親父 :「聖戦士ってのはどんなクラスなんだろうな。」
ドミトリー(以降ドミ) :「なんですか、親父さん。藪から棒に。」
親父 :「すまんすまん。ドミトリーは聖戦士だったろう?ひとつ、聖戦士についての解説を任されてくれんか?」
ドミ :「構いませんよ。聖戦士とは、教会の刃。異教徒共と化け物共を浄化することが最大の使命です。」
親父 :「いや…そりゃお前さんの(キャラ設定の)話だろう。そうではなく…。」
ノアーニ(以降ノア) :「ただいま…あら、どうしたの?」
親父 :「ああ、おかえり。実はな…(カクカクシカジカ)」
ノア :「ふぅん…ドミトリーのいうことで大体合ってると思うけれど。」
親父 :「え?」
ドミ :「そうでしょう、そうでしょう。異端なるモノ共に”救済”を…。」
親父 :「ノアーニ…お前は牡鹿亭では数少ない常識人だと思っていたが…。」
ノア :「あのねえ…つまり、聖戦士は戦闘が仕事ということよ。」
親父 :「ほう?」
ノア :「魔戦士なら【魔力感知】や【下位古代語】があるし【破魔の指先】や【賢者の瞳】も使えるじゃない。
でも、聖戦士が使える技能は、基本的には練気弾と回復系だけなのよ。
追加の戦士技能こそ習得可能だけど、そのどれもがまず間違いなく戦闘用だしね。
聖職者と同じ【神話知識】はあるものの、それを活かせるほど心に振るのも難しいわね。」
親父 :「なるほど。魔戦士は戦う以外にも活躍のチャンスがあるが、聖戦士では厳しいわけだ。」
ノア :「はっきり言ってしまえば、聖戦士には回復技能以外には特徴的な取り柄がないということね。」
親父 :「おいおい、自分でそこまで言わんでも…。」
ドミ :「しかし、神の名の下に、文字通りの刃を振るえることが我々の真髄です。」
ノア :「そうね。戦士と同等の武器が使えることは聖職者にはない利点ね。(神云々はともかく)」
親父 :「近頃は聖職者も多少は火力を出すことが可能にはなったが、戦士には敵わんしな。」
ノア :「それに、聖職者は使える魔法が幅広い分、聖戦士よりも遥かに精神力(心)が重要。
と、なると、技に振っている余裕はない上に、体がなければメイスも火力は出せない。」
親父 :「その点、聖戦士なら、技さえ確保すれば、あとは武器があれば良いってわけだ。」
ドミ :「彼ら(聖職者)には彼らの役目がありますから。
彼らにはできないことをするのが、僕らのような”刃”の務めです。」
ノア :「それでいて回復も担当できるということが、私がいう”取り柄”ということね。
とはいえ、実際にはそこまで単純な話でもないのだけれど…。」
親父 :「回復が取り柄と何度も言ってるが、そのためには精神力(心)は高いに越したことはないな?」
ノア :「あと、そもそも”戦士”は前衛で味方を守る壁になるのも重要な仕事だから、生命力(体)も大事よ?」
ドミ :「戦士同様、体10以上で命中判定のクリティカル値-1の常時効果も得られますからね。
刃を研ぎ澄ますためにも、可能ならば体10は是非ほしいところです。可能ならばですが…。」
ノア :「理想形はそうなるわね。このあたりの詳しい話は
戦士からも聞いた方がいいと思うわ。
それから、さっき、戦う以外の出番は厳しいと言っていたけれど…。
力仕事やら肉体労働やらの体判定にも、戦士と同じように判定ボーナスはつくのよね。」
親父 :「そういや、そうだったか。何せ聖”戦士”だもんな。」
ノア :「体(生命力)が高ければ、戦士役として申し分ない上に、戦闘以外にも役割を持てる望みがあると思うわ。
(私はそういった安定した型からは外れた
特殊な例外だったりもするけれど。)」
親父 :「ふむ、調査解錠系の技や、知識系の心ほどではないにせよ、体判定も全くないわけではないしな。」
ドミ :「しかし戦闘では技は何より重要ですよ。せっかくの刃も当たらなければ”救済”には至りませんから。」
ノア :「ええ。技だけは確保しないと、聖”戦士”である意味は、ないでしょうね。」
親父 :「なるほどなあ。聖戦士は能力値の割り振りのバランスが極めて難しいということか。
これに関しては魔戦士と共通する部分もあるが…まあ魔戦士の解説は
魔戦士に任せておくとしよう。」
ドミ :「しかし、魔戦士…魔術、か…なんと悪魔的な…いずれは全ての魔術師達と魔戦士達にも”救済”を…。」(ぶつぶつ
ノア :「………。」
親父 :「………。」
ドミ :「おっと、そろそろお祈りの時間です。僕はこれで失礼を…。」
ノア :「え、ええ、いってらっしゃい。」
親父 :「お、おう、お疲れさん。」