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「魔壊神トリリオン」(2021/05/15 (土) 17:08:58) の最新版変更点
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*魔壊神トリリオン
【まかいしんとりりおん】
|ジャンル|シミュレーションロールプレイングゲーム|CENTER:&amazon(B00TF84ZX6)通常版|CENTER:&amazon(B00TF84ZYK)限定版|
|対応機種|プレイステーション・ヴィータ|~|~|
|発売元|コンパイルハート|~|~|
|開発元|コンパイルハート&br;プリアップパートナーズ&br;ゼロディブ|~|~|
|発売日|2015年7月23日|~|~|
|定価|通常版:7,344円(税込)&br;限定版:9,504円(税込)|~|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~|~|
|判定|なし|~|~|
|ポイント|初回プレイ時の死亡率99%!?&br;あの娘もこの娘も皆死ぬ、血塗られた育成バトル&br;(むしろ死ななきゃコンプ不可)|~|~|
|>|>|>|CENTER:''魔界1番館シリーズ''&br;''魔壊神トリリオン'' / [[メイQノ地下ニ死ス]]|
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#contents(fromhere)
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**概要
「魔界1番館シリーズ」第一弾であるローグライクRPG。ただしあくまでも育成がメインであり、ダンジョンRPGとしてのローグライク部分はオマケに近い。
絶望的なまでの実力差がある相手「トリリオン」に対し、配下の魔王(ヒロイン)達を1人1人ぶつけていき、''ヒロインの屍の山を築き上げつつ打倒を目指す''。~
プレイヤーは主人公ゼアボロスとなり、準備期間中は魔王の育成、実戦では魔王への指示(操作)を担当する。
発売前は、元日本一ソフトウェア所属で『魔界戦記ディスガイア』シリーズのスタッフでもあった山本雅博氏との共作をアピール。
同氏が取締役を務めるプリアップパートナーズがライセンスに入っている。スタッフロールによると、同社は根幹部分のプランニングと、バトル周りの演出を監修された模様。
サウンドにはこれまた『魔界戦記ディスガイア』シリーズと馴染み深い佐藤天平氏をメインに起用。かなり狙ったキャスティングである。
本作でキャラクターデザインを務めたナナメダケイ氏は、以前に『圧倒的遊戯ムゲンソウルズ』シリーズで『魔界戦記ディスガイア』を彷彿させるキャラデザインを披露していたが、それとは画風が変化している。%%このスタッフ陣で絵まで似ていたらまずかったのだろう。%%
そしてゲーム部分のディレクションはというと、まさかのゼロディブが担当している。本作のスタッフロールで社名とスタッフを確認可能。~
同社の関与は、発売前にはまったく伏せられていたが、それは[[十中八九この作品で起きた諸々のせい>聖魔導物語]]だと思われる。~
本作のローグライクの部分は、その件の作品とも縁が深い。
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**特徴・評価点
-任意の「魔王」を討伐隊長に任命&育成し、''1兆''のHPと強大なパラメーターを持つラスボス「トリリオン」を倒すというゲーム性。
--''ラスボスとの戦闘がゲームの大半を占める''とても大胆な構成である。
#region(メインキャラクターとキャストの紹介)
-''ゼアボロス'' (CV:川口翔)
--大魔王にしてプレイヤーの分身。古きコンパイルハートの伝統的な風格あるファンタジー系男主人公。モエロシリーズの男性陣とは一味違う。
---設定上はヒロイン達を凌ぐ実力者だが、オープニングでラスボスに敗北し力を失っているという、シナリオに密接した見事な理由付けがある。
-魔王(ヒロイン)
--''ファウスト'' (CV:日笠陽子)
--''ルゥシェ'' (CV:佐倉綾音)
--''レヴィア'' (CV:今井麻美)
--''フェゴール''(CV:田辺留依)
--''マモン'' (CV:大西沙織)
--''ペルペル'' (CV:渕上舞)
--''アシュメディア'' (CV:笹本菜津枝)
--''エルマ'' (CV:小澤亜李)
--''ケルベロス''(CV:吉岡麻耶)
-サブキャラ
--''アスタロス'' (CV:酒井広大)
--''リリス'' (CV:能登有沙)
--''バフォメット'' (CV:矢野龍太)
--''ラゴン'' (CV:石田大祐)
--''ガーオ'' (CV:鳴海崇志)
--''医者'' (CV:弦徳)
--''ナース'' (CV:高橋美月)
--''管理人'' (CV:竹内麻沙美)
--''魔鍛冶屋'' (CV:高橋結佳)
--''ウリエル'' (CV:奥山敬人)
--''モクジン'' (CV:松岡正法)
--''看板娘'' (CV:中村温姫)
--''きつねメイド長''(CV:安田奈緒子)
--''ねこメイド'' (CV:坂本麻美)
--''うさぎメイド'' (CV:佐倉薫)
#endregion
-主人公配下の魔王は魔王で初期HPが数百万という化け物だが、相手は文字通りHPの桁が違うので、半端な育成のまま突っ込めばたちまち殺されてしまう。
--というか、準備が万端でも初見殺しの攻撃の前にはどうしようもない。最初のうちは犬死にを繰り返すことになる。
---しかし、その魔王が得た経験の一部を次の魔王に引き継がせ更なる強化を施せるようになり、徐々にトリリオンを追い詰めていくことができる。
-魔王が倒されると、「死に様スキル」というスキルが自動で発動してトリリオンに大ダメージを与えたり、次回のトリリオン襲来までの期間を延ばしたりもできる。
--「死に様スキル」発動時は一枚絵が表示され、声優の迫真の演技も味わえる。満身創痍になりながらも捨て身の大技を放つヒロイン達の姿にはグッとくるものがあるだろう。~
ところが直後に、''トリリオンが力を使い果たした無抵抗の魔王を貪り喰らう''。しかも数回に分けて。泣き叫ぶ者、謝罪を繰り返す者。生きながら食われつつ、絶望・恐怖・憎悪といった感情を声高に叫ぶ魔王たちの姿はただただ胸に刺さる。
--主人公(プレイヤー)はその光景に心をひどく痛めつつも、次の襲来に備えるため新たな魔王の育成を開始する……
---という、とにかく''しんどい''ゲームなのである。相手のHPより先にこちらの心が折れそうになるが、そうなったときが本当のゲームオーバーともいえるだろうか。
-トリリオンとの戦闘はローグライク形式で行う。
--相手の攻撃は発動が確定した時点でどの範囲に及ぶかが表示されるので、それを移動や移動効果付きのスキルを駆使して回避しつつ隙を見てトリリオンを攻撃していく。
--何ターン先に攻撃が来るかは魔王の行動速度による。そのため、行動速度の強化は最重要と言える。
---ある程度先まで読んで移動してやれば、MPが尽きない限り一切被弾せずに戦い続けることが可能。
--トリリオンはダメージを与えていくと3段階に姿を変化させるのだが、それぞれ攻撃パターンが全く違っており1兆ものHPを削る戦闘を単純作業化させない。
---一方で形態毎に特に有効となる戦法もあるため、プレイを極めれば誰も死なせずにちゃんと1人目の魔王でもクリアできるという設計になっている。
-トリリオンに挑める魔王ポジションのキャラは全部で10人おり、そのうち8人が女性。流石はコンパイルハート、よく分かっている。
--各キャラは様々な魅力を持っており、第一印象とは全く違う内面を持っているキャラも少なくない。
---出てくるキャラのほとんどは魔族なのだが、誇り高かったり勤勉だったり実直だったり乙女だったりする。誰一人としてゲスくない魔族ってどうなのだろうか。
---魔王は七大罪+αを刻印として身を宿しており、第一印象は確かに概ね大罪名通りである。しかし、少なくとも半分以上はその真逆と言っていいレベルだったりする。
---ちなみに、刻印は全員見えない位置に隠されている。場所が確認できるのは、ランダムに発生する温泉イベント時。
--で、そんな魅力的なキャラは前述の通り''容赦なく死ぬ''。好きなキャラの断末魔を見るに堪えずスキップしたプレイヤーもいるはず。
---作品の性質上、プレイヤーがあえて興味の無いキャラを選んだとしても、育成中に発生する恋愛イベントのせいで徐々に''相思相愛になってしまう''という恐るべき罠(?)も存在する。
---事前情報で魔王として紹介されていたのは6人で、この6人全員の死亡後に一定の条件を満たしていれば、隠し魔王の登場へとシナリオが移っていく。満たしてない場合はそんな救済もなくゲームオーバーである。
-本作はマルチエンディングで、魔王がトリリオンを倒した時に条件を満たしていれば、その魔王との個別エンディングになる。
--先人の犠牲を悼みつつ、獅子奮迅の活躍をした魔王と新たな一歩を踏み出すという内容が、ヒロインの人数分用意されている。
--なお、8人のヒロイン(魔王)のうち、主人公と血縁関係なのは6人。さらに''三親等以内に当たるのは4人いる''。何でそんな偏ったのだろうか。
---そして、全員''遠慮なく恋人関係になる''。というかヒロインの方が自重しない。なので、そういうのが苦手な人は注意が必要である。
--さらに、最終章で特殊な条件を満たしていればトゥルーエンドに分岐し、シナリオ上の謎も解けて万事解決となる。しかし問題なのは、章の進行=魔王の死ということ。即ち、最終章に行くには魔王候補のほぼ全員をトリリオンに食い殺させないといけないのである。
--プレイヤーが下手過ぎて魔王を死なせてしまっているのならまだしも、プレイに慣れてきたら他のルートへ進むため、わざと魔王を死なせるような自殺プレイが必須になるというわけ。''何かが間違っている気がしてならない。''
---そこまでやらせるトゥルーエンドだけに、内容は全員生存(復活)という苦労が報われるものになっている。犠牲を出したままシナリオが完結し、物哀しさもある個別エンディングとは実に好対照。
-一度ゲームをクリアすると、クリアまでに使用した魔王を好きな順で選んで育成してトリリオンと戦うことができるチャレンジモードが追加される。
--ただし、最強キャラである10人目の使用不可・引き継ぎ不可・撤退不可という制限がつく。所謂ハードモードに近い。
**問題点
-周回前提のやりこみ要素であるにもかかわらず、周回要素の魅力が欠ける。
--周回すると、1人目の魔王にアイテムや所持金の他、経験の一部を持ち越せるのだが、2人目以降の魔王には周回補正が一切入らない。なので、最初数人が前よりいくらか楽になるだけ。
--さらに周回して終盤の魔王のエンディングを見ようとすると、また大量に魔王を見殺しにしないといけないという、二重で精神に来る仕様。
--シナリオの都合があるから仕方ないのだが、せっかく前述のチャレンジモードには「前回までのプレイで使用した魔王を好きな順番で使っていける」という特典があるのだから、そのシステムで本編の2周目もやれればよかったと思われる。
---シナリオとの齟齬が出てしまう点を嫌ったか、もしくはそもそもシナリオを追加する余力が無かったのだと思われる。
-育成について、6種の経験点を消費してアクティブスキル・パッシブスキル・パラメータを強化するのだが、有用なものと不要なものの差が激しい。
--有用なものの例は、まずトリリオンの攻撃頻度を下げることができるパラメータ「行動速度」、ステータスが激減するがターン経過で雪だるま式に強化される「ラストスパート」、比較的少ない消費で数マス先に移動できる「一点突破」「炎龍アッパー」など。
---これらは一度その使い勝手を知ればまず選択肢から外すことはないだろう。
--逆に、不要なものは本格的に存在意義が見いだせないレベルのものもある。
---パラメータでいえば、MPさえあればトリリオンの攻撃を全弾回避できるこのゲームでは''HPと防御力系パラメータの存在が死んでいる''。当たらなければどうということはないのである。
---また、MP・魔法攻撃力・関連スキル習得には揃って同じ経験点を必要とする上、前述の行動速度にも必要な経験点まで消費するので、魔法系スキル重視のキャラを目指すと中途半端になりやすい。一方、物理主体スキルだといい感じにばらけている。~
とどめに、トリリオン最終形態には''同じスキルが1度しか効かない''。そのため、効率よくダメージを与えるには単なる通常攻撃(=物理)が重要なので、魔法主体で戦うようなキャラはどうあっても不利。
-システム面では、武器の攻撃力強化がほぼ無意味。
--半周分の育成で得られる金全てを費やしても、ドラクエで例えると「ひのきのぼう→てつのつるぎ」程度の強化が関の山という劣悪な費用対効果となっている。
---しかも、魔王が死ぬときれいさっぱり消滅する。当然、かけたお金も戻ってこない。まさに金をドブに捨てるようなものである。
--また、強化アイテム「魔刻印」によって武器を強化できる「付与」というシステムもあるが、中ランク程度の魔刻印で強化上限値よりも強化できる。
--このせいで「武器の強化段階を底上げする」という効果の死に様スキルも一緒に無用の長物である。
---うっかり使えないものにばかり経験点を注ぎまくってしまい、最終的に追い詰められてゲームオーバーというケースも少なくはない。
-効率的な育成で有用な強化を行っていけば、1周目でも最初の1,2人でもトリリオンを追い詰めることができる。
--結局、このゲームで重要なのは個々のキャラの個性ではなく、''戦闘の中でいかに有効な強化の仕方を掴めるか''なのである。そのため、育成の自由度が高いように見えて実は選択肢はさほどない。
--キャラごとに初期ステータスや所持スキルに差はあるのだが、成長度合いは全キャラ共通で、差分は強化で瞬く間に埋もれる程度しかないことがほとんどのため、大した意味はない。
--キャラによっては非常に貴重なスキルを有している場合もあるが、完全に固有と言えるものは一切ない。
---誰でクリアするのであっても障害になることはないとも見ることができる。
--また、設定的にも、個性を重んじたまま勝てるなら自爆特攻を視野に入れた代替わり戦術などする必要がない、ともいえる。
---強力無比な捕食装置ともいえるトリリオンを倒すには、個性を塗りつぶした機械になり切るしかないのである。&bold(){プレイヤーが。}
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**総評
試行錯誤を繰り返し、強敵の思わぬアクションに驚愕し、魔王を食われた絶望を超えて突破していくであろう1周目は間違いなく良作。~
いきなりラスボスという斬新なバトル構成、攻撃予測からうまく回避していくことで途方もない敵と互角に戦える緊張感、魅力的なキャラと見所が多いゲームである。~
~
しかし、ゲーム要素の大半をラスボス撃破に傾けた弊害で、勝ちパターンを把握すると今度は完全クリアまでの戦闘が作業と化してしまう。~
こうなると、モチベーションを保つ要素がキャラの魅力くらいしか残らないため、それ以降はプレイヤーの趣味に合うか否かで評価が変わるだろう。~
何よりトリリオンの強敵感を演出するためのステータスが、こちらの育成の幅(通用するパターン)を狭めてしまったのが致命的と言えよう。~
魔王が死なないと分岐しないシナリオ構成も難点である。~
~
いろいろと光るものはあったものの、結局のところ、周回プレイ関連では相変わらずのコンパイルハートクオリティと言わざるを得ない。~
----
**余談
-本作は、公開時から公式ホームページ上で「予約数を集計し、その数によって特典DLC(無料)がランクアップする」というキャンペーンを展開していた。
--果たしてどの程度の予約でリクープ(投資した額を回収できるレベル)なのかが一目で分かったため、下手をすればプロジェクト解散にすらなりかねない危険な試みと思われる。
//株価直撃にすらなりかねない危険な試み →本作もといコンパイル関連会社は上場していないようなので株価の件はカットしました。
---その割には発売日直前になっても公式HPの更新位でファミ通などの雑誌での紹介が少なかったが。
--意外と予約数は伸び、「Bランク:やや赤字レベル」まで伸びるも残念ながらリクープには届かずじまいだった。
---これによって、『フェアリーフェンサーF』のヒロイン・ティアラをモチーフとした友軍NPCを数ターン無敵にするスキル「こんなのも新鮮ですわ」が配信された。デメリットもあるが、仕様上ぶっちゃけないに等しい。
--しかし、最終的に発売後は予約抜きの売り上げが伸びたことで実際の売上本数は無事リクープラインを突破。特別にA,Sランクで配信する予定だったスキルの配信が行われたのだった。
---残念ながら、予定されていた特典全てではなく、スキルの配信のみ。
--スキルの内訳は、ある意味コンパイルハートの顔であるネプテューヌをモチーフとした移動攻撃スキル「カンガルーのように」と、限界凸騎のオットンをモチーフとした''倒した敵のパンツを奪う''近接攻撃スキル「パンティは頂くお!」の2つ。
---奪取対象は雑魚モンスターと主要ヒロイン6人というカオスすぎる有様。ちなみに、ヒロインズのパンツは使用すると''疲労が全回復する''。パンツを便利品として駆使するなど本来の主人公にしてみればとんだ風評被害である。
-後日「魔界1番館シリーズ」第二弾として『メイQノ地下ニ死ス』が発売されたが、世界観に一切つながりはなくプリアップパートナーズも関わっていないため、何をもってしてシリーズに括られているかは不明瞭。
--特に公式から説明のコメントも無い。「魔界1番館シリーズ」はこの第二弾で展開が止まっている。
---ちなみに『メイQ』のほうのクロスレビューは29点止まりであった。
-本作の続編は存在していないが、コンパイルハートの『ねぷねぷ コネクト カオスチャンプル』に本作のキャラクターが出演している。
--目覚ましアプリ『まいにちコンパイルハート』には、本作のヒロインの一人ファウストが出演。
---作品の構成上、彼女はネプテューヌら同社の看板キャラ達と''同格''という破格の扱いになっている。
-本作はファミ通のクロスレビューで9/8/8/9 (計34点)でのゴールド殿堂入りを達成しており、これは''2018年現在においても、コンパイルハートのタイトルとしては最高得点''である。
--つまり同社の看板タイトルであるネプテューヌシリーズよりも高得点をマークしたわけで、まさに快挙と言える。
--ダークシナリオ路線が受けると判断されたのか、本作以降もナナメダケイ氏がメインキャラデザインで、『神獄塔 メアリスケルター』などの作品に続いていく。世界観は繋がっていないが両作に出演している声優は意外なほど多い。
-日笠陽子氏がコンパイルハート作品に出演したのがデビュー作の『[[メガゾーン23 青いガーランド]]』以来である。
-新作スマホアプリ「メガミラクルフォース」(2019年1月リリース)に、本作のファウストを始めとした魔王たちも登場する。
--ただ、一言いうとするなら&bold(){本作が一番好きなプレイヤーに対してはお勧めできない}。
#region(理由)
簡単に言うと、ファウストが他メンバーから蛇蝎のごとく嫌われている…というか徹底的に憎悪されている。~
その理由は、敵サイドの一角の使う洗脳能力によって一時的に感情が封印され、冷徹なまでに合理的な性格と化しゼアボロスではもう無理だと判断して一方的に魂を回収して去ってしまったため。~
そのすぐ後に洗脳は解除され、罪悪感に苛まれている。鬼か。~
ペルペルは死亡確定で、アシュメディア以降のメンツは生存しているようだが、魔界の現状は不明。というか、対処する手段皆無で崩壊していてもおかしくない。
#endregion
-2016年11月7日にWindows版が海外版タイトルである『Trillion: God of Destruction』としてSteamにて配信開始。但し、日本のSteamストアでは「おま国」のため購入不可。なお、音声のみ日本語でUI/字幕は英語という仕様になっている。((但し、外部の正規販売サイトで扱っている一部のSteamキーは日本からの認証が通ったという報告もある。))
*魔壊神トリリオン
【まかいしんとりりおん】
|ジャンル|シミュレーションロールプレイングゲーム|CENTER:&amazon(B00TF84ZX6)通常版|CENTER:&amazon(B00TF84ZYK)限定版|
|対応機種|プレイステーション・ヴィータ|~|~|
|発売元|コンパイルハート|~|~|
|開発元|コンパイルハート&br;プリアップパートナーズ&br;ゼロディブ|~|~|
|発売日|2015年7月23日|~|~|
|定価|通常版:7,344円(税込)&br;限定版:9,504円(税込)|~|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~|~|
|判定|なし|~|~|
|ポイント|初回プレイ時の死亡率99%!?&br;あの娘もこの娘も皆死ぬ、血塗られた育成バトル&br;(むしろ死ななきゃコンプ不可)|~|~|
|>|>|>|CENTER:''魔界1番館シリーズ''&br;''魔壊神トリリオン'' / [[メイQノ地下ニ死ス]]|
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#contents(fromhere)
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**概要
「魔界1番館シリーズ」第一弾であるローグライクRPG。ただしあくまでも育成がメインであり、ダンジョンRPGとしてのローグライク部分はオマケに近い。
絶望的なまでの実力差がある相手「トリリオン」に対し、配下の魔王(ヒロイン)達を1人1人ぶつけていき、''ヒロインの屍の山を築き上げつつ打倒を目指す''。~
プレイヤーは主人公ゼアボロスとなり、準備期間中は魔王の育成、実戦では魔王への指示(操作)を担当する。
発売前は、元日本一ソフトウェア所属で『魔界戦記ディスガイア』シリーズのスタッフでもあった山本雅博氏との共作をアピール。
同氏が取締役を務めるプリアップパートナーズがライセンスに入っている。スタッフロールによると、同社は根幹部分のプランニングと、バトル周りの演出を監修された模様。
サウンドにはこれまた『魔界戦記ディスガイア』シリーズと馴染み深い佐藤天平氏をメインに起用。かなり狙ったキャスティングである。
本作でキャラクターデザインを務めたナナメダケイ氏は、以前に『圧倒的遊戯ムゲンソウルズ』シリーズで『魔界戦記ディスガイア』を彷彿させるキャラデザインを披露していたが、それとは画風が変化している。%%このスタッフ陣で絵まで似ていたらまずかったのだろう。%%
そしてゲーム部分のディレクションはというと、まさかのゼロディブが担当している。本作のスタッフロールで社名とスタッフを確認可能。~
同社の関与は、発売前にはまったく伏せられていたが、それは[[十中八九この作品で起きた諸々のせい>聖魔導物語]]だと思われる。~
本作のローグライクの部分は、その件の作品とも縁が深い。
----
**特徴・評価点
-任意の「魔王」を討伐隊長に任命&育成し、''1兆''のHPと強大なパラメーターを持つラスボス「トリリオン」を倒すというゲーム性。
--''ラスボスとの戦闘がゲームの大半を占める''とても大胆な構成である。
#region(メインキャラクターとキャストの紹介)
-''ゼアボロス'' (CV:川口翔)
--大魔王にしてプレイヤーの分身。古きコンパイルハートの伝統的な風格あるファンタジー系男主人公。モエロシリーズの男性陣とは一味違う。
---設定上はヒロイン達を凌ぐ実力者だが、オープニングでラスボスに敗北し力を失っているという、シナリオに密接した見事な理由付けがある。
-魔王(ヒロイン)
--''ファウスト'' (CV:日笠陽子)
--''ルゥシェ'' (CV:佐倉綾音)
--''レヴィア'' (CV:今井麻美)
--''フェゴール''(CV:田辺留依)
--''マモン'' (CV:大西沙織)
--''ペルペル'' (CV:渕上舞)
--''アシュメディア'' (CV:笹本菜津枝)
--''エルマ'' (CV:小澤亜李)
--''ケルベロス''(CV:吉岡麻耶)
-サブキャラ
--''アスタロス'' (CV:酒井広大)
--''リリス'' (CV:能登有沙)
--''バフォメット'' (CV:矢野龍太)
--''ラゴン'' (CV:石田大祐)
--''ガーオ'' (CV:鳴海崇志)
--''医者'' (CV:弦徳)
--''ナース'' (CV:高橋美月)
--''管理人'' (CV:竹内麻沙美)
--''魔鍛冶屋'' (CV:高橋結佳)
--''ウリエル'' (CV:奥山敬人)
--''モクジン'' (CV:松岡正法)
--''看板娘'' (CV:中村温姫)
--''きつねメイド長''(CV:安田奈緒子)
--''ねこメイド'' (CV:坂本麻美)
--''うさぎメイド'' (CV:佐倉薫)
#endregion
-主人公配下の魔王は魔王で初期HPが数百万という化け物だが、相手は文字通りHPの桁が違うので、半端な育成のまま突っ込めばたちまち殺されてしまう。
--というか、準備が万端でも初見殺しの攻撃の前にはどうしようもない。最初のうちは犬死にを繰り返すことになる。
---しかし、その魔王が得た経験の一部を次の魔王に引き継がせ更なる強化を施せるようになり、徐々にトリリオンを追い詰めていくことができる。
-魔王が倒されると、「死に様スキル」というスキルが自動で発動してトリリオンに大ダメージを与えたり、次回のトリリオン襲来までの期間を延ばしたりもできる。
--「死に様スキル」発動時は一枚絵が表示され、声優の迫真の演技も味わえる。満身創痍になりながらも捨て身の大技を放つヒロイン達の姿にはグッとくるものがあるだろう。~
ところが直後に、''トリリオンが力を使い果たした無抵抗の魔王を貪り喰らう''。しかも数回に分けて。泣き叫ぶ者、謝罪を繰り返す者。生きながら食われつつ、絶望・恐怖・憎悪といった感情を声高に叫ぶ魔王たちの姿はただただ胸に刺さる。
--主人公(プレイヤー)はその光景に心をひどく痛めつつも、次の襲来に備えるため新たな魔王の育成を開始する……
---という、とにかく''しんどい''ゲームなのである。相手のHPより先にこちらの心が折れそうになるが、そうなったときが本当のゲームオーバーともいえるだろうか。
-トリリオンとの戦闘はローグライク形式で行う。
--相手の攻撃は発動が確定した時点でどの範囲に及ぶかが表示されるので、それを移動や移動効果付きのスキルを駆使して回避しつつ隙を見てトリリオンを攻撃していく。
--何ターン先に攻撃が来るかは魔王の行動速度による。そのため、行動速度の強化は最重要と言える。
---ある程度先まで読んで移動してやれば、MPが尽きない限り一切被弾せずに戦い続けることが可能。
--トリリオンはダメージを与えていくと3段階に姿を変化させるのだが、それぞれ攻撃パターンが全く違っており1兆ものHPを削る戦闘を単純作業化させない。
---一方で形態毎に特に有効となる戦法もあるため、プレイを極めれば誰も死なせずにちゃんと1人目の魔王でもクリアできるという設計になっている。
-トリリオンに挑める魔王ポジションのキャラは全部で10人おり、そのうち8人が女性。流石はコンパイルハート、よく分かっている。
--各キャラは様々な魅力を持っており、第一印象とは全く違う内面を持っているキャラも少なくない。
---出てくるキャラのほとんどは魔族なのだが、誇り高かったり勤勉だったり実直だったり乙女だったりする。誰一人としてゲスくない魔族ってどうなのだろうか。
---魔王は七大罪+αを刻印として身を宿しており、第一印象は確かに概ね大罪名通りである。しかし、少なくとも半分以上はその真逆と言っていいレベルだったりする。
---ちなみに、刻印は全員見えない位置に隠されている。場所が確認できるのは、ランダムに発生する温泉イベント時。
--で、そんな魅力的なキャラは前述の通り''容赦なく死ぬ''。好きなキャラの断末魔を見るに堪えずスキップしたプレイヤーもいるはず。
---作品の性質上、プレイヤーがあえて興味の無いキャラを選んだとしても、育成中に発生する恋愛イベントのせいで徐々に''相思相愛になってしまう''という恐るべき罠(?)も存在する。
---事前情報で魔王として紹介されていたのは6人で、この6人全員の死亡後に一定の条件を満たしていれば、隠し魔王の登場へとシナリオが移っていく。満たしてない場合はそんな救済もなくゲームオーバーである。
-本作はマルチエンディングで、魔王がトリリオンを倒した時に条件を満たしていれば、その魔王との個別エンディングになる。
--先人の犠牲を悼みつつ、獅子奮迅の活躍をした魔王と新たな一歩を踏み出すという内容が、ヒロインの人数分用意されている。
--なお、8人のヒロイン(魔王)のうち、主人公と血縁関係なのは6人。さらに''三親等以内に当たるのは4人いる''。何でそんな偏ったのだろうか。
---そして、全員''遠慮なく恋人関係になる''。というかヒロインの方が自重しない。なので、そういうのが苦手な人は注意が必要である。
--さらに、最終章で特殊な条件を満たしていればトゥルーエンドに分岐し、シナリオ上の謎も解けて万事解決となる。しかし問題なのは、章の進行=魔王の死ということ。即ち、最終章に行くには魔王候補のほぼ全員をトリリオンに食い殺させないといけないのである。
--プレイヤーが下手過ぎて魔王を死なせてしまっているのならまだしも、プレイに慣れてきたら他のルートへ進むため、わざと魔王を死なせるような自殺プレイが必須になるというわけ。''何かが間違っている気がしてならない。''
---そこまでやらせるトゥルーエンドだけに、内容は全員生存(復活)という苦労が報われるものになっている。犠牲を出したままシナリオが完結し、物哀しさもある個別エンディングとは実に好対照。
-一度ゲームをクリアすると、クリアまでに使用した魔王を好きな順で選んで育成してトリリオンと戦うことができるチャレンジモードが追加される。
--ただし、最強キャラである10人目の使用不可・引き継ぎ不可・撤退不可という制限がつく。所謂ハードモードに近い。
**問題点
-周回前提のやりこみ要素であるにもかかわらず、周回要素の魅力が欠ける。
--周回すると、1人目の魔王にアイテムや所持金の他、経験の一部を持ち越せるのだが、2人目以降の魔王には周回補正が一切入らない。なので、最初数人が前よりいくらか楽になるだけ。
--さらに周回して終盤の魔王のエンディングを見ようとすると、また大量に魔王を見殺しにしないといけないという、二重で精神に来る仕様。
--シナリオの都合があるから仕方ないのだが、せっかく前述のチャレンジモードには「前回までのプレイで使用した魔王を好きな順番で使っていける」という特典があるのだから、そのシステムで本編の2周目もやれればよかったと思われる。
---シナリオとの齟齬が出てしまう点を嫌ったか、もしくはそもそもシナリオを追加する余力が無かったのだと思われる。
-育成について、6種の経験点を消費してアクティブスキル・パッシブスキル・パラメータを強化するのだが、有用なものと不要なものの差が激しい。
--有用なものの例は、まずトリリオンの攻撃頻度を下げることができるパラメータ「行動速度」、ステータスが激減するがターン経過で雪だるま式に強化される「ラストスパート」、比較的少ない消費で数マス先に移動できる「一点突破」「炎龍アッパー」など。
---これらは一度その使い勝手を知ればまず選択肢から外すことはないだろう。
--逆に、不要なものは本格的に存在意義が見いだせないレベルのものもある。
---パラメータでいえば、MPさえあればトリリオンの攻撃を全弾回避できるこのゲームでは''HPと防御力系パラメータの存在が死んでいる''。当たらなければどうということはないのである。
---また、MP・魔法攻撃力・関連スキル習得には揃って同じ経験点を必要とする上、前述の行動速度にも必要な経験点まで消費するので、魔法系スキル重視のキャラを目指すと中途半端になりやすい。一方、物理主体スキルだといい感じにばらけている。~
とどめに、トリリオン最終形態には''同じスキルが1度しか効かない''。そのため、効率よくダメージを与えるには単なる通常攻撃(=物理)が重要なので、魔法主体で戦うようなキャラはどうあっても不利。
-システム面では、武器の攻撃力強化がほぼ無意味。
--半周分の育成で得られる金全てを費やしても、ドラクエで例えると「ひのきのぼう→てつのつるぎ」程度の強化が関の山という劣悪な費用対効果となっている。
---しかも、魔王が死ぬときれいさっぱり消滅する。当然、かけたお金も戻ってこない。まさに金をドブに捨てるようなものである。
--また、強化アイテム「魔刻印」によって武器を強化できる「付与」というシステムもあるが、中ランク程度の魔刻印で強化上限値よりも強化できる。
--このせいで「武器の強化段階を底上げする」という効果の死に様スキルも一緒に無用の長物である。
---うっかり使えないものにばかり経験点を注ぎまくってしまい、最終的に追い詰められてゲームオーバーというケースも少なくはない。
-効率的な育成で有用な強化を行っていけば、1周目でも最初の1,2人でもトリリオンを追い詰めることができる。
--結局、このゲームで重要なのは個々のキャラの個性ではなく、''戦闘の中でいかに有効な強化の仕方を掴めるか''なのである。そのため、育成の自由度が高いように見えて実は選択肢はさほどない。
--キャラごとに初期ステータスや所持スキルに差はあるのだが、成長度合いは全キャラ共通で、差分は強化で瞬く間に埋もれる程度しかないことがほとんどのため、大した意味はない。
--キャラによっては非常に貴重なスキルを有している場合もあるが、完全に固有と言えるものは一切ない。
---誰でクリアするのであっても障害になることはないとも見ることができる。
--また、設定的にも、個性を重んじたまま勝てるなら自爆特攻を視野に入れた代替わり戦術などする必要がない、ともいえる。
---強力無比な捕食装置ともいえるトリリオンを倒すには、個性を塗りつぶした機械になり切るしかないのである。&bold(){プレイヤーが。}
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**総評
試行錯誤を繰り返し、強敵の思わぬアクションに驚愕し、魔王を食われた絶望を超えて突破していくであろう1周目は間違いなく良作。~
いきなりラスボスという斬新なバトル構成、攻撃予測からうまく回避していくことで途方もない敵と互角に戦える緊張感、魅力的なキャラと見所が多いゲームである。~
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しかし、ゲーム要素の大半をラスボス撃破に傾けた弊害で、勝ちパターンを把握すると今度は完全クリアまでの戦闘が作業と化してしまう。~
こうなると、モチベーションを保つ要素がキャラの魅力くらいしか残らないため、それ以降はプレイヤーの趣味に合うか否かで評価が変わるだろう。~
何よりトリリオンの強敵感を演出するためのステータスが、こちらの育成の幅(通用するパターン)を狭めてしまったのが致命的と言えよう。~
魔王が死なないと分岐しないシナリオ構成も難点である。~
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いろいろと光るものはあったものの、結局のところ、周回プレイ関連では相変わらずのコンパイルハートクオリティと言わざるを得ない。~
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**余談
-本作は、公開時から公式ホームページ上で「予約数を集計し、その数によって特典DLC(無料)がランクアップする」というキャンペーンを展開していた。
--果たしてどの程度の予約でリクープ(投資した額を回収できるレベル)なのかが一目で分かったため、下手をすればプロジェクト解散にすらなりかねない危険な試みと思われる。
//株価直撃にすらなりかねない危険な試み →本作もといコンパイル関連会社は上場していないようなので株価の件はカットしました。
---その割には発売日直前になっても公式HPの更新位でファミ通などの雑誌での紹介が少なかったが。
--意外と予約数は伸び、「Bランク:やや赤字レベル」まで伸びるも残念ながらリクープには届かずじまいだった。
---これによって、『フェアリーフェンサーF』のヒロイン・ティアラをモチーフとした友軍NPCを数ターン無敵にするスキル「こんなのも新鮮ですわ」が配信された。デメリットもあるが、仕様上ぶっちゃけないに等しい。
--しかし、最終的に発売後は予約抜きの売り上げが伸びたことで実際の売上本数は無事リクープラインを突破。特別にA,Sランクで配信する予定だったスキルの配信が行われたのだった。
---残念ながら、予定されていた特典全てではなく、スキルの配信のみ。
--スキルの内訳は、ある意味コンパイルハートの顔であるネプテューヌをモチーフとした移動攻撃スキル「カンガルーのように」と、限界凸騎のオットンをモチーフとした''倒した敵のパンツを奪う''近接攻撃スキル「パンティは頂くお!」の2つ。
---奪取対象は雑魚モンスターと主要ヒロイン6人というカオスすぎる有様。ちなみに、ヒロインズのパンツは使用すると''疲労が全回復する''。パンツを便利品として駆使するなど本来の主人公にしてみればとんだ風評被害である。
-後日「魔界1番館シリーズ」第二弾として『メイQノ地下ニ死ス』が発売されたが、世界観に一切つながりはなくプリアップパートナーズも関わっていないため、何をもってしてシリーズに括られているかは不明瞭。
--特に公式から説明のコメントも無い。「魔界1番館シリーズ」はこの第二弾で展開が止まっている。
---ちなみに『メイQ』のほうのクロスレビューは29点止まりであった。
-本作の続編は存在していないが、コンパイルハートの『ねぷねぷ コネクト カオスチャンプル』に本作のキャラクターが出演している。
--目覚ましアプリ『まいにちコンパイルハート』には、本作のヒロインの一人ファウストが出演。
---作品の構成上、彼女はネプテューヌら同社の看板キャラ達と''同格''という破格の扱いになっている。
-本作はファミ通のクロスレビューで9/8/8/9 (計34点)でのゴールド殿堂入りを達成しており、これは''2018年現在においても、コンパイルハートのタイトルとしては最高得点''である。
--つまり同社の看板タイトルであるネプテューヌシリーズよりも高得点をマークしたわけで、まさに快挙と言える。
--ダークシナリオ路線が受けると判断されたのか、本作以降もナナメダケイ氏がメインキャラデザインで、『神獄塔 メアリスケルター』などの作品に続いていく。世界観は繋がっていないが両作に出演している声優は意外なほど多い。
-日笠陽子氏がコンパイルハート作品に出演したのがデビュー作の『[[メガゾーン23 青いガーランド]]』以来である。
-新作スマホアプリ「メガミラクルフォース」(2019年1月リリース)に、本作のファウストを始めとした魔王たちも登場する。
--ただ、一言いうとするなら&bold(){本作が一番好きなプレイヤーに対してはお勧めできない}。
#region(理由)
簡単に言うと、ファウストが他メンバーから蛇蝎のごとく嫌われている…というか徹底的に憎悪されている。~
その理由は、敵サイドの一角の使う洗脳能力によって一時的に感情が封印され、冷徹なまでに合理的な性格と化しゼアボロスではもう無理だと判断して一方的に魂を回収して去ってしまったため。~
そのすぐ後に洗脳は解除され、罪悪感に苛まれている。鬼か。~
ペルペルは死亡確定で、アシュメディア以降のメンツは生存しているようだが、魔界の現状は不明。というか、対処する手段皆無で崩壊していてもおかしくない。
#endregion
-2016年11月7日にWindows版が海外版タイトルである『Trillion: God of Destruction』としてSteamにて配信開始。但し、日本のSteamストアでは「おま国」のため購入不可。なお、音声のみ日本語でUI/字幕は英語という仕様になっている。((但し、外部の正規販売サイトで扱っている一部のSteamキーは日本からの認証が通ったという報告もある。))