スネイル(ACVI)

登録日:2023/10/05 (木) 14:05:53
更新日:2024/04/22 Mon 00:37:06
所要時間:約 20 分で読めます







ヴェスパー第2隊長 スネイルです
これより作戦内容を伝達します

私が立案した作戦行動に臨めること 光栄に思いなさい




スネイル(Snail)とは『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の登場人物。




プロフィール


所属:アーキバスグループ「ヴェスパー部隊」
肩書:ヴェスパー部隊次席・第2隊長・V.II
搭乗機:AC「オープンフェイス」
アリーナランク:06/A

CV:手塚ヒロミチ(日本語版)、Jon Lipow(英語版)

  • アリーナテキスト
アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」の次席隊長

スネイルは第8世代手術を受けて強化人間となった後
新しい術式が普及する度にその長所を取り入れるべく再手術を繰り返している

彼が受ける「調整」の安全性を保証するため、多くの強化人間が死んでいった


人物


アーキバスが擁する強化人間部隊「ヴェスパー」の一員。
部隊内で高位に当たる「番号付き」と呼ばれる精鋭の一人であり、その中でも序列2位の次席・第2隊長の肩書を持つ。コールサインはV.(ヴェスパー)II(ツー)

アリーナランクはNo.6で、Aランク帯の上位ランカー。この上にはドルマヤンやブランチの面々など、作中でも一握りの強者が軒を連ねており、ヴェスパーの中では序列通りV.Iのフロイトに次ぐ順位。
個人エンブレムは「正中線で左右に開いた人間の顔の中から更に開いた別の顔が現れている」という中々不気味なデザイン。搭乗ACの機体名はこれに由来するのだろう。


ヴェスパーの中でも事実上の部隊指揮官を務め、部下達には「閣下」と呼ばせている。
強いて言うなら古参と思わしいホーキンスくらいが呼び捨てで呼ぶ程度。
本来なら首席隊長のフロイトがやるべきことなのだろうが、当のフロイトは基本的に自分が戦いを愉しむことを優先して作戦など眼中に無い、というどう考えても指揮官向きではない質であるため、次席であるスネイルが指揮官役を担っている
ルビコンにおける部隊作戦立案、対外交渉、時には前線に出ての直接戦闘指揮などその仕事は多岐に渡っており、ストーリー中でも序盤から登場し全体での出番は多い。


性格は尊大かつ傲慢で嫌味ったらしく、端的に言うと”わかりやすく嫌なヤツ”
一人称は「私」、二人称は「あなた」。
言葉遣いは丁寧だが内容と態度は慇懃無礼そのもの。常日頃から敵味方問わず他者を見下し、尚且つそういった態度を全く隠そうとしない。
序盤のブリーフィング開始時に突然項目冒頭のセリフを聞かされていつか殺すことになる「ん?」となった621も多いだろう。
気に入らない相手に蔑称を用いることも多く…というより、そもそも相手を名前で呼ぶ事が殆どなく、身内であるラスティですら「V.IV」あるいは「第四隊長」としか呼ばず、
敵対関係にあるルビコン解放戦線をはじめとしたルビコニアンたちを地を這う猿どもと称している。
C4-621に対しては独立傭兵という立場に加え、旧世代型の強化人間ということもあって完全に見下しており「駄犬」呼ばわりという有様。
一応ウォルターの抗議を受けて本人の前では「独立傭兵レイヴン」と呼ぶようにはなったが……

一方、その性分と仕事柄、常時ストレスが溜まっているのか些か神経質。
真っ向から反抗してくるような相手には割とすぐに感情を曝け出しており、そういった時には口調も乱れ語気が荒くなる。

こんな感じなので作中での周囲からの評判は散々。
ヴェスパーの同僚たちも一々スネイルの態度を指摘したりはせずスルーしているが、当人のいないところではしっかり呆れられるか愚痴られている。
ホーキンス曰く「人を呼びつけてくるのがよくあること」なのに「偉そうに遅れてくるのもいつものこと」とのことで、スネイルの名前で呼びだして暗殺しようとしたルビコン解放戦線の偽計を全く疑わず、
偽計だと気付いた後はペイターと共に「いかにもありそうな嘘」「一杯食わされた」とまで言っている。
当然他勢力の面々からの受けも悪く、中でもハンドラー・ウォルターとは621への態度もあって致命的に反りが合わない様子。


以上のように性格に関しては難有りとしか言えないスネイルだが、強化人間・AC乗りとしての能力はかなりのもの。
アリーナランク通り、ラスティからは「伊達にヴェスパー上位じゃない」と評される実力者である。
そのうえ、必要となれば自身が出撃し前線に立つことにも躊躇がなく、頭脳派悪役のイメージに反して比較的フットワークは軽い。社畜・中間管理職気質と考えればイメージ通り。*1

ただし、その強さは自身に最新の「調整」として再手術を繰り返すことで能力を高めてきた結果でもあり*2、この「調整」の前段として安全性などを高めるため多くの強化人間を実験台として犠牲にしてきた模様。
スネイル自身、そうして得た力には純粋に満足している様子で、621のような旧世代型への過剰な蔑視*3にも繋がっていることが窺える。
なお、明確に自分より「上」に位置するフロイトは強化人間ですらない只の人間ということなのだが、スネイルがそのことをどう思っているかは不明。
平然と作戦を無視するフロイトの素行を快く思っていない描写はあるが、情報ログ「映像記録:部品性能試験」の様子から、無人AC*4の性能テストにはフロイトを付き合わせていたり、
作中最も頭に血が上って自分に負担をかける敵味方への不平不満をぶちまけた時ですら、フロイトへの文句だけは一言も言っていない
そもそも上記の通り、スネイルは他者を名前で呼ぶ事が殆どないが、フロイトの事は名前で呼んでいる
この事からフロイトに不満や劣等感はあれど、好ましく思っていたでは?と解釈するプレイヤーも多い。フロイトへの陰口を聞くと一番怒りそうな人とも

また、クセの強い部隊メンバーの中でもアーキバスという企業に対する忠誠、或いは執着は随一であり、とあるルートではその面がより強調されることになる。


プレイヤーの間でもその分かりやす過ぎるくらいの嫌なヤツムーブや時折見せる狂乱振りから、独特の人気を獲得したキャラクターとなっている。



メインストーリーでの活躍


チャプター1

ストライダー撃破直後のウォルターとの通信で初登場。なお、ヴェスパーの中ではペイターに次いで2番目の登場である。
「壁越え」への参画を申し出るウォルターに対し、当初は「解放戦線の粗大ゴミ(ストライダー)*5を片付けた程度で調子に乗るな」と突っ撥ねようとするが、フロイトを引き合いに出し人材不足を指摘された末、「やれる物ならやってみろ」ということで申し出を受けることになった。


ミッション「壁越え」

ブリーフィングを担当し項目冒頭のセリフと共に登場。
作戦説明自体は普通だったが、作戦後ラスティから621に「実はこの作戦は壁に正面から突入する621が途中で死ぬだろうという目算の上で立てられており、実質捨て駒扱いされていた」ということが明かされる。
先の通信のことからウォルターに対する意趣返しという面もあるのだろうが、スネイルの性格の悪さが垣間見える話である。


チャプター2

出番なし。


チャプター3

暫く直接登場はしないが、チャプター前半のミッション「ヴェスパー7排除」においてスウィンバーンの命乞いを聞き取引に応じた場合、ミッション後に「醜態を晒し部隊の品位を下げた」という理由でスウィンバーンを再教育センター送りにしたことがペイターから明かされる。
また、これに伴いスウィンバーンが就いていた再教育センターの長官も兼任することになった模様。
オーバーワーク過ぎる。

その後出現する「執行部隊殲滅」「特務機体撃破」などのミッション群クリア後、再びウォルターとの通信で登場。
強制排除に乗り出した惑星封鎖機構への対処に忙しくしていたようだが、ウォルターから再度煽られて人手不足を指摘されて621への依頼を出すことを承諾する。
しかし、621を駄犬呼ばわりしそれをウォルターから止めるよう忠告されるなど、両者が決して友好的な関係ではないことが伝わる内容となっている。


ミッション「旧宇宙港襲撃」


私の直属で作戦行動に臨めること 光栄に思いなさい

ブリーフィングを担当し、またしても尊大な挨拶から作戦説明を始める。
しかし、開始前にラスティから「まあ聞いてみてくれ」と若干げんなりした感じで紹介され、ブリーフィング後のウォルターからは「第2隊長の態度は放っておけ」とこちらもうんざり気味のリアクションを取られている。
一方、ラスティから指摘される通り、この作戦には敵の救援部隊が到着する可能性が高いという穴があったのだが、壁越えの一件を考えるとまたしても621を見殺しにするつもりで立てた作戦だったのかもしれない。

ちなみに作戦終了後621に対して何か言おうとしていたようだが、通信を担当していたペイターから「ラスティ隊長とスネイル閣下から言伝がありますが、そんなことよりあの化け物です」と捨て置かれた。
このため、残念ながらペイターのスネイルの物真似は見れなかった*6

ミッション「アイスワーム撃破」


寄せ集め各位 統率を欠かないように

惑星封鎖機構に対抗すべくアーキバスとベイラムの間で一時休戦及び共闘が成立し、その中でアイスワーム退治のミッションが出され、そこにラスティと共にスネイルも参加。
アーキバスからのお目付け役ということらしいが、アイスワームのシールド剥がし用に皆大好きワーム砲試作兵器スタンニードルランチャー一基を無償で供与*7したうえ、自身も出撃し現場での直接指揮を執る事になる。
しかし、ブリーフィングでは前置きが長かったせいか話の途中に声のデカいミシガンに割り込まれ遮られたりしており笑いを誘う。

ミッションではこの面子なら現場監督が必要と前線での指揮を申し出てストーリーでは初登場のACオープンフェイスで他の協力者たちと共に出撃。
ネームドキャラが複数参戦していることもありセリフも多く、イグアスの零したセリフを拾って返す場面もある。
そこそこ粘るが、大抵はレールキャノン二射後のアイスワーム暴走時にダメージ限界を迎え撤退してしまう*8
場合によっては戦闘時間が短くなりやすいミッションなのであまり聴く機会は無いかもしれないが、AIであるチャティに対して「死を恐れないのは良いことです」と(あくまでスネイルの基準で)珍しく他人を褒めている。が、カーラの考えを考慮すれば無神経にも程がある発言であり、チャティもしばしの逡巡の後「それに近いものは持ち合わせているつもりだ」と、どことなく不快感を露わにしている。
ちなみに主人公機のダメージが蓄積して瀕死になってくるとイグアスと同じく軽く煽ってくる。こいつらウマが合いそうだ。

ただ、全体を通してみるとブリーフィングでミシガンに割り込まれてもその後は文句を言うでもなく普通に会話に入ってきていたり、
スタンニードルランチャーをアイスワームの頭部に叩き込んだ621、もしくはぶっつけで使用しているレールキャノンを正確に命中させたラスティに驚くイグアスに対して「当然です。この程度はやってもらわなくては」と上から目線とはいえ珍しく彼らの能力を認めているような発言をしていたり、
上記のようにチャティに彼なりの誉め言葉をかけていたりと、他のミッションに比べるとどこか気楽にミッションに臨んでいるように見えなくもない。
今回のミッションはアーキバス先導ではなく、総指揮はミシガンが執ってくれるという状況なので実際スネイル的には気楽な立場で参加できていつもより眉間に皺を寄せずに済んでいるのではという説もある。*9


チャプター4

ミッション「ヴェスパー部隊伏撃」

本人は登場しないが、この選択ミッションを選んだ場合621は解放戦線のミドル・フラットウェルからの依頼でホーキンスとペイターを伏撃することになり、二人を誘き出すためスネイルの名前が使われる。
また、ミッションでは最初姿を隠したままでいるとホーキンスたちが雑談を始めるのだが

(スネイルからの)緊急招集とは何でしょう
スネイルにはよくあることだよ 人を呼びつけるのが好きなんだろうね
(スネイルに)聞かれでもしたら面倒ですよ

第2隊長閣下は…(なかなか来ないですね)
偉そうに遅れてくるのも いつものことだよ。待とうかペイター君

という具合に部隊内でスネイルがどう見られているかなんとなく察することが出来る内容になっている。*10

ミッション「未踏領域探査」

ブリーフィングを担当し、未踏領域の探査に入る621に対し「所属不明ACが追尾しており、遭遇次第撃破しろ」という依頼を出す。
この依頼の実態は621とラスティをぶつけ、共倒れさせようとアーキバスが仕組んだものであった。
しかし、結果として両者は生存し、狙いは外れることになる。

ちなみに直前に「ヴェスパー部隊伏撃」を含む複数のミッションから1つのみを選択してクリアした後に本ミッションが出てくるが、
「ヴェスパー部隊伏撃」から本ミッションに来た場合は間違いなくペイターから自分をダシに使われた事は知らされているはずなので621にムカついて意趣返しを仕掛けたとしてもおかしくなかったり。*11
まぁ、どう進めてもこのミッションに来るんだけど


ミッション「集積コーラル到達」

ミッション開始時点では、発見されたルビコン技研都市の調査に参加している。
開始直後、621に苦戦するメーテルリンクから複数回救援要請を送られるが一切応じず、彼女を見殺しにする形となる。

その後、バスキュラープラントでIB-01:CEL 240との死闘を征した621に対し、不意打ちでスタンニードルランチャーの電撃を浴びせ機体機能を強制停止させる。
その一撃必殺仕様のワーム砲を寄越せ。


目標を無力化
ええ…指示どおり生かしてありますよ
…まったく 企業を出し抜こうなど 身の程を弁えない駄犬には 教育が必要です
…それから その飼い主にも


どうやらアーキバス上層部から指示されていたらしく、それに従い621、更にウォルターをも捕らえる算段になっていた模様。
このことから、メーテルリンクの救援要請に応じなかったのも、621が疲弊・油断したタイミングを狙うためだったと思われる。
潜伏してるのに人の気も知らず何度も名前を呼ぶなと内心ムカついていたかもしれない。



チャプター5






搭乗機


AC オープンフェイス

  • 機体構成
部位 パーツ名 製造元 備考
頭部 VE-44A アーキバス先進開発局 今作のバケツ頭ポジ。高重量・高防御を地で行く頭部パーツ。カメラアイの独特な配置のお陰でニヤリと不敵に笑うようなシルエットが目を引く。
コア VE-40A 重コアらしくトップクラスの総合防御力に加えてジェネレーター出力補正第2位という数値により、パーツ消費ENの高さを気にしなくて済むどころかお釣りが来る程。一方でブースター効率とジェネレーター供給補正は低め。
腕部 VE-46A 2万強という全腕部最高の積載力を誇る剛腕パーツ。KRSVを二丁持ち可能な唯一の存在。総合防御力やAPも上位レベルだが重量やEN負荷がキツく、射撃適正もあまり良くないので組み込むならアセンブリを練ろう。
脚部 VE-42A ドム脚の通称で呼ばれる事が多い。理由は見た目。ホバー走行を採用しているというテキスト通りブーストOFF状態では歩くのではなくゆっくりホバーで動く。2脚系統で最も重く、最も跳躍性能が低いと機動性は投げ捨てているが、引き換えに第2位の安定性能とタンク脚に迫る程の総合防御力を誇る。
右手武器 VP-66EG(初登場時のみVE-66LRA) アーキバス 当て続けると強制放電の状態異常を引き起こすスタンガン。ダメージ自体は微々たる物だが連射力と精度の高さで一気にゲージを溜められる。スネイルの主力その1。
左手武器 VE-67LLA アーキバス先進開発局 スネイルの主力その2たるレーザーランス。ジェットエンジンをそのままACの左腕にポン付けしたような見た目の通り、この武器自体に独自のブースターが組み込まれており機体の方のブースターの近接推力や重量による速度補正を無視するという特徴がある。
右肩武器 VE-60SNA(初登場時のみVP-60LCD) みんな大好きワーム砲。それをNPC故の鬼精度で狙ってくるのでその脅威たるや推して知るべし。
左肩武器 Vvc-70VPM VCPL 6連装型プラズマミサイル。近接信管である為プラズマの爆風で地味に削られやすい。
ブースタ BUERZEL/21D シュナイダー AB特化型ブースター。詳細はシュナイダーの項目を参照。
FCS VE-21B アーキバス先進開発局 遠距離特化FCS。もう一つのアーキバス先進開発局製FCSと比べると遠距離適性を若干落とした代わりに近距離と中距離、ミサイル適性が底上げされている。
ジェネレータ VE-20C 全ジェネ中2番手のEN射撃適正を誇る重量級ジェネレーター。ただオープンフェイスにはその恩恵を受けられる武装が無い上に供給復元性能が下から数えた方が早いくらいに低い。
コア拡張 アサルトアーマー

スネイルが搭乗する重量二脚AC。
カラーリングは黒と紫。
重量機らしい巨体であり、特に膝から足首に向けて広がったジオンMSのようなシルエットが特徴。

上記の一覧から分かる通りフレーム、武装、インナーのほとんどがアーキバス製。まさに全身企業。
ブースタも系列企業シュナイダー製、垂直プラズマミサイルの製造元VCPLは中立企業だが同社製品は大半のヴェスパー隊員が装備しているなどと(実情は不明ながら)関係が深く、実質アーキバス統一と言っていいだろう。
他のヴェスパーの面々もアーキバス系のパーツを使用する傾向にはあるものの、ここまで徹底してアーキバス製品に拘っているのはスネイルの他には独立傭兵のシャルトルーズを除けばホーキンスくらいであり、スネイルのアーキバスに対する思い入れが見て取れる。
また、同時に「アーキバス先進開発局」による新型兵装の多さも特徴的。

武装はスタンガン&スタンニードルランチャーという性格の悪さを感じる「強制放電」効果特化になっている。
ただ、虎の子のスタンニードルランチャーはちゃんと警戒していれば回避が容易で、二脚なので硬直もある。
両手のスタンガンとレーザーランス、アサルトアーマーで武装面は様々な距離に対応するがFCSは遠距離向けであり、重量機故の機動性の低さもあって中~近距離で立ち回ればそれほど恐い相手ではない。
一方で嵌った時の破壊力は強烈で、ストーリーでの出番同様、他の敵に気を取られている時に横槍をされるとかなり脅威。
ちなみにメインストーリーで最初に登場する「アイスワーム撃破」の際とその後で右手と右肩の武装が変更されており、レーザーライフルがスタンガン、レーザーショットキャノンがスタンニードルランチャーへとそれぞれ切り替わっている。
スネイルの再手術癖を考えると有効そうな武装を見つけると積極的に換装しているというところだろうか。
ジェネレーターのVE-20CはEN射撃武器適性が高いが、レーザーランスとプラズマミサイルには無効。とはいえ、圧倒的なEN出力を生かした重武装とAB突撃を多用することに噛み合ったEN容量は健在であり、アーキバス縛りで重量機を組むならば対抗馬のVP-20Dの扱いづらさもあって悪くない選択肢と言える。
しかしレギュ1.06からは重量2脚全体がパーツ重量を爆盛りされるという下方修正を受けた結果、脚部重量が三万の大台に達してしまい、地の機動力は勿論ブースターのQB保証重量に大きな悪影響を齎してしまっていると足回りが壊滅的な状態になってしまった。
一応FCSが若干マイルドな使い心地になるように調整されたり、スタンニードルランチャーの火力が上がったりと上方修正の恩恵は受けているのだが…

機体名の「オープンフェイス」はスネイルのエンブレムにかけた名前と思われるが、「フェイス」の綴りは「Face(顔)」ではなく「Faith(信頼・信仰)」となっている。
この辺もスネイルのアーキバスに対する思いからだろうか。


AAP07A アーキバス・バルテウス

チャプター5「ルビコンの解放者」ルートで完全に企業と化したスネイルがオープンフェイスに代わって搭乗してくる機体。
アーキバスが惑星封鎖機構から接収していたバルテウスに改修を加えて完成させた機体。
ラスティは改修が行われていることは知っていたため、接収から間もなく改修作業が始まっていたと思われる。

特徴的なシルエットは原型機から引き継いでいるが、有人化されたうえ、武装もミサイルからアーキバスが得意とするEN系装備を主体とした物に換装されている。

詳しくはバルテウスの項目参照。



余談


ストレートな嫌なヤツ属性のキャラクターだが、プレイヤーからはルートによって見せる感情的な姿や周囲の癖の強すぎる面々の存在などから、ネタキャラや苦労人キャラ扱いもされている。

声を担当した手塚氏によれば断末魔の声に合わせて爆発音が元々作られていたSEよりも長くなったとのこと。キッチリ確実に始末してくれてありがとう

ACシリーズはキャラクターの容姿がハッキリとは描写されず、本作ではアーカイブであるSTVの画稿のようにぼんやりと示される程度なのだが、スネイルはいかにも嫌味な声質と話し方から「メガネをかけている」というイメージを持たれやすく「声からメガネが生えている」などとも言われる始末。
未プレイの人々からも「あの人だけファンアートにブレが無さすぎて公式グラフィックがある」と勘違いされている模様。
同画稿では「インタビューを申し込んだら一番偉そうな人に断られた」というコメントから、他の隊長を率いるように先頭を歩いているいずれかの人物*15がスネイルと推測されている。

また、AC6発売より前にとある別のゲーム超技術で造られたアンドロイドの少女が「(忙しすぎて)スネイルみたいになってしまいます!」と発言するシーンがあり*16
この何の気もない台詞一つのせいでスネイルと透き通る世界観の青春群像劇の間でアクロバティック交通事故が発生。
忙しすぎて企業を自称し始めたり尊大になるアンドロイド少女*17や、オープンフェイスが向こうの画風で「!」となっているファンアートが作られるといった深刻なコーラル汚染が発生している。
つくづくネタに愛された男である。

ヴェスパーのメンバーは「各国の著名な詩人や思想家、心理学者」を由来にした名前が多く*18、彼の一応の上司でもあるフロイトは心理学者のジークムント・フロイトを由来としているものと思わしい。
一方でスネイルの名の由来はおそらく読んで字のごとく「カタツムリ」。一見すると上述の法則より外れているように見えるが、実はフロイトとカタツムリは縁の深い存在だったりする。
シュルレアリスムの巨匠であるサルバドール・ダリの作品の一つに「カタツムリと天使」というものがあるが、これはダリが師匠であるフロイトの家にいたカタツムリから着想を得て製作したものだという。
該当作品におけるカタツムリは「フロイトの頭脳」のメタファーではないかと言われており、それをこちらのスネイルの立場と照らし合わせると中々にしっくりくるものがある。




第2隊長閣下から緊急招集とは 何事でしょうか?

スネイルにはよくあることだよ ペイター君
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最終更新:2024年04月22日 00:37

*1 周囲の人材を使い捨てまくり他人を信用できない独裁者気質ともとれる

*2 不気味なエンブレムも「自分の中から新たな自分が現れ進化し続けていく」や「自分を解剖するように開き続け、可能性を追求し続ける」といった解釈も出来る。

*3 作中では別の人物が第4世代強化人間を「アンティーク」などと称する場面もあり往々にして「旧式」扱いされてはいるが、スネイルの態度はそういった面々よりも露骨である。

*4 と言っても内容から、おそらくチャティのようなAIではなく捕虜らの四肢切断を行って脳のみを組み込んだ生体CPU的なものと思われる。

*5 ここのところはミッションによって異なり、ストライダー護衛ミッションの場合「技研の遺産」に置き換わる

*6 ラスティの物真似は別のミッションで披露してくれる。一発録りでOKが出たくらい超上手い

*7 このミッションで参加しているスネイル機にスタンニードルランチャーがないことから、彼の性格を鑑みるに「試作兵器に異常がないことの実証」を621に押し付ける意図もあったのかもしれない

*8 ここでの耐久限界は確定ではなく、相応の運が絡むがスネイル離脱前にアイスワームを撃破することも一応できる

*9 ついでにベイラムはこの共闘における交渉によって明らかに「詰み」が確定しているので後のことを考えてもかなり気楽だったと思われる。

*10 ホーキンスはペイターを記事の記載の通り、戦闘中のセリフでは番号が上のラスティの事も「君」づけで呼んでいるが、スネイルの事は呼び捨てにしている。

*11 こんな状況なのに何故621はスネイルからの依頼を受けたのかというと、そもそも「ヴェスパー部隊伏撃」でペイターは戦死したかのような描写になっている(ホーキンスですら死んだと勘違いしている)ので、ペイターの生還を知らずにスネイルと接触してしまった形になる。もっともこっちはこっちでラスティを殺していないことを黙っていたのでおあいこだが…

*12 直後のミッションでスネイルは死亡ではなく安否不明扱いになっている

*13 正確には「企業を殺そうとした周回中」ならリプレイミッションでも聴くことができる模様。非常に限られた期間となるが。

*14 断末魔の叫びはテキスト上には表示されないものであり、それがかえって味を感じさせる。

*15 先頭を並んで3名が歩いている。有力なのは最も手前のヘルメットを持っている人物

*16 「Snail」は英語でカタツムリの意味があり、「プレイしたゲームにスネイルというスライムとカタツムリが混ざったようなモンスターが存在した」という描写が別の部分で確認できる。

*17 元々ゲーム脳なキャラなせいで「AC6をプレイして頭ルビコンになってる台詞」として読んでも違和感がないのがタチが悪い。

*18 例えばスウィンバーンはアルジャーノン・チャールズ・スウィンバーン(エンブレムが脳手術なのは「アルジャーノンに花束を」にもかけている説がある)、メーテルリンクはモーリス・メーテルリンク、等