底辺スレの豆知識 @ ウィキ

10.上手い人の塗り方あるある小ネタ

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だれでも歓迎! 編集
線画の改善も大事だけど、塗りの向上も同じ位大事。
色塗りで決まる印象は、線画の倍以上の割合という話もある。
塗り方を覚えるのも楽じゃないが、すぐに使えそうなネタは早めに覚えた方がお得な予感。
そういうわけで、影塗り中心に、うまい人の講座・メイキングでよく見かけるネタを試してみた。
再現度が低いと感じたのがあったら、それは試した本人にとって難しいテクという落ち。
やり方の見本は、必要に応じてor見つかった分を各項目に参考講座のリンクを掲載。
上手な見本や詳しい手順は、そちらを参照するのがお勧め。
参考講座はオリジナル・版権混合なので、苦手版権が入っててもご勘弁。


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■使用ソフト
Photoshop CS4
SAI

影塗りネタ

下地色は薄めの色

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   少なくとも下地の上に影色を乗せる塗り方の場合。
   はっきりしたコントラストをつけるには、地の色が濃すぎるのはあんまり良くない。
   黒なら灰色、紺ならくすんだ青辺りを下地にして、影色に黒や紺色を使うと楽。
   ほとんどの講座では塗り分けに目立つ色を使うことを指示する位で、
   本番の下地色選びに注釈はないが、下地色を薄くする事に言及してる講座は下記。

一例(水着の濃い色の部分)
   水着の下地色の一部。オレンジの部分が影色の位置。今回は一番濃い色でも大体この辺。
   個人的には、要するに影を塗った時に予定の色に見えればいいと思っている。

影色の色相を変える

   下地の色の明度だけを変えた色を影色にするよりも、
   華やかで綺麗な影になる。
   あまりに色相を変えすぎると、何か想定外の塗り系統になるかも。
   色選びの理屈は下記の講座が詳しい。

影色を統一する

暖色系・乗算80%
←別窓で拡大  複数のパーツを影色を淡い茶色やくすんだ薄い紫などで統一して乗算や焼き込み(陰影)レイヤーに塗る。
   すぐに気持ち悪くなりやすい肌色の影だけは、別の色の乗算などというパターンもある。
   影色の色調が統一が楽なのが利点。ちなみに緑系の使用は、やったら肌色が怖くなったのでお勧めしない。

影の下地にグラデorエアブラシ

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   アニメ塗りでもギャルゲ塗りでも、水彩塗りでも見かける。
   塗るパーツを問わず使われる。グラデ併用で立体感が増すらしい。
   はっきりした色・輪郭の影レイヤーとは別のレイヤーに塗っておくと楽。
   ちなみに、ハイライトにもうっすらエアブラシで色を乗せる場合もある。
   こちらも効果は似た感じだと思う。

影の中でグラデ

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   アニメ塗り以外でよくある。
   光源に近い部分は色が薄くなるが、よく見かけるタイプは、影の輪郭自体はシャープな事が多い。
   アニメ塗りよりも影が滑らかに見える気がする。
   一旦アニメ塗りの影を作ってそれを削るか、
   最初からグラデっぽく作るかはやりやすい方で。
   厚塗りの要領で、周辺の色をスポイトして馴染ませる人もいる。
   ちなみに図ではSAIのマーカーで削っている。

肌のハイライトの周りに濃い色

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   おっぱいに使うのはエロ絵辺りで時々見かける。間接(肩・ひじ・ひざ)なら全年齢絵にも。
   ハイライトが目立ってみえる。ハイライトの周囲の色は濃すぎると、ちょっとくどくなるかも。
   頬の赤みの上にハイライトが一番汎用性が高いので、良く見かける。
   こちらは頬紅の上にハイライトが乗る状態なので、特に女性や子供なら濃い目の色で大丈夫。
   男性は控えめの色の方が無難かも知れない。

奥の足を暗くする

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   そのまんま。奥にある方の足を暗い色のべたやグラデで塗り潰すようだ。
   それらしい記述のある講座は探しきれなかったので、やり方についてはいまいち分からない。
   この時、線画は一番外の輪郭だけ残して中は書かないのが基本らしい。
   足の前後関係を強調することで奥行きを強調したり、メインに目が行きやすくするのかも。
   ちなみに実験のためにやってはみたものの、この絵の場合特になくてもいい気がする。


顔ネタ

まつげの端を明るくする

   線画をなじませる色トレス的なテクと思われる。
   上まぶたの線(まつげ)を他の部分の主線より太めに描く絵柄だと特に便利かもしれない。
   なお、他の部分の主線と大差ない太さで描く場合でも、別に使って悪いことはないと思う。
   後でグロー効果を掛ける時は、あんまり気にしなくてもいい気がする。

まつげに色を塗る

   この辺は「上手い人が」よくやるテクというよりも趣味の領域という気もするが、一応紹介。
   まつげを線画と同色ではなく髪色で塗ることで、
   黒い線画でも重くないとか、より自然になじむとか、そういう効果があると思われる。
   上まぶたの線が太い(まつげをしっかり描く)絵柄で、顔アップの時に使うといいかも。
   真ん中だけ色付けという人もいた気がする。
   まつげをあんまり太く描かない絵柄なら、特にやらなくていいかも。

髪にかかった目の輪郭を一部消す

   髪の線と交差する目の線を消す。目が透けているという演出が出来る。
   目の輪郭線を見せるタイプの人によさそう。
   さらに手間をかけて、目の輪郭線を薄くする人も居たような。

前髪に肌色を入れる

   前髪が透けているように見せる効果がある。透明感も出る気がする。
   個人的にはオールバッグの生え際にやる場合、通常よりも面積・肌色濃度共に控えめな方がいい気がする。
   やりすぎるとグロー効果失敗時のような、顔面発光状態に見えたりするらしい。
   個人的に肌色の入れすぎはあまり好みではないので今回は薄くしたが、これはこれで薄すぎかもしれない。

前髪を透かす

   こちらは目を見せるためと思われる。
   ちょっと手間がかかるが、前髪が被ってろくに目が出せないなど、
   目を見せた方が見栄えがいい時に使うとよさそう。
   髪の毛を目にかかる部分だけ薄くする他、
   目のレイヤーをコピーして髪の上に貼り付け、レイヤーの不透明度を下げるやり方もある。

ほつれ毛

   線画の上から足す奴。あると髪の毛の印象に変化をつけたり、
   画面の情報量を増やしたり出来るのかも。
   あるとないとで完成度が段違いという類ではないので、お好みで。
   増やしすぎるとぼさぼさっぽくなるかも。後、やると不自然な髪型もあるかもしれない。


その他あるある

反射光(照り返し・環境光)を入れる

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   物体の立体感を強調する効果がある。影部分に深みを出したりも。
   透明感がある絵の秘密その1かもしれない。髪の毛先に淡い色を入れたり、使い道色々。
   ちなみにその辺の理屈についてはこの動画が詳しい。
   ちなみに反射光の色は、上記動画によれば原則として青で構わないとのこと。
   よく見かける色としては薄紫もある。
   光源から直接来る光よりは弱い光らしいので、
   光源の光より明るい光で照らされてるように見えるのはよくなさそう。

輪郭を光らせる

   そのまんまだが、輪郭や背後が光ってるっぽく見えるので、絵が明るく見える。
   線画の上から白をエアブラシで輪郭を縁取るように塗って、スクリーンやオーバーレイなどで重ねる。
   ついでに、周りに色々と星なり花びらなり飛ばしておけば華やかだと思う。
   強いグロー効果(ぼかす過程でぼかしまくればOK)をかけて、余分な部分をエアブラシで消してもそれっぽい。
   輪郭が光る都合上、風景系の背景だと、
   背景の入れ方や色を調整しないと意図しない見栄えになるかもしれない。

食べ物は暖色系

   オレンジがかった茶系で塗ったパイシューと、黄色よりに色調補正したパイシュー。
   個人的には、粉物の場合はオレンジが入った色の方が美味しそうに見える。
   生の野菜や果物なら、下地は腐って見える色を避ければよさそう。
   理屈はスーパーの生鮮食品コーナーの照明テクらしい。
   絵全体の色調との兼ね合いを考えて、美味しそうに見えるまで色調補正をするか、
   オーバーレイレイヤーで調整するとよさそう。
   ちなみにこれは昼間の光源の話なので、夜とか夕方ならまた別だと思う。

色トレス

左:普通の色トレス 右:下記講座の色トレス
←別窓で拡大 ←別窓で拡大
   線画と塗りをなじませるお約束のテク。
   パーツ別に色を変えるのが基本。色の選び方は、そのパーツと同系色の暗い色。
   ただ、パーツ同士が接する場所(前髪とおでこの境界線とか)など、悩まされる場合も(※ウィキ管理個人の実体験)
   考えるのが面倒なら、以下の講座でやってしまうと楽。
   ちなみに後述のグロー効果を行った場合も、加工が色に影響して線画が少しなじむ効果を得られる。

グロー効果orディフュージョン効果

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   これもよく使われる。全体的に明るくなり、見栄えがアップ。
   ちなみに線画にだけ使うと、お手軽色トレスになる。
   色トレスの色選びが苦手な人にお勧め。
   微妙な明暗が飛びやすいので、あらかじめ塗りのコントラストは強めにしておくといいかも。
   後、やりすぎると明るいところが光りすぎてかえって見栄えが悪くなる。俗に顔面発光というらしい。

失敗例(極端に光らせた場合)
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   伝説の顔面発光は多分これ。鼻・口の輪郭が消えている。肩・腕にいたっては完全消滅。 
   表情や見せたい細部のパーツ・明暗が飛ぶまで光らせると、いっそやらない方がマシに見えるかも。
   個人的には表情や線画が見えなくなる程の強い効果は、
   特別な狙い(光に溶け込むとか、超強い光源があるとか)がない限りはやらない方がいいと思う。

全体にオーバーレイで色を乗せる

茶系・オーバーレイ100%
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   絵の色調に統一感を持たせるためにやる。
   もちろん補正範囲には限度があるので、過信は禁物。

空間の空気感を出す

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   環境光や影の色その他の演出用のレイヤーを足す。
   何となく臨場感が出たり、アニメにある加工っぽくなったりする。
   風景や建物など、背景を描いた絵にやるといかにもキャラがそこに居る感じが出るかも。
   ちなみにこの絵に使った方法は下記講座とほぼ同じ(今回は背景べた塗りなので、ピント合わせの作業は抜いた。)

結果
   多分リストに漏れがあるはずだが、塗り関係でよくあるテクはこんなところだと思う。
   テクスチャその他、加工については今回は結構省略。
   もちろん、上記のテクは片っ端からやればいいってものでもないので、
   試す時は自分の絵柄や塗り方の相性と相談して取り入れるといいと思う。
   後、塗りのレベルアップには影のつき方を考える都合、物の構造の把握が必要なので、
   そっちを鍛えるときっと線画にも生かせてお得。



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