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#contents() ---- *初音ミク Project mirai 2 【はつねみく ぷろじぇくと みらい つー】 |ジャンル|3Dリズムアクション|CENTER:&amazon(B00E0GOXTO)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売・開発元|セガ|~| |発売日|2013年11月28日|~| |定価|通常版:6,279円&br()限定版[ぷちぷくパック]:7,665円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|前作をはるかに上回るボリューム&br()オマケだが本格的な『ぷよぷよ39!』収録|~| |>|>|CENTER:''[[SEGA feat. HATSUNE MIKU Projectシリーズリンク>SEGA feat. HATSUNE MIKU Projectシリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[魔導物語・ぷよぷよシリーズ関連作品リンク>魔導物語・ぷよぷよシリーズ]]''| **概要 -『初音ミク』をはじめとする音声合成ソフトウェア、いわゆるボーカロイド(VOCALOID)をモチーフとしたリズムアクションゲーム。 -第1作目『[[初音ミク and Future Stars Project mirai]]』の続編として発売された。内容は前作から大きくボリュームアップしている。 ---- **特徴および評価点 -1作目に収録された21曲を全て継続収録した上で、さらに新規曲を26曲追加。総数は47曲となりボリューム不足の印象はなくなった。 --このうち3曲は完全新曲。『mirai2』の主題歌「アゲアゲアゲイン」、KAITO曲「スノーマン」、レン曲「テレカクシ思春期」を収録。 --既存の曲でも「ゆめゆめ」は新たにねんどろいどによるPVが登場した。クリアすると『1』で使われたムービーを見ることができる。 -コスチュームも、1作目の物を全部収録した上で更に増加。その多くは『2』での新曲に対応する物だが、「雪ミク」「サンタ服」「浴衣」など、ねんどろいどや『DIVA』シリーズをモチーフとした物もある。 --「千本桜」((「壱ノ桜・桜花」とは微妙に違い、胸のアクセサリーと背中の文字が違う。))と「*ハロー、プラネット。」が該当。一方で「ロミオとシンデレラ」はDIVAの「ヴィンテージドレス」じゃない衣装であり((「クローバー♣クラブ」と同じく、向こうはピアプロ作品のため、ピアプロとの関わりがない今作において使われなかった可能性がある。他の曲はボカロP(「*ハロー、プラネット。」が該当)やPVのイラストレーター(「メランコリック」や「千本桜」など)が関わっていた為、似たような衣装となっている。))、DIVAではモジュールが無かった「ココロ」は実質今作オリジナルの衣装となっている((小説版の挿絵担当である「なぎみそ」氏がデザインした。ちなみに「ワールドイズマイン」とは違い再録されたF 2ndでは収録されていない。))。また「ワールドイズマイン」ではF 2ndでも「シュープリーム」として登場した。((曲自体は無印でも登場したが、当時はこのモジュールが存在していなかった。)) --まるで実物のねんどろいどのように、頭と体で別の衣装を組み合わせたり、同性の他のボーカロイドの衣装を借りてくることもできる。 --入手条件も前作から大幅に易しくなったので前作で断念した人もこちらでなら入手できる&s(){かもしれない}。 -1作目と同様の「ボタンモード」と、下画面をタッチ&スライド操作する「タッチモード」の2つのゲームモードを搭載。 -マーカーが配置される軌跡が、円形の「リズムサークル」から、縦横無尽に伸びていくラインに変更された。 --これに伴い「PVや歌詞の内容と譜面の見た目や動きを高度にシンクロさせる」という新たな要素が盛り込まれた。~ (PVや歌詞と譜面をシンクロさせる試みは『Project DIVA』シリーズをはじめ他の音ゲーでもしばしば見られるが、本作ほど徹底している作品は他に例がない((しいて言えば、当wiki対象外だが『アイドルマスター ミリオンガールズ シアターデイズ』の4MIX譜面において、ダンスの振り付けとプレイヤーの手の動きのシンクロが特に重視されている、という例がある。)))。 ---単純な例としては、PV上でキャラクターが左から右に向かって進んでいる場面では、ラインも左から右に伸びていくことが多い。 ---自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回る猫を歌った「子猫のパヤパヤ」では、ラインも延々と回り続ける。 ---「深海少女」では、悲しみの海に沈む少女を歌う部分ではラインもひたすら下降を続け、心に戸惑いが生じる部分では左右をさまよい、そしてラストでは歌詞に合わせてまっすぐに浮上する、といった具合である。~ (しかもラインやアイコンがキャラの顔になるべくかぶらないようにという配慮もされている)。 --このような大規模なシステム改変に伴い、前作からの継続曲も譜面は全て刷新されている。 --「ボタンモード」の一部の高難易度譜面では、一時的にレーンが複線となり2ボタンの同時入力が求められるギミックが新登場。~ 前作ではもっぱら「アイコンの数を増やして複雑な連打を要求する」という形で難易度を上げていたが、本作では更に多彩な操作が要求されるようになった。~ (ただし複線ギミックは一時的・補助的なものであり、こればかりを多用してむやみに難易度を上げることはしていない) -「マイルーム」でできる事や買える物が大幅に増大。いっそう充実した内容となった。 -コレオ(オリジナルダンス)やフレーズ(短いメロディ)を創作して、プロフィールカードに添付して配布したりもできる。 --コレオは、イメージとしては『DIVA』シリーズのエディットモードに近いが、曲がソフト収録曲しか使えずダンスの繋ぎは小節単位、背景やカメラワークの設定もできない。そのぶんお手軽にキャラを踊らせることができ、すれちがい通信で他のプレイヤーに渡すこともできる。 -ゲストとして、他社であるインターネット製のボーカロイド「GUMI」のねんどろいどCGモデルが新登場。 --「いーあるふぁんくらぶ」のPVで可愛らしいダンスを見せてくれるほか、他ボーカロイドたちのマイルームを訪れる訪問者としても登場。 -ミニゲーム『ぷよぷよ39!』を収録。ゲーム内の1モードとしての収録ではあるが、ボーカロイドたちが戦うベーシックなルールの本格的な『[[ぷよぷよ]]』である(システムは『[[ぷよぷよ!! 20th>ぷよぷよ!! Puyopuyo 20th anniversary]]』収録の『[[ぷよぷよ通]]』ルールに準拠)。ワイヤレス通信による対戦も可。((ちなみにワイヤレス通信を条件とするスタンプがあるため、近くに他のプレイヤーがいない場合はスタンプのコンプリートが困難となる。)) --各ボーカロイドキャラ達にも本作専用の連鎖ボイスが用意されており、リン・レンはロードローラーを喚び出したり、MEIKOは各ボイスが大吟醸などお酒の名前になっているなど、それぞれのイメージを元にしたものになっている。ただしGUMIはゲスト扱いのため非参戦。 --この『ぷよぷよ39!』で好成績をおさめると、本家『ぷよぷよ』の人気キャラ・アルルとサタンの衣装を購入できる。それぞれミク・KAITO用の衣装だが、先述の仕様により他キャラにも着せることが可能。また、アルル衣装ミクには通常とは別に本家アルルのものを再現した専用連鎖ボイスが用意されている。 --『ぷよぷよ39!』でもミラポ(ゲーム内通貨)は獲得可能。リズムゲームは苦手だが『ぷよぷよ』は得意だという人は、もっぱら『ぷよぷよ』でミラポを稼ぐ手もある。 ---余談だがMEIKOは他の5人に比べると強めであり、特に難易度を難しめにするとこまめな攻撃でこちらのペースを崩してくることもある。彼女を操作キャラにすればこのような事は避けられる。 --なお、この『ぷよ39』は内容こそ本格的だがあくまでおまけなイメージだったのか、発売前などの雑誌紹介やHPなどでも一切紹介がされておらず(発売後のインタビューなどでは詳細を語っている)、プレイヤーの度肝を抜くサプライズになった。 -前作にもあったフェイスパーツ「はちゅねミク」「ヒーローKAITO」に加えて、なんと「ミクダヨーフェイス」が新登場。しかし入手までの道のりは遠く、このゲームの最終目標とも言うべき位置づけになっている。((ボーカロイドとマイルームでの交流をくり返して「仲良し」になると「パジャマ」という衣装が購入できるようになる。これを6人分すべて揃えることが「ミクダヨーフェイス」の購入条件。)) -前作では入手困難だった「みくりすたる☆」の入手が易しくなったのは嬉しい点。 --前作は全てGOOD判定を出す必要があるが、今作ではSPゾーン(「DIVA F」のテクニカルゾーンに似た物)を難易度問わず1曲分でも全て成功すると出現。 ---- **賛否両論点(2) -ゲームシステムの刷新に伴い、前作と同じ楽曲でも譜面は全て一新されている。 --一部の曲に関しては「前作の譜面の方が良かった」と言うユーザーもいる。 --ただし前作の曲が全て新譜面になった上で再録されているため、前作とはまた別の「新作ゲーム」として新譜面を楽しむことが可能。 -前作にあった「マイルームで、プレイヤーの顔を認識して反応する」という機能は削除された。 --ただし元々あまり感度よい反応をしてくれない微妙な機能だったため、今作で消滅したことに対する批判はあまり無い。 -本作から登場したGUMIはあくまでゲスト出演のため、他のボーカロイド達とは異なり交流等はできず、マイルームでもたまにゲストとして訪ねてくるという形になっている。 --コスチューム自体は各種用意されているのだが、GUMIが出演する「いーあるふぁんくらぶ」で使えるのみ。「ぷよぷよ39!」にも参戦していない。 --もっとも、本作はあくまでもクリプトン・フューチャー・メディア製のボーカロイドがメインの作品であるため、他社製のGUMIが大きく出張るわけにはいかないという事情もあると考えられる。 -miraiにも「緑の悪魔SAFEさん」が降臨。 --前作は、SP前に1ミスならSPが継続されてたが、今作ではSAFEを出しただけでSPが消えてしまう。 ---そのかわりか、SS評価の条件がコンボやSP関係なくタッセイリツ95%以上獲得に変更されている。 ---そのほかSPマーカー自体はSAFE判定で叩いても獲得したことになる。当然コンボはそこで途切れてしまうが…。 ---- **問題点(2) -難易度トコトンでのSS評価で得られるミラポと、それ以外(トコトンS評価や、ホドヨクSS評価など)の獲得ミラポとの間に2倍近い差がある。そのためトコトンSSを達成できないプレイヤーは「ミラポが貯まりにくい」という印象を抱きがち。~ 「DIVA」にあるようなチャレンジアイテム使用で稼ぐという手も無いので、コスチューム・ルームアイテム・スタンプを集めるのは苦行。 --代わりに、水曜日はコスチュームが、土曜日はルームアイテムが半額されることもあるのでこまめにチェックしていけば消費を抑えられる。 --また、他のプレイヤーをフレンド登録していると日曜日にミラポをくれることもある。 -譜面のレールの仕様変更とそれに伴う難易度上昇 --前述した通り、譜面アイコンが前作の円型サークルではなく、縦横無尽に方向を変えつつ伸びていくレーン((「バンブラ」のシステムに近いが、上下左右に動くため場合によっては読みづらい部分もある。))の上に配置されるなったので、曲線ゾーンでは譜面の形の影響で見づらく入力がやりづらい。特に、長押ししながらもう片手で押していく部分のある「アゲアゲアゲイン」や曲線を常に描き何度も折り返すことでゲシュタルト崩壊の起きやすい「骸骨楽団とリリア」が顕著。~ また、レールが固定された前作とは違い今作はレールも動くので、レールの速度が相対的に変化することもあるのでこれも一因となっている。 ---その「骸骨楽団とリリア」は、レベル9のボタントコトンにおいてはmirai版「Sadistic.music∞Factory((「DIVA F」のボス曲。リズム感を取りづらい譜面からクリアは難しい。))」と言うのに相応しく、レールのややこしさも含めて他のレベル9の曲((「君の体温」「インビジブル」「マトリョシカ」の3曲。BPMが早いがリズム自体はそれほど難しくはない。))より難しい。本作にはヘルプアイテムのような救済要素も無いため、高評価を取るのはかなり厳しい。((この曲を担当したのは「トーマ」氏だが、「DIVA F 2nd」の「エンヴィキャットウォーク」(EX難易度9)でも難易度以上の難しさを誇る譜面を持つ。どちらもリズム難でかつノーツ数が800以上の特徴を持っている。)) --また、前作と同じくレーンが始まった直後にコマンドが出てくる部分もあるので初見では入力ミスしやすくタイミングも取りづらい(特にラインが真上・真下に伸びる場面はきつい。それほど多くないのが救いだが)。 --前作では曲ごとに独立してサークル上のアイコン周回速度を設定変更できたのだが、今作ではこのようなレーン仕様になったため設定できなくなっている。 -リズムゲーム時のポーズ画面で、「Aボタンで最初からリトライ」という仕様 --大半のゲームでは「ゲームに戻る」「そのまま続ける」の類の位置に選択コマンドが置かれるのがデフォルトだが、従来のゲームのようにAボタンでゲーム再開しようとすると最初からとなってしまう。 //-「スイートマジック」があたかも''リンオリジナル曲であるかのような''表記 //--PVシアターに各楽曲へのコメントが書いてあるのだが、「スイートマジック」には「''リン''が元気いっぱいに歌うラブソング。」との説明が。これでは(この曲を知らない人は)リンオリジナル曲と勘違いしてしまうのではないだろうか。「アドレサンス」にはセルフカバー曲であるとしっかり書かれているのに…。 //---本家は、歌い手でもある[[ろん>https://sp.nicovideo.jp/watch/sm14044008]]氏によるものである(作詞・作曲をしたJunky氏や本家イラスト担当の東氏はきちんとクレジットされているが、ろん氏はクレジットすらされていない)。 //---そもそもカバー曲を収録することに疑問の声も((似たようなケースに「DIVA 2nd」初収録の「カンタレラ」がある(初出はあめこ(現めらみぽっぷ)氏)が、こちらは後に作曲者本人によるボーカロイド版も投稿されている。))。 //--リンが本家と勘違いされるキッカケを作った罪深い作品である。 //---因みにこの問題は「でらっくす」でも改善されていない。 //スイートマジックの鏡音リン版は、本作ではなくJunky氏のアルバム『Rink ~Junky×鏡音リン THE BEST~ 』に収録された、作曲者本人によるセルフカバーが初出である。 -DIVAにはあった前作からのモジュール等の引き継ぎが一切無い。 --前作からの特典要素は、SDカードに前作のデータがあるとゲームを始めた時に通貨の10000ミラポが貰えるのみとなっている。 --ちなみに続編となる「でらっくす」では、その体験版を使う事で「mirai2」からのデータの引き継ぎが出来るようになっている。 -好感度の高さを確認しにくい。 --「[[DIVA F>初音ミク -Project DIVA- f]]」ではDIVAルームに好感度メーターが設けられていて分かりやすかったのだが、このゲームではモジュール解禁状況やキャラクター選択時の背景変化などでボンヤリとしか判断できない。 ---一応、誕生日の真夜中の直前に合わせて設定し、誕生日ケーキを食わせそれを繰り返せば好感度を上げやすいが消費ミラポが非常に大きい。 #region(初期バージョンにおける不具合(修正済)) -特定のコスチュームを買うと、本来はダンススタジオで使えるコレオ(PV内で使用されている振り付け)が貰えるのだが、パートナーが「おこづかい」でそのコスチュームを通販で買った場合、コレオが貰えないという不具合があった。 --不具合に遭った場合も、すれちがい通信またはフレンド登録のマイコレオで入手するという救済手段があった。 --現在はパッチで修正済。 -また、特定の操作でなんとレンがミクの衣装を着てしまう「女装バグ」が存在した。 --こちらも(残念ながら?)パッチで修正済。ただしこのバグをやりたいがために一旦修正パッチを消すという荒業を実行したファンも一部で存在する模様。 #endregion ---- **総評(2) 元々は実験的な意味あいも強かった『Project mirai』シリーズ。~ 確かに初代はできることが限られ曲数も少なくボリューム不足であったものの、ねんどろいどモデルで自由に可愛く動く表情豊かなミク達は好評を得た。~ そして今作『2』では楽曲の追加やコミュニティ要素の追加など足りないボリュームも補なわれ、一つのゲームとして十分な出来となった。 ---- *初音ミク Project mirai でらっくす 【はつねみく ぷろじぇくと みらい でらっくす】 |ジャンル|3Dリズムアクション|#amazon(B00S95PEWM)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売・開発元|セガ|~| |発売日|2015年5月28日|~| |定価|4980円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|『mirai2』海外版の国内向けバージョン|~| **概要(でらっくす) -『mirai2』の海外バージョンとして開発されたものを日本国内でも逆輸入販売。 --俗にいう「インターナショナルバージョン」的な作品であるが、歌詞が英語に置き換わっていたりはしない。 -数々の新規追加要素を搭載しており『2』の痒い所に手が届く。しかし『2』からそれほど大きく異なっているわけではない。 **特徴および『2』から改善・変更された部分(でらっくす) -新曲を1曲追加 --本作の新OPとしてピノキオピー氏による新曲「はじめまして地球人さん」が収録された。リズムゲームの楽曲として遊ぶことも可能。 -『2』において楽曲のオリジナル動画を3D化したPVが使われていた曲は、すべて3DCGのミクたちが登場する「ねんどろいどPV」に差し替えられた。 --これは北米では3D機能のない2DSが普及しているため、3DPVを視聴出来ないユーザーが多く存在することに応じた変更。 --また、該当する曲は譜面も『2』から一新されている。 -前作にはなかったリズムアイテムが登場、3DSのゲームコインを消費することによって使用可能になるいわゆるお助けアイテムであり、よりリズムゲームが楽しめるようになった --アイテムは「オートグルグル」「リカバリー」「サドンデス」「スペシャル」「おてほん」の5種類。初心者の手助けになる物から上級者の稼ぎ効率を向上させる物まで揃っている。 --特にサドンデスとスペシャルはミラポをより多く稼ぐのに重要なアイテムである。が… -新難易度「超トコトン」追加 --一部の曲のみ、『2』の最高難易度を超える「超トコトン」の譜面が追加された。スタンプ(いわゆる実績)には影響しない、やり込み用の高難度モード。 -前作にはなかったカスタマイズ機能を搭載 --これにより、マーカーの速度が変更できるようになったため、早い曲はマーカーを遅く、遅い曲はマーカーを早くするなどの対応が可能になった。 -追加されたコスチュームとミクダヨーの本格参戦 --前作のコスチュームに加え、新曲に対応する衣装並びに「雪ミク2014」「雪ミク2015」「ハロウィン」が追加。&brまた、『2』ではお面だけだったミクダヨーの胴体部分が追加され、いわば完全な状態のミクダヨーが使えるようになった。 ---なおこの状態で「アゲアゲアゲイン」のPVを見ると…… -ミクたちとオセロで勝負できる「ミックリバーシ」を収録 --マイルームのコミュニケーションパネルに追加された新ミニゲーム。画面のミクたちとオセロで勝負できる。下画面にはオセロの盤面、上画面には対戦相手のボーカロイドが表示される。 --最初こそさほど強くないものの、連勝を重ねるにつれだんだんと強化されていき、本格的な勝負になる。 -ミラポ関連の改善 --『2』ではミラポの稼ぎと消費のバランスがあまり良くなかったが、今作ではリズムゲームでは難易度別で手に入るミラポ額が変わり、またリズムアイテムを駆使することで一度のプレイで1万ミラポ以上稼ぐことも可能になった。 --高嶺の花だったペントハウスとコテージが大幅値下げ。ペントハウスは3万ミラポ、コテージは10万ミラポになり、前作より行きやすくなった。 -好感度 --ペントハウスやコテージによる好感度ボーナスや上記の誕生日ケーキによる裏技が廃止された。その反面、高価なおやつやリバーシによる好感度の上昇補正が設けられるようになった。 -Miiverse関連 --上記の理由よりシリーズ総合コミュニティではゲーム画面の投稿が出来なくなったが「でらっくす」のみ画面の投稿が可能になった。 **賛否両論点(でらっくす) -ゲーム内容は『2』と似通っており、あまり変わり映えがしない。 --上記のように色々と改善・追加された要素も多いのだが、やはり『2』のマイナーチェンジ版に過ぎず新鮮味は少ない。 --定価が安いこともあり『2』をまだ持っていない人にとってはお買い得感もあるのだが、すでに持っている人はあえて買い控えを選ぶことも多かった。 --ちなみに公式サイトでは「[[ご購入をお考え中のみなさまへ>http://miku.sega.jp/miraiDX/oshirase.html]]」という注意書きページが用意されており、本作収録の全48曲中47曲が『2』の再録であることがきちんと明記されている。 -従来の「3DPV」だった楽曲が全て新規に作られた「ねんどろいどPV」に差し替えられた点。 --これにより、元のPVの殆どが未収録となってしまったことを惜しむ声が多い。せっかく出来が良かっただけに残念である。 ---元のPVがムービーギャラリーで収録されるのは、上記の「ゆめゆめ」と同じく『1』からの曲である「ハッピーシンセサイザ」位しかない。 //---よく勘違いされるが、ニコニコ動画にある動画をそのまま3DSで再生しているわけではない。 //該当曲プレイのたびに毎回ニコにアクセス・通信しているってこと?そんな勘違いをしている人は見たことがありませんが…。 --ただし新規に作られた「ねんどろいどPV」自体の出来が悪いわけではなく、これはこれで良いものとなっている。 -相変わらずの初音ミク贔屓 --追加されたコスチュームは初音ミクだけ、他キャラクター用の追加衣装はなし。 --ミクのコスチュームしか追加されていないので、服だけチェンジで女性である鏡音リン・巡音ルカ・MEIKOは新たなコスチュームを部分的に利用できるものの、鏡音レン・KAITOら男性陣は着せ替え面での追加要素が一切存在しない。 --もっとも本作のタイトルが「初音ミク ~」を冠している以上、ミクメインでも仕方ないとは言えるのだが。 **問題点(でらっくす) -リズムアイテムが割高 --リズムアイテムは一回限りの使い捨てであり、原則一日10枚しか入手できないゲームコインで購入するには少々割高。 --一応毎週金曜日にゲストキャラである「GUMI」からリズムアイテムをもらえる救済処置があるが、何をもらえるかはランダムである。 -ボタンカラーの配置に一部ユーザーが困惑 --『2』ではデフォルト状態ではPSのコントローラーと同じ色でAが赤、Bが青、Xが緑、Yがピンクだった。 ---初代『mirai』の時もそうだったが、この配色はきっと『Project DIVA』シリーズをプレイしている層に向けての配慮だったのだろう。 --しかし、本作のデフォルトはスーパーファミコンのコントローラと同じ色でAが赤、Bが黄色、Xが青、Yが緑である。 ---任天堂ユーザーなら馴染みの色なのだが、『DIVA』プレイヤー層の中にはこの慣れない色配置に戸惑った人も居ることだろう(特に、Xの青ボタンはPSの×ボタンと似た文字・同じ色なのに位置が違うためプレイに支障がでるほどであった)。 --もっともこれらはデフォルト状態での話であり、『2』『でらっくす』共にゲームオプションで自分好みの色に変えることができるので、一度変更してしまえば何の問題もない。 ---- **その後の展開 -完全新作の続編・次回作も期待されていたのだが、残念なことに『でらっくす』の発売直後に、公式よりシリーズの終了宣言がなされてしまった(「一応」がつく曖昧な表現ではあるが)。また違う形で『mirai』シリーズを継ぐ、新たな作品の登場に期待したい。 ---- **余談 -3DSソフト「マリオ&ソニック AT リオオリンピック」では、競技の一つでリズムアクションとなっている「新体操フープ」で当作品のシステムが利用されている。 --同じくセガが開発されたゲームだから利用できたと思われる。 -『2』のミーバースでは、本作プレイ中に撮影したスクリーンショットを貼り付けて投稿することができたが今はできなくなっている。 --ARモードによって撮影された写真も「本作のスクリーンショット」とみなされるため、顔写真や個人情報などどんな物でも貼り付けることができてしまう仕様が問題視されたのではないかと言われている。 --その後『でらっくす』の発売にともない、『でらっくす』のスクリーンショットのみ投稿可能となった。 ---- **公式プロモーション動画 #region(『2』公式のプロモーション動画&収録楽曲ダイジェスト動画) &video(http://www.youtube.com/watch?v=3hQN8Fa6_-4) &video(http://www.youtube.com/watch?v=ab-DBbfCKrI) #endregion #region(『でらっくす』公式のプロモーション動画&収録楽曲ダイジェスト動画) &video(https://www.youtube.com/watch?v=ao-spB1Pcn8) &video(https://www.youtube.com/watch?v=oxzR6_ABPf4) #endregion ----
#contents() ---- *初音ミク Project mirai 2 【はつねみく ぷろじぇくと みらい つー】 |ジャンル|3Dリズムアクション|CENTER:&amazon(B00E0GOXTO)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売・開発元|セガ|~| |発売日|2013年11月28日|~| |定価|通常版:6,279円&br()限定版[ぷちぷくパック]:7,665円(税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|前作をはるかに上回るボリューム&br()オマケだが本格的な『ぷよぷよ39!』収録|~| |>|>|CENTER:''[[SEGA feat. HATSUNE MIKU Projectシリーズリンク>SEGA feat. HATSUNE MIKU Projectシリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[魔導物語・ぷよぷよシリーズ関連作品リンク>魔導物語・ぷよぷよシリーズ]]''| **概要 -『初音ミク』をはじめとする音声合成ソフトウェア、いわゆるボーカロイド(VOCALOID)をモチーフとしたリズムアクションゲーム。 -第1作目『[[初音ミク and Future Stars Project mirai]]』の続編として発売された。内容は前作から大きくボリュームアップしている。 ---- **特徴および評価点 -1作目に収録された21曲を全て継続収録した上で、さらに新規曲を26曲追加。総数は47曲となりボリューム不足の印象はなくなった。 --このうち3曲は完全新曲。『mirai2』の主題歌「アゲアゲアゲイン」、KAITO曲「スノーマン」、レン曲「テレカクシ思春期」を収録。 --既存の曲でも「ゆめゆめ」は新たにねんどろいどによるPVが登場した。クリアすると『1』で使われたムービーを見ることができる。 -コスチュームも、1作目の物を全部収録した上で更に増加。その多くは『2』での新曲に対応する物だが、「雪ミク」「サンタ服」「浴衣」など、ねんどろいどや『DIVA』シリーズをモチーフとした物もある。 --「千本桜」((「壱ノ桜・桜花」とは微妙に違い、胸のアクセサリーと背中の文字が違う。))と「*ハロー、プラネット。」が該当。一方で「ロミオとシンデレラ」はDIVAの「ヴィンテージドレス」じゃない衣装であり((「クローバー♣クラブ」と同じく、向こうはピアプロ作品のため、ピアプロとの関わりがない今作において使われなかった可能性がある。他の曲はボカロP(「*ハロー、プラネット。」が該当)やPVのイラストレーター(「メランコリック」や「千本桜」など)が関わっていた為、似たような衣装となっている。))、DIVAではモジュールが無かった「ココロ」は実質今作オリジナルの衣装となっている((小説版の挿絵担当である「なぎみそ」氏がデザインした。ちなみに「ワールドイズマイン」とは違い再録されたF 2ndでは収録されていない。))。また「ワールドイズマイン」ではF 2ndでも「シュープリーム」として登場した。((曲自体は無印でも登場したが、当時はこのモジュールが存在していなかった。)) --まるで実物のねんどろいどのように、頭と体で別の衣装を組み合わせたり、同性の他のボーカロイドの衣装を借りてくることもできる。 --入手条件も前作から大幅に易しくなったので前作で断念した人もこちらでなら入手できる&s(){かもしれない}。 -1作目と同様の「ボタンモード」と、下画面をタッチ&スライド操作する「タッチモード」の2つのゲームモードを搭載。 -マーカーが配置される軌跡が、円形の「リズムサークル」から、縦横無尽に伸びていくラインに変更された。 --これに伴い「PVや歌詞の内容と譜面の見た目や動きを高度にシンクロさせる」という新たな要素が盛り込まれた。~ (PVや歌詞と譜面をシンクロさせる試みは『Project DIVA』シリーズをはじめ他の音ゲーでもしばしば見られるが、本作ほど徹底している作品は他に例がない((しいて言えば、当wiki対象外だが『アイドルマスター ミリオンガールズ シアターデイズ』の4MIX譜面において、ダンスの振り付けとプレイヤーの手の動きのシンクロが特に重視されている、という例がある。)))。 ---単純な例としては、PV上でキャラクターが左から右に向かって進んでいる場面では、ラインも左から右に伸びていくことが多い。 ---自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回る猫を歌った「子猫のパヤパヤ」では、ラインも延々と回り続ける。 ---「深海少女」では、悲しみの海に沈む少女を歌う部分ではラインもひたすら下降を続け、心に戸惑いが生じる部分では左右をさまよい、そしてラストでは歌詞に合わせてまっすぐに浮上する、といった具合である。~ (しかもラインやアイコンがキャラの顔になるべくかぶらないようにという配慮もされている)。 --このような大規模なシステム改変に伴い、前作からの継続曲も譜面は全て刷新されている。 --「ボタンモード」の一部の高難易度譜面では、一時的にレーンが複線となり2ボタンの同時入力が求められるギミックが新登場。~ 前作ではもっぱら「アイコンの数を増やして複雑な連打を要求する」という形で難易度を上げていたが、本作では更に多彩な操作が要求されるようになった。~ (ただし複線ギミックは一時的・補助的なものであり、こればかりを多用してむやみに難易度を上げることはしていない) -「マイルーム」でできる事や買える物が大幅に増大。いっそう充実した内容となった。 -コレオ(オリジナルダンス)やフレーズ(短いメロディ)を創作して、プロフィールカードに添付して配布したりもできる。 --コレオは、イメージとしては『DIVA』シリーズのエディットモードに近いが、曲がソフト収録曲しか使えずダンスの繋ぎは小節単位、背景やカメラワークの設定もできない。そのぶんお手軽にキャラを踊らせることができ、すれちがい通信で他のプレイヤーに渡すこともできる。 -ゲストとして、他社であるインターネット製のボーカロイド「GUMI」のねんどろいどCGモデルが新登場。 --「いーあるふぁんくらぶ」のPVで可愛らしいダンスを見せてくれるほか、他ボーカロイドたちのマイルームを訪れる訪問者としても登場する。 -ミニゲーム『ぷよぷよ39!』を収録。ゲーム内の1モードとしての収録ではあるが、ボーカロイドたちが戦うベーシックなルールの本格的な『[[ぷよぷよ]]』である(システムは『[[ぷよぷよ!! 20th>ぷよぷよ!! Puyopuyo 20th anniversary]]』収録の『[[ぷよぷよ通]]』ルールに準拠)。ワイヤレス通信による対戦も可。((ちなみにワイヤレス通信を条件とするスタンプがあるため、近くに他のプレイヤーがいない場合はスタンプのコンプリートが困難となる。)) --各ボーカロイドキャラ達にも本作専用の連鎖ボイスが用意されており、リン・レンはロードローラーを喚び出したり、MEIKOは各ボイスが大吟醸などお酒の名前になっているなど、それぞれのイメージを元にしたものになっている。ただしGUMIはゲスト扱いのため非参戦。 --この『ぷよぷよ39!』で好成績をおさめると、本家『ぷよぷよ』の人気キャラ・アルルとサタンの衣装を購入できる。それぞれミク・KAITO用の衣装だが、先述の仕様により他キャラにも着せることが可能。また、アルル衣装ミクには通常とは別に本家アルルのものを再現した専用連鎖ボイスが用意されている。 --『ぷよぷよ39!』でもミラポ(ゲーム内通貨)は獲得可能。リズムゲームは苦手だが『ぷよぷよ』は得意だという人は、もっぱら『ぷよぷよ』でミラポを稼ぐ手もある。 ---余談だがMEIKOは他の5人に比べると強めであり、特に難易度を難しめにするとこまめな攻撃でこちらのペースを崩してくることもある。彼女を操作キャラにすればこのような事は避けられる。 --なお、この『ぷよ39』は内容こそ本格的だがあくまでおまけなイメージだったのか、発売前などの雑誌紹介やHPなどでも一切紹介がされておらず(発売後のインタビューなどでは詳細を語っている)、プレイヤーの度肝を抜くサプライズになった。 -前作にもあったフェイスパーツ「はちゅねミク」「ヒーローKAITO」に加えて、なんと「ミクダヨーフェイス」が新登場。しかし入手までの道のりは遠く、このゲームの最終目標とも言うべき位置づけになっている。((ボーカロイドとマイルームでの交流をくり返して「仲良し」になると「パジャマ」という衣装が購入できるようになる。これを6人分すべて揃えることが「ミクダヨーフェイス」の購入条件。)) -前作では入手困難だった「みくりすたる☆」の入手が易しくなったのは嬉しい点。 --前作は全てGOOD判定を出す必要があるが、今作ではSPゾーン(「DIVA F」のテクニカルゾーンに似た物)を難易度問わず1曲分でも全て成功すると出現。 ---- **賛否両論点(2) -ゲームシステムの刷新に伴い、前作と同じ楽曲でも譜面は全て一新されている。 --一部の曲に関しては「前作の譜面の方が良かった」と言うユーザーもいる。 --ただし前作の曲が全て新譜面になった上で再録されているため、前作とはまた別の「新作ゲーム」として新譜面を楽しむことが可能。 -前作にあった「マイルームで、プレイヤーの顔を認識して反応する」という機能は削除された。 --ただし元々あまり感度よい反応をしてくれない微妙な機能だったため、今作で消滅したことに対する批判はあまり無い。 -本作から登場したGUMIはあくまでゲスト出演のため、他のボーカロイド達とは異なり交流等はできず、マイルームでもたまにゲストとして訪ねてくるという形になっている。 --コスチューム自体は各種用意されているのだが、GUMIが出演する「いーあるふぁんくらぶ」で使えるのみ。「ぷよぷよ39!」にも参戦していない。 --もっとも、本作はあくまでもクリプトン・フューチャー・メディア製のボーカロイドがメインの作品であるため、他社製のGUMIが大きく出張るわけにはいかないという事情もあると考えられる。 -miraiにも「緑の悪魔SAFEさん」が降臨。 --前作は、SP前に1ミスならSPが継続されてたが、今作ではSAFEを出しただけでSPが消えてしまう。 ---そのかわりか、SS評価の条件がコンボやSP関係なくタッセイリツ95%以上獲得に変更されている。 ---そのほかSPマーカー自体はSAFE判定で叩いても獲得したことになる。当然コンボはそこで途切れてしまうが…。 ---- **問題点(2) -難易度トコトンでのSS評価で得られるミラポと、それ以外(トコトンS評価や、ホドヨクSS評価など)の獲得ミラポとの間に2倍近い差がある。そのためトコトンSSを達成できないプレイヤーは「ミラポが貯まりにくい」という印象を抱きがち。~ 「DIVA」にあるようなチャレンジアイテム使用で稼ぐという手も無いので、コスチューム・ルームアイテム・スタンプを集めるのは苦行。 --代わりに、水曜日はコスチュームが、土曜日はルームアイテムが半額されることもあるのでこまめにチェックしていけば消費を抑えられる。 --また、他のプレイヤーをフレンド登録していると日曜日にミラポをくれることもある。 -譜面のレールの仕様変更とそれに伴う難易度上昇 --前述した通り、譜面アイコンが前作の円型サークルではなく、縦横無尽に方向を変えつつ伸びていくレーン((「バンブラ」のシステムに近いが、上下左右に動くため場合によっては読みづらい部分もある。))の上に配置されるなったので、曲線ゾーンでは譜面の形の影響で見づらく入力がやりづらい。特に、長押ししながらもう片手で押していく部分のある「アゲアゲアゲイン」や曲線を常に描き何度も折り返すことでゲシュタルト崩壊の起きやすい「骸骨楽団とリリア」が顕著。~ また、レールが固定された前作とは違い今作はレールも動くので、レールの速度が相対的に変化することもあるのでこれも一因となっている。 ---その「骸骨楽団とリリア」は、レベル9のボタントコトンにおいてはmirai版「Sadistic.music∞Factory((「DIVA F」のボス曲。リズム感を取りづらい譜面からクリアは難しい。))」と言うのに相応しく、レールのややこしさも含めて他のレベル9の曲((「君の体温」「インビジブル」「マトリョシカ」の3曲。BPMが早いがリズム自体はそれほど難しくはない。))より難しい。本作にはヘルプアイテムのような救済要素も無いため、高評価を取るのはかなり厳しい。((この曲を担当したのは「トーマ」氏だが、「DIVA F 2nd」の「エンヴィキャットウォーク」(EX難易度9)でも難易度以上の難しさを誇る譜面を持つ。どちらもリズム難でかつノーツ数が800以上の特徴を持っている。)) --また、前作と同じくレーンが始まった直後にコマンドが出てくる部分もあるので初見では入力ミスしやすくタイミングも取りづらい(特にラインが真上・真下に伸びる場面はきつい。それほど多くないのが救いだが)。 --前作では曲ごとに独立してサークル上のアイコン周回速度を設定変更できたのだが、今作ではこのようなレーン仕様になったため設定できなくなっている。 -リズムゲーム時のポーズ画面で、「Aボタンで最初からリトライ」という仕様 --大半のゲームでは「ゲームに戻る」「そのまま続ける」の類の位置に選択コマンドが置かれるのがデフォルトだが、従来のゲームのようにAボタンでゲーム再開しようとすると最初からとなってしまう。 //-「スイートマジック」があたかも''リンオリジナル曲であるかのような''表記 //--PVシアターに各楽曲へのコメントが書いてあるのだが、「スイートマジック」には「''リン''が元気いっぱいに歌うラブソング。」との説明が。これでは(この曲を知らない人は)リンオリジナル曲と勘違いしてしまうのではないだろうか。「アドレサンス」にはセルフカバー曲であるとしっかり書かれているのに…。 //---本家は、歌い手でもある[[ろん>https://sp.nicovideo.jp/watch/sm14044008]]氏によるものである(作詞・作曲をしたJunky氏や本家イラスト担当の東氏はきちんとクレジットされているが、ろん氏はクレジットすらされていない)。 //---そもそもカバー曲を収録することに疑問の声も((似たようなケースに「DIVA 2nd」初収録の「カンタレラ」がある(初出はあめこ(現めらみぽっぷ)氏)が、こちらは後に作曲者本人によるボーカロイド版も投稿されている。))。 //--リンが本家と勘違いされるキッカケを作った罪深い作品である。 //---因みにこの問題は「でらっくす」でも改善されていない。 //スイートマジックの鏡音リン版は、本作ではなくJunky氏のアルバム『Rink ~Junky×鏡音リン THE BEST~ 』に収録された、作曲者本人によるセルフカバーが初出である。 -DIVAにはあった前作からのモジュール等の引き継ぎが一切無い。 --前作からの特典要素は、SDカードに前作のデータがあるとゲームを始めた時に通貨の10000ミラポが貰えるのみとなっている。 --ちなみに続編となる「でらっくす」では、その体験版を使う事で「mirai2」からのデータの引き継ぎが出来るようになっている。 -好感度の高さを確認しにくい。 --「[[DIVA F>初音ミク -Project DIVA- f]]」ではDIVAルームに好感度メーターが設けられていて分かりやすかったのだが、このゲームではモジュール解禁状況やキャラクター選択時の背景変化などでボンヤリとしか判断できない。 ---一応、誕生日の真夜中の直前に合わせて設定し、誕生日ケーキを食わせそれを繰り返せば好感度を上げやすいが消費ミラポが非常に大きい。 #region(初期バージョンにおける不具合(修正済)) -特定のコスチュームを買うと、本来はダンススタジオで使えるコレオ(PV内で使用されている振り付け)が貰えるのだが、パートナーが「おこづかい」でそのコスチュームを通販で買った場合、コレオが貰えないという不具合があった。 --不具合に遭った場合も、すれちがい通信またはフレンド登録のマイコレオで入手するという救済手段があった。 --現在はパッチで修正済。 -また、特定の操作でなんとレンがミクの衣装を着てしまう「女装バグ」が存在した。 --こちらも(残念ながら?)パッチで修正済。ただしこのバグをやりたいがために一旦修正パッチを消すという荒業を実行したファンも一部で存在する模様。 #endregion ---- **総評(2) 元々は実験的な意味あいも強かった『Project mirai』シリーズ。~ 確かに初代はできることが限られ曲数も少なくボリューム不足であったものの、ねんどろいどモデルで自由に可愛く動く表情豊かなミク達は好評を得た。~ そして今作『2』では楽曲の追加やコミュニティ要素の追加など足りないボリュームも補なわれ、一つのゲームとして十分な出来となった。 ---- *初音ミク Project mirai でらっくす 【はつねみく ぷろじぇくと みらい でらっくす】 |ジャンル|3Dリズムアクション|#amazon(B00S95PEWM)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |発売・開発元|セガ|~| |発売日|2015年5月28日|~| |定価|4980円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|『mirai2』海外版の国内向けバージョン|~| **概要(でらっくす) -『mirai2』の海外バージョンとして開発されたものを日本国内でも逆輸入販売。 --俗にいう「インターナショナルバージョン」的な作品であるが、歌詞が英語に置き換わっていたりはしない。 -数々の新規追加要素を搭載しており『2』の痒い所に手が届く。しかし『2』からそれほど大きく異なっているわけではない。 **特徴および『2』から改善・変更された部分(でらっくす) -新曲を1曲追加 --本作の新OPとしてピノキオピー氏による新曲「はじめまして地球人さん」が収録された。リズムゲームの楽曲として遊ぶことも可能。 -『2』において楽曲のオリジナル動画を3D化したPVが使われていた曲は、すべて3DCGのミクたちが登場する「ねんどろいどPV」に差し替えられた。 --これは北米では3D機能のない2DSが普及しているため、3DPVを視聴出来ないユーザーが多く存在することに応じた変更。 --また、該当する曲は譜面も『2』から一新されている。 -前作にはなかったリズムアイテムが登場、3DSのゲームコインを消費することによって使用可能になるいわゆるお助けアイテムであり、よりリズムゲームが楽しめるようになった --アイテムは「オートグルグル」「リカバリー」「サドンデス」「スペシャル」「おてほん」の5種類。初心者の手助けになる物から上級者の稼ぎ効率を向上させる物まで揃っている。 --特にサドンデスとスペシャルはミラポをより多く稼ぐのに重要なアイテムである。が… -新難易度「超トコトン」追加 --一部の曲のみ、『2』の最高難易度を超える「超トコトン」の譜面が追加された。スタンプ(いわゆる実績)には影響しない、やり込み用の高難度モード。 -前作にはなかったカスタマイズ機能を搭載 --これにより、マーカーの速度が変更できるようになったため、早い曲はマーカーを遅く、遅い曲はマーカーを早くするなどの対応が可能になった。 -追加されたコスチュームとミクダヨーの本格参戦 --前作のコスチュームに加え、新曲に対応する衣装並びに「雪ミク2014」「雪ミク2015」「ハロウィン」が追加。&brまた、『2』ではお面だけだったミクダヨーの胴体部分が追加され、いわば完全な状態のミクダヨーが使えるようになった。 ---なおこの状態で「アゲアゲアゲイン」のPVを見ると…… -ミクたちとオセロで勝負できる「ミックリバーシ」を収録 --マイルームのコミュニケーションパネルに追加された新ミニゲーム。画面のミクたちとオセロで勝負できる。下画面にはオセロの盤面、上画面には対戦相手のボーカロイドが表示される。 --最初こそさほど強くないものの、連勝を重ねるにつれだんだんと強化されていき、本格的な勝負になる。 -ミラポ関連の改善 --『2』ではミラポの稼ぎと消費のバランスがあまり良くなかったが、今作ではリズムゲームでは難易度別で手に入るミラポ額が変わり、またリズムアイテムを駆使することで一度のプレイで1万ミラポ以上稼ぐことも可能になった。 --高嶺の花だったペントハウスとコテージが大幅値下げ。ペントハウスは3万ミラポ、コテージは10万ミラポになり、前作より行きやすくなった。 -好感度 --ペントハウスやコテージによる好感度ボーナスや上記の誕生日ケーキによる裏技が廃止された。その反面、高価なおやつやリバーシによる好感度の上昇補正が設けられるようになった。 -Miiverse関連 --上記の理由よりシリーズ総合コミュニティではゲーム画面の投稿が出来なくなったが「でらっくす」のみ画面の投稿が可能になった。 **賛否両論点(でらっくす) -ゲーム内容は『2』と似通っており、あまり変わり映えがしない。 --上記のように色々と改善・追加された要素も多いのだが、やはり『2』のマイナーチェンジ版に過ぎず新鮮味は少ない。 --定価が安いこともあり『2』をまだ持っていない人にとってはお買い得感もあるのだが、すでに持っている人はあえて買い控えを選ぶことも多かった。 --ちなみに公式サイトでは「[[ご購入をお考え中のみなさまへ>http://miku.sega.jp/miraiDX/oshirase.html]]」という注意書きページが用意されており、本作収録の全48曲中47曲が『2』の再録であることがきちんと明記されている。 -従来の「3DPV」だった楽曲が全て新規に作られた「ねんどろいどPV」に差し替えられた点。 --これにより、元のPVの殆どが未収録となってしまったことを惜しむ声が多い。せっかく出来が良かっただけに残念である。 ---元のPVがムービーギャラリーで収録されるのは、上記の「ゆめゆめ」と同じく『1』からの曲である「ハッピーシンセサイザ」位しかない。 //---よく勘違いされるが、ニコニコ動画にある動画をそのまま3DSで再生しているわけではない。 //該当曲プレイのたびに毎回ニコにアクセス・通信しているってこと?そんな勘違いをしている人は見たことがありませんが…。 --ただし新規に作られた「ねんどろいどPV」自体の出来が悪いわけではなく、これはこれで良いものとなっている。 -相変わらずの初音ミク贔屓 --追加されたコスチュームは初音ミクだけ、他キャラクター用の追加衣装はなし。 --ミクのコスチュームしか追加されていないので、服だけチェンジで女性である鏡音リン・巡音ルカ・MEIKOは新たなコスチュームを部分的に利用できるものの、鏡音レン・KAITOら男性陣は着せ替え面での追加要素が一切存在しない。 --もっとも本作のタイトルが「初音ミク ~」を冠している以上、ミクメインでも仕方ないとは言えるのだが。 **問題点(でらっくす) -リズムアイテムが割高 --リズムアイテムは一回限りの使い捨てであり、原則一日10枚しか入手できないゲームコインで購入するには少々割高。 --一応毎週金曜日にゲストキャラである「GUMI」からリズムアイテムをもらえる救済処置があるが、何をもらえるかはランダムである。 -ボタンカラーの配置に一部ユーザーが困惑 --『2』ではデフォルト状態ではPSのコントローラーと同じ色でAが赤、Bが青、Xが緑、Yがピンクだった。 ---初代『mirai』の時もそうだったが、この配色はきっと『Project DIVA』シリーズをプレイしている層に向けての配慮だったのだろう。 --しかし、本作のデフォルトはスーパーファミコンのコントローラと同じ色でAが赤、Bが黄色、Xが青、Yが緑である。 ---任天堂ユーザーなら馴染みの色なのだが、『DIVA』プレイヤー層の中にはこの慣れない色配置に戸惑った人も居ることだろう(特に、Xの青ボタンはPSの×ボタンと似た文字・同じ色なのに位置が違うためプレイに支障がでるほどであった)。 --もっともこれらはデフォルト状態での話であり、『2』『でらっくす』共にゲームオプションで自分好みの色に変えることができるので、一度変更してしまえば何の問題もない。 ---- **その後の展開 -完全新作の続編・次回作も期待されていたのだが、残念なことに『でらっくす』の発売直後に、公式よりシリーズの終了宣言がなされてしまった(「一応」がつく曖昧な表現ではあるが)。また違う形で『mirai』シリーズを継ぐ、新たな作品の登場に期待したい。 ---- **余談 -3DSソフト「マリオ&ソニック AT リオオリンピック」では、競技の一つでリズムアクションとなっている「新体操フープ」で当作品のシステムが利用されている。 --同じくセガが開発されたゲームだから利用できたと思われる。 -『2』のミーバースでは、本作プレイ中に撮影したスクリーンショットを貼り付けて投稿することができたが今はできなくなっている。 --ARモードによって撮影された写真も「本作のスクリーンショット」とみなされるため、顔写真や個人情報などどんな物でも貼り付けることができてしまう仕様が問題視されたのではないかと言われている。 --その後『でらっくす』の発売にともない、『でらっくす』のスクリーンショットのみ投稿可能となった。 ---- **公式プロモーション動画 #region(『2』公式のプロモーション動画&収録楽曲ダイジェスト動画) &video(http://www.youtube.com/watch?v=3hQN8Fa6_-4) &video(http://www.youtube.com/watch?v=ab-DBbfCKrI) #endregion #region(『でらっくす』公式のプロモーション動画&収録楽曲ダイジェスト動画) &video(https://www.youtube.com/watch?v=ao-spB1Pcn8) &video(https://www.youtube.com/watch?v=oxzR6_ABPf4) #endregion ----

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