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カラス」(2023/10/28 (土) 15:00:02) の最新版変更点

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*カラス 【からす】 |ジャンル|縦スクロールシューティング|&amazon(B000MJPF5O)|&amazon(B0011Y14F4)| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~|~| |発売・開発元|マイルストーン|~|~| |稼働開始日|2006年11月5日|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|マイルSTG随一のとっつき易さ&br()[[大復活>怒首領蜂大復活 Ver1.5]]に劣らない強さの自機「ディフェクト」&br()無敵判定&斬撃が主体の一風変わったシステム&br()ダークな世界観&ドラムンベース&br()スコアシステムにやや難アリ|~|~| //執筆依頼から内容を一部転記しました。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 全編ボスラッシュの『カオスフィールド』や、ポップな見た目とは裏腹に非常にハードな設定が存在する『ラジルギ』など、とにかく尖ったシューティングゲームを制作するメーカー「マイルストーン」のアーケード第3作で『ラジルギ』の続編。英語表記では『Karous』となっている。~ 地上人と天界人のハーフである主人公・カラスが友人であるジギの力を借り、父の残した言葉【神の血】を求めて地上を目指す……というストーリー。~ ビジュアル面ではラジルギと同じくトゥーンシェーダリングで描画されている。しかし、ポップな色使いだったラジルギとは異なり、本作はモノクロームな配色が施されている。~ 自機には主人公の妹の脳が積んである、子供には出来ないようなことをされた挙句惨殺された主人公の母親、薬物依存の姉と花を散らされた妹、など断片的ながら前作とは打って変わって重い設定や語句が常に飛び交い続けるダークなゲーム。~ なお、前作『ラジルギ』も、タイトル画面にランダムで表示されるメッセージ及びステージクリア後にランダムで表示される一枚絵やメッセージから背景を読み取ることで、カラスほどではないにせよ非常に重い設定であることが読み取れるのではあるが((これらは全て作曲・作画・世界観設定を担当している永田大祐によるものである。))。 ---- **基本システム -全5面の1周エンド。 --ただし難易度イージーは3面で終了する。 -プレイ開始時に難易度をイージー・ノーマル・ハードの3種類から選択。ハードのみ、条件を満たすと真ボスが登場する。 --ノーマルに比べハードの方が敵弾の量が増えるが、以下で述べるように基本的に弾を避けるゲームではないので、体感的な難易度の違いは殆ど無い。 -自機の武器はおなじみのショット・近接武器のソード・敵弾を弾き返すシールドの3種に加え、ボム的な存在のD.F.Sの4つ。 --ショット・ソード・シールドで敵を倒すと対応する武器のLvが上昇し、武器が強化される。また、武器の総Lvがそのままスコアの倍率となるため、武器の強化がそのままクリアにもスコア稼ぎにも繋がる。 --敵を倒したり敵編隊を全滅させると画面左のゲージが上昇し、満タンになるとD.F.Sが発動可能となる。フィールド内の敵弾はかき消される上、発動中は完全無敵となる。 ---さらにフィールドに接触した敵にはワームを寄生させることができ、この状態の敵を倒すと経験値が通常より多く加算される。 -敵弾・レーザーに接触するとライフゲージが減り、0になるとゲームオーバー。 -なお、ゲーム中には画面下に攻略のアドバイス・ボスからのメッセージ・管制システムからのニュース・スパムメール・それ以外のもの……などの雑多な情報が多数表示される。プレイヤーはこれらの情報を元に本作の世界観・裏設定を知ることになる。 ---- **評価点 -他のシューティングゲームにはない独特の爽快感 --ラジルギでは扱いづらかったソードの使い勝手が大幅に向上した。特にLv50以上のソードの威力は圧倒的で、大型機でさえも数秒で斬り伏せることが出来る。 --シールドも非常に強力。弾幕を張られてしまってもシールドを展開して前方に突っ込めば何とかなる場面が多い。 --D.F.Sもゲージの充填が早く、短いスパンで発動出来る。一般的なボムのうように温存するのではなく、ゲージが貯まり次第活用していくことが望ましい。 --また、道中では特定の敵出現パターンが存在せず、基本的に1つの敵編隊が全滅するごとに新たな敵編隊が出現するようになっている。 --以上より、カラスの基本的なプレイスタイルは「D.F.Sやシールドを展開して敵の懐に飛び込み、ソードで速攻で敵を撃破、新たな編隊が出現するのでそこに飛び込んで……(以下ループ)」という他の弾幕シューティングにはない非常にアグレッシブなもの。D.F.Sを効率的に発動できるようになってこのループが決められるようになると非常に気持ちいい。 ---敵を多く出現させ倒すことで武器も強化されるため、さらに効率的に敵を倒せる。 ---敵破壊時の派手なSEも爽快感を増大させてくれる。 --総合的に言えば『[[大復活>怒首領蜂大復活 Ver1.5]]』のストロングスタイルや『カラドリウス』の水バリア装備のカラドリウス等と言った強性能キャラと勝るとも劣らない高性能自機である。 ---しかも片やタイムリリースの救済ポジション、片や隠しキャラ+DLCだが、ディフェクトに到っては基本自機である。 -サウンドユニットk.h.d.n.によるBGM --ダークな世界観を受けてか暗い雰囲気のドラムンベースが多いが、随所に挿入されるピアノフレーズの美しさが光る。他のマイルシューの例に漏れずBGMの評価は高い。 ---特に1面「1000 clouds」((坂本龍一の楽曲「1000 Knives」のオマージュと思われ、同曲を思わせるフレーズがめり込んである。))を始め、''曲名がアレだが''ノリの良い3面「you can't fxxk me」や、真ボス「sex pervert of a silence」((曲名の意訳は、作曲者の林康曰く「変質者」。))などが人気。 --アルカディア大賞ベストVGM賞にもノミネートされた。 -影のある世界観や、メインキャラも高評価。 --主人公でありヒロインでもある「カラス」はマイルのゲームとしては癖の無い美少女で無難に可愛い。 ---一見内気で無表情なダウナー系美少女と思うが、画面左上で様々な表情を見せてくれる。''1UPを取ったときのニコニコ笑顔が非常に眩しい。'' --オペレーターのメガネ「シギ」は前作ラジルギの相田タダヨから「変な口調」の流れを受け継いでいる。 --4面に登場する「フロン」「タリス」は物語の鍵を握る重要キャラポジション。後述の続編の主人公を務めている。 ---後者のタリスが駆る機体はダークでシリアスな今作の世界観・タリスの設定に不釣り合いな''明るい色のメガネメイドメカ''というシュールなデザイン。%%[[ぱふぇ☆ちゃん>怒首領蜂大復活 Ver1.5]]を予見していた…!?%% --3面中ボス「赤原」はカラスにとって母親の仇であり、''見た目・設定・セリフが何もかも最悪の男''となっている。 ---- **問題点 -空気なショット --シールド・ソードに比べるとショットの威力はかなり低く、「敵を倒す」という目的では使いにくい。同時押しすることでソードと同時に使えるが、威力が低下するためこちらもあまり使えない。 --とは言え、画面上に展開された破壊可能弾を掻き消したり、スコア稼ぎのためにLvを上げるといった利用方法は存在するため、使わなくていいというわけではない。 -強すぎるシールド --シールドには耐久力の概念が存在せず無限に敵弾を跳ね返せるため、画面下にいるだけで敵の攻撃の大半をやり過ごせる。 --シールドで跳ね返すことのできないレーザーを放ってくるのは4面中ボス・ボスと真ボスのみ。よって難易度イージーは無操作で画面下にいるだけでクリアすることが可能。 ---ノーマル・ハードにおいても真ボス・真エンドを目指さないのであれば''4面中ボス以外全放置で完走可能''。%%このため、「楽してクリアしやすいSTGは何か」という論議では真っ先に今作が上がることが多い。%% -運頼みのスコア稼ぎ --「化アイテム」という画面上の敵弾全てを得点アイテムに変化させるアイテムが存在するため、スコア稼ぎにはこれが必須。 ---しかし、このアイテムの出現率は非常に低い。敵を倒すと出現する得点アイテムをソードで斬る事で変化させることもできるが、何十回斬っても出ない時は出ない。 ---運良く化アイテムを取得して大量の得点アイテムを出現させても、調子に乗り過ぎると過剰な負荷によりフリーズすることがある。泣いて諦めるしかない。 -その他 --ハードモード限定で真ボスが出現するが、ランダムかつ断片的にしかヒントが出ない隠しフィーチャーの開放が必要。 ---場所は固定かつ、条件も「D.S.Pを重ねて特定の攻撃を打ち込む」という、知っていればなんてことない条件ではあるものの、4面はかなり見落としやすい場所にある。 ---その真ボス「神の像」の最終形態の攻撃が極端に激しく、残機押しか非常に狭い安全地帯を探り当てないと勝てないほど強い。シールドでは防げないワインダーレーザーを狂ったように乱射し続けるという本作中では桁違いで最強の攻撃内容。 ---また、隠しエンディングもとてもハッピーには見えず、より暗い結末である事を想像させる。 #region(ネタバレ&グロ注意) 真ボスを倒すことによりスタッフロール後に一枚絵が表示されるが、その一枚絵が''カラスが嘔吐しつつ''翼を失うという内容。~ この一枚絵が何を意味するかも、その後カラスがどうなったかも不明である。 なお、真ボス中はカラスが''異様な表情''を取る。 ちなみに真ボス戦の開始前に羽根が舞い落ちて画面を埋める演出は(オーダーフィールドから)カオスフィールドに突入したことを表現しているとか。 #endregion //露骨な単語を削除 ---- **総評 爽快感が手軽に味わえることや(比較的)見た目がとっつきやすいという事で、アクの強いマイルシューの中で最も遊びやすい作品に仕上がっている。 とは言え、それが味わえるようになるのもある程度上達した後である。良くも悪くも噛めば噛むほど味が出るゲームであるといえる。 ---- **移植 -本作はDCに1回、Wiiに2回の計3回移植されている。 --DC版には家庭用での追加要素が一切無いのに加え、どうやってもハイスコアが保存されない等の不具合があるものの、元々NAOMI基板を使っているだけあって移植度は高い。国内では最後のDCソフトである。 //同年に童から発売された『トリガーハート エグゼリカ』も改定後のCEROレーティングが付与されています。 --Wiiには『マイルストーンシューティングコレクション カラスWii』と『マイルストーンシューティングコレクション2』の2つに収録されている。後者の方が収録作品数が多いので、買うのならばそちらを。 ---- **余談 -続編である『Karous-The Beast of Re:Eden-』が3DS用に発売されている。大人の事情により発売・開発元が異なっているものの、中核となるスタッフは同じである。 --主人公ではカラスではなく、4面中ボス・ボスとして立ちはだかるフロンとタリス。
*カラス 【からす】 |ジャンル|縦スクロールシューティング|&amazon(B000MJPF5O)|&amazon(B0011Y14F4)| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~|~| |発売・開発元|マイルストーン|~|~| |稼働開始日|2006年11月5日|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|マイルSTG随一のとっつき易さ&br()[[大復活>怒首領蜂大復活 Ver1.5]]に劣らない強さの自機「ディフェクト」&br()無敵判定&斬撃が主体の一風変わったシステム&br()ダークな世界観&ドラムンベース&br()スコアシステムにやや難アリ|~|~| //執筆依頼から内容を一部転記しました。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 全編ボスラッシュの『カオスフィールド』や、ポップな見た目とは裏腹に非常にハードな設定が存在する『ラジルギ』など、とにかく尖ったシューティングゲームを制作するメーカー「マイルストーン」のアーケード第3作で『ラジルギ』の続編。英語表記では『Karous』となっている。~ 地上人と天界人のハーフである主人公・カラスが友人であるジギの力を借り、父の残した言葉【神の血】を求めて地上を目指す……というストーリー。~ ビジュアル面ではラジルギと同じくトゥーンシェーダリングで描画されている。しかし、ポップな色使いだったラジルギとは異なり、本作はモノクロームな配色が施されている。~ 自機には主人公の妹の脳が積んである、子供には出来ないようなことをされた挙句惨殺された主人公の母親、薬物依存の姉と花を散らされた妹、など断片的ながら前作とは打って変わって重い設定や語句が常に飛び交い続けるダークなゲーム。~ なお、前作『ラジルギ』も、タイトル画面にランダムで表示されるメッセージ及びステージクリア後にランダムで表示される一枚絵やメッセージから背景を読み取ることで、カラスほどではないにせよ非常に重い設定であることが読み取れるのではあるが((これらは全て作曲・作画・世界観設定を担当している永田大祐によるものである。))。 ---- **基本システム -全5面の1周エンド。 --ただし難易度イージーは3面で終了する。 -プレイ開始時に難易度をイージー・ノーマル・ハードの3種類から選択。ハードのみ、条件を満たすと真ボスが登場する。 --ノーマルに比べハードの方が敵弾の量が増えるが、以下で述べるように基本的に弾を避けるゲームではないので、体感的な難易度の違いは殆ど無い。 -自機の武器はおなじみのショット・近接武器のソード・敵弾を弾き返すシールドの3種に加え、ボム的な存在のD.F.Sの4つ。 --ショット・ソード・シールドで敵を倒すと対応する武器のLvが上昇し、武器が強化される。また、武器の総Lvがそのままスコアの倍率となるため、武器の強化がそのままクリアにもスコア稼ぎにも繋がる。 --敵を倒したり敵編隊を全滅させると画面左のゲージが上昇し、満タンになるとD.F.Sが発動可能となる。フィールド内の敵弾はかき消される上、発動中は完全無敵となる。 ---さらにフィールドに接触した敵にはワームを寄生させることができ、この状態の敵を倒すと経験値が通常より多く加算される。 -敵弾・レーザーに接触するとライフゲージが減り、0になるとゲームオーバー。 -なお、ゲーム中には画面下に攻略のアドバイス・ボスからのメッセージ・管制システムからのニュース・スパムメール・それ以外のもの……などの雑多な情報が多数表示される。プレイヤーはこれらの情報を元に本作の世界観・裏設定を知ることになる。 ---- **評価点 -他のシューティングゲームにはない独特の爽快感 --ラジルギでは扱いづらかったソードの使い勝手が大幅に向上した。特にLv50以上のソードの威力は圧倒的で、大型機でさえも数秒で斬り伏せることが出来る。 --シールドも非常に強力。弾幕を張られてしまってもシールドを展開して前方に突っ込めば何とかなる場面が多い。 --D.F.Sもゲージの充填が早く、短いスパンで発動できる。一般的なボムのうように温存するのではなく、ゲージが貯まり次第活用していくことが望ましい。 --また、道中では特定の敵出現パターンが存在せず、基本的に1つの敵編隊が全滅するごとに新たな敵編隊が出現するようになっている。 --以上より、カラスの基本的なプレイスタイルは「D.F.Sやシールドを展開して敵の懐に飛び込み、ソードで速攻で敵を撃破、新たな編隊が出現するのでそこに飛び込んで……(以下ループ)」という他の弾幕シューティングにはない非常にアグレッシブなもの。D.F.Sを効率的に発動できるようになってこのループが決められるようになると非常に気持ちいい。 ---敵を多く出現させ倒すことで武器も強化されるため、さらに効率的に敵を倒せる。 ---敵破壊時の派手なSEも爽快感を増大させてくれる。 --総合的に言えば『[[大復活>怒首領蜂大復活 Ver1.5]]』のストロングスタイルや『カラドリウス』の水バリア装備のカラドリウス等と言った強性能キャラと勝るとも劣らない高性能自機である。 ---しかも片やタイムリリースの救済ポジション、片や隠しキャラ+DLCだが、ディフェクトに到っては基本自機である。 -サウンドユニットk.h.d.n.によるBGM --ダークな世界観を受けてか暗い雰囲気のドラムンベースが多いが、随所に挿入されるピアノフレーズの美しさが光る。他のマイルシューの例に漏れずBGMの評価は高い。 ---特に1面「1000 clouds」((坂本龍一の楽曲「1000 Knives」のオマージュと思われ、同曲を思わせるフレーズがめり込んである。))を始め、''曲名がアレだが''ノリの良い3面「you can't fxxk me」や、真ボス「sex pervert of a silence」((曲名の意訳は、作曲者の林康曰く「変質者」。))などが人気。 --アルカディア大賞ベストVGM賞にもノミネートされた。 -影のある世界観や、メインキャラも高評価。 --主人公でありヒロインでもある「カラス」はマイルのゲームとしては癖の無い美少女で無難に可愛い。 ---一見内気で無表情なダウナー系美少女と思うが、画面左上で様々な表情を見せてくれる。''1UPを取ったときのニコニコ笑顔が非常に眩しい。'' --オペレーターのメガネ「シギ」は前作ラジルギの相田タダヨから「変な口調」の流れを受け継いでいる。 --4面に登場する「フロン」「タリス」は物語の鍵を握る重要キャラポジション。後述の続編の主人公を務めている。 ---後者のタリスが駆る機体はダークでシリアスな今作の世界観・タリスの設定に不釣り合いな''明るい色のメガネメイドメカ''というシュールなデザイン。%%[[ぱふぇ☆ちゃん>怒首領蜂大復活 Ver1.5]]を予見していた…!?%% --3面中ボス「赤原」はカラスにとって母親の仇であり、''見た目・設定・セリフが何もかも最悪の男''となっている。 ---- **問題点 -空気なショット --シールド・ソードに比べるとショットの威力はかなり低く、「敵を倒す」という目的では使いにくい。同時押しすることでソードと同時に使えるが、威力が低下するためこちらもあまり使えない。 --とは言え、画面上に展開された破壊可能弾を掻き消したり、スコア稼ぎのためにLvを上げるといった利用方法は存在するため、使わなくていいというわけではない。 -強すぎるシールド --シールドには耐久力の概念が存在せず無限に敵弾を跳ね返せるため、画面下にいるだけで敵の攻撃の大半をやり過ごせる。 --シールドで跳ね返すことのできないレーザーを放ってくるのは4面中ボス・ボスと真ボスのみ。よって難易度イージーは無操作で画面下にいるだけでクリアすることが可能。 ---ノーマル・ハードにおいても真ボス・真エンドを目指さないのであれば''4面中ボス以外全放置で完走可能''となっている。%%このため、「楽してクリアしやすいSTGは何か」という論議では真っ先に今作が上がることが多い。%% -運頼みのスコア稼ぎ --「化アイテム」という画面上の敵弾全てを得点アイテムに変化させるアイテムが存在するため、スコア稼ぎにはこれが必須。 ---しかし、このアイテムの出現率は非常に低い。敵を倒すと出現する得点アイテムをソードで斬ることで変化させることもできるが、何十回斬っても出ない時は出ない。 ---運良く化アイテムを取得して大量の得点アイテムを出現させても、調子に乗り過ぎると過剰な負荷によりフリーズすることがある。泣いて諦めるしかない。 -その他 --ハードモード限定で真ボスが出現するが、ランダムかつ断片的にしかヒントが出ない隠しフィーチャーの開放が必要。 ---場所は固定かつ、条件も「D.S.Pを重ねて特定の攻撃を打ち込む」という、知っていればなんてことない条件ではあるものの、4面はかなり見落としやすい場所にある。 ---その真ボス「神の像」の最終形態の攻撃が極端に激しく、残機押しか非常に狭い安全地帯を探り当てないと勝てないほど強い。シールドでは防げないワインダーレーザーを狂ったように乱射し続けるという本作中では桁違いで最強の攻撃内容。 ---また、隠しエンディングもとてもハッピーには見えず、より暗い結末であることを想像させる。 #region(ネタバレ&グロ注意) 真ボスを倒すことによりスタッフロール後に一枚絵が表示されるが、その一枚絵が''カラスが嘔吐しつつ''翼を失うという内容。~ この一枚絵が何を意味するかも、その後カラスがどうなったかも不明である。 なお、真ボス中はカラスが''異様な表情''を取る。 ちなみに、真ボス戦の開始前に羽根が舞い落ちて画面を埋める演出は、オーダーフィールドからカオスフィールドに突入したことを表現しているとか。 #endregion //露骨な単語を削除 ---- **総評 爽快感が手軽に味わえることや(比較的)見た目がとっつきやすいということで、アクの強いマイルシューの中で最も遊びやすい作品に仕上がっている。 とは言え、それが味わえるようになるのもある程度上達した後である。良くも悪くも噛めば噛むほど味が出るゲームであるといえる。 ---- **移植 -本作はDCに1回、Wiiに2回の計3回移植されている。 --DC版には家庭用での追加要素が一切無いのに加え、どうやってもハイスコアが保存されない等の不具合があるものの、元々NAOMI基板を使っているだけあって移植度は高い。国内では最後のDCソフトである。 //同年に童から発売された『トリガーハート エグゼリカ』も改定後のCEROレーティングが付与されています。 --Wiiには『マイルストーンシューティングコレクション カラスWii』と『マイルストーンシューティングコレクション2』の2つに収録されている。後者の方が収録作品数が多いので、買うのならばそちらを。 ---- **余談 -続編である『Karous-The Beast of Re:Eden-』が3DS用に発売されている。大人の事情により発売・開発元が異なっているものの、中核となるスタッフは同じである。 --主人公ではカラスではなく、4面中ボス・ボスとして立ちはだかるフロンとタリス。

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