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「桃太郎電鉄V」(2023/06/01 (木) 20:48:55) の最新版変更点
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*桃太郎電鉄V
【ももたろうでんてつぶい】
|ジャンル|ボードゲーム|&amazon(B0093JBJXQ)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|ハドソン|~|
|開発元|メイクソフトウェア|~|
|発売日|1999年12月16日(初期版)&br()2002年4月18日(ハドソン・ザ・ベスト)&br()2004年10月21日(PSoneブックス)|~|
|定価|初期版:5800円+税&br()ハドソン・ザ・ベスト:3800円+税&br()PSoneブックス:1800円+税|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|全体にスッキリまとまった印象&br()豊富なやりこみ要素|~|
|>|>|CENTER:''[[桃太郎シリーズリンク>桃太郎シリーズ]]''|
----
#contents(fromhere)
----
**概要
プレイステーション版桃鉄最終作。なおタイトルからは非常に勘違いしやすいが、''5作目ではなく9作目''である。~
「V」はローマ数字の5ではなく「Variety(バラエティ)」「Version Up(バージョンアップ)」等の複数の意味が込められている((ソース:「桃太郎電鉄 研究読本」廣済堂出))。~
今回は「ハルマゲド~ン襲来の巻」という副題(ただしパッケージには記載されていない)があり、世紀末ネタを扱うにはほぼ賞味期限ギリギリの1999年末に発売された。
基本的なシステムはPCEの『[[スーパー桃太郎電鉄II]]』と全く同じなのでそちらも参照のこと。
**特徴・評価点
主だった新要素を記載する。
-ボンビーの数が絞られた
--貧乏神の変身はミニとキングの2形態のみになり、近作で恒例だったゲストボンビーは登場していない。
---バラエティが減ったとも言えるが、ゲストボンビーは凶悪極まりない連中ばかりだったので、体勢の立て直しが容易になったとも言える。キングボンビーの極悪さはあまり変わらないが、そこまで致命的なことはやらかしてこない。
-新妨害キャラ「ハルマゲド~ン」
--ボンビー周りがマイルドになった代わりに、副題にもなっている「ハルマゲド~ン((遮光式土偶に似た感じの巨大な黒っぽいキャラ))」が気まぐれに襲来し、いずれか1つの地方の物件を全て破壊するという壊滅的な災害をもたらす。~
襲来イベント開始の数ヶ月前から予告が入るため急に襲われてふいにされるということはなく、対策として物件を購入した各都市にシェルターが建てられるようになっている。
--建設条件は「&bold(){物件を独占した上で物件総額の1/2の額の建設資金を払うこと}」。シェルターが建設されると駅舎のアイコンがプレイヤーの列車の色と同じシェルターで覆われる。シェルターはハルマゲド~ンのみならず、ドジラ・モモスラ、大雪イベントを除く自然災害も防いでくれるため非常に強力。~
シェルターは各種要因((借金・貧乏神の悪行による物件の処分・破棄、攻撃系カードによる所持物件の消滅))で物件の独占が崩れると自動的に破棄されてしまうが、破棄の条件は独占の消滅以外にないため、1度建ててしまえばかなり有利に立つことができる。
---いかに効率よく資金を念出してシェルター建設に勤しめるか、またいかに相手の独占を妨害するか((物件の独占が重視される本作では、「イレイザーカード」や「買収カード」など相手の所持物件に影響を与える攻撃系カードの価値が相対的に高まっている。また、独占するだけのお金がなくても1件だけでも物件を買っておけば独占を妨害できる。))が本作におけるゲーム性の肝となっており、シリーズに珍しく「攻め」を重視した作風となっている。
-世紀末イベント
--「ハルマゲド~ン」以外にも「カードの名前が全て伏せ字になる」「物件駅以外のマスが真っ黒になり種類がわからなくなる」などのイベントも起きるが、基本的に全員が同じ被害を受けるので順位にはあまり影響しない。
-イベント周りの充実
--サブイベントもかなり多くなっている。特定の物件を買った際にのみ発生するイベントがかなり多い(ほとんどは『7』からの使い回しだが)。
--本作のみの特殊なイベントに「女ねずみ小僧」がある。おなじみ「スリの銀次」とは違い、一位の社長だけを狙い、奪った金を他の社長に渡してしまう。厄介なことにプラスマスでも出てくる(銀次はプラスマスでは出ない)ので、一位の社長は気が抜けなくなっている。
-細かな仕様変更
--攻撃系カードを使用した際に対象を指定できるようになった、フォントが等角になって読みやすくなったなど、全体的にユーザーフレンドリーな設計になっている。
--毎月セーブも復活したほか、カレンダーの演出も変更可能になった。
-バラエティモードが非常に豊富。本来のルールとは異なった遊び方が出来る。
--特殊な条件下で3年だけプレイして勝敗を決める「へっぽこ旅日記」。
---所持金が10億円から始まる「ゴールドラッシュ」、逆に最初から10億円の借金を負っている「借金王」、カード欄がデビル系で埋まった状態から始まる(ご丁寧にも毎年補充される)「デビルと友達」、一風変わった妨害カードを持って始まる「天使のいたずら」、ぶっ飛びカードとぶっ飛ばしカードを5枚ずつ持って始まる「飛びます!」、持てるだけの希少なカードの中にウィルスカードが1枚ずつ交ざって始まる「好事魔多し」の6種類。
--通常とは逆に最初に10億円借金を作った人が勝ちの「ボンビー王決定戦」。
---本作で追加された「やきみそカード(貧乏神を呼び寄せる)」が役に立つ唯一のモード。
--指定された都市を順番に回っていく純粋なすごろくゲーム「すごろくの旅」。ルートは4種類存在し、最短の「三都の旅」は最短2ヶ月で終わる。
---これのみ、前年にゲームボーイで発売された『桃太郎電鉄jr. ~全国ラーメンめぐりの巻~』に存在したモードを拡幅した物。
--99か所有る全ての物件駅に止まるまで終わらない、まさに''「不毛な戦い」''。
---ちなみにこのモード、ご丁寧にも3年経過するまでは通過済みの都市の確認すら不可。
--沖縄からぶっ飛びカードで飛んだ飛距離を争う運試しゲーム「ドラコンクエスト」。
-岡山の桃太郎ランドを500億で購入すると、新たなモードとして「桃太郎ランド」が追加。遊園地内をミニゲームで遊び尽くす内容で、オマケながら非常に内容が濃い。
--遊べるミニゲームは13種類。オマケとしては十分な数で内訳も記憶力が求められる物から反射神経勝負までかなり多彩。またマップである桃太郎ランド自体も、かなり広めかつ探索要素が多く歩き回っているだけでも楽しい。
---全99枚の物件駅のカードをコンプリートすることでクリアになるが、そこまで至るにはかなり時間がかかる。
---なお、500億貯めて桃太郎ランドを買うのがめんどくさい、という人向けに一瞬でこのモードを出現させる裏技も存在する。
-シリーズ恒例の女湯は5ヶ所も存在し、イラストのクオリティも非常に高い。次回作以降の女湯が CERO対策のためかマイルドなものとなったこともあり、本作の女湯がシリーズ最高との呼び声も高い。
--&s(){一方で、男湯もしっかりと登場しているが。}
//-スタジオの内装が大きく変わった。
//--本作では中央にスクリーンがあり、右に桃太郎、左に夜叉姫というポジションで常時アニメーションしている。また観客席もあり桃鉄愛好家の芸能人がゲストとして登場する。
//--不評だったのか次回作からはまたもとのスタイルに戻っている。
//-ボンビラス星の進行方向が変わった。
//特に特筆すべき点でもないのでCO
その他の細かな変更点については[[こちらを参照>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%83%E5%A4%AA%E9%83%8E%E9%9B%BB%E9%89%84V#%E5%89%8D%E4%BD%9C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%9B%B4%E7%82%B9]]。
**賛否両論点
-シェルターの強力さ
--物件を独占した際に建設できるシェルターはメインイベントの「ハルマゲド~ン」含む複数の損害イベントを防止できるため建設した側が有利に立てることに加え、前述の通りシェルター建設自体に通常の1.5倍もの資金が必要となるため、下位のプレイヤーが逆転しづらいという意見もある。
--シェルターの万能性ゆえに「モモトラマンカード」の価値が大幅に低下してしまった。
**問題点
-予測イベントによるテンポの悪さ
--「ハルマゲドーン」が近づく度に襲撃先の予測イベントが挟まれるためテンポが削がれる。
--またこの予測イベント自体もほぼ当てにできない。
---シェルター建設はとにかく早い者勝ちとなるため予測イベントが始まってからシェルター建設に臨んでもまず間に合わないので、ゲーム開始時点からハルマゲド~ン対策を見越した立ち回りを意識する必要がある。
-バラエティに富んでいるのは評価できるにしても、いくらなんでも存在意義の怪しいモードも多い。
--特に「不毛な戦い」。真面目にやってクリアした人が何人いるのか怪しいレベル。ルールを見るだけでほとんどの人をうんざりさせるための一発ネタに近い。
--「ドラコンクエスト」は単なる運ゲーであるが、サクッと終わることもあり、意外と評価は高い。まぁ運ゲーなので他のモード以上に飽きるのも早いが…。
**総評
基本的にはびっくりするほど''「いつもの桃鉄」''。ゲームの基礎部分はほぼ『7』の時点で完成されたものを流用している。~
その一方でゲストボンビーを廃し、原点に立ち返ったような方向性も強いものの、あまり余計な物は盛り込まずスッキリとまとめあげた印象になっており、全体的な完成度は高い。~
また豊富なバラエティモード、かなりのやりこみ度を誇る桃太郎ランドなど、オマケモードが多いのも特徴の一つで、桃鉄シリーズの最高傑作の一つに挙げる人の多い作品である。
**余談
-初回特典はポケットステーション用ミニゲーム集『バトルボンビー2』のインストールディスク。
-小学館が公式ガイドを出した最後の作品である。次回以降は作品ごとに出版社が変わっている。
-ファミ通にはレビュー以外掲載されず。Vジャンプに情報が掲載された。
*桃太郎電鉄V
【ももたろうでんてつぶい】
|ジャンル|ボードゲーム|&amazon(B0093JBJXQ)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|ハドソン|~|
|開発元|メイクソフトウェア|~|
|発売日|1999年12月16日(初期版)&br()2002年4月18日(ハドソン・ザ・ベスト)&br()2004年10月21日(PSoneブックス)|~|
|定価|初期版:5800円+税&br()ハドソン・ザ・ベスト:3800円+税&br()PSoneブックス:1800円+税|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|全体にスッキリまとまった印象&br()豊富なやりこみ要素|~|
|>|>|CENTER:''[[桃太郎シリーズリンク>桃太郎シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
プレイステーション版桃鉄最終作。なおタイトルからは非常に勘違いしやすいが、''5作目ではなく9作目''である。~
「V」はローマ数字の5ではなく「Variety(バラエティ)」「Version Up(バージョンアップ)」等の複数の意味が込められている((ソース:「桃太郎電鉄 研究読本」廣済堂出))。~
今回は「ハルマゲド~ン襲来の巻」という副題(ただしパッケージには記載されていない)があり、世紀末ネタを扱うにはほぼ賞味期限ギリギリの1999年末に発売された。
基本的なシステムはPCEの『[[スーパー桃太郎電鉄II]]』と全く同じなのでそちらも参照のこと。
**特徴・評価点
主だった新要素を記載する。
-ボンビーの数が絞られた
--貧乏神の変身はミニとキングの2形態のみになり、近作で恒例だったゲストボンビーは登場していない。
---バラエティが減ったとも言えるが、ゲストボンビーは凶悪極まりない連中ばかりだったので、体勢の立て直しが容易になったとも言える。キングボンビーの極悪さはあまり変わらないが、そこまで致命的なことはやらかしてこない。
-新妨害キャラ「ハルマゲド~ン」
--ボンビー周りがマイルドになった代わりに、副題にもなっている「ハルマゲド~ン((遮光式土偶に似た感じの巨大な黒っぽいキャラ))」が気まぐれに襲来し、いずれか1つの地方の物件を全て破壊するという壊滅的な災害をもたらす。~
襲来イベント開始の数ヶ月前から予告が入るため急に襲われてふいにされるということはなく、対策として物件を購入した各都市にシェルターが建てられるようになっている。
--建設条件は「&bold(){物件を独占した上で物件総額の1/2の額の建設資金を払うこと}」。シェルターが建設されると駅舎のアイコンがプレイヤーの列車の色と同じシェルターで覆われる。シェルターはハルマゲド~ンのみならず、ドジラ・モモスラ、大雪イベントを除く自然災害も防いでくれるため非常に強力。~
シェルターは各種要因((借金・貧乏神の悪行による物件の処分・破棄、攻撃系カードによる所持物件の消滅))で物件の独占が崩れると自動的に破棄されてしまうが、破棄の条件は独占の消滅以外にないため、1度建ててしまえばかなり有利に立つことができる。
---いかに効率よく資金を念出してシェルター建設に勤しめるか、またいかに相手の独占を妨害するか((物件の独占が重視される本作では、「イレイザーカード」や「買収カード」など相手の所持物件に影響を与える攻撃系カードの価値が相対的に高まっている。また、独占するだけのお金がなくても1件だけでも物件を買っておけば独占を妨害できる。))が本作におけるゲーム性の肝となっており、シリーズに珍しく「攻め」を重視した作風となっている。
-世紀末イベント
--「ハルマゲド~ン」以外にも「カードの名前が全て伏せ字になる」「物件駅以外のマスが真っ黒になり種類がわからなくなる」などのイベントも起きるが、基本的に全員が同じ被害を受けるので順位にはあまり影響しない。
-イベント周りの充実
--サブイベントもかなり多くなっている。特定の物件を買った際にのみ発生するイベントがかなり多い(ほとんどは『7』からの使い回しだが)。
--本作のみの特殊なイベントに「女ねずみ小僧」がある。おなじみ「スリの銀次」とは違い、一位の社長だけを狙い、奪った金を他の社長に渡してしまう。厄介なことにプラスマスでも出てくる(銀次はプラスマスでは出ない)ので、一位の社長は気が抜けなくなっている。
-細かな仕様変更
--攻撃系カードを使用した際に対象を指定できるようになった、フォントが等角になって読みやすくなったなど、全体的にユーザーフレンドリーな設計になっている。
--毎月セーブも復活したほか、カレンダーの演出も変更可能になった。
-バラエティモードが非常に豊富。本来のルールとは異なった遊び方が出来る。
--特殊な条件下で3年だけプレイして勝敗を決める「へっぽこ旅日記」。
---所持金が10億円から始まる「ゴールドラッシュ」、逆に最初から10億円の借金を負っている「借金王」、カード欄がデビル系で埋まった状態から始まる(ご丁寧にも毎年補充される)「デビルと友達」、一風変わった妨害カードを持って始まる「天使のいたずら」、ぶっ飛びカードとぶっ飛ばしカードを5枚ずつ持って始まる「飛びます!」、持てるだけの希少なカードの中にウィルスカードが1枚ずつ交ざって始まる「好事魔多し」の6種類。
--通常とは逆に最初に10億円借金を作った人が勝ちの「ボンビー王決定戦」。
---本作で追加された「やきみそカード(貧乏神を呼び寄せる)」が役に立つ唯一のモード。
--指定された都市を順番に回っていく純粋なすごろくゲーム「すごろくの旅」。ルートは4種類存在し、最短の「三都の旅」は最短2ヶ月で終わる。
---これのみ、前年にゲームボーイで発売された『桃太郎電鉄jr. ~全国ラーメンめぐりの巻~』に存在したモードを拡幅した物。
--99か所有る全ての物件駅に止まるまで終わらない、まさに''「不毛な戦い」''。
---ちなみにこのモード、ご丁寧にも3年経過するまでは通過済みの都市の確認すら不可。
--沖縄からぶっ飛びカードで飛んだ飛距離を争う運試しゲーム「ドラコンクエスト」。
-岡山の桃太郎ランドを500億で購入すると、新たなモードとして「桃太郎ランド」が追加。遊園地内をミニゲームで遊び尽くす内容で、オマケながら非常に内容が濃い。
--遊べるミニゲームは13種類。オマケとしては十分な数で内訳も記憶力が求められる物から反射神経勝負までかなり多彩。またマップである桃太郎ランド自体も、かなり広めかつ探索要素が多く歩き回っているだけでも楽しい。
---全99枚の物件駅のカードをコンプリートすることでクリアになるが、そこまで至るにはかなり時間がかかる。
---なお、500億貯めて桃太郎ランドを買うのがめんどくさい、という人向けに一瞬でこのモードを出現させる裏技も存在する。
-シリーズ恒例の女湯は5ヶ所も存在し、イラストのクオリティも非常に高い。次回作以降の女湯が CERO対策のためかマイルドなものとなったこともあり、本作の女湯がシリーズ最高との呼び声も高い。
--&s(){一方で、男湯もしっかりと登場しているが。}
//-スタジオの内装が大きく変わった。
//--本作では中央にスクリーンがあり、右に桃太郎、左に夜叉姫というポジションで常時アニメーションしている。また観客席もあり桃鉄愛好家の芸能人がゲストとして登場する。
//--不評だったのか次回作からはまたもとのスタイルに戻っている。
//-ボンビラス星の進行方向が変わった。
//特に特筆すべき点でもないのでCO
その他の細かな変更点については[[こちらを参照>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%83%E5%A4%AA%E9%83%8E%E9%9B%BB%E9%89%84V#%E5%89%8D%E4%BD%9C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%9B%B4%E7%82%B9]]。
**賛否両論点
-シェルターの強力さ
--物件を独占した際に建設できるシェルターはメインイベントの「ハルマゲド~ン」含む複数の損害イベントを防止できるため建設した側が有利に立てることに加え、前述の通りシェルター建設自体に通常の1.5倍もの資金が必要となるため、下位のプレイヤーが逆転しづらいという意見もある。
--シェルターの万能性ゆえに「モモトラマンカード」の価値が大幅に低下してしまった。
**問題点
-予測イベントによるテンポの悪さ
--「ハルマゲドーン」が近づく度に襲撃先の予測イベントが挟まれるためテンポが削がれる。
--またこの予測イベント自体もほぼ当てにできない。
---シェルター建設はとにかく早い者勝ちとなるため予測イベントが始まってからシェルター建設に臨んでもまず間に合わないので、ゲーム開始時点からハルマゲド~ン対策を見越した立ち回りを意識する必要がある。
-バラエティに富んでいるのは評価できるにしても、いくらなんでも存在意義の怪しいモードも多い。
--特に「不毛な戦い」。真面目にやってクリアした人が何人いるのか怪しいレベル。ルールを見るだけでほとんどの人をうんざりさせるための一発ネタに近い。
--「ドラコンクエスト」は単なる運ゲーであるが、サクッと終わることもあり、意外と評価は高い。まぁ運ゲーなので他のモード以上に飽きるのも早いが…。
**総評
基本的にはびっくりするほど''「いつもの桃鉄」''。ゲームの基礎部分はほぼ『7』の時点で完成されたものを流用している。~
その一方でゲストボンビーを廃し、原点に立ち返ったような方向性も強いものの、あまり余計な物は盛り込まずスッキリとまとめあげた印象になっており、全体的な完成度は高い。~
また豊富なバラエティモード、かなりのやりこみ度を誇る桃太郎ランドなど、オマケモードが多いのも特徴の一つで、桃鉄シリーズの最高傑作の一つに挙げる人の多い作品である。
**余談
-初回特典はポケットステーション用ミニゲーム集『バトルボンビー2』のインストールディスク。
-小学館が公式ガイドを出した最後の作品である。次回以降は作品ごとに出版社が変わっている。
-ファミ通にはレビュー以外掲載されず。Vジャンプに情報が掲載された。