レアル・マドリードCF

登録日:2012/10/28 (日) 04:35:04
更新日:2023/06/17 Sat 20:14:47
所要時間:約 8 分で読めます




レアル・マドリード・クルブ・デ・フトボルは、スペインの首都、マドリードに本拠地を置くサッカークラブチーム。
宿敵バルセロナとの試合はエル・クラシコと呼ばれ、全世界が熱狂する。

創設年…1902年
ホームスタジアム…エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ
チームカラー…白

主な獲得タイトル…
プリメーラ・ディビシオン 33回
コパ・デル・レイ 19回
コパ・デ・ラ・リーガ 1回
スーペルコパ・デ・エスパーニャ 10回
UEFAチャンピオンズリーグ 12回
UEFAカップ 2回
UEFAスーパーカップ 4回
インターコンチネンタルカップ 3回
FIFAクラブワールドカップ 2回


獲得タイトルからも分かるようにこのクラブの歴史は数多の栄光に彩られ、その功績の全てを今項目で紹介するにはいささか無理がある。
そこで今項目では、とりわけ皆さんに馴染み深いであろう第一次銀河系時代、第二次銀河系時代の紹介をしてみよう。


☆第一次銀河系時代

フロレンティーノ・ペレス会長による「毎年一人はビッグネームを獲得する」というコンセプトの元、まるで世界選抜のようなメンバーが構成された。
ジダンらスター選手とパボンら生え抜き選手を融合した「ジダネス・パボネス政策」を目指すも、
末期には攻守のバランスを崩し、期待されたほどの成績を残すことは出来なかった。


第一次銀河系時代の主力

ラウール・ゴンサレス(スペイン)
言わずと知れたスペインの至宝であり、マドリーの象徴。
高いシュート技術と抜群のポジショニングでゴールを生み出すテクニカルなストライカー。
中でもループシュートは芸術的。


ジネディーヌ・ジダン(フランス)
90年代後半から00年代のフットボールを象徴する選手。
エレガントなボールタッチ、決して奪われることのないキープ力…
力強く、美しいプレーで世界を魅了した。
ここ一番での勝負強さが目立ち、特に2001-02シーズンのCL決勝でのボレーはサッカー史上最高のゴールとされている。
引退試合となったW杯決勝での某DQN兄貴への頭突きも話題となった。



ロナウド(ブラジル)
超常現象と称される爆発的なスピードと異次元のプレーで敵のディフェンスを無効化し、歴代最強ストライカーとの呼び声も高い「怪物」
マドリー移籍後は怪我の影響で以前ほどの突破力は見せなくなったが、それでも一瞬のスピードと確実に仕留める決定力を武器にゴールネットを揺らし続けた。


ルイス・フィーゴ(ポルトガル)
常に相手の逆をつく独特の間合いを駆使し、いとも簡単に相手を抜き去ってしまう驚異のドリブラー。
2000年に宿敵バルセロナから移籍。
クラシコで彼がCKを蹴る際、バルセロニスタからピッチに様々な物を投げ込まれ、その中には豚の頭も含まれた。


ロベルト・カルロス(ブラジル)
抜群の走力とあまりの破壊力から対戦相手を恐怖の底に陥れる「悪魔の左足」を持つ超攻撃的サイドバック。
フランス戦でのFKの軌道は物理学者の研究テーマになった。


デイビッド・ベッカム(イングランド)
如何にサッカーに興味のない人でも彼の名は知っているだろう。
フットボール界随一のイケメンであり、右足一本で世界のトップに登り詰め、数多の伝説を残したキックのスペシャリスト。
華麗な姿とは裏腹に泥臭いプレーも厭わない。
次男のロメオのボールの蹴り方は腕の位置からなにまで父親そっくり。


イケル・カシージャス(スペイン)
驚異的なビッグセーブを連発して守備の緩い時代からチームを支え、世界一のキーパーとの呼び声高い「聖イケル」
その後は第二次銀河系軍団の頼れるキャプテンとして血の気の多いメンバーを懸命にまとめていた。
スペイン代表では黄金期の守護神&キャプテンとして2010年のW杯と2008年・2012年のEUROの制覇に大きく貢献した。
2015年夏に不本意な形でチームを去ることとなり、クラブでは大のライバルながら代表では同僚であったシャビはレアルのカシージャスに対する扱いを批判した。


☆第二次銀河系時代

毎年一人ずつビッグネームが加わった第一次銀河系と異なり、
クリスティアーノ・ロナウド、カカ、ベンゼマ、アロンソらが同時加入し、レンタル復帰組を除く8人の獲得に合計2億5200万ユーロを費やす。
たった一夏の買い物にしてはあまりにも壮大な金額である。
2010-11シーズンからは「スペシャルワン」ジョゼ・モウリーニョが監督を務め、11-12でついにバルセロナから覇権を奪回。
オマケに勝点100と総得点121という前代未聞の新記録を樹立。

第二次銀河系時代の主力

(現所属選手には※をつけています)


クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
当時歴代最高、8000万ユーロもの移籍金で加入した現チーム最大のスター。
代名詞の無回転ミドル、FK、ヘディングからヒールキックまでなんでも決める異次元のゴールモンスター。
練習の虫でチームメイトが朝6時にジムに来た時には既にトレーニングをしていたというエピソードがある。
ピースがチャラい。2016年にはEUROも制し代表での初タイトルをつかんだ。


メスト・エジル(ドイツ)
2010年のW杯で知名度を上げてレアル入りした。
広い視野から繰り出される意外性に富んだスルーパスが魅力の新時代のトップ下。CR7へのラストパスは芸術品。
シーズンを追うごとに調子を上げるスロースターターな一面も。
WOWOWでは「ケジル」と呼ばれたことも。


セルヒオ・ラモス(スペイン)
第一次末期に加入し、将来を嘱望された彼も今や立派なキャプテン。
以前は攻撃力を活かしたらサイドバックだったが、モウリーニョ政権二年目ではセンターバックに本格コンバート。
相棒のペペと鉄壁の守備ブロックを形成する。
セットプレーでの得点力も高く、2013-14CL決勝の後半AT同点ゴールなどここぞという時に決める。
カードの多さが玉に瑕。 


シャビ・アロンソ(スペイン)
正確かつ高速の長短のパスでマドリーの攻撃をクールに成立させるゲームの支配者。
欠場時にはチームが機能不全に陥ることもあるほどの唯一無二な存在。
レアル移籍前はリバプール奇跡のCL逆転優勝に貢献したりしていた。レアル退団後はバイエルン・ミュンヘンで3シーズンプレーした後引退した。


ペペ(ポルトガル)
有り余るほどの闘争心によるラフプレーで評価を下げているが、実力面では紛れもなく世界屈指。中でも対人プレーは無類の強さを誇る。
良くも悪くもクラシコでは嫌と言うほど目立つ、対メッシ迎撃兵器。
チーム内一のゲーマーである。


マルセロ(ブラジル)
かつてのロベルト・カルロスを彷彿させる超攻撃的サイドバック。モウリーニョ政権下では守備力も改善させていった。
地味にチーム在籍年数が長くラモスの不在時にはキャプテンマークをつけてプレーする他、底抜けに明るい性格でムードメイカーの役割も担う。
公私ともに良好な関係を築くCR7との連携はチームの大きな武器の一つ。
数年前まで坊主頭だったが、現在はアフロヘアーがトレードマークに。
2021-2022シーズンから新たにキャプテンを担う。


カリム・ベンゼマ(フランス)
変態トラップや美しいゴールを多々決めるおにぎり。
イグアインに比べてポストプレイヤー色が強く、スペースを作る動きやお膳立ても得意。
日本では「最高のベンゼマ」として一部からカルト的な人気を博す。


ゴンサロ・イグアイン(アルゼンチン)
限られた時間でもゴールを決めることができ、90分あたりのアベレージはCR7以上。1試合での固め打ちも多い。
ベンゼマに比べてストライカー色が強く、ラインブレイクを持ち味とする。
一家そろって鼻がデカい。


アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン)
変幻自在のドリブルで右サイドを切り裂き、柔らかいラストパスをゴール前に届けるアタッカー。
「ボール扱いの上手さ」なら恐らく現チームでもNo.1


アルバロ・アルベロア(スペイン)
個性のごった煮のようなチームにおいて、堅実さが売りのサイドバック。
モウリーニョ曰く「常に高い平均点を保証してくれる選手」
スペイン代表では選手入場の際に数々のスター選手を押し退けて最後尾に並ぶ。


サミ・ケディラ(ドイツ)
攻守に渡って随所に顔を出す運動量豊富なセンターハーフ。
モウリーニョの信頼もかなり厚く、アロンソの相棒の1stチョイス。
マドリーでは堅実なプレーを心掛けるが、ドイツ代表ではやたらアグレッシブになる。
意外とファッションセンスが高い。
欠点はケガの多さ。 


カカ(ブラジル)
ミラン時代の輝きをいかんなく発揮していると言い難いが、それでも時折見せるプレーはさすがの一言。


ルカ・モドリッチ(クロアチア)
172cmという非常に小柄な体格ながら高いボールコントロール技術・ポジショニングセンス・運動量などを併せ持った万能型MF。
キャプテンマークこそつけていないが、強い闘争心と冷静な観察眼でチームを牽引する「コート上の監督」と評され、クリスティアーノ・ロナウドも彼には一目置いたほど。
若い頃のヨハン・クライフに似ており、トッテナム時代にはクライフと同じ背番号14を身に着けていた。
2017-18シーズンより背番号が10に変更。
そして18年には、レアルでの活躍に加え、ロシアW杯で母国初の準優勝の原動力となったことで、クロアチア人としてはもちろん、旧ユーゴ圏出身の選手として初のバロンドールに輝いた。


ガレス・ベイル(ウェールズ)
モドリッチの移籍の翌年、彼同様トッテナムから移籍してきたウインガー。
爆発的なスピードや無回転FKなどを武器にベンゼマ・CR7と共にBBCとして攻撃の中心を担う。
故障癖があり、なかなかシーズンを通しての活躍は無いが2013-2014の国王杯決勝や、2017-2018のCL決勝でゴールを決めておりここ一番での活躍が光る。

※トニ・クロース(ドイツ)
ブラジルW杯で全出場選手中最高評価というパフォーマンスを披露しチームの優勝に貢献し、直後にバイエルンからレアル移籍を果たしたMF。
ウリはパス成功率の高さ。


ラファエル・ヴァラン(フランス)
2011年に18歳の若さでレアルに入団したセンターバック。ファウルの少なさとスピードが特長。
ペペの加齢・退団に伴い現在は完全にレギュラーに定着している。
2018年にはフランスのW杯優勝にも貢献し、現在のフランス代表選手では屈指のタイトルコレクターである。

イスコ(スペイン)
13-14シーズンにマラガから移籍。本名はフランシスコ・ロマン・アラルコン。
登録名はフランシスコの綴りの末尾から取ったニックネームである。
監督就任前からジダンに注目されていた攻撃的MF。
アンドレス・イニエスタからも「彼はスペイン代表の未来」と評され、彼の後継者と目されている。


監督

ビセンテ・デル・ボスケ
第一次銀河系時代に個性派ぞろいのスター軍団をまとめ上げ、チームをCL優勝に導いた。
しかし翌年なぜか解任され、その後のチーム成績は下降線をたどっていくことに…。
その後はスペイン代表監督として2010年W杯とEURO2012を制し一時代を築いた。


ジョゼ・モウリーニョ
ポルト、チェルシー、インテルでそれぞれに歓喜をもたらした「スペシャルワン」
三大リーグ全てを制した初めての監督。
圧倒的なカリスマ性を誇るため選手からの信頼が厚く、指揮を執った各チームで「モウリーニョ信者」と呼ばれる選手を多数生み出した。
(ビトール・バイーア、ドログバ、エッシェン、マテラッツィスナイデルなど)
その人身掌握術はイブラヒモビッチに「モウリーニョのためなら人殺しすら厭わない」とまで言わしめてしまったほど。
個性が強すぎるマドリーの面々と要求の厳しいサポーターを相手では苦労も絶えないが、
それでも近年のマドリーに欠けていた戦闘集団としてのまとまりを植え付けた。


ジネディーヌ・ジダン
ホームでのクラシコで0-4と大敗したことなどが原因で求心力を失い解任されたラファエル・ベニテスの後任として白羽の矢が立った。
現役時代の実績は十分ながら指導者経験は少なくトップチームを率いるのは初だったが、選手たちの心を掴みチームを2015-16、2016-17、2017-18シーズンのCLにおいて史上初となる三連覇を達成した。


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最終更新:2023年06月17日 20:14