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【でもんずそうる】
ジャンル | アクションRPG | ||
対応機種 | プレイステーション3 | ||
発売元 | Sony Computer Entertainment | ||
開発元 |
フロム・ソフトウェア SCEジャパンスタジオ |
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発売日 | 2009年2月5日 | ||
定価 | 6,980円 | ||
廉価版 |
PlayStation3 the Best 2010年2月25日/3,800円 |
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配信 | 2013年9月18日/3,200円 | ||
判定 | 良作 | ||
SIEワールドワイド・スタジオ作品 |
世界とは悲劇なのか…
Sony Computer Entertainmentと『ARMORED CORE』シリーズ等で評価が高いフロム・ソフトウェアの共同開発によって生まれた、ダンジョン攻略を主体としたアクションRPG。
本作のプロデューサーの梶井健氏(SCE)とディレクターの宮崎英高氏(フロム・ソフトウェア)へのインタビューによると、中世ダークファンタジー系の今時珍しい硬派なゲームを作りたいという両者の思いが一致した為に製作を決意したとのこと。
プレイヤーは、「色の無い濃霧」に飲み込まれ滅んだボーレタリア王国の各地に乗り込む。
そこに蔓延る敵を倒す事でソウル(経験値兼資金)を入手・使用して自身や武器を強化していき、デーモン(ボス)を討伐していく。
ステージ選択方式のゲームであり、序盤のステージを越えた後は、どのステージをどんな順番で攻略していくかはプレイヤーの自由。
特徴として、ステータス面では総じてプレイヤー不利であり、強化の余地も乏しいため、基本的に慣れるまでは非常に死に易いゲームバランスになっている。
PS3の描画性能をフルに活かし、寂れた廃墟のステージでは吹き荒ぶ風や鉛色の空を、生理的嫌悪感を誘うステージは徹底的に気色悪く、しかも細かく描写・演出するなどグラフィック面でも素晴らしい仕上がりになっている。
独特の、ゆるい繋がりのマルチプレイ要素がある。
オフライン(ソロ)でも楽しむことはでき、マルチプレイをしなければ得られないアイテムやトロフィーなども(ほぼ)無い。
国内外問わず、その評価は極めて高い。
宣伝の有無が売上げに直結するという業界の常識を覆し、殆ど宣伝無しの状態で初週42,800本を記録(消化率:95%以上)、現在は国内15万本突破、海外(北米)だけでも45万本突破など売上げも好調。
その後に発売されたBest版も5万近く売り上げ、国内販売本数は廉価版を含めて累計33万を突破した。
そのゲーム性が高く評価され、海外大手ゲームサイトGame Spotでは『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』や『ASSASSIN'S CREED II』等の名作ソフトを次々と押しのけ、見事2009年 Game of the Yearに選ばれた。
2011年に後継作である『DARK SOULS』が発売された(ただしフロム自社版権)。
以降『DARK SOULSシリーズ』として複数の作品が継続して発売された。
本作は事実上シリーズの祖と言える作品だが、発売元の違いの都合で公式にはシリーズには含まれていない。
もっとも開発元は同じ、ゲームシステムの多くも共通しているため、本作を含めユーザー間では『SOULSシリーズ』としてひとくくりにされることも多い。
タイトルのスペルは「Daemon (デーモン)」ではなく、「Demon (悪魔)」である。
+ | 具体的には、 |
ダークな世界観に硬派なゲーム性、加えて一癖も二癖もありそうなリアル描写の登場人物等、外見で敬遠されてセールスも振るわないのではと危惧されていたが、発売されるや否や国内では好調な滑り出し、海外での評判は非常に良い等、アップデートによる調整により評価はうなぎ上りであった。
本作は、ゲームの外見・外聞がどうであろうと「面白ければ売れる」ことを体現した次世代機屈指の名作アクションRPGであると言えよう。
海外では特に評価が高く、海外大手ゲームサイトGAMESPOTでは2009年に発売されたPCを含む全ハードの全ゲームソフトの中から最高作として評価される賞、「Game Of The Year」として表彰された。
同賞はユーザーの高評価はもちろん、数百万本単位で売れた大手メーカーの超大作が受賞するのが通例になっていた為、数10万本レベルの本作が受賞するのは正に空前の大快挙と言える事であった。
日本では日本ゲーム大賞「優秀賞」を受賞。しかし、SCEアメリカは「日本でしか売れないゲーム」と判断したためローカライズを拒否し、北米版はアトラスから、欧州版はバンダイナムコゲームスから発売となった。SCEの担当者は「(SCEが販売しなかったのは)間違いだった」「ファーストタイトルとして販売されるべきソフトだった」と反省の弁を述べたという。