
これはオペレーション・ウロボロス発動以来、最初の宇宙港制圧成功となる。
この様子は本編第1話でキラらが見ていたニュースで報道されている。

『ASTRAY』のミゲル専用ジンと叢雲劾の戦いはこれと同時期であった模様。


1月25日 ヘリオポリス襲撃・崩壊

『SEED』第1話~第4話に相当する。この時点で開戦から約11か月が経過している。
オーブの資源コロニー「ヘリオポリス」にてザフトによる地球軍の新兵器GAT-Xシリーズ強奪作戦が実施される。
クルーゼ隊により、イージスブリッツバスターデュエルの4機の強奪に成功するが、残る1機の強奪と地球軍の新造艦アークエンジェルの撃破に失敗。
二度目の攻撃の余波でG強奪の6時間後にヘリオポリスは崩壊する。
最初の強奪時に発生したストライクとジンの戦闘は、C.E.の公式な記録上最初のMS同士の戦いだったとされる。

中立を標榜していたオーブが地球軍に軍事関連拠点を提供・技術協力していた中立違反だが、元首のウズミ・ナラ・アスハに伏せヘリオポリスが独断で行っていたことを後にエリカ・シモンズが言及している。
またザフト側も現場指揮官のラウ・ル・クルーゼが最高評議会の返答を得ずに独断で軍事行動を行い、オーブの施設を崩壊させる……*9と、どちらも褒められたものではなくまた一筋縄ではいかない、何ともややこしい事件。
ASTRAYによると、ヘリオポリスでの連合との共同開発はウズミを公然と批判していたロンド・ギナ・サハクらサハク家がMSの自主開発を目当てに主導した。本編でオーブの代表は弟のホムラでウズミの肩書が「元代表」である*10のも、この事件によりウズミが引責辞任したため、とASTRAYで言及されている。

崩壊の数時間後にはジャンク屋ロウ傭兵部隊サーペントテールもヘリオポリス跡地を訪れており、
アストレイ レッドフレーム及びブルーフレームが回収されている。


1月27日 宇宙要塞アルテミス陥落

『SEED』第6話に相当する。
ユーラシア連邦が所有する宇宙要塞アルテミスにアークエンジェルが入港する。
立地的に戦略的価値は低かったものの、アークエンジェルを追尾していたクルーゼ隊が駆るブリッツガンダムの襲撃に遭い、続くクルーゼ隊の攻撃を受けアルテミスが陥落する。
今大戦におけるユーラシア連邦の不運の始まりともいえる出来事。


2月13日 低軌道会戦/第二次ビクトリア攻防戦

『SEED』第13話に相当する。
AAをアラスカ本部に降下させようとする地球軍第8艦隊と、それを阻止しようとしたクルーゼ隊との間で発生した戦闘。
地球降下間際に発生したため、一歩間違えれば地球の重力に捕まり落下する程の高度で発生した。
最終的に第8艦隊は壊滅、クルーゼ隊もローラシア級ガモフが轟沈した。
AAも地球降下自体は成功するも、戦闘の余波で本来の降下予定地点を大きく逸れ、ザフト勢力圏であるサハラ砂漠に降下してしまう。

一方同日、ビクトリア基地にはザフトによる再度の攻撃が行われた。
これによってビクトリア基地は陥落、地球軍が保有するマスドライバーはパナマ基地のみとなる。
この時ザフトは生存していた地球軍兵士をまとめて射殺していたこの頃からこんな(ry


2月28日 バルトフェルド隊壊滅

『SEED』第21話に相当する。
砂漠を抜けるべく現地レジスタンス組織「明けの砂漠」と協働したAAと、それを阻止しようとするバルトフェルド隊の最終決戦。
激戦の末、バルトフェルドは敗北、損傷した旗艦レセップスをその場に放棄し撤退する。

なお、損傷し放棄されたレセップスは後にジャンク屋ロウが購入する。


3月15日 マラッカ海峡突破戦

『SEED』第24話と第25話の間に相当する。
マラッカ海峡に到達したAAと、待ち伏せしていたザフト部隊との間で発生した戦闘。
本編はおろか番外編ですら詳細が全く語られておらず、年表上にのみ存在するという謎の多い出来事。
詳しい事は不明だが、「AAは致命傷こそ無いが多数被弾した」「ザラ隊は母艦の不調により参加できなかった」模様。


4月1日 プラント評議会議長改選/オペレーション・スピットブレイク提出

『SEED』第28話と第29話の間に相当する。
プラント評議会議長はシーゲル・クラインからパトリック・ザラに交代する。
パトリック・ザラは国防委員長も兼任する。

また、「オペレーション・スピットブレイク」が議会に提出され、同日中に可決される。


4月15日~4月17日 オーブ近海及びマーシャル諸島戦

『SEED』第29~30話に相当する。
オーブ連合首長国を出港したアークエンジェルと、アスラン・ザラ率いるザラ隊との間で行われた戦闘。
オーブ近海及びマーシャル諸島で行われ、結果としてアークエンジェルは17日のマーシャル諸島戦でトール・ケーニヒが戦死し、キラ・ヤマトはMIA扱いに。
またザラ隊に関しては15日のオーブ近海での戦いでニコル・アマルフィが戦死し、マーシャル諸島にてディアッカ・エルスマンはアークエンジェルの捕虜となる。

この戦いでキラは救助された後マルキオ導師の計らいでプラントのクライン邸で一時保護されることになり、アークエンジェルはアラスカに到達。
アスラン・ザラはストライクガンダム撃墜の功績からネビュラ勲章を受勲、特務隊*11に栄転となった。

総じてアークエンジェル側、ザフト側にとっても物語のターニングポイントになりうる戦いとなった。


5月1日 オルバーニの譲歩案

『SEED』第32話に相当する。
マルキオ導師を通してプラントに「オルバーニの譲歩案」が提出される。
その内容は、「一部の自治を認めるも、理事国がプラントを管理する」という、実質的に無条件降伏のようなものであった。
カナーバ議員等穏健派からは「いくらナメた内容だとて頭から突っ撥ねては話が進まない(要約)」との意見もあったが、やはり拒否感が強く、最終的にプラントはこれを拒絶する。


5月5日 オペレーション・スピットブレイク発動/フリーダム強奪事件

『SEED』第34話に相当する。
当初はパナマ基地を攻撃し、地球軍の最後のマスドライバー基地を破壊する作戦として提出されており、プラント評議会も「パナマ基地攻略作戦」として承認・可決したものであるが、実際には地球連合軍の統合最高司令部が置かれていたアラスカ基地を攻撃目標として発動・命令される事となった。
「真のスピットブレイク」がアラスカ攻撃である事を知っていたのはザラ議長やクルーゼのような極一部の者のみ。
なので各方面はパナマを攻撃するつもりで準備を進めていた事から、急な目標変更により作戦発動から攻撃開始まで72時間も遅延する事となる。

これを知ったクライン邸で療養中*12だったキラはAAを守る為に地上に戻る事を決意。ラクスの手引きによりザフトの最新鋭機フリーダムを強奪する。

『ASTRAY』で劾とソキウスの決闘によりブルーフレームが大破したエピソードは大体この時期に当たる。


5月8日 オペレーション・スピットブレイク開始

『SEED』第35話に相当する。
ザフトによるアラスカ本部への地上・軌道上の両面からの大規模侵攻作戦。
クルーゼが情報をリークしていた事で地球軍(大西洋連邦軍)はJOSH-Aが攻撃される事を予め知っており、奇襲作戦としての意味は全く無くなっていた。
そして地球軍は主要な戦力・有用な人材・軍上層部を密かに脱出させつつ、不要と見做されたユーラシア連邦軍やAAといった戦力に「死守命令」を出し、
ザフト部隊を基地施設内に呼び込めるだけ呼び込んだ後、サイクロプスによる自爆で基地を放棄しつつ友軍諸共ザフト軍を殲滅する最低最悪の作戦を立案・決行する。

最終的にフリーダムの乱入により多少の生存者は出たものの、JOSH-Aごとユーラシア連邦・ザフト部隊は共に壊滅、特にザフトは投入戦力の8割を喪失するという大損害を受ける事となった。
このダメージはザフトの地上作戦に後々まで大きく響く事となる。
地球連合は後にこの自爆作戦を「ザフトによる新型兵器投入」と発表、また捨て駒にされた事でユーラシア連邦は大西洋連邦に対する反感を生じさせる。
また真相についてはネット上では陰謀論が囁かれる事となる。

同日、フリーダムはAAと合流する。
上記の通り、フリーダム強奪は5/5、戦場への到着は5/8であるため、
それらが同時進行している様に見えるのはあくまで画面上の演出で、キラもアラスカへの到着に約3日かかっている*13


5月10日 クライン派の失脚・粛清(仮)

『SEED』第36話に相当する。
  • ニュートロンジャマーキャンセラーという最高機密の塊を搭載した最新鋭機フリーダムの横流し
  • 横流し後に逃走、行方不明となり当局の捜索から逃れたことで計画的犯行の可能性
ここに
  • 徹底的な情報隠ぺいによる奇襲だったはずのオペレーション・スピットブレイクの失敗
これらの状況からシーゲル・クラインおよびラクス・クラインの両者には国家反逆罪の嫌疑で指名手配となる。
またパトリック・ザラへ「真のスピットブレイク」について問い詰めようとしたクライン派議員も両者の隠匿を疑われ拘束される。

上記とは別にパトリック・ザラの指示による秘密裏にクライン派を暗殺する動きが勃発・加速。
その流れからアスランはジャスティスを与えられ、フリーダム奪還とパイロット以下事件関係者排除の任務を与えられる。

これによりラクスは地下に潜伏し、反戦・反ザラ議長運動に身を投じる。
一方でシーゲルは41話にて潜伏中に起きた当局との銃撃戦で死亡する。


5月25日 パナマ攻略戦

『SEED』第37話に相当する。
ザフトによるパナマ基地侵攻作戦。
ザフトはスピットブレイクでの被害により、当初の予定よりかなり少ない戦力で実施する羽目になった様で、
また戦力を供給する為にアフリカ方面を縮小、ジブラルタルからも戦力を大量投入したとされる。
因みに原作ではイザークは本作戦にデュエルで参加していたが、小説版ではディンで参加したとされている。
フリーダムに真っ二つにされた脚の修理が間に合わなかったのだろうか

地球連合は初の量産型MSストライクダガーを投入し一時的に戦局を持ち直すが、
ザフトもEMP兵器グングニールを投入、強力な電磁衝撃波をパナマ基地一帯に放出し、
ストライクダガー部隊は全て機能停止、マスドライバーも崩壊した*14
ザフト部隊のMSは予めグングニールの為に特別なEMP対策が施されていたため問題なく稼働できており、ザフト兵士は地球軍戦力が機能停止した後も投降を許さず、無力化された地球軍兵士を虐殺にかかる事態を起こす。
これはアラスカ戦の報復という意味合いが強い。

『MSV』によると、ジャン・キャリーもこの戦いにロングダガーで出撃しており、イザークと交戦していた事が語られている。

これによって地球連合は全てのマスドライバーを失うこととなり、月基地も補給路を断たれた格好となったため、
プラントへの大規模攻勢どころか宇宙軍の維持すら危うい状況となる。
これを受け、オーブのマスドライバー入手に向けた恫喝や、ビクトリア基地奪還に向けて本格的に動き出す事となる。

5/29に行われた地球連合首脳会議により、大西洋連邦はオーブを、
ユーラシア連邦と東アジア共和国はビクトリア基地を攻撃する事が決定される。


6月1日 「ワン・アース」アピール

『SEED』第37話に相当する。
地球連合による広告戦略……と同時に中立諸国への中立破棄勧告。
大衆に向けては各種メディアを用いたイメージ戦略を、水面下ではスカンジナビア王国やオーブといった中立国に対して連合に下るように恫喝した。

劇中では地球連合がアラスカ戦の事を「守備隊は最後の一兵まで勇敢に戦った! 我々はこのJOSH-A崩壊の日を、大いなる悲しみと共に歴史に刻まなければならない!」といった演説と共に、
クレーターと化したJOSH-Aや負傷した子供を含む人々(市民?)や反コーディネイターデモの様子がテレビで放送されている様子があるが、
おそらくこれが「ワン・アース」アピールと思われる。
神の目線である視聴者からすれば失笑ものであり、実際にAA組やアラスカ戦の真相を聞いたウズミらはこれを見て怒りを通り越して呆れ果てていた

ちなみに外伝である『ガンダムSEED ECLIPSE』で明かされた「赤道連合領内のシンガポール海峡の航行権は軍事的恫喝により大西洋連邦が独占」は、
作中の会話でオーブ侵攻を引き合いに「選択肢は無かった」と言及されているされているあたり、「ワン・アース」アピールで赤道連合が中立を破棄し地球連合に加盟した事で発生した可能性がある。


6月13日 オーブ攻撃予告

『SEED』第38話に相当する。
「ワン・アース」アピールを拒絶したオーブに対し、地球連合第4洋上艦隊が出撃。
オーブに対し現政権と軍の解体が要求され、これを拒否した場合プラント支援国家と見做し軍事侵攻を行うと通達、回答期限として48時間の猶予を与える。
要求の全文は以下の通りである。
現在の世界情勢を鑑みず、地球の一国家としての責務を放棄し、頑なに自国の安寧のみを追求し、
あまつさえ、再三の協力要請にも拒否の姿勢を崩さぬオーブ連合首長国に対し、地球連合軍はその構成国を代表して、以下の要求を通告する。
一、オーブ首長国現政権の即時退陣
二、国軍の武装解除、並びに解体
48時間以内に以上の要求が実行されない場合、地球連合はオーブ首長国をザフト支援国家と見なし、武力を以て対峙するものである。
プラントもこれを知り、カーペンタリア基地から会談が申し込まれるが、
どう転んでも一方と組めば一方が敵になるという判断から中立維持を決定、一般市民を避難させると共に、地球軍迎撃の準備を進める。

AAはオーブと共に戦う事を決断、下艦を希望したカズイを含む11名がオーブ市民と共に避難する。


6月15日9:00 オーブ解放作戦発動

『SEED』第38話に相当する。
地球連合によるオーブ侵攻作戦。
オーブの保有するマスドライバー基地「カグヤ」とモルゲンレーテ工場施設の接収を目的としている。
また、アズラエル理事にとっては後期GAT-Xシリーズの実戦テストをしたいという意味合いもあった。
……というより、アズラエルは最初からオーブ(ウズミ)が要求を飲まない事は承知の上であり、寧ろ要求を拒絶して来た事に対して、
「いやぁ流石アスハ前代表。期待を裏切らない人ですねぇ」「ホントの所、要求飲まれちゃったら(後期GAT-Xのテストができないから)どうしようかなぁと思っていたんですよ」とまで言っている辺り、
最初から侵攻がしたくてその為にわざと無茶な要求をした節がある。

後期GAT-Xシリーズ及びM1アストレイが初めて実戦に投入された他、フリーダムの奪還もしくは破壊を命じられたアスランも参戦、
ザフトではなく個人の判断としてフリーダムに協力し共に後期GAT-Xシリーズに対抗する。

オーブ軍に加え、それに加勢したAA、更にそれに加勢したディアッカの奮戦により、
この日の戦闘は日没までには地球軍の一時撤退という形で終了する。

なお、民間人の避難が間に合っていなかったのか、この戦いでシン・アスカやラス・ウィンスレットが家族を失っている。

6月16日 オーブ降伏

『SEED』第40話に相当する。
一度は地球軍の侵攻を退けたオーブは再三に渡り地球軍に話し合いの機会を求めるが、アズラエルはこれを全て無視。
翌朝には回答代わりに再度の侵攻を開始する。
オーブも再び迎撃に出るが、その物量を前にオーブはオノゴロ島を放棄する。
最早これ以上戦闘を継続した所で勝ち目は無いと判断したウズミは、AAとクサナギを宇宙に上げた後、カグヤとモルゲンレーテ工場はオーブ現政権を担う五大氏族共々自爆した。
その後、暫定政権は降伏、以降は大西洋連邦に管理される事となる。
一方のAAとクサナギはアスランの助言もありキサカの提案のもとL4の廃コロニー群に潜伏する。

結果的に地球軍はオーブを制圧したが、その目的であるカグヤとモルゲンレーテは失われたため、「勝利」こそしたものの、戦略的には無駄骨折り損の失敗と言える結果となった。


6月18日~6月25日 第三次ビクトリア攻防戦

『SEED』第41話に相当する。
地球軍によるビクトリア基地奪還作戦。
ストライクダガー部隊を大量に投入した他、実戦テストついでにストライクダガーのバリエーション機も多数投入されたという。
「切り裂きエド」エドワード・ハレルソンソードカラミティが投入されたのもこの戦いである。
アラスカ、パナマと大規模作戦の連続で地上部隊の戦力が損耗・弱体化していた事もあり、一週間に渡る戦闘の末にザフトは敗北、
最終的に自爆させようとするも特殊部隊の潜入により寸前で阻止され、地球軍は無傷でのマスドライバー奪還に成功した。
この作戦終了後、パナマの時と同様、或いはその報復として地球軍もザフト兵の虐殺を行う

なお水面下で連合との協力を継続していたオーブのロンド・ギナ・サハクも「オーブの中立維持」を引き換えに参加していたのだが、
アズラエルにより反故にされたのは前述したとおり。

一方、この前後にはアフリカ共同体も攻撃を受けた様子。
続編では北アフリカや西アフリカも一部除いて連合の勢力圏となっている。

これ以降、地球軍はビクトリア基地を主要な宇宙港と定め、陥落から3日後の6/28にはアズラエルもここから宇宙へ上がる。
また戦局は地上では地球軍有利が決定的となり、以てオペレーション・ウロボロスは失敗となる。


7月5日 「三隻同盟」結成(仮称)

『SEED』第42話ラストに相当する。
地下潜伏中のラクス・クラインが、彼女の支持者であるアンドリュー・バルトフェルドやマーチン・ダコスタ、やはりパトリック・ザラとの対立で拘束されていたアスランと合流。
バルトフェルドが艦長を拝命していた新造艦「エターナル」を奪取しザフトから離脱、L4で潜伏中のAAとクサナギに合流する。


7月24日 第二次カサブランカ沖海戦

『SEED』第46話ラスト*15、第47話アバン*16から、第47話本編のボアズ戦までの間の空白の2ヵ月の間の出来事。
地球軍によるジブラルタル基地侵攻作戦。
『MSV』に登場するジェーン・ヒューストンがフォビドゥンブルー、ディープフォビドゥンを駆り、ザフトの水中用MS部隊を壊滅させた。
この戦闘以降彼女は「白鯨」の異名を得る。
これを受けザフトはジブラルタル基地を放棄、ヨーロッパから撤退する事となる。


8月8日 八・八作戦発動

同じく『SEED』終盤の空白の2ヵ月の間の出来事。『MSV』OP冒頭シーンがこの作戦。
地球軍によるカーペンタリア基地侵攻作戦。これだけ何故か旧日本軍みたいな作戦名。
「エアーズロック降下作戦」で軌道上からMS部隊を降下させ、地上部隊と降下部隊の両面からオーストラリア攻略を目指したもの。
バスターダガーが初めて実戦に投入された他、レイダー制式仕様や上記ジェーン・ヒューストンはこの作戦にも参加している。

地上に於ける最後の戦いであるが、ザフトと大洋州連合の抵抗により、基地が陥落する前に終戦したため決着は付かなかった。

この時期からビクトリア基地から物資の打ち上げが進められ、地球軍内では大作戦の前触れかとの噂が流れ始める。


9月11日 エルビス作戦発動

『SEED』第47話アバン終わり際に相当する。
地球軍によるプラント本国侵攻作戦。
各地の戦力が極秘裏に月面プトレマイオス基地に集結し始める。
「21世紀の星一号作戦」といった所。


9月23日 ボアズ攻略戦

『SEED』第47話に相当する。
地球軍による宇宙要塞ボアズ侵攻作戦。或いは「21世紀のチェンバロ作戦」。
地球軍のMS部隊の大規模投入に、ザフトはボアズ守備軍で対抗するが、地球軍がNジャマーキャンセラーの量産に成功した事で核ミサイルを大量に投入
核攻撃部隊「ピースメーカー隊」が繰り出した数十発の核ミサイルの弾幕により、ボアズは一瞬にして崩壊・陥落した。

これを受け、トラウマを刺激され激昂したザラ議長はヤキン・ドゥーエに移動。最終兵器ジェネシスの使用を決断する。


9月26日~9月27日*17 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦

『SEED』第47話Bパート後半~最終話に相当する。
宇宙要塞ヤキン・ドゥーエ付近にて発生した地球軍とザフトの戦闘。今次大戦の実質的な最終決戦。或いは「21世紀の星一号作戦」。

開幕早々にピースメーカー隊がプラント本国のコロニー群に向けて核ミサイル攻撃を行い大量虐殺を図るが、ザフトと「三隻同盟」の活躍により全て迎撃された。
そしてボアズ崩壊で怒り狂ったザフトはその直後にジェネシスを使用、旗艦ワシントンを含む地球軍艦隊の40%が一瞬にして消滅する。
地球軍は大損害を被った事で一時撤退するもザフト部隊は追撃、更に一部の戦力を失う。

地球軍は残存戦力の再編成の後、プトレマイオス基地からの増援を待たずに再度出撃した。これはアズラエルがジェネシスを危険視し、再編成の時間すら惜しみこれの破壊を優先させたのが大きい。
だが翌9/27*18、ジェネシスの第二射が行われ、増援艦隊の約半数とプトレマイオス基地までもが破壊される
この時点で地球軍は頼みの増援と宇宙に於ける一大拠点をも失った事になる。
それでも残りの戦力で戦闘を継続。引き続きピースメーカー隊も出撃させるが、この時点で攻撃目標はジェネシスからプラントに変更されていた。
勿論ジェネシスを放っておいてプラントだけ破壊する意味はほぼ無く、ほとんどアズラエルの個人的な八つ当たりに近い。*19
「どの道プラントを破壊しさえすれば戦争は終わる」と息巻いていたが、よしんばプラントの破壊に成功したとしても、直後に無傷のジェネシスが報復攻撃を放ち、それこそクルーゼの目論見通り地球とプラントが共倒れになっていただけであろう。

しかし核ミサイルは全て迎撃され、核攻撃艦隊自体も三隻同盟により全滅。
ピースメーカー隊指揮官のサザーランド大佐や、事実上の地球軍総指揮官のアズラエルも相次いで戦死。
ブーステッドマン部隊も全員が撃墜された事で、地球軍は主力の大半・先鋒・切り札・指揮官・大規模拠点の全てを喪失した事となり、ここに至り、地球軍は実質的に壊滅・敗北が決定的となった。

しかしザラ議長はジェネシス第三射を大西洋連邦首都ワシントンに定め戦闘を継続。
照射されればワシントンどころか地球滅亡は免れず、三隻同盟と地球軍残存戦力はジェネシス発射阻止・破壊の為に戦闘続行する。
ザラ議長はジェネシス第三射を強行しようとするが、射線上に友軍が残っている事を理由に特務隊レイ・ユウキ隊長が反対、ヤキン・ドゥーエ司令部スタッフも流石に疑問を持ち始める。
だがザラ議長はユウキ隊長を銃撃。また兵が指示に従わない様子を見るとザラ議長自らジェネシスを操作し始める。
だがユウキ隊長も事切れる間際にザラ議長を銃撃、操作を中断させる。

そこにアスランら三隻同盟メンバーが突入、暴走しつつあるザラ議長が死亡した事で司令部要員はその場を放棄する。
しかし最後の最後でヤキン自爆シークエンスと、それに連動したジェネシス発射システムが起動してしまう。
またこれに前後し、アイリーン・カナーバ議員らクライン派がクーデターを起こし、タカ派議員らを制圧する。

タイマー起動から30分後にヤキンは正常に自爆、形自体は残るも司令部施設や要塞としての設備は破壊された。
ジェネシスも発射されかかるが、直後にジャスティスが内部で自爆した事で不発となり、こちらも崩壊した。

その後、カナーバ議員から地球連合に対し停戦協議が申し込まれる。
両軍共に戦力の消耗が激しく、戦闘継続がほぼ不可能となっていた事で、戦闘は終結した。


C.E.72年3月10日 ユニウス条約締結

ユニウスセブン跡地にて、地球連合とプラント暫定評議会間で停戦条約「ユニウス条約」が結ばれる。
これにより、地球連合とプラントは正式に停戦に至る

これにより国境線は開戦前まで差し戻され、開戦直後に大西洋連邦に吸収された南アメリカ合衆国が独立した他、
オーブも主権を回復し、プラントもジブラルタル基地とカーペンタリア基地を除いた地上の占領地域を無条件放棄する事となった。
月は中立地帯とし、地球軍とプラントは双方共に同数の拠点を置く事が許されたが、地球軍は壊滅したプトレマイオス基地に代わるアルザッヘル基地とダイダロス基地を建設したのに対し、ザフトは月面基地を設置する事はなかった。

痛み分けに近い形で終結した事もあり、双方共に賠償金は無し、また国際法廷による戦犯裁判も無しとした。
その他、
  • NJCやミラージュコロイドの軍事利用禁止
  • 国力に応じた兵器の保有数制限
  • 旧プラント理事国への関税優遇
等々が定められた。


戦後の世界

元々地球連合とは、プラント理事国を中心とした反プラント国家の寄り合い所帯といった組織であり、「コーディネイターの勝手は許さない」という一点でのみ団結していたような組織である。
元々一枚岩ではなかった所に、更にアラスカ戦でユーラシア連邦の部隊を切り捨てる等、敵はおろか味方にまで横暴を働いた事で、他の連合構成国は多かれ少なかれ大西洋連邦への不満感を強めて行く事となる。

大戦終盤にはほぼブルーコスモス、延いてはアズラエルの言いなりとなっていた地球連合軍であるが、
大戦後のブルーコスモスは影響力がかなり弱体化したものの繋がりを完全に断ち切る事はできず、今度はブルーコスモスの母体である「ロゴス」のリーダー、ロード・ジブリールが暗躍し始める。
ただし、そのジブリールも子飼いである連合非正規部隊の「ファントム・ペイン」を除くとあまり動員できておらず、
ジブリール自身は相変わらず好き放題しているとはいえ目に見えて影響力は弱体化している。


プラントは、ユニウス条約という不利な条約を結ばされる事になったため大満足な結果とは行かなかったが、「独立国家としての承認を得る」という悲願を果たす事はできたため、最大にして究極の目標だけは達成できたと言える。
それでもやはり不満は根強く、カナーバ議員ら臨時評議会は辞職する事となるが、地球連合から譲歩を引き出せた事とユニウスセブンで締結された事で一定の納得を得ている。
ザラ議長は「戦争とは勝って終わらねば意味が無い」と再三言って強硬なナチュラル殲滅路線を進めて来たが、彼が最後の一線を越える事を周囲の者が阻止し「引き分けに終わった」からこそ悲願を達成できたというのは皮肉と言えよう。
一方で戦前からの指導者であったシーゲル・クラインやパトリック・ザラは死亡し、それぞれの側近であったカナーバやエザリア・ジュールは政治から引退、さらには終戦機運と反ザラ議長のシンボルであったラクス・クラインも姿を消す。
重石を失い、ザフトから逸脱した一部のザラ派(逮捕されている者も多い)も姿を隠す中でプラントはその命運を、戦犯ラウ・ル・クルーゼとの交友を隠し議長の座に就いたギルバート・デュランダルに委ねることとなる。

大戦終盤のオーブ侵攻を受けていくらかのコーディネイターの国民はプラントに流れており、それに伴いいくつかの固有の技術もプラントに流出している。
「セカンドステージシリーズ」のVPS装甲がそれである。


大戦終盤以降大西洋連邦に暫定統治されていたオーブは、ユニウス条約により独立を取り戻した。
壊滅したオーブ首脳陣に代わり、カガリ・ユラ・アスハがオーブ代表首長に就任、未熟ながらも一国の元首として尽力して行く。
だが、ジブリールとの繋がりの深いセイラン家の台頭も招いており、後にこれが災厄まで招く事となる。
地球連合の手に渡る事を防ぐ為に自爆したカグヤとモルゲンレーテであるが、これらは2年以内にほぼ完璧に再建された
また余談に近いが、大戦後は軍服のデザインが一新されており、一次大戦中は地球軍の軍服と似た紺色の制服だったのに対し、戦後は白を基調とした独自色の強いデザインに改められている。


また地球全土を覆うNジャマーの影響であるが、後に高効率の太陽光発電と地球規模の大規模地下送電網・通信網が作られた事で一定の解決が為されたとされる。








追記修正は青き清浄なる世界の為にコーディネイターの創世の光と共に報復の連鎖を止める事ができる方にお願いします


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最終更新:2024年04月07日 21:18

*1 日本では専ら玉音放送の8/15が終戦と扱われるが、世界的にはポツダム宣言調印の9/2こそが終戦と見る向きが強いとされる。

*2 双葉社の『ガンダムの常識 モビルスーツ大百科 ガンダムSEED ザフト篇』には「ヤキン・ドゥーエ戦役」の文言が確認できる。ただこれをオフィシャルな資料と見做せるかは微妙な所

*3 一部のスパロボでもこの影響と思われる「ヤキン戦役」という名称になっていた事がある。

*4 「月の兎」で言う所の臼に当たる部分

*5 同じく「月の兎」の兎の胴体に当たる部分。

*6 C.E.は西暦の延長線上という設定が存在する。

*7 第41話でキサカが「開戦直後の頃に破損して次々放棄されほぼ無人」と言及している。因みにコロニー・メンデルもここにある。

*8 提案自体はザフトがC.E.69年にジンがロールアウトした直後に行われていたが、当時は軍令部はこれを認めず却下していた。

*9 更に言えばヘリオポリス崩壊は結果的には両軍の影響だが、両陣営そこに関しては気を付けている最中、指揮官級の中でクルーゼのみは二度目の侵攻時にはD装備と呼ばれる拠点攻略用装備を持たせており、G兵器の存在から評議会もどうにでもなると踏んでいたのでヘリオポリス崩壊はあまり気にしておらず崩壊は半ば必然だった

*10 最もウズミのカリスマが強すぎ院政同然の状態ではある

*11 SEED Destinyでの「FAITH」の名称でも知られるが、SEED作中では単に「特務隊」としか呼ばれず、この頃から「FAITH」の名称があったかは不明

*12 クライン邸に運び込まれたのは4/21であるため、クライン邸に居たのは2週間程という事になる。

*13 L5宙域は月の周回軌道上とほぼ同じ位置であり、アポロロケットが地球から月まで到達するのにかかった時間も約3日であるため、スピットブレイク発動直後にプラントを出発し、アラスカで戦端が開かれAAが撃沈寸前になった頃に到着するまで3日という時間は概ね妥当。

*14 EMPはあくまで電磁波であり物理的な攻撃力は無いが、超伝導体であるマスドライバーはEMPを浴びた事で強力な磁力を帯びてしまい自壊してしまったとされる

*15 7/12。地球軍がフレイの身柄ごとNJCのデータ入手。

*16 7/16。「核は持ってて嬉しいコレクションじゃあない」が飛び出した核ミサイル再投入に関する会議

*17 奇しくも、『SEED』最終話の放送日は2003年9月27日である。

*18 ジェネシス第一射と第二射のインターバルは数時間であるため、この戦闘は日付を跨ぐ時間帯だった事がうかがえる。

*19 ノベライズ版ではナタルが「せめてそこはジェネシス破壊を最優先すべきだろ(意訳)」と内心ツッコんでいる。