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*戦闘員山田はじめ 【せんとういんやまだはじめ】 |ジャンル|ミッションクリア型悪ションゲーム|CENTER:&amazon(B0002XVBTY)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|キッズステーション|~| |開発元|六面堂|~| |発売日|2004年10月21日|~| |定価|4,800円(税抜)|~| |判定|なし|~| |ポイント|全体にコロコロのノリ&br()不親切な面が目立つ&br()良作になりうるポテンシャルはあった|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 キッズステーションが送るオリジナルアクションゲーム。『[[絶体絶命でんぢゃらすじーさんシリーズ]]』とは開発・発売元が共通ということもあり全体的なゲームデザインがよく似ている。~ **ストーリー 山田はじめはどこにでもいるごく普通の少年。~ 道を歩いていたらなんとなく悪の帝国ボツカン帝国の戦闘員にされてしまった。~ なんだかよくわからないけど、悪事をはたらくといいみたい。そんな感じ。 **システム -見下ろし型2Dアクション。Bボタンでダッシュ、Aボタンでアクション。 --マップ上にはボツカン帝国からの様々な「指令」と「アイテム」が置かれており、これらの指令をこなしたり民間人を攻撃すると被害総額が上昇。指令をこなすためにはアイテムが必須になる。 ---ステージ開始直後に指示されるメインミッションを達成するとステージクリア。体力がゼロになると作戦失敗。なお、作戦失敗でもストーリーは進行する。 ---アイテムは全て装備する形になる。一度に一つしか持てず、装備を変更すると今まで持っていたアイテムはその場に放棄される。もう一度触れれば持ち替えることは可能。 ---なお、一部の装備(10円玉投げなど)はなぜか使用すると被害総額が減少する。被害総額とは言っているが現金の形で支給されているのだろうか?まぁギャグゲーなので突っ込むのも野暮だが…。 -最初はステージ中には一般人しかいないが、時間経過でヒーローが登場。彼らの戦闘力は桁外れであり、下っ端戦闘員の内はボコボコにされること必定。 --ステージクリア後の評価によっては、怪人に改造してもらえることがある。いずれも戦闘員よりは遙かに強く、ヒーローと対等に戦うことも可能。必殺技も使える。 ---怪人になると、メインミッションが変化することがある。 -全10ステージ。総合評価でエンディングは分岐する。 **評価点 -全体にコロコロめいたギャグ漫画のノリ。 --下されるミッションはいずれも非常に回りくどく、世界征服に繋がるのかよくわからないものばかり。しかもいちいちはじめがツッコミを入れる。 ---(例)…なんでも捕まえることが出来るホイホイボールで一般人を捕まえて温泉旅行に招待してボツカン帝国に感謝させろ!→怪人に改造した方がいいんじゃないの? --帝国の主であるボツカン大帝のキャラもなかなか濃く、やたらちくわにこだわったり、大帝の割に一戦闘員に目をかけてくれたりいいキャラをしている。 --しかし一方で最終話で結集したヒーローと直接対決する展開は非常に熱く、この辺りもコロコロっぽい。 ---ヒーローのデザインもギャグゲーの割にはなかなかカッコイイものになっている。しかも合計3グループいる(戦隊ヒーロー系、宇宙刑事系、ウルトラマン系。最後の奴はテーマ曲まで似せる確信犯っぷり)。 -システムはオリジナリティがあり、評価できる。 --ステージ中に隠された無数のミッションをアイテムを駆使して攻略するのはなかなか面白い。一度に持てるアイテムが一つしかないこともあり、最短ルートを模索するのも攻略の内。 --全10ステージながら、怪人になるとミッションの内容も変わるので、ボリュームもそこそこ多い。 -アニメーションパターンはまずまず多い。ほとんどのキャラクターが割とヌメヌメ動いてくれる。 **問題点 -とにかく不親切。 --怪しい場所を調べるのとアイテムを使うのが同じコマンド(Aボタン)なので、調べようとしてアイテムを使ってしまうことも多い。意地の悪いことに調べる場所の当たり判定が小さめ。 --既に下ったミッションを再確認することが出来ない。どの程度達成できているのかは体感でしかわからない。 ---メインミッションを達成するとその場でステージクリアなので、全部のミッション達成を目指している時は、メインを達成しないように気を遣う必要がある。 --一部怪人はボタンを連打するだけで隙の大きい技に移行してしまい、非常に戦いにくい。 --イベントのスキップが不可。周回プレイ前提のゲームなのでこれが結構痛い。 -全体的にキャラクターの描写が浅い。 --特にボツカン帝国の怪人達。はじめの直接の上司であるゴリッケルはともかく、ゴリッケルのライバル的なポジションのフィッシャーなどほとんど登場しない。はじめの同僚である戦闘員達もかなり影が薄い。 --ヒーロー達も、特に宇宙刑事系のアルティメイターはなにやら複雑な事情を抱えている描写があるが詳しくは語られない。悪の組織が主人公だからヒーローが派手に出てこないのは仕方がないと言えばそうだが…。 --ラスボスは今まで影も形もなかったマックスファイブ(戦隊ヒーロー)の司令官。司令官が直接戦うというのはある意味斬新ではあるが…((ちなみに司令官が直接変身して戦うことで話題になった特捜戦隊デカレンジャーが同年の放送。司令官が動物顔なこと含めて意図的なパロディかもしれない。))。 **総評 ゲームとしての方向性は評価できるが、全体に練り込みが足らない印象。~ 『&bold(){現実では出来ないであろう悪事を好き放題できる}』という点ではある意味全年齢層向けの[[GTA作品>Grand Theft Autoシリーズ]]といえる形であり、この類の作品は23年現在でも殆ど無く、その斬新さは評価すべき点であろう。~ [[コロコロコミック>コロコロコミックシリーズ]]のギャグ漫画が好きなら十分楽しめる内容だが、もう少しキチンと作っていればさらに評価が上がっていただろうことを考えるとかなり惜しい一本。~ 残念ながら続編などは一切作られておらず悲運の佳作になっている。 **余談 -本作はコロコロコミック誌で広告展開があったものの、コミカライズ等のタイアップは無く結果はお察し。 -実はニンテンドーDSで続編が発売される予定があったが、結局開発中止になってしまった。
*戦闘員山田はじめ 【せんとういんやまだはじめ】 |ジャンル|ミッションクリア型悪ションゲーム|CENTER:&amazon(B0002XVBTY)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|キッズステーション|~| |開発元|六面堂|~| |発売日|2004年10月21日|~| |定価|4,800円(税抜)|~| |判定|なし|~| |ポイント|全体にコロコロのノリ&br()不親切な面が目立つ&br()良作になりうるポテンシャルはあった|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 キッズステーションが送るオリジナルアクションゲーム。『[[絶体絶命でんぢゃらすじーさんシリーズ]]』とは開発・発売元が共通ということもあり全体的なゲームデザインがよく似ている。~ **ストーリー 山田はじめはどこにでもいるごく普通の少年。~ 道を歩いていたらなんとなく悪の帝国ボツカン帝国の戦闘員にされてしまった。~ なんだかよくわからないけど、悪事をはたらくといいみたい。そんな感じ。 **システム -見下ろし型2Dアクション。Bボタンでダッシュ、Aボタンでアクション。 --マップ上にはボツカン帝国からの様々な「指令」と「アイテム」が置かれており、これらの指令をこなしたり民間人を攻撃すると被害総額が上昇。指令をこなすためにはアイテムが必須になる。 ---ステージ開始直後に指示されるメインミッションを達成するとステージクリア。体力がゼロになると作戦失敗。なお、作戦失敗でもストーリーは進行する。 ---アイテムは全て装備する形になる。一度に一つしか持てず、装備を変更すると今まで持っていたアイテムはその場に放棄される。もう一度触れれば持ち替えることは可能。 ---なお、一部の装備(10円玉投げなど)はなぜか使用すると被害総額が減少する。被害総額とは言っているが現金の形で支給されているのだろうか?まぁギャグゲーなので突っ込むのも野暮だが…。 -最初はステージ中には一般人しかいないが、時間経過でヒーローが登場。彼らの戦闘力は桁外れであり、下っ端戦闘員の内はボコボコにされること必定。 --ステージクリア後の評価によっては、怪人に改造してもらえることがある。いずれも戦闘員よりは遙かに強く、ヒーローと対等に戦うことも可能。必殺技も使える。 ---怪人になると、メインミッションが変化することがある。 -全10ステージ。総合評価でエンディングは分岐する。 **評価点 -全体にコロコロめいたギャグ漫画のノリ。 --下されるミッションはいずれも非常に回りくどく、世界征服に繋がるのかよくわからないものばかり。しかもいちいちはじめがツッコミを入れる。 ---(例)…なんでも捕まえることが出来るホイホイボールで一般人を捕まえて温泉旅行に招待してボツカン帝国に感謝させろ!→怪人に改造した方がいいんじゃないの? --帝国の主であるボツカン大帝のキャラもなかなか濃く、やたらちくわにこだわったり、大帝の割に一戦闘員に目をかけてくれたりいいキャラをしている。 --しかし一方で最終話で結集したヒーローと直接対決する展開は非常に熱く、この辺りもコロコロっぽい。 ---ヒーローのデザインもギャグゲーの割にはなかなかカッコイイものになっている。しかも合計3グループいる(戦隊ヒーロー系、宇宙刑事系、ウルトラマン系。最後の奴はテーマ曲まで似せる確信犯っぷり)。 -システムはオリジナリティがあり、評価できる。 --ステージ中に隠された無数のミッションをアイテムを駆使して攻略するのはなかなか面白い。一度に持てるアイテムが一つしかないこともあり、最短ルートを模索するのも攻略の内。 --全10ステージながら、怪人になるとミッションの内容も変わるので、ボリュームもそこそこ多い。 -アニメーションパターンはまずまず多い。ほとんどのキャラクターが割とヌメヌメ動いてくれる。 **問題点 -とにかく不親切。 --怪しい場所を調べるのとアイテムを使うのが同じコマンド(Aボタン)なので、調べようとしてアイテムを使ってしまうことも多い。意地の悪いことに調べる場所の当たり判定が小さめ。 --既に下ったミッションを再確認することが出来ない。どの程度達成できているのかは体感でしかわからない。 ---メインミッションを達成するとその場でステージクリアなので、全部のミッション達成を目指している時は、メインを達成しないように気を遣う必要がある。 --一部怪人はボタンを連打するだけで隙の大きい技に移行してしまい、非常に戦いにくい。 --イベントのスキップが不可。周回プレイ前提のゲームなのでこれが結構痛い。 -全体的にキャラクターの描写が浅い。 --特にボツカン帝国の怪人達。はじめの直接の上司であるゴリッケルはともかく、ゴリッケルのライバル的なポジションのフィッシャーなどほとんど登場しない。はじめの同僚である戦闘員達もかなり影が薄い。 --ヒーロー達も、特に宇宙刑事系のアルティメイターはなにやら複雑な事情を抱えている描写があるが詳しくは語られない。悪の組織が主人公だからヒーローが派手に出てこないのは仕方がないと言えばそうだが…。 --ラスボスは今まで影も形もなかったマックスファイブ(戦隊ヒーロー)の司令官。司令官が直接戦うというのはある意味斬新ではあるが…((ちなみに司令官が直接変身して戦うことで話題になった特捜戦隊デカレンジャーが同年の放送。司令官が動物顔なこと含めて意図的なパロディかもしれない。))。 **総評 ゲームとしての方向性は評価できるが、全体に練り込みが足らない印象。~ 『&bold(){現実では出来ないであろう悪事を好き放題できる}』という点ではある意味全年齢層向けの[[GTA作品>Grand Theft Autoシリーズ]]といえる形であり、この類の作品は23年現在でも殆ど無く、その斬新さは評価すべき点であろう。~ [[コロコロコミック>コロコロコミックシリーズ]]のギャグ漫画が好きなら十分楽しめる内容だが、もう少しキチンと作っていればさらに評価が上がっていただろうことを考えるとかなり惜しい一本。~ 残念ながら続編などは一切作られておらず悲運の佳作になっている。 **余談 -本作はコロコロコミック誌で広告展開があったものの、コミカライズ等のタイアップは無く結果はお察し。 -実はニンテンドーDSで続編が発売される予定があったが、結局開発中止になってしまった。

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