邪幽 ジャガイスト

登録日:2023/11/25 Sat 00:00:00
更新日:2023/12/27 Wed 22:29:38
所要時間:約 9 分で読めます





ダーツ=デラアーツは投げた矢が刺さった存在を呼び出すことがある。
結果、ジャシン帝ですら存在を危険視している


ジャガイストをも呼び出したことがあるのだ。
*1


邪幽 ジャガイスト》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM23-EX1「大感謝祭 ビクトリーBEST」に収録されたビクトリーレアの1枚である。


解説


邪幽 ジャガイスト VIC 闇文明 (5)
クリーチャー:アビスドラゴン 9000
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の手札を2枚捨ててもよい。そうしたら、アビス・メクレイド5する。
各ターンに一度、自分の山札からクリーチャーが出た時、そのクリーチャーのコスト以下のアビス・クリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。そのターン、そのアビスは相手プレイヤーを攻撃でき、そのターン中に攻撃したら、ターンの終わりに山札の下に置く。

邪龍 ジャブラッド》に続く2体目のアビスドラゴン
コスト5ながらパワー9000にW・ブレイカーとブロッカー、そしてアビスに関連した二つの強力な効果まで有している。
基礎スペックの段階で規格外となっており、パワーを参照してバウンスしてくる《飛翔龍 5000VT》や全体除去を発動する《「オレの勝利だオフコース!」》が掠りもしないほど。
かつては壮絶なデメリットと引き換えに実現していた事を考えるとインフレを実感させる。

能力についてはcipで自分の手札を2枚任意で捨てる事ができ、それを行うとアビス・メクレイド5が発動する。
この効果によって山札の上3枚からコスト5以下のアビス・カードを1枚踏み倒し可能で、クリーチャーなら召喚・呪文なら詠唱・ツインパクトなら両方から一つ選んで使用できる。

そして各ターンに一度だけ、自分の山札からクリーチャーが出た際に墓地からそれ以下のコストのアビス・クリーチャーをリアニメイトさせ、そのターン限定で相手プレイヤーに攻撃できる代わりに攻撃後は山札の下へと戻る疑似アビスラッシュを付与してくれる。
山札からクリーチャーを踏み倒せる上記のメクレイドとはシナジーを形成しており、メクレイド発動のために捨てた手札のカードもリアニメイトの選択肢としながらこの効果を連動させ、ジャガイスト1体から一気に2体ものクリーチャーを展開可能としている。
更に、この効果は他のカードのメクレイドでジャガイストが出された場合にもトリガーするため、墓地さえ肥やしてあれば続けてコスト5以下のアビスをリアニメイトできる。
付与効果についても攻撃から革命チェンジに繋げられる上に、本家アビスラッシュと異なり攻撃さえしなければ場に残るので、攻勢を掛ける場面でなければ温存するのも手である。


このようにアビスの展開に秀でた能力の持ち主だが、何よりジャガイスト自身も踏み倒しの範囲内に入っているのが強力。
コスト5なのでアビス・メクレイド5に対応していて、ジャガイストからジャガイストを連鎖して爆発的な展開が見込めるのである。
発動コストの手札が足りずに2体目以降のcipメクレイドが使えなくとも、上述したようにリアニメイト効果については問題なく発動できるため、ジャガイスト+メクレイドしたジャガイスト+リアニメイトしたアビス×2で最低でも4体並ぶのは脅威と言う他ない。
他にも、パワー9000のブロッカーが場に残るのは相手にかなりのプレッシャーを与え、疑似アビスラッシュで出していれば2打点の攻撃をも仕掛けられたりと攻守の両面で隙がない。

欠点としては、手札への依存度が高い能力故にハンデスに弱い点が挙げられる。
相手のカード効果で捨てさせられる場合もそうだが、アビス自体が墓地肥やしのために自分から手札を捨てる事もあるため、手札補充のカードを充実させておきたいところ。
また、メクレイドについても「コスト5以下のアビス」が引っ掛からなければ手札を失うだけで終わるため、デッキを組む際には該当カードの全体的な割合を意識して行おう。


総じて、GoAから高まってきたカードパワーを象徴するような最凶のアビスであり、爆発力にやや欠けていた従来のアビスのデッキパワーを底上げする1枚に仕上がっている。
登場当初こそ某絶望神が環境を支配していたせいで微妙な重さに足を引っ張られて活躍できなかったが、そちらが殿堂入りした後はアビスと共に大きく躍進。
どの文明のアビスでも踏み倒せる事からアビスデッキには黒単・黒緑問わず使われる他、一部アビスと出張して【赤黒邪王門】にも入れられたりと、非常に幅広く利用されている。


相性の良いカード


謀遠 テレスコ=テレス VR 闇文明 (5)
クリーチャー:アビスロイヤル 5000+
ブロッカー
パワード・ブレイカー
相手のターンのはじめに、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
相手が自身の手札を1枚捨てた時、自分はカードを1枚引いてもよい。
手札が1枚もないプレイヤーひとりにつき、このクリーチャーのパワーを+5000する。

ジャガイストより一弾前に収録された望遠鏡のアビスロイヤル。
相手の手札をハンデスしながら連動して自分はドローでき、ジャガイストの課題である手札の枯渇をケアしてくれる。
コスト5なので当然メクレイドにも対応しており、ジャガイストから複数並べればハンデスとドローの数も比例して増えていき、相手とのリソースで差を付けられる。
このカード自身の名前を冠したデッキ【赤黒テレスコ=テレス】のアビス型では、火文明をタッチして《鬼寄せの術》でコスト軽減したり《百鬼の邪王門》で攻めたりといった動きでジャガイストと共に使用されている。

フットレス=トレース UC 闇文明 (4)
クリーチャー:アビスロイヤル 4000
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
自分のターンの終わりに、自分の山札の上から1枚を墓地に置く。その後、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。
「力が欲しいか?」 UC 闇文明 (4)
呪文:アビスへの誘い
アビス・メクレイド5する。(アビス・メクレイド5:自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト5以下のアビスを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)

フットレスのアビスロイヤル。
クリーチャー側の《フットレス=トレース》はターン終わりに闇のカードを回収できる簡素なブロッカーといった性能で、ジャガイストのcipによる手札コストで捨てたカード等を回収できる。
そして肝となるのが呪文側の《「力が欲しいか?」》であり、コスト4なので単純にジャガイストの早出し手段としても機能してリアニメイト効果を誘発する。
ジャガイスト側のメクレイドで引けた際に目ぼしいカードが他に無ければ、もう一度メクレイドを行って仕切り直す事も。

漆黒の深淵 ジャシン帝 SR 闇文明 (3)
タマシード/クリーチャー:アビスロイヤル/ACE 8000
W・ブレイカー
このタマシードが出た時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。その後、自分の墓地にあるカードの枚数以下のコストを持つ相手のクリーチャー1体またはタマシードを1枚、破壊する。
自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
このクリーチャーが攻撃する時、コスト6以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。

アビスベル=ジャシン帝》の派生カードで、通常時はタマシードだが条件を満たすとクリーチャーになれる。
この条件を満たすのにジャガイストがうってつけであり、持ち前の展開力でジャシン帝も含めて4体以上並べればクリーチャー化できる。
しかもアタックトリガーでコスト6以下の非進化クリーチャーを1体踏み倒せるため、ジャガイストのリアニメイトで疑似アビスラッシュを付与していれば墓地から更なる展開も可能。
ジャガイストとは互いに互いを踏み倒せる関係にあり、双方の展開力を高めてくれる。

フォック=ザ=ダーティ VR 闇/自然文明 (5)
クリーチャー:アビスロイヤル 5000
アビスラッシュ:このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーはプレイヤーを攻撃でき、ターンの終わりに山札の下に置かれる。
革命チェンジ:アビス(自分のアビスが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中からクリーチャーを1体、手札に加えるかマナゾーンに置く。残りを墓地に置く。

自然文明と革命チェンジの力を手にした《フォーク=フォック》。
ジャガイストとはとにかく多方面でシナジーを形成しており、メクレイドやリアニメイトから出せるのは勿論、フォック側からも手札コストで墓地に落ちてからアビスラッシュで出たり、疑似アビスラッシュを利用して蘇生したアビスを手札に回収しつつ革命チェンジで場に出たりといった動きが可能。
cipでも手札を増やしながら墓地肥やしできるため、メイクレイドの手札消費とリアニメイトの選択肢を増やしてくれる点でやはり好相性を築いている。


余談


  • 名前のガイストとはドイツ語における「霊」を表し、邪の肩書きも冠していたりと幽霊を思わせる要素が強い。
    実際にイラストでは下半身が透けた幽霊のように描かれており、その他にもガンギマリした瞳や複数の「手」で構成された背ビレ等々、非常におぞましい一方でどこか愛嬌を感じる不思議なデザインをしている。
    実は下顎も「手」で成り立っており、SNSでは氏の設定画が公開されている。

  • 背景ストーリーでは《アビスベル=ジャシン帝》が存在を危険視する程のアビスであり、おそらく《邪龍 ジャブラッド》や《邪闘 シス》と同等以上の実力者と思われる。
    《悪遊 ノチェス=アルトゥス》率いる遊撃の六騎士の1体《ダーツ=デラアーツ》が投げる矢によって呼び出された事があるらしい。

  • DM23-EX1収録のカードには種族名が「アビス・ドラゴン」と表記されているが、公式からこれはテキスト不備である事が発表されており、「・」をないものとして扱うようにエラッタされた。
    「ドラゴン」カテゴリの命名ルールに倣うなら「・」のある方がむしろ正しかったのだが、既に「アビスドラゴン」がいた事からそちらに合わせたのだろう。

  • ビクトリーカードだがアビス共通の骸骨フレームとの兼ね合いで特殊仕様のカードになっており、超次元関連のクリーチャー以外で初めて「V」マークがカードの下面に付いている。
    なお、シークレットレア版では通常通りカードの上面に「V」マークが位置している。

  • それまでアビスのシークレットイラストは名画をモチーフにした構図が描かれてきたが、ジャガイストは特別弾収録のためこの法則が適用されていない。



追記・修正はジャガイストで大量展開してからお願いします。

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最終更新:2023年12月27日 22:29

*1 画像出典:Twitter イラストレーターあかぎ うんど氏 @akagiund 2023年7月22日掲載 https://x.com/akagiund/status/1682748826413850624 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids