ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承

飾りの価値は 承 23KB


※俺設定
※東方オリジナルの設定をほとんど無視します
※4回に分けます



飾りの価値は 承




母れいむが出産してから、およそ1ヶ月経った。

赤ゆっくりたちもピンボール大から、みかんくらいの大きさになっていた。
赤ゆっくりというより、子ゆっくりになっていた。
飾りのないれいむもまた、成長していた。

「おちびちゃんたち!!!きょうもゆっくりおうたをうたうよ!!!」

「「「「ゆ~☆」」」」

今日も巣の中で、母れいむと歌っている飾りのないれいむの姉たち。

「♪ゆ~ゆ~ゆ~ゆっくりしていってね~」

「「「「♪ゆ~ゆ~ゆ~ゆっくちちちぇいっちぇにぇ~」」」」

独特のリズムとメロディで歌う母れいむたち。

当然、その中には、飾りのないれいむは入っていない。
1匹だけ巣の隅っこで、暗い表情で母れいむたちを見つめていた。
飾りのないれいむが、母れいむの近くへ行こうとすると、
れいむの姉たちが、体当たりをしてきて、追い払ってしまうのだ。
母れいむも、それが当たり前かのように飾りのないれいむを無視し続ける。

「ゅぅ・・・ゅっ・・・ぃ・・・」

楽しそうに歌う母れいむたちを、見ていたら、飾りのないれいむも、
あの中に入って、みんなとお歌を歌いたい、とでも思ったのだろうか、
ついボソボソと小さな声で歌っていた。

「ゆゆゆっ!!!にゃんだきゃざちゅおんぎゃはいっちゃよ!!!」
「どぼぢでざちゅおんぎゃはいりゅのぉぉおおぉお!!!!」
「ゆんやあぁああ!!おみみぎゃけぎゃれりゅよぉおおぉお!!!!」

れいむの姉たちは、れいむのか細い歌声を雑音だといい、
ジタバタしながら、ゆーゆーと騒ぎ出す。

「まりしゃはもうゆるりゅしゃないのじぇ!!!
 ゆっくちできにゃいゆっくちはちねぇええええ!!!」

まりさは、飾りのないれいむに体当たりをした。

ベジッ!!!

吹っ飛ばされたれいむが壁に激突する。


「ゆげぇ!!!」

飾りのないれいむはあまりの痛さに餡子を吐き出した。


「ゆふん!!!まりしゃはつよいのじぇ!!!
 ゆっくちできにゃいゆっくちはゆっくちちねぇええ!!!!」

まりさは追い討ちをかけるかのように、れいむの体の上に、
圧し掛かり、その場でピョンピョンと何度もジャンプをしていた。

「いじゃいよぉお!!!ばでぃざっぁああ!!!
 や、や、やべでぇええ!!!!」

飾りのないれいむは、ひたすら叫んでいた。

「ゆゆ~ん!!!くじゅがくるしゅんでるよ!!!」
「ちゅ~ぱ~せーしゃいたいみゅ~!!!」
「れいみゅもやりゅ!!!!」

他の姉たちは、まりさを囃し立てる。
もちろん、母れいむは相変わらず、無言のまま無表情であった。


「ゆっくりただいま!!!」

そこへ、今まで狩りに出かけていた父まりさが帰ってきた。

「ゆっ!!ゆっくりおかえりなさい!!!」

「「「「ゆっくちおきゃえりなしゃい!!!」」」」


母れいむは、さきほどの態度が180度変わって、
笑顔で体をクネクネとしながら、父まりさに挨拶し、
れいむの姉たちも、飾りのないれいむのことなど、
忘れてしまったかのように、父まりさのところへ
駆け寄っていた。


「ゆ~ん!!!おちびちゃんたち!!!
 ゆっくりしてたかい!!!」

「「「「ゆっくちしちぇちゃよ!!!!」」」」

「きょうはおちびちゃんのためにおいしいおはなさんをたくさんとってきたよ!!!」

「「「「やっちゃぁああ!!!!!」」」」


巣の中で、ワイワイと騒ぎ出す姉たち。

「ゆゆ~ん!!!まりさはさいこうのおとうさんだよ!!!」

と、うっとりしながら父まりさの頬にす~りす~りする母れいむ。

「ゆん!!!れいむもこんなにかわいいおちびちゃんを
 うんでくれたからさいこうのおかあさんだよ!!!」

父まりさも母れいむも褒め称える。

「「「「ゆっ!!!きゃわいくちぇごみぇんにぇ!!!」」」」

そして、条件反射のように自身の可愛さをアピールするれいむの姉たち。

「れいみゅもおとうしゃんとしゅ~りしゅ~りすりゅ!!!」
「まりちゃも!!!」
「れいみゅも!!!」
「みんにゃでにゃきゃよくしゅ~りしゅ~りすりゅのじぇ!!!」

父まりさのまわりに、母れいむと子供たちが集まり、す~りす~りをし始める。

「「みんな!!!きょうもゆっくりたのしいね!!!」」

「「「「ゆ~☆」」」」

父まりさと母れいむたちは、子供たちと一家団欒の時を過ごし、
それは誰の目から見ても、ゆっくりした光景であった。

そんなゆっくりした光景の中に、当然、飾りのないれいむはいなかった。
これ以上、姉のまりさの体当たりを食らわないようにと、
ただ、ひたすら、痛みに耐え、声を出さないようにひっそりとしていた。
れいむの姉たちは、もう飾りのないれいむのことなど眼中にないのに・・・。



晩御飯は父まりさが取ってきた花であった。
野生ゆっくりにとって、花の蜜は、自然界で唯一手に入れることが出来る、
甘味であった。

「おはにゃしゃんはゆっくちできるのじぇ!!!」
「れいみゅうれちーちーでりゅよ!!!」
「まりしゃも!!!」
「ちゅ~ぱ~うれちーちーたいみゅ!!!はじまりゅよ☆」

巣の中央で、山盛りになった花を見て、感動のあまり、しーしーを漏らすれいむの姉たち。
我先にと言わんばかりに誰もが花に近づき、父まりさに礼も言わず、ひたすら食べ始めた。

「「「「む~ちゃむ~ちゃ ちあわちぇ!!!!」」」」

子供たちが花を食べて、ゆっくりしている姿を見て、満足する父まりさと母れいむ。



れいむの姉たちが花を食べるのに集中している隙に、
父まりさが飾りのないれいむのところへ向かった。

「ごめんね・・・おはなさんはあれだけしか・・・とれなかったんだよ・・・
 だから・・・これで・・・がまんして・・・ね・・・」

と、飾りのないれいむに、いつもの苦い草を置いていく。
飾りのないれいむは、生まれてからずっとこの苦い草しか口にしたことがなかった。
れいむの姉たちとて、あの山盛りになった花をすべて食べられず、
たくさん残すことは、いつものことなのに、父まりさは、
飾りのないれいむには、いつもこの苦い草しか食べさせなかった。

「おとうさん・・・ゆっくりありがとう」

飾りのないれいむは、少し笑みを浮かべて、父まりさに礼を言った。
れいむの姉たちは、子ゆっくりになるというのに、
未だ舌足らずな赤ちゃん言葉で話すのに対して
飾りのないれいむは、すでに赤ゆっくり特有の舌足らずな感じもなくなっていた。

「ゆ・・・くり・・・して・・・いって・・・ね」

父まりさは、いつもと変わらぬ、よそよそしい態度で、飾りのないれいむを見ようともしない。


そんな光景を見て、母れいむは、いつもと同じ態度のままだった。




飾りのないれいむは、こういう生活を生まれてからずっとしていた。
母からは無視されて、姉たちからいじめられ、父からはよそよそしくされて、
飾りのないれいむがゆっくり出来る日は一度もなかった。
それでも、飾りのないれいむは、信じていた。
いつか、家族みんなでゆっくり出来る日が来ると言うことを。




そんなある日。



母れいむは群れのゆっくりたちのところへ、
子供たちを見せに行き、いかに自分の子供たちがゆっくりしているのかというのを、自慢する。
子供たちも、自身の可愛さをアピールし、群れのゆっくりたちは、みなゆっくりしていた。
もちろん、飾りのないれいむは、除け者にされていた。

「ゆぅ・・・れいむもみんなとゆっくりしたいよ・・・」

れいむは暗い表情で下を向き、溜息交じりに呟いていた。


「おちびちゃん・・・」

そんな中、木の陰から、父まりさの声がした。
不思議に思ったれいむは、1匹で声がした方へ向かっていった。

そこには、父まりさがいた。

「おとうさん!!!」

れいむは喜び、父の名を呼んだ。

「しずかにね・・・ゆっくりしずかにしてね・・・」

父まりさは、焦りながら、周りをキョロキョロと見回して、
誰も気づいていないことを確認した。

「おちびちゃん・・・いつも・・・にがいくささんばかりで・・・
 ごめん・・・ね・・・」

いつもと同じよそよそしい態度だが、今日の父まりさは何か違っていると
飾りのないれいむは感じた。

「ゆっ!!!れいむ!!!おとうさんがくれるものなら、
 なんでもおいしいよ!!!いつもありがとう!!!」

れいむは、父に向かい、満面の笑みで返した。

「きょうは・・・その・・・おわびで・・・
 ふたりだけで・・・あまあまさんを・・・たべにいこうね・・・」

今までよそよそしい態度だったお父さんが、
初めて優しくしてくれた。れいむは嬉しかった。
涙が自然と流れてきた。
やっと、れいむも、みんなとゆっくりできるのだと思うと、
涙が止まらなかった。

「お、お、おとうさん・・・ゆっくりありがとう・・・
 で、で、でも・・・あまあまさんは・・・
 みんなで・・・たべたほうが・・・おいしいよ・・・
 みんなでたべにいこうよ・・・」

そんなれいむを見て、困り顔の父まりさ。

「じゃ、じゃあ、ふたりであまあまさんを・・・
 とりにいこうか・・・おうちにもってかえって・・・
 みんなでたべよう・・・ね・・・」

れいむはとりあえず、そうしようと思った。
あまあまさんをたくさん持って帰ったら、
お母さんもまりさたちも自分に優しくしてくれるはずだと。

「ゆっくりりかいしたよ!!!」


父まりさと飾りのないれいむは、
人気のない森の奥深くへドンドン進んでいった。
出発した時には日は高く上っていたが、
今は、日が山に半分くらい沈み、綺麗な夕焼けが見えていた。
れいむはその光景を綺麗だと思い、眺めてながら、
ゆっくりと父まりさの後へついていった。

「ここだよ・・・おちびちゃん・・・」

れいむは、ある洞窟の前に連れて来られた。

「ここに・・・あまあまさんがあるよ・・・」

父まりさは、なぜか辺りをキョロキョロして、ビクビクと震えていた。

「やった!!!あまあまさんだよ!!!ゆっくりできるよ!!!」

そんな父まりさとは裏腹に、れいむはピョンピョンとその場で飛び跳ねた。

「おちびちゃん・・・よく・・・きいてね・・・
 おとうさんは・・・あまあまさんのほかに・・・ 
 きょうの・・・ごはんをとってくるから・・・
 れいむは・・・ちょっと・・・ここでまっててね・・・
 どうくつのなかは・・・あぶないから・・・
 ひとりではいったら・・・だめだよ・・・」

と、この場にいるのがとても怖いとでも言った様な様子で、
今にも泣きそうな表情で、体を後ろに後ずさりしながら、
徐々にれいむから離れていく父まりさ。

「ゆっくりりかいしたよ!!!おとうさん!!!
 ごはんさんいっぱいあつめるのがんばってね!!!」

と、割れんばかりの声で叫ぶれいむ。

「じゃ、じゃ、ゆっくり、ま、まっててねぇええええええ!!!!
 ゆ、ゆ、ゆんやぁああああ!!!!
 こわいよぉおおおおぉお!!!!!ぉうちかえるぅうぅううっぅ!!!!!」


まりさはしーしを漏らしながら、全力疾走で森の中へ走っていき、消えていった。

「ゆっくりいってらしゃい!!!!」

れいむは笑顔でおさげをピコピコと上に振って、父まりさを見送っていた。


れいむは、笑顔で待ち続けた。
父まりさが戻ってくるのを。
お父さんと一緒に、あまあまさんを持って帰り、
おうちにいるお母さんと姉たちの笑顔を思い浮かべながら、
ずっと待っていた。

「♪ゆ~ゆ~ゆ~ゆっくりしていってね~」

そんなことを思い浮かべていると、嬉しくなり、
いつも母れいむと姉たちが歌っている歌を口ずさんでいた。


「むきゅぅうぅ!!!!なにやってるのぉお!!!れいむぅ!!!!!」

れいむが声が聞こえた方へ振り向くと、
参謀のぱちゅりーが息を切らしながら、
そこにいた。

ぱちゅりーは薬草を取りに、森の奥深くまで来ていた。
時間を忘れて薬草を取っていたら、もう夕方なので、
そろそろ巣に帰ろうとした時、なんだかゆっくりの歌声が聞こえたので、
誰かいるのだろうかと思い、やって来たら、
飾りのないれいむが、たった一人で呑気に歌を歌っていた。
そして、この洞窟を見た瞬間、ぱちゅりーは絶叫していた。


「こんなあぶないところにいちゃだめでしょぉおぉお!!!!!」

れいむは不思議に思った。

「ぱちゅりー、ここにはあまあまさんがあるんだよ!!!
 おとうさんがいってたんだよ!!!」

ニコニコと笑っているれいむ。

「そんなところにあまあまさんなんかあるわけないでしょぉおぉ!!!
 そこはどうくつはれみりゃのすのまえなのよぉおぉお!!!
 はやくにげるのよぉぉおぉおおお!!!」

ぱちゅりーは、冷や汗を垂らしながら、叫んでいた。

「ぷくぅー!!!
 なにをいってるの?ここにはれみりゃなんかいないよ!!!
 ぱちゅりーはけんじゃなんでしょ!!!ゆっくりりかいしてね!!!」

頬を膨らませて、ぱちゅりーを睨みつけるれいむ。

「ああ、も、も、もうしかたがないわぁ!!!!」

れいむのところを駆け寄り、れいむのおさげを口にはくわえたぱちゅりー。
嫌がるれいむをよそに走り出した。


「はなしてぇえええ!!!れいむはおとうさんとあまあまさんをとるのぉお!!!
 はなしてぇえええ!!!れいむはおかあさんとみんなでゆっくりするのぉお!!!」

下腹部をブルンブルンと震わせて、ジタバタするれいむ。


辺りはすっかり暗くなり、もう夜になっていた。
それでも、ぱちゅりーたちは、まだ群れのところへ戻っていなかった。

「はなしてぇええ!!!れいむはおとうさんといっしょに」

「う~う~あまあまだど!!!!」

空かられみりゃの姿が見えた。

「れ、れ、れみりゃだぁああああ!!!!」

れいむの悲鳴を聞いたぱちゅりーは、顔が真っ青になり、
とにかく逃げようと、一心不乱に走り出した。

しかし、れみりゃの方が早くて、ドンドン間合いを詰めて行く。

「う~あまあま☆」

れみりゃは右手を伸ばし、ぱちゅりーたちを掴もうとした。

「ゆんやぁぁあああああ!!!!!!!」

れいむが叫んだ次の瞬間、



「どすすぱぁっぁああく!!!!」



チュドゴォォオオォン


轟音と共に、眩しい光の塊がれみりゃを直撃した。
そこにはドスまりさが立っていた。

「むきゅぅ。どすぅ・・・」


ドスの姿を見て、
ぱちゅりーは疲れ果てたのだろうが、その場で倒れこんだ。

「ぱちゅりーがおそくてしんぱいしたから、むかえにきてよかったよ!!!
 でも、どうしてれいむまでいるの!!!こんなところへこどもがきちゃだめだよ!!!」

ドスは安堵の表情を浮かべた。

「どす!!!ぱちゅりーはひどいんだよ!!!
 おとうさんといっしょにあまあまさんをとるはずだったのに!!!」

れいむは再びドスに向かって、ぷくーと頬を膨らませた。

「えっ!?まりさ?
 たしか、ここにくるとちゅうさけびながら、すにもどっていたけど・・・」

れいむはドスに言った。

「おとうさんがどうくつのまえでまってて、いったから、
 れいむはずっとまってたんだよ!!!
 それをぱちゅりーが、
 おとうさんがあまあまさんがあるっていっていたところが、
 れみりゃのおうちとかいいだして!!!れいむはおこったよ!!!ぷんぷん!!!」

ドスは信じられないという表情で、口をポカーンと空けていた。

「れいむ・・・もっとゆっくりおしえてくれるかなぁ・・・」













次の日。


「ゆんやぁぁああああ!!!!じにだぐないよぉお!!!!
 だれがぁぁああ!!!!だずげでぇええぇええええ!!!!!」


父まりさが、縄で柱に括り付けられて、泣き喚いていた。
その隣には、同じように母れいむもいた。


「どぼぢでごんなごどずるのぉおぉお!!!!
 でいぶばゆっぐりじでるんだよぉおぉおぉおぉお!!!!」


この2匹を囲うように、群れのゆっくりたちが、彼らを見つめていた。




昨日の夜、飾りのないれいむが、ドスにすべてを話し、
父まりさと母れいむを取り調べたところ、事実が判明した。

これ以上、飾りのないれいむを見たくないという理由から
父まりさと母れいむは、飾りのないれいむの殺害を計画した。

まず、母れいむが子供たちを使って、群れの注目を集めて、
その隙に、父まりさが飾りのないれいむを、れみりゃの巣の前まで連れて行った。

飾りのないれいむは、遊んでいる時に、
親の目を盗んで、誤って森の奥深くまで、
入ってしまい、れみりゃに襲われたと言う事故に見せかけようとしたのだ。

最初、ドスが父まりさと母れいむが問い詰めた時、

「そ、そ、そんなことはいってないよ・・・
 こ、こ、このこのいっていることはうそだよ・・・」

汗をかきながら、挙動不審な態度を取る父まりさ、

「ゆ~おちびちゃんんん!!!れいむはしんぱいしてたよ☆」

営業スマイルのれいむ。

最初は、2匹ともしらばっくれていた。
どうせ、証拠はないのだから、このままやり過ごせば、
なんとかなると思っていた。

れいむの姉たちも、
両親同様、知らぬ存ぜぬと通していたが、
ぱちゅりーから、このままでは自分たちも死刑になると脅し、
本当のことを話せば、まりさたちの命は助けてやると言ったら、
手のひらを返したかのように、

「あのゆっくちできにゃいゆっくちがちんだら、
 みゅれのゆっくちがみんにゃまりしゃたちにきゃわいそうだきゃらって、
 ごはんしゃんをもっちぇくるっちぇいっちゃのはおとうしゃんとおきゃあしゃんなのじぇ!!!」
「きのうは、みんにゃのちゅうもきゅをあちゅめりゅようにきゃわいくうちゃえって、
 おとうしゃんとおきゃあしゃんがれいみゅたちにいっちゃんだよ!!!」
「だきゃら、まりしゃたちはいっしょうけんみぇいにうっちゃっちゃのに!!!」
「あのゆっくちがいきちぇたらいみがにゃいことをしりゃないばきゃおやはゆっくちちね!!!」

ペラペラと喋りだした。
子供たちの証言により、ドスは父まりさと母れいむに死刑の判決を下したのだ。



飾りのないれいむは、
必死になって、ドスやぱちゅりーに両親を助けるように説得をした。

「れいむがわるいんだよ!!!れいむはうそをついたよ!!!
 れみりゃのどうくつにあまあまさんがあるなんて、おとうさんはいってないよ!!!
 あれはれいむのうそなんだよ!!!ゆっくりりかいしてね!!!
 だから、れいむをかわりにしけいにして!!!おとうさんとおかあさんはわるくないんだよ!!」

ドスやぱちゅりーは、
こんな純粋な心を持った子供を殺そうとした父まりさと母れいむが許せなかった。
それに、こんなゆっくり出来ないことを考えるゆっくりは、群れの秩序を崩壊させる。
そう思い、れいむの願いも虚しく、死刑の判決は覆らなかった。

父まりさと母れいむは、串刺し刑に決まった。
柱に括り付けられた2匹の周りに、口に木の枝をくわえたゆっくりたちが囲み始めた。


「やべでぇえぇえええ!!!!
 ばでぃざばわるぐないよぉおぉぉおぉお!!!!
 わるいのばぁああ!!!!
 かざりのないゆっぐりだよぉおぉおぉ!!!
 あいつがうまれでごなげればぁああ!!!!
 みんなだっでぇえええ!!! 
 あんなゆっぐりでぎないゆっぐりがうまれだらっぁああ!!!
 おなごどずるでじょぉぉおぉお!!!」

「ぞうだよぉぉぉおおお!!!
 でいぶだぢだががっぁぁああ!!!
 わるいんじゃないよぉぉお!!!
 みんなだっでぇええええ!!!
 おちびじゃんだぢがぁぁああ!!!
 あのかざりのないゆっぐりをいじめでるのぉおぉ!!!
 みでみぬぶりじでだじゃないぃいぃい!!!!」


周りのゆっくりたちは、
父まりさと母れいむの言うことに反論できないから、
気まずい空気が流れ、彼らと目を合わせようとしない。
みな木の枝をくわえているが、彼らを刺すことに躊躇いがあった。

「もうやめてね!!!
 おとうさんもおかあさんもじゅうぶんこりたはずだよ!!!
 れいむはみんなにいじめられたことなんかきにしていないから、
 はやくたすけてね!!!」

ドスとぱちゅりーに懇願するれいむ。
こんな状況でも両親を助けようとする。

「みんなだっでぇええ!!!!
 あのゆっぐりにぃぃいい!!!
 ごんあいじめがいいどがっぁあああ!!!
 あんないじめがいいどがっぁあああ!!!
 でいぶだぢにぃいぃ!!!
 いろいろどぉぉおいっでだのにぃい!!!!」

と、母れいむが叫んだ。

次の瞬間、周りのゆっくりたちは、
物凄い形相で、母れいむを睨み、
木の枝を力強くくわえて、一直線に走り出した。
これ以上、何か喋られると、今度は自分たちが危ない。
そう感じたのであろう。
しかも、そのゆっくりの中には、れいむの姉たちも混ざっていた。



ザグッ!!!
ザグッザグッザグッザグッザグッザグッザグッ!!!!

「ちねぇぇえええ!!!ゆっくちできにゃいゆっくちはちねぇえええ!!!!

先頭切って、いじめていたまりさは、母れいむの右目に木の枝を突き刺した。


「ゆげぇぇええ!!!いじゃいいいぃいっぃいぃいい!!!!」

れいむの体に数え切れないくらいの木の枝が刺さっていた。

「おかあざんんん!!!!ゆっぐりぃいい!!!」

飾りのないれいむは体を弾ませながら、母れいむのところへ駆け寄った。

体中が裂け、餡子が物凄い勢いで漏れている母れいむ。

「おがあざんんんん!!!れいむがなおしてあげるねぇえ!!! 
 ぺ~ろぺ~ろ」

れいむは泣きながら、母れいむの傷口を舐めた。

「やべろっぉぉおぉおおおお!!!
 ゆっぐりでぎないぃい!!!!
 おかざりのないゆっぐりばゆっぐりでぎないいぃい!!!
 でいぶのがらだがぁああああげがれるぅうぅううう!!!!」

が、そんなれいむに返ってきた言葉は無情だった。
ここまで献身的に接しても、母れいむはれいむのことを嫌っていた。


「じねぇえぇえええ!!!おまえばじねぇえええ!!!
 おまえのぜいでぇえええ!!!!
 おまえのぜいでぇえええええええ!!!
 ずべでおまえのぜいだぁぁぁあああああ!!!!
 じねぇええええええ!!!!!
 じねぇえええええ!!!!!!!
 じねぇえええええええええ!!!!!」


母れいむは睨み続けた。
その顔はゆっくりとはかけ離れていた。
まさに鬼。地獄を見てきたかのような修羅の形相。
そんな視線で飾りのないれいむを見てきた。

今まで、飾りのないれいむには、
無表情か作り笑いしかしてこなかった母れいむが初めて見せた感情。

それを見て、れいむは、初めて分かった。
自分は嫌われていたのだ。
生まれていた時から嫌われていたのだと。
飾りがないということだけで。
それが分かった瞬間、れいむは呆然とした。
自分が信じてきたものは・・・。
すべて妄想だった。適わぬ夢物語だった。


「おまえばぁぁぁぁあああ!!!!
 ゆっぐりじねぇぇっぇえぇぇえkぇrkfhkjrvんkmfcbsyhねrtvm」


バビュン!!!!



母れいむの頭が、怒りのあまり、
頭に餡子が溜まりすぎたため、爆発した。
辺り一面に黒い餡子が飛び散る。

体に刺さった無数の木の枝より、
飾りのないれいむに体を舐められたことの方が、
母れいむにとって、耐え難い苦痛だったのだ。

「で、で、で、でぃぶうぶぅうぅううぅ!!!! 
 ゆんやぁぁあああああ!!!
 ゆっぐりでぎないぃいいぃ!!!!
 もうやだぁあああ!!!おうちがえるよぉお!!!」


最愛の妻の憤死を目の当たりにし、
体中から、いろんな液体を分泌させて、
体をジタバタともがく父まりさ。


母れいむの残骸から、餡子が止め処なく流れていくと、
小さい赤いリボンが出てきた。
れいむが生まれる前に母れいむのまむまむに残してきたものである。
呆然としているれいむだったが、何気なく、リボンをすくい上げ、
頭にリボンを置いた。


「え!?で、で、でいぶなの・・・おまえ・・・でいぶだっだの・・・」


父まりさからそんな言葉が出てきた。
父まりさだけでなかった。

「あれはまりしゃのいもうちょなのじぇ!!!」
「どぼぢでれいみゅがあんにゃちょこりょにいりゅのぉおぉお!!!」
「ゆんやぁああああ!!!!おきゃじゃりのにゃいゆっくちはれいみゅぢゃったにゃんちぇ!!!」
「しょんにゃ!!!まりしゃたちはいもうちょをいじめちぇいちゃの!!!!」

れいむの姉たちも、信じられないと言った顔をしていた。

彼らだけではない。
ドスとぱちゅりーを除く、すべてのゆっくりが唖然としていた。

群れのゆっくりたちは、飾りのないれいむのことを、
ゆっくりできないゆっくりとしか思ってなかった。
決して、飾りのないれいむであると認識していなかったのだ。

そして、れいむもまた、気づいてしまった。
今までドスとぱちゅりー以外から、れいむの名前を呼んで話をしていないことに。

「みんな!!!いいかげんにして!!!
 れいむはれいむでしょ!!!
 なんどいったらわかるの!!!!」

ドスは叫んでいた。
飾りがなくてもどう見てもれいむはれいむではないかと。

「むきゅ・・・」

ぱちゅりーは何か哀しそうに群れのゆっくりを見つめていた。
ぱちゅりーは他のゆっくりとは違い、知能はドスに近い。
だから、飾りのないれいむをれいむだと認識していたが、
群れのゆっくりたちが、ここまで、飾りがないとどの種類のゆっくりかも、
理解できないとは・・・と情けないと思っていた。

実は、ドスとぱちゅりーは、群れのゆっくりたちに、
何度も飾りのないれいむはれいむだということを教えていたが、
今に至っても、誰一人、認識していなかったのだ。
そして、飾りをつけた瞬間、みな誰もが、理解した。



「そんなに・・・そんなに・・・
 おかざりさんがないと・・・
 れいむのことを・・・
 れいむだってりかいしてくれないんだね・・・
 れいむは・・・
 なんども・・・なんども・・・
 じぶんのなまえをいったのに・・・

 もういいよ・・・
 れいむはゆっくりりかいしたよ・・・
 れいむはもう・・・」

下を向いたまま、れいむは喋っていた。
そして、頭につけていたリボンをお下げで掴み、
それを地面に叩き付けた。

「ゆっくりりかいしたよぉぉおぉ!!!
 みんなからきらわれてたんだねぇえええ!!!
 みんなれいむのことがだいきらいなんだねぇえええ!!!!
 おりぼんさんがないだけでぇえええ!!!!
 どぼぢでそこまでれいむのことをきらうのぉぉおぉ!!!
 れいむはれいむなんだよぉぉお!!!
 どぼぢでわがらないのぉぉぉおおおぉ!!!!!!」

泣き叫ぶれいむの声が、森に響き渡る。


「ドス・・・ぱちゅりー・・・
 れいむはでていくよ・・・
 みんなからきらわれてるから・・・
 でていくよ・・・」


ドスとぱちゅりーは困った顔していたが、何も言えなかった。
言いたくても言えなかった。
恐らく、れいむにとって、この群れでの生活は、
もう無理だとわかったから。
例え、群れのゆっくりたちが、このリボンをつけて、れいむだと認識したとしても、
れいむの受けた心の傷はもう癒せなかったから。

「あ、あ、・・・。れいむ・・・。」

ドスが言葉を詰まらせながら、れいむの名を呼ぶと、


「みんな・・・ゆっくりしていってね」


飾りのないれいむは、そういい残し、
ピョンピョンと飛び跳ねて、森の奥深くへ行ってしまった。




れいむは、泣きながら走っていた。
すべてを忘れるために、この故郷での出来事を忘れるために、
ゆんゆんと泣きながら、後ろから聞こえてくる父まりさの悲鳴を聞きながら、
ただひたすら走り去っていった。








続く。



あとがき

後半、駆け足過ぎた?






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感想

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  • お飾りのないれいむ美人じゃん!!れいむをいじめなければこうならなかったのに・・・
    群れのみんなも、いじめのしかたを、教えなければこうならなかったのに・・・・
    死んで苦しんで地獄にいってれいむに、見捨てられればいいのに・・・ -- 2016-04-05 21:52:50
  • ↓ゲスの群れとか攻めて来そうだな -- 2016-02-16 22:30:50
  • ドスとパチュリーとお飾りのないゆっくりで
    群れを作るべきだ -- 2014-12-16 16:10:15
  • 障害者には2通りあるんだ、まずは障害を持っているが自分に出来る事を頑張ろうとする純真な奴
    もう一つは障害者であることを盾にするドス黒い社会の障害者の二通りだ -- 2012-12-17 19:39:11
  • ↓↓↓毎日のように、「不特定生物」によって自滅に近い惨死を遂げてる、
    ひ弱で無力で、自分をむしろ害するような中途半端な知能しかない饅頭に、そんな高等な機能がついている訳がないと思うんだが……。
    存在自体が道化にすぎないゆっくりが、その生態からしていかに愚かで性悪かが具現しただけの特徴だと思う。 -- 2012-09-02 00:03:12
  • ↓何その大怪獣決戦wwwもちろんドスとパチュリーは新たな群れを作りいなくなる、いなくなる直前きっと糞饅頭どもはドス何ていなくても平気だよだからお飾りがないゆっくりをゆっくり出来るゆっくりといってるバカなドスはさっさとでていってのたれしぬんだじぇとか言ってるに違いない -- 2012-07-06 17:49:57
  • このあとこの群れはれいぱーちゃんや糞豚饅頭やらキチガイの人たちがランチキ騒いで
    ぜんっめつ!したとさ!お~しまいっ! -- 2012-05-19 01:45:57
  • ↓↓飾りのないゆっくり=障害を背負った方々(←ごめんなさい)
    ドラマやらなんやらで何かと障害者って周りから冷たい目で見られてるよな?
    飾りのないれいむも似たようなもの。
    飾りが1匹1匹を判別する手段にあるなら、ゆっくりに扮した不特定生物によって絶滅を回避するための防衛手段じゃないかな?顔で識別するなら、飾りの有無関係なく識別するからさっきもいったように不特定生物に絶滅しかねないからね。
    じゃあ、飾りまで似せてあったら?
    ゆっくり特有の材質で作られるだろうな、タンパク質でもなく、本物の布でも作られてない、なんかだと思う。 -- 2011-12-30 02:57:39
  • ドスはこの群れ滅ぼしてパチュリー・飾りの無かったれいむと新しい群れを作りに行くべき
    むしろこの群れ全員惨殺希望 -- 2010-09-27 16:00:10
  • どうしようもない無能ドスだな
    飾りの無いゆっくりはゆっくり出来ないという当たり前の事を
    考慮しないから群れに歪みが生じているのに -- 2010-09-07 03:02:39
  • 被害者面する屑共ほど腹が立つものもなかなかないな
    飾りの件も虐めの件もテメエらが加害者側の癖に -- 2010-08-26 20:26:00
  • やだ・・このドスカッコいい・・ -- 2010-06-04 03:17:23
最終更新:2009年10月23日 22:40
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