アズールレーン クロスウェーブ

【あずーるれーん くろすうぇーぶ】

ジャンル RPG

対応機種 プレイステーション4
Windows(Steam)
Nintendo Switch
発売元 コンパイルハート
開発元 コンパイルハート
FELISTELLA(PS4)
ジェムドロップ(DLCシナリオ)
プリアップパートナーズ(Win/Switch)
発売日 【PS4】2019年8月29日
【Win】2020年2月14日
【Switch】2020年9月17日
定価(税抜) 【PS4 通常版】8,424円
【PS4 限定版】13,824円
【PS4 DL版】7,560円
【Win 通常版】5,150円
【Win 豪華版】5,741円
【Switch】7,800円
プレイ人数 1人
レーティング PS4/Win CERO:C(15才以上対象)
Switch CERO:D(17才以上対象)
セーブデータ 100個(PS4)
判定 なし
ポイント 初心者歓迎のキャラゲー
非常に豊富な会話イベント
良くも悪くもシンプルな構成
RPGとしては物足りない出来
原作ファンからの評価も二分


概要

2017年から日本でも配信されている中国産スマホアプリ『アズールレーン』を原作とした新規RPG。
公式の略称は「アズレンCW」。内容は、アプリ版の構成を意識しつつもゲームとしてはストーリーもろとも全く別物になっている。

原作アプリの運営・開発元である各社は監修とバックアップで参加するに留まり、本作の主な開発は、過去に『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1』を手掛けたFELISTELLAとコンパイルハートのタッグをメインに行なわれた。
ストーリーはコンパイルハートが手がけている他、スタッフロールを参照すると3Dモデルやグラフィック関係で他にも多数の開発会社が参加している。

ゲームエンジンとしてはUnreal Engine4が採用され、FELISTELLA開発の他作品とも比べてもグラフィックが綺麗になっている。
なお運営元とコンパイルハートは本作以前に原作アプリでも「ネプテューヌシリーズ」関連キャラのゲスト登場という期間限定コラボをしていた間柄である。

本作には原作と同じキャラが60人ほど登場して、声を演じるキャストも原作アプリから続投しており会話イベントも多いので、「キャラゲー」感は非常に強い。
原作は2DかつSDキャラによる横スクロールシューティングRPGだったが、本作だとメインキャラはリアル頭身で3Dモデル化されているのが目を引く特徴の一つ。
ただし、ゲーム内で3Dモデルが活用されている箇所は少ない。


ストーリー

全8章の構成。

+ あらすじ(軽微なネタバレあり)

重桜(じゅうおう)の新人KAN-SEN(隊員)である「島風」と「駿河」は、ある日の演習中に進路から外れてしまい、成り行きで謎の敵「セイレーン」の輸送艦を撃破。
すると輸送艦から大量の「キューブ」が溢れ、外海へと流出していった。

正体不明のキューブを回収すべく、重桜の重鎮「赤城」は、世界中の強豪を招いての交流会「合同大演習」の開催を急きょ提案する。
参加者にはキューブの詳細を伏せつつ、演習の目的を「キューブ収集」とすることで、心置きなく各所の海でキューブを回収できるという妙案であった。
島風と駿河も合同大演習に参加することとなり、何も知らない演習参加者と共に、合同大演習は世界的な盛り上がりを見せていく。

しかし、セイレーン側のメンバーが、この事態を静観してくれる筈はなかった。
島風と駿河たちは、合同大演習を無事に終えられるのだろうか。


  • 原作アプリとは特に関係の無い、「パラレルワールド」を舞台にしたストーリー。このことは本作中でも明言されている。
    • 例えるならば、世間でよくある「TVアニメの劇場版」に近い(登場人物は同じなのに設定に微妙な差異があったり、原作の展開とは時系列などが合わなかったりするあの構成)。
    • 現在の原作アプリのストーリー・TVアニメ版アズールレーン・外伝小説・アンソロジーコミック・ドラマCD、そのどれとも連動しておらず、(サイドエピソードを含め)本作のストーリーは完全に独立している。
      • せいぜいファンサービスとして、原作アプリ中で本作の小ネタが言及される程度の繋がり。
      • 原作アプリにおいてはある程度複雑な世界設定が存在し、そちらからは別の世界線は「枝」という用語で表現され、パラレルワールドが存在することがアプリ中でも公言されている*1
  • 原作は「メンタルキューブ」という重要アイテムで新規ヒロインキャラを何人も生成し入手するという仕組み(いわゆるガチャ)なのだが、本作ではそのメンタルキューブという概念が存在しない。
  • 各ヒロインは最初からこの世界に存在するため、ゲーム内ではプレイにつれて手に入るポイントを使ってスカウトする仕組みへと変わっている。
    • 一応原作でも、期間限定イベントの目玉キャラはポイントで交換可能になっており、それを今回は全キャラに適応した形だとも言える。
    • 本作で加入するキャラの初期レベルは誰であろうと「1」だが、これも原作準拠の仕様。
  • 主人公は2名存在し(島風&駿河)、どちらも本作が初出のオリジナルキャラ。
    • 扇情的な服装でポジティブ脳筋の島風に、口数の少ないクール美人と見せかけて心の声がうるさい残念な人の駿河と、既存のキャラに負けない強烈な個性を持っている。
  • 原作アプリでは、2019年9月にボスキャラとして駿河が初お披露目、同年12月に駿河が期間限定イベントのストーリーとピックアップ対象のガチャキャラとして実装。その後島風も2021年9月のイベントで実装された。
  • アプリの島風や駿河も本作に因んだセリフも喋るが、先述の通り、本作とは時系列などが合わないストーリーになっている。
    • 2020年4月より配信された追加DLCシナリオは、本編の終章よりあとの物語となっている他、主人公が他のキャラに交替している。
  • なお主人公2名以外は原作で既出のキャラ達で、追加DLCによる登場を除けば、初期から原作アプリに居るメンツが大半を占める。
    • 主に「改」バージョン(いわゆる「進化後」)のほうの立ち絵準拠になっているが、脇役キャラの一部は通常版の立ち絵。基準は不明。
      • 簡素だが人物紹介が本作のヘルプに収録されている。
+ 他、原作とのストーリー上の差異など(ネタバレ含む)
  • 原作では陣営間で戦争が起きているが、本作では起きていないと明言されており、原作のギャグシナリオに近い作風になっている。
    • また、原作では史実の世界大戦を下敷きにしたイベントもあったが、本作では「世界親善試合」という名で、人死にがでなかった大規模交流試合に置き換えられている。
      • 死にそうになるキャラは何名か居るものの、最後まで敵味方ともに犠牲者を出さずにハッピーエンドで完結する。
  • 原作ではセイレーンという敵組織が世界に現れたためヒロイン達が生み出されたが、本作でのヒロイン達はそのセイレーン出現前から存在しており、出自がはっきりしない。
    • 陣営同士で仲良く事を運ぼうとする中、セイレーンを研究する鉄血と、セイレーン自身が暗躍し、悪役はもっぱらセイレーンが担当する。
    • 「試験に合格して艦隊へ入隊する」というやけに現実的な話が作中に登場する。各キャラは人間とも別種族とも、どうとでも解釈できる描写。
      • 原作アプリでパラレルワールドを見通す能力を持つキャラ「信濃」が2020年9月に新登場し、彼女が覗いた別世界の中には「人なのか艦なのか曖昧」な世界もあるとのこと。
    • 原作やアニメ版と比較するとセイレーンもかなり温和。ゲーム冒頭の表現によると、侵略はしておらず威嚇行為しか行っていない模様。
      • 追加DLCで、島風と駿河以外に3人目の本作初出キャラクターがセイレーン陣営に登場した。
  • 追加DLC第1弾のストーリー中で、「改」バージョンの姿へは本気を出して変身することで成っていることが明かされた。
    • 原作アプリのイベント「輝く☆バトルスター」の会話イベント「サンディエゴ、特訓へ」でも、DLCと同様に「改」バージョンへの変身描写がある。
      • 原作アプリでは一定のレベルに達した改造可能キャラに、特定のレアアイテムと資金を渡すことで改造版のキャラを入手できる。
      • 本作では、DLCストーリーの描写以外で、改造前・後を切り替えることはできない。



システム

  • 主なゲームモードは、「ストーリーモード」・「エクストリームバトルモード」・「フォトモード」の3つ。
    • 最初から遊べるのはストーリーモードのみ。
    • ストーリー:2DのワールドMAPを移動し、主に発生するフルボイスの2D会話イベントを読み、いくつかの「バトル」に勝利して先へ進んでいく。本作の本編にあたる。
    • エクストリームバトル:「バトル」のみを延々と行う。敵は100チーム以上。1章クリア後にメニューで解禁。
    • フォト:敵が出てこないフリーステージで、最大3人のプレイアブル3Dキャラを並べてポーズをとらせ、それを撮影(シェア)するモード。1章クリア後にメニューで解禁。
      • ほか、サブストーリーを見ることのできる短編集「エピソードモード」、これまでの記録や既読イベントをプレビューできる「ギャラリーモード」も存在する。
  • エンディングがあるのはストーリーモードのみ。
    • なおエクストリームバトルモードで終盤まで勝ち抜かないと追加されないサブストーリーがあり、そちらが内容的にも実質の別エンディング。
      • 追加DLCはエンディングより後の物語となっているが、ダウンロード後、ゲーム本編の序章(オープニング)さえクリアすればプレイできる親切設計になっている。
  • 予約特典DLCで使用できるネプテューヌは各モードで使用できる他、専用のサブストーリーまで持っている。
    • コンプリートのトロフィー対象外ではある。なお、ストーリーモードにはこっそり声だけ登場している他、エクストリームバトルモードの最終盤にも…?

バトル内容

  • 3Dキャラを使ったTPS形式。セミオートである原作と違い、射撃は任意操作。強制スクロールでもない。
    • たまに勝利条件が異なるものもあるが、敵を全滅させるだけでクリアになるものが9割を占める。
      • 多くの場合は適正レベルなら、2分以内・全員生存でクリアできる。
      • しかしプレイヤー側の育成が足りずに低レベルだったり装備の編成が甘いと長期戦になり、そうなるとクリア評価は下がる。
  • プレイヤー側は、最大で [プレイアブル3人+支援専任3人] で戦闘する。敵側も同人数内で構成されたチーム戦の体裁になっている。
    • ただし敵側のみ、ザコキャラも従えている。しかも小型のザコキャラ(人型ではないボートや戦闘機)は決着まで無限に発生する。
      • ザコキャラを倒すと回復アイテムを落としてくれることがあるので、敵の方が数で上回るといっても不利な点ばかりでは無い。
  • キャラの「艦種」(職業のようなもの)により多少は操作性に違いがあるが、ほぼ共通で以下のアクションが可能。
    • 射撃1(メイン武装)
    • 射撃2(魚雷or副武装)
    • 回避(高速ダッシュorバリア)
    • スキル(バフや特殊攻撃)
    • ロックオン攻撃(広域攻撃)
    • 控えのプレイアブルキャラと交代
      • 見た目に反して近接攻撃は存在せず、弾速の遅い魚雷が実質的にその立ち位置にいる。これは原作アプリも同様。
  • スキルとロックオン攻撃は時間経過によりゲージが溜まり、満タンになると使用可能。敵側も使ってくる。
    • 操作キャラのものだけでなく、裏で控えのゲージも溜まる仕様であるため、大抵は3人一斉に使用可能になる。そのため、交代を駆使してゲージ攻撃を回転させていくことになる。
  • バトルに勝つなどで手に入る装備品はかなりの数が存在する。性能の個性自体は薄めだが、その分出撃前の編成で装備品を入れ替えて戦力を上げることが実感しやすい。
    • 経験値によるレベルアップ、装備品やスキルの強化も行えるので、特定のキャラを限界まで育て上げるにはそこそこ時間がかかる。
  • オプションでバトルの難易度を変更可能。といっても敵の体力と攻撃力くらいしか変化しない。
    • ただしその倍率が半端なく、イージーだと負ける方が難しいほど、ハードだと敵の攻撃を一発食らうとほぼ即死となるほど上昇する。
    • あまりに弱いと敵の一撃で即死するが、プレイヤーが強くなりすぎるとその逆になる。
      • 極まってくるとステージによっては10秒とかからず決着する。
      • ただし、「円周移動」という敵を封殺できるテクニックが難易度問わず有効。これは悪評に直結しているので、詳しくは問題点の項で後述。

艦種について

  • プレイアブルキャラごとにステータスとスキルが異なる。ただし操作形態と大まかな特徴は艦種に準じている。
    • 全てのスキルは公式サイトに掲載されている。
+ プレイアブル34人の内訳
国籍 キャラ名 キャスト イラストレーター 備考
駆逐艦:耐久と主砲の威力が心もとないが、スピードと雷撃(魚雷の攻撃力)がずば抜けている。
重桜 島風 早見沙織 黒星紅白 今作主人公の1人
綾波 大地葉 大月紅葉 原作主人公の1人、2018年公式人気投票2位
雪風 優木かな Saru 原作でキャラストーリー持ち
ロイヤル ジャベリン 山根希美 夢咲楓 原作主人公の1人
ユニオン ラフィー 長縄まりあ 原作主人公の1人
鉄血 Z23(ニーミ) 阿部里果 原作主人公の1人
ヴィシア ル・マラン 白石晴香 KIncora ※追加DLC
軽巡洋艦:オールマイティなタイプ。原作では強さの割に「燃料」の消費が少ないという長所もあったが、本作には無いのでやや立場が悪い。
ロイヤル エイジャックス 中条智世 夢咲楓 原作でキャラストーリー持ち
ベルファスト 堀江由衣 K箱 2018年公式人気投票1位
シリアス 青木瑠璃子 KIncora ※追加DLC、原作でキャラストーリー持ち、2019年公式人気投票1位
ユニオン クリーブランド 堀籠沙耶 ハオ 原作でキャラストーリー持ち
セントルイス 日笠陽子 雲桑
東煌 平海 久野美咲 近所黒モモ
その他 ネプテューヌ 田中理恵 つなこ ※PS4・Switch版は予約特典。Windows版は早期購入特典の限定DLC(現在は入手不可)。Switch版は水着Ver.
重巡洋艦:耐久も火力も高いのにダッシュが可能でロックオン攻撃のチャージが早いという強豪。原作では大器晩成タイプだったが、今作では非常に使いやすくなった。
重桜 愛宕 茅野愛衣 木shiyo 原作でキャラストーリー持ち
高雄 加隈亜衣
ユニオン ポートランド 吉岡香織 Saru 原作でキャラストーリー持ち(本作発売後実装)
鉄血 プリンツ・オイゲン 佐倉綾音 RJ (REALMBW) 2018年公式人気投票4位
ローン 佐藤聡美 Terras ※追加DLC、原作の特別計画艦、2019年公式人気投票3位
戦艦:原作と違い全員がプレイアブル*2。最高級の耐久と火力を誇るが移動が遅い。また、ダッシュの代わりにその場でガードバリアを張る。
重桜 駿河 遠藤綾 藤ちょこ 今作主人公の1人
長門 久野美咲 Alisa 2019年公式人気投票2位
金剛 斎藤千和 Criin
ロイヤル フッド 田中敦子 S A~
鉄血 ビスマルク 福原綾香 ハオ
空母:原作と違いプレイアブルになった。射撃ではなく、航空機を発艦させて戦う。航空機の爆撃は強力だが攻撃命中までかなりのタイムラグがある。
重桜 赤城 中原麻衣 ハオ 原作でキャラストーリー持ち
加賀 茅野愛衣
大鳳 悠木碧 雲桑 ※追加DLC、原作でキャラストーリー持ち、2019年公式人気投票5位
ロイヤル イラストリアス 雨宮天 夢咲楓 2018年公式人気投票5位、原作でキャラストーリー持ち(本作発売後実装)
フォーミダブル 釘宮理恵 KIncora ※追加DLC
ユニコーン 加隈亜衣 夢咲楓 2019年公式人気投票4位
ユニオン エンタープライズ 石川由依 ハオ 2018年公式人気投票3位
サラトガ 上坂すみれ Saru 原作でキャラストーリー持ち、原作アプリのアイコンとして起用
ロング・アイランド 吉田幸代 哈路卡 原作でキャラストーリー持ち
航空戦艦:航空機攻撃も行える戦艦。該当は1キャラのみ。
重桜 山城 小清水亜美 Rain Lan 原作でキャラストーリー持ち


※航空機攻撃には原作では全ての敵弾を消すというSTGの「ボム」的な効果があったが本作には無い。ロックオン攻撃にも無い。

  • 上記以外のキャラは艦種に関わらず支援専任であり、3Dモデルが無いためプレイアブルではなく、直接の操作はできない。
    • 編成することによりオートでスキルでの援護を行ってくれるほか、経験値でレベルアップもする。これにより単なる「装備品」には収まっていない。
    • プレイアブルキャラの方を支援枠に割り当てることもできる。編成の自由度は高い。
      • 髪色や服装など、特定の条件を満たす編成だとステータスにボーナスが加わる。これも原作には無い要素である。

+ 支援専任50人の内訳
国籍 キャラ名 キャスト イラストレーター 備考
重桜 青葉 影山灯 K箱
明石 上坂すみれ Saru 原作でキャラストーリー持ち
阿武隈 鬼頭明里 大月紅葉
荒浪和沙
伊勢 田村睦心 K箱
白露 篠原なるみ Saru
不知火 筏井かなえ 哈路卡 原作でキャラストーリー持ち
蒼龍 御手洗かりん xiao葉有囍 原作でキャラストーリー持ち
浜風 日岡なつみ AO凹君
榛名 原田彩楓 Criin
三笠 大原さやか
吾妻 安野希世乃 木shiyo ※追加DLC、原作の特別計画艦
ロイヤル アーク・ロイヤル 伊藤あすか MKiiiiii
アキリーズ 山岡ゆり 夢咲楓
アマゾン 綾宮由希子 时辰 原作のチュートリアル担当キャラ
ヴィクトリアス 中村繪里子 Enka
サフォーク 上原あかり 夢咲楓
ノーフォーク 佐久間比呂美
プリンス・オブ・ウェールズ 橋本ちなみ Enka、MD
ロドニー 大地葉 MD
ウォースパイト 上坂すみれ MD ※追加DLC、原作でキャラストーリー持ち
ネプチューン 井澤美香子 夢咲楓 ※追加DLC、原作の特別計画艦
セントー 内田彩 Tony ※追加DLC、原作でキャラストーリー持ち
ロンドン 向山直美 时辰 ※追加DLC
ユニオン アトランタ 荒浪和沙 夢咲楓
アリゾナ 白壁爽子 S A~
インディアナポリス 横田彩 Saru
ヴェスタル マイア
エルドリッジ ささきのぞみ 近所黒モモ
コロンビア 堀籠沙耶 ハオ
サンディエゴ 伊藤あすか MD
ダウンズ 新名彩乃 大月紅葉
ハムマン 伊藤あすか 夢咲楓 原作でキャラストーリー持ち
ヘレナ 中条智世 RJ (REALMBW)
ホーネット 山本希望 ハオ 原作でキャラストーリー持ち(本作発売後実装)
ヨークタウン 優木かな
レキシントン 篠田みなみ Saru
エセックス 水橋かおり 科学 ※追加DLC、原作でキャラストーリー持ち
ボルチモア 高橋未奈美 炒飯妖精王(颗粒棒) ※追加DLC
アラバマ 山村響 Enka ※追加DLC
鉄血 アドミラル・ヒッパー 山岡ゆり NIN 原作でキャラストーリー持ち(本作発売後実装)
U-81 山崎はるか 近所黒モモ
グラーフ・ツェッペリン 茅野愛衣 木shiyo ※追加DLC
ドイッチュラント 上坂すみれ 不可燃物(RAN) ※追加DLC、原作でキャラストーリー持ち
アドミラル・グラーフ・シュペー 渕上舞 ※追加DLC、原作でキャラストーリー持ち
東煌 寧海 三宅麻理恵 近所黒モモ
アイリス サン・ルイ 瀬戸麻沙美 木shiyo ※追加DLC、原作の特別計画艦
ヴィシア ダンケルク 原田彩楓 liduke ※追加DLC
ジャン・バール 井上麻里奈 Ask ※追加DLC
サディア ザラ 種﨑敦美 雲桑 ※追加DLC、原作でキャラストーリー持ち(本作発売後実装)



ケッコン

  • 上記すべてのキャラと、「ケッコン」することが可能。
    • ケッコンの条件は、特定のアイテムと条件を満たして「認識覚醒」*3し、その前提条件をクリアした上でさらに必要なアイテムを集め、最低でも10回バトル勝利する必要がある。
      • ケッコン時は専用の会話イベントが始まり、式場でプレイヤーがプロポーズしているシチュエーションになっている。
  • 原作アプリでも同名かつ同様のシステムがあり、そちらでは必要アイテムと引き換えるのに「ダイヤ(課金購入アイテム)」が必要。
    • ケッコンによる能力上昇もあるが、自身のお気に入りキャラへの入れ込み度を、ユーザー間でアピールするほうが主目的になっている。
      • 会話イベントの内容は、アプリと本作とで全く異なる。
  • 本作でのケッコンに課金アイテムは必要ではないが、「トロフィー」の条件の一つに全員とケッコン(DLCキャラは除く)が含まれるため、プラチナトロフィーの入手には避けて通れない。
    • 原作アプリでは同キャラを何人も獲得できる仕様上、「全員とケッコン」というゲーム内目標・報酬は用意されていない。
      • 本作でもエンディング到達には不要で、あくまでやり込み要素なのだが、作業的なのは否めない。挑戦しなければいいだけではあるが。
      • ケッコンイベント自体はファンから好評で、これをモチベーションにできないと辛い。
  • ちなみに原作アプリでは好感度を100にしないとケッコン用アイテムを渡せない仕様であり、これまた好感度稼ぎのため簡単なステージをクリアしまくる必要がある。
    • 多少の救済措置はアプリ側で用意されているものの、急いでも1人とケッコンするのに20時間近くかかる。
      • 本作だとケッコン自体は条件達成後、手順さえ分かれば1人あたり30分とかからない。ただしトロフィーに必要な対象は60キャラ以上。

評価点

  • ストーリーモードのエンディングまで、面倒な寄り道要素、時間稼ぎ要素が無い。
    • RPGと銘打ってはいるものの、必須のお使いクエストや、嫌らしい構造のダンジョンや不親切な謎解き…といったものが無いため、とても気楽にプレイできる。
    • 難易度をイージーにしても何のペナルティも無く、ハードでしか解禁できない隠し要素もトロフィーも無くトロコンに差し支えない。さらに難易度の切り替えは途中でも行える。
      • 低難易度に関してはかなり開き直った部類の一作であり、クリアする気になればすぐに最後まで進められる。遊びやすさは他の同社開発・販売作と比べても屈指。
      • 一方で、ハード攻略を狙うにあたっては丹念にレベリングや装備調達をするなど腰を据えたやりこみをすることになる。
  • 「演習」をテーマにした、クセの無く快活な、スポ根のようなオリジナルストーリー。
    • 新主人公2人がオリジナル世界観で活躍するという、一見すると原作ファンから顰蹙を買うような構成でありながら、むしろその原作ファンからの評価が高めとなっている。
    • 世界観こそ違えど、熱血漢のキャラは熱血漢のままとキャラブレをしておらず、逆に欠点のあるキャラはその欠点が解消されたり、性格が良くなった理由が推測できる。また特定のキャラにヘイトを集めたりしない。
      • 出番にもなるべく格差が生じないようにされており、本作を評価するファンは専らストーリー周りを推しているほど。
  • 原作アプリでは隔週でイベント(ストーリー)が更新されているものの、時系列やシチュエーションが毎度飛び飛びなため、一本纏まって初めから終わりまで遊べるのも本作が初なのであった。これも評価に繋がっている。
    • 原作アプリ版のシナリオは未完で、今も伏線が張られ続けており、難解なストーリーになりつつある。*4
    • クロスウェーブだと原作の独自用語は良くも悪くもほとんど出てこず、終始王道な展開。キャラ把握がやや大変だが、新規ファンでも特に問題無くプレイできる。
  • 60名以上の登場人物が居て、なおかつフルボイスを実現していること。
    • コンパイルハートのタイトルはボイスの多さがウリの一つであるが、実はサブストーリーにまで全てボイスが付いているのは異例。
      • 原作アプリではストーリーパート(会話イベント)には2020年現在も全くボイスが入っていないため、なおのこと歓迎されている。
  • 会話イベントとバトル用のものだけでなく、メニュー用のボイスも充実している。
    • メニュー画面のナビゲーターとして艦隊(パーティ)の中から好きなキャラを起用できるという、原作からの要素がある。
      • ボイスは原作のものを流用せずに、一新もしくは再録が行なわれている。原作との違いを楽しむのも一興。
      • メニューでは原作アプリ同様、指揮官(プレイヤー)に対してのボイスが用意されている。
  • 会話イベント中の一枚絵に、原作に縁のあるイラストレーターも起用されている。
    • 原作アプリに絵を寄稿した、てつぶた氏と雫綺一生氏の絵も登場する。
  • ギャラリーモードにフォトモード、他にも脇を支えるシステムが充実。
    • 本筋のモードでは無いものの、ゲームの利便性を高めている。
    • 会話イベントのほうにもバックログとオート読み進め機能があり、一般的なADVゲームと同等。
      • ドロップアイテムの逆引きなど収集要素にも補助機能がある。
  • あらゆる場面でロードが非常に早い。
    • 長いロードがゲーム内に無く、リトライも素早く快適にプレイできる。
  • 原作アプリの雰囲気が良く再現されている。
    • ゲーム性こそ大きく違うものの、立ち絵は原作アプリからの流用で、一部BGM・デザインの雰囲気も似せてあるため、「タイトルだけ冠した別物」といった違和感が少ない。
      • 原作アプリにはない表情差分も追加されている。これらのうち一部が2020年になって原作アプリへ逆輸入された。
      • 本作には原作アプリの最初期から登場しているキャラが多く存在するものの、彼女たちには表情差分が一切無かったため、ファンの反響は大きかった。
  • 一部のイメージイラストで描かれるのみだったザコの無人戦艦がリアルサイズで登場し、バトルでイメージイラスト通りのサイズ感が実現された。
    • アイテムや装備品の名称も大半が原作準拠となっている。
  • 原作のBGMも3曲ほどそのまま流用されている。また、原作アプリに本作のBGMが幾つかイベント専用曲として逆輸入もされた。
    • 本作用の新BGMは、杉浦勇紀氏とコンパイルハートの金子憲次氏が手がけている。
    • 「駿河」登場にあわせて本作のBGMがピックアップされるならまだしも、駿河と全く関係無い新イベントでも本作のBGMは引き続き使用されている*5
    • コンパイルハート作品にしては珍しく、本作のサントラが単独で2020年1月29日に発売された。DLC用のBGMも収録されている。
  • プレイブアルキャラの3Dモデル化により、各キャラに背面デザイン、スカートの中身が用意された。
    • 本件は原作アプリファンに限定した要素となってしまうが、もともと正面向きの立ち絵しか無かった原作キャラたちが3D化されたことで、多方面から楽しめるようになった。
    • また昨今の規制に逆らい、皆堂々とパンチラする、できる。発売直後は下着のスクショで界隈が賑わった。さらにはキャラクター毎に下着のデザインが違うという妙な力の入れ具合も。
    • PS4版ではカメラがキャラの腰から下方向へはあまり移動できないようになっているものの、他より背の低いキャラを撮影役にすればそのぶんカメラ可動域を広げられる。
      • 限定版の設定資料集で三面図など設定画も収録されている。
      • ちなみにアニメ版とはスタッフが違うこともあってか細部が全く別のデザインになっている。このように世界観以外も連動性が無い。

賛否両論点

  • バトルのほうがオマケとなっているゲーム構成。一方で、終盤はバトルばかりになる。
    • 原作アプリからしてそうだったのだが、本作の一戦は2分程度で終了するのが大抵の目標となる。気軽にプレイできる点も同様。
    • 一方で、ストーリーモードの序盤はバトルも少なく、1時間プレイすれば、「そのうち8割強は会話イベントを眺めている時間」となる。
      • 追加DLCでもこの傾向は全く変わっていない。
    • 会話イベントに興味が無いというプレイヤーにとっては、とても淡白な構成に見えてしまう。
  • 本件は、発売前に公開されたプレイムービーで分かるようになっていたためか、発売後大きな混乱にはならなかった。
    • ストーリーモードを終えてしまうと、フォトモードで遊ぶ以外は、バトルのみのエクストリームバトルモードと、短編集のエピソードモードが残るのみ。今度は会話イベントが希薄になる。
    • 一応、ストーリーモードとエクストリームバトルモードは並行してプレイできるようにもなっているが、後者のほうがボリューム過多なため釣り合いがとれていない。
  • バトル中の駆け引きに乏しい。
    • 敵のスキルをプレイヤー側のスキルで打ち消したりといったことはできず、敵も味方もスーパーアーマーが常備されている(被弾によりひるんだりノックバックされたりしない)のでバトルは大味になりがち。
      • 先述のスキルの三連発動もそれに拍車をかけている。
    • 原作でもそうだがレベルと装備品に依存したステータスアップが強烈なので、しっかり編成を整えていれば、ろくに避けなくても体力勝ちできる。TPSの腕前はさほど必要無く、良くも悪くもシンプルなRPG調。
      • 原作と違い、バトル中に明確な制限時間自体はないので、とてつもなく弱い状態でも腕と時間をかければ勝利できるようになった改善点もある。
      • 「海戦用軍艦の擬人化」というジャンルの都合上、フィールドは終始障害物のない海上のみ。
      • レベルアップで新しい技を習得したりすることもないのも、単調さに拍車がかかっている。
  • バトルだけでなく、MAPでのシステムも原作と大きく異なる(難易度もゲーム性も下がった)。
    • 原作ではMAPクリアになるまで、1ステージごとに減った体力は次のステージにも受け継ぐという仕様だったが、本作では撤廃された。
      • 大幅に遊びやすくなった一方でゲーム性としては低くなったと言える。
      • さらに難易度をイージーにするともはや編成の吟味さえ不要になるほどで、任意とはいえやり過ぎなほどの低難易度化である。
  • プレイヤーの分身「指揮官」が、メニュー画面と一部イベントでしか存在していない。
    • 原作アプリではメインシナリオ上の重要人物にもなっているが、本作ではメインシナリオに登場しない。
    • 原作のストーリーにおいても指揮官が登場しないイベントは多数存在するが、あえて指揮官が排除されたストーリー構成については一部で不満が挙がっている。
      • その一方で、指揮官が存在しない事により、原作では描写が少なめだったキャラ同士の関係が掘り下げられている。
      • 原作における艦船(ヒロイン)の言動は良くも悪くも指揮官ありきであり、指揮官への愛情が強い個性となっている赤城・愛宕などが特に顕著であった。
      • 上記のようにキャラ同士でのやり取りを通じて各キャラの原作では見られなかった側面を描き、掘り下げた点は概ねプレイヤーからは好評である。
  • 原作アプリと違い、課金要素(DLC)に乏しい。
    • 原作だとヒロイン用に無数の衣装(別バージョン絵&ボイス)が有料販売されているが、衣装変更機能自体が本作には存在しない。衣装の見た目が変わることもない。
    • 本作では、最強武器販売とレベルアップ用の装備が有料販売されている程度。先述の通りデフォルトで難易度変更ができるため、クリアするだけなら課金は必要ない。
      • 課金要素はそれ自体が賛否の的となる事があるが、今作はキャラゲーの趣きが強い以上この仕様には疑問の声もある。
    • 発売後の2019年9月、複数の追加キャラ&追加ストーリーのDLCが実装されると予告された。配信まで間が空いたが、2020年4月20日~5月25日にかけて配信済み。
      • 「プレイアブルキャラ1人+支援キャラ3人+フルボイスの新シナリオ」のセットが計5回(=第5弾まで)実装。先に挙げられた他陣営のキャラも追加対象となっている。
  • ボリュームに欠けるメインシナリオ。
    • シナリオそのものは評価されているが、王道重視のシナリオかつ、そこまで尺も無いので他のRPGに比べて構成やボリューム面では地味に映る。
      • そもそも原作のストーリーと全く違い連動もしていないため、最後までプレイしても原作アプリのキャラを覚えることにしか活かせないのが残念。
      • 追加DLCのシナリオも一本あたり、本編の1つの章と同程度のボリューム。
  • 本作はオフラインプレイのみ。
    • バトルがCPUとのチーム戦のTPS形式なので、対戦要素が無いのが残念がられている。オフラインでの2人プレイも無い。
      • ただし原作でも、各プレイヤーが登録した編成でNPC同士が戦うという擬似的な対人戦がある程度で、原作ファンからも問題視されるほどではない。
  • 全キャラに3Dモデルが用意されているわけではない。
    • 60人以上の登場人物の中、3DモデルがあるのはDLCを除けば31人に留まっている。他キャラはバトルにおいてはカットインでの援護のみの役割(ストーリーでの出番はある)。
      • 3Dモデルの無いキャラはフォトモードにも登場させられない。
    • 登場キャラ60人以上、3Dモデル31人分という数は据え置きゲームとしては一応十分な数である。
      • とはいえソーシャルゲームである原作ではプレイアブルキャラ数が2020年現在だと400人を超え*6、当時からペースを落とすことなく今も更に増え続けており、好きなキャラが登場していない原作ファンからは不満の声もある。
      • 劇中で名前だけ言及されるキャラはそれなりに居り、「ゲームに登場していないが、この世界のどこかに存在している」というフォローくらいは行われている。
  • 原作アプリとのデータ的な連動要素は一切無し。
    • 例えば、原作アプリでのデータバックアップ用パスワードを打ち込むとアプリで所持済みのキャラを本作ですぐ使えるようになるだとか、逆にPS4側の育成データをアプリへ持っていける…といったような要素は、全く無い。
    • それだけでなく、アズールレーンアニメ版の特典で行われているようなアプリ版用の限定コスチュームの入手も無いし、原作アプリでのダイヤ(課金購入用アイテム)が手に入ったりもしない。どれだけ本作でキャラを育成しようが本作用のものにしかならない。
      • 上記要素は充実し過ぎていると「特典商法」「モノで釣っている」と逆に批判の対象になることもままあるが、本作では一切無いという潔いスタンスを取っている。
    • よくも悪くも独立性を保った無難な展開と言えるが、そもそも連動についてはiOSを展開しているAppleが規制をかけている*7ため、致し方無いというべきだろう。

問題点、不満点

  • 3Dモデルが活かしきれていないゲーム構成。
    • メインとなるストーリーモードのほとんどは会話イベントで占められ、そちらは完全に2Dのみの構成。
    • さらにメニューや装備画面でも3Dモデルには一切出番が無い。
      • バトルと、おまけのフォトモードでしか3Dモデルは登場せず、前者については一戦が2分ほどで片がつく構成のためすぐ終わるも同然である。
  • 登場キャラの選出が偏っている。
    • 原作アプリに登場する陣営(国家)のうち、日本モチーフの「重桜」を舞台にしたストーリーとなっている。
    • そのため重桜のキャラが多数登場している一方で、ドイツをモチーフにした「鉄血」のキャラ数は少なく、支援専任を含めても5人に留まっている。
    • またその重桜内でも偏りがある。原作で出番が多めの蒼龍はプレイアブルになれず、主人公的なシナリオがある翔鶴と瑞鶴の五航戦コンビに至っては双方未登場。
  • ユニオンやロイヤル陣営のプレイアブルキャラ数も比較的多いが、重桜に比べると艦種での数に偏りが目立つ。
    • 更に言うと「東煌」についてはプレイアブルと支援で2人、「北方連合」については1人もいない。もっともこれら2陣営は原作アプリでも非常に小規模な陣営であるが。
    • 他にも陣営はあるがこちらは登場が本作の開発開始・販売開始以降の登場なので仕方なかったと思われる。この内「ヴィシア」からは3人、「アイリス」と「サディア」からはそれぞれ1人ずつ追加DLCで登場。
  • ストーリーモードの構成がシンプルすぎる。
    • MAP上で、会話イベントもしくはバトルしか発生しない。ダンジョンはともかくとして街なども存在しない。せいぜいアイテムを拾う程度。
      • 原作も同様だとはいえ、PS4のRPGとして考えると単調。
      • ボイス数は膨大なものの、前述のように足止め要素が無いため、会話イベントを速読すれば10時間以内にあっさりエンディングまで到達できる。
  • 会話イベントは、いわゆる「紙芝居」形式。
    • 声優の熱演で幾らか紛れてはいるが、2Dオンリーの構成でアニメなども入らないため地味な印象は拭えない。ゲームの大部分を占めているのに演出全般が少ないのが勿体無いところである。
      • また、ストーリー的にもゲーム的にも、選択肢など一切登場しないため完全一本道構成。ゲームとして「やり直す」機会や必然性に恵まれない。
    • いずれも読み終えたらそれっきりの扱いで、ストーリーモード自体が再読(再プレイ)する必要性も全く無い。気に入ったイベントを自主的に読み返す程度。
      • せいぜい経験値稼ぎやアイテム収集目当てで再戦するくらいであるが、難易度をイージーにすればその必要性もほぼ無くなってしまう。
  • 敵チームと同じキャラは使用できない(同キャラ戦は不可能)という仕様が厄介。
    • 敵チームと使用キャラが被った場合は、必ずプレイヤーの方がメンバーチェンジをしないといけない。
      • 様々なキャラをスカウトしていないとフルメンバーで戦えない可能性がある。それ以上に、単純に編成が面倒。
      • ちなみに原作は本作とキャラクターの設定が異なるため同キャラ同士の戦闘に制限はない。
  • プレイアブルキャラの差別化がいまひとつ。
    • 艦種による差こそあれど、同じ艦種のキャラごとの使い勝手は微々たる差しかない。
      • 1キャラあたりのモーション数もかなり少なめ。基本的に戦闘時はあまり動かず、スキルなどの発動時に単一モーションしか取らないのでやや物足りない。
    • 原作ではスキルの発動トリガーや効果にバリエーションがあり差別化ができていたのだが、今作は時間による自動発動、常時発動、ゲージ溜まったあとに手動発動、の3パターンが殆どを占める。
      • 内容も「バフのみor弾幕を発生させバフorシールドを付与」と大きく代わり映えはしない。
  • バトル中に処理落ちが発生することがある。
    • 至近距離で弾幕をヒットさせたり、大技同士が噛みあったり、スキルを最高レベルにして航空機を飛ばしまくったりしていると発生しやすい。
  • バトルでは、敵AIが貧弱な一方、レーダー等のアシスト機能が無い。
    • 敵のエイム精度がいいかげんであり、敵を中心にとらえプレイヤーが円周移動していると、それだけでその敵の攻撃を全て楽々と避けられこちらからは攻撃し放題。
    • 本件に気付くのは容易かつ実行も簡単にでき、バトルの駆け引きがほとんど無くなってしまうほど、その効果が高い。
      • 一応ザコや他の敵に妨害されて事故ることもあるが、そのほうが稀。大抵プレイヤー側の高速移動に敵側がついてこれず、ラッキーパンチくらいしかもらわない。
      • 一方で、この円周移動テクニックを行わないと、レーダー機能など無いのが祟り、敵弾を避けるのが急に難しくなる。
    • 艦種のうち、「戦艦」の遅さはかなりのもので、円周移動しても避けきれない敵弾があるため、難易度ハードでは一転して最上級者向けとなるほど。
      • 敵と尋常に戦うには、戦艦だけで編成するか、プレイヤー側が円周移動を自重し、勘を働かせて戦う必要がある。
  • プレイヤーのレベル上限は200だが、スキルもセットでフル強化してしまうと、ゲーム内で互角に戦える相手は全く居なくなってしまう。
  • オートセーブ機能が無い。
    • 手動セーブが無くて困るようなタイトルは世間に数あれど、2019年のタイトルでオートセーブが無いのは不便。
      • 長時間セーブをせずにプレイし、エラー落ちして泣きを見るプレイヤーが続出した。
  • ストーリーモードの終盤限定で、一定条件下で進行不能になる不具合が存在した。
    • また、ラスボス手前に登場する最終兵器ポジションの敵の体力が異常に高かった。
      • 現在はどちらもアップデートで修正済み。

総評

発表当初はキャラの3D化を推されていたものの、発売後は専ら独自の世界観と膨大な会話イベントに注目が集まった。
フルボイスの会話イベントが豊富である反面、ゲームパートは淡泊であり、客観的に見てもかなり偏った構成のキャラゲーとなっている。
主に、ボイスや描写に飢えていた原作のコアなキャラファンを狙い撃ちにしており、未だにキャラ描写の例としてしばしば本作での会話イベントがファンの間で話題に挙がる。

メインとなる会話イベントを気に入り、遊びやすさに感じ入ったプレイヤーからは絶賛される一方で、バトルがゲーム内でメインとは言い難く、2D会話イベントばかりの構成について酷評する声も大きい。
原作アプリよりも会話イベントとバトルのバランスは偏っており、ストーリーもシステムも原作と別物だが、キャラは同じなため原作の雰囲気も不思議と多く持っている。
本作の欠点は原作アプリでも少なからずあるものが多いので、ファンほど気にはなりにくい。
購入する場合は公式サイトのムービーを見つつ決めるといいだろう。


余談

  • 敵キャラである「ピュリファイアー」と「オブザーバー」には、アズールレーンのTVアニメに先駆けて、本作で初めて声がついた。
    • 愛称「ピュリっち」「タコレディ」も本作が初出である。
    • 出番も原作よりずっと多い。エンディングを見た後はフォトモード限定で使用可能になる。
      • TVアニメでのキャストも高野麻里佳氏と豊田萌絵氏の両名が続投している。
  • 原作アプリに逆輸入された駿河は、比較的高性能な上に一般的なキャラよりボイスが多く、本作を彷彿させるスキルと弾幕を持つなど相当優遇されている。
    • なお入手可能イベントは既に終了済みだが、2022年に大型建造に常設された。SSRな上にキャラ数が膨大であり駿河一人を引き当てるのはかなりの低確率となるため、気長に待つか定期的に行われる「選べるピックアップ建造」を利用するしかない。
      • 2020年9月に、重桜艦隊へ入れなかった…と本作で語られていた駿河の友人が、「紀伊」というキャラクターとして原作アプリにプレイアブル実装された。
  • 続く島風も2021年に原作に実装。こちらはURという特別なレアリティであるためか、いまだに常設実装されていない。
  • 本作の後に放映されたアズールレーンのTVアニメの「戦闘描写」では、原作アプリはもとより本作でも行えない近接攻撃やジャンプ移動、実艦を使った戦闘や巨大モンスターの召喚まで行うなど多彩なアクションが描かれている。
  • タイトルが微妙に長いためか、SNSではファンから多彩な呼び方をされており略称が安定しない。検索の際は注意。
    • アズールレーンCW、クロスウェーブ、アズレンクロス、アズレンクロスウェーブ、PS4アズレンなどなど。
  • 多くのタイトルではネタバレ禁止や権利問題などでゲーム中にシェア制限がかかるケースがあるが、本作には全く無い。それどころか公式でシェアを推奨している。
    • ゲーム全編を録画した動画もユーザーによってアップロードされている。
    • 追加DLCについても特にシェア制限は無い。
  • 原作アプリは「17歳以上対象」のアプリである。
    • これはTバックやマイクロビキニなど過激な2Dイラストがスキン販売として存在するためと思われる。
    • 一方で、本作はCERO:C(15歳以上対象)なので、実は対象年齢としてはアプリよりも下がっている。
  • PS4版の発売から約半年後にあたる2020年2月14日に、本作のSteam版が配信開始。
    • 日本語にも対応しているが…… 配信開始直後、「言語設定を日本語にしていると2戦目のバトルシーンでクリア不能になる」というバグが発覚。 斬新なリージョン制限だなとユーザー達から揶揄された。
    • 幸いにも、配信開始日当日のアップデートでバグは修正されている*8。お詫びとして早期購入特典のDLCキャラであるネプチューヌの配布期限が3月31日まで延長された*9
      • リリース当初のこの件が大きく響いたが、徐々に評価は持ち直している。
      • Win版はリリース自体は下記のSwitch他より先だったが、DLCシナリオのリリースは2020年10月6日からようやく開始された。セールの際には、既存の有料装備アイテムのDLCとの混同に注意。同時に、カメラの下方向への可動制限が緩和された。
  • 2020年5月28日にSwitchへの移植が発表され、Win版から7ヶ月後の2020年9月17日発売。
    • 第1~2弾の追加DLCが予めセットになっており、フォトモードのモデルが最大6人になりカメラの下方向への可動制限の緩和、予約特典のネプテューヌが水着Ver.になっている等の相違点がある。
      • 同時に、レーティングがCERO:D(17歳以上対象)になることが発表された。
  • 2021年9月12日のアズールレーン4周年記念生放送で、新たな『アズレン』のコンシューマーゲームの制作が発表された。
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最終更新:2023年11月14日 16:26

*1 原作アプリのイベントの一つ「闇靄払う銀翼」では、セイレーンの一員「オブザーバー」が他の枝の自分と話すというシーンも登場したほど

*2 原作アプリでは「ウォースパイト」がミニゲームで操作可能だった程度

*3 レベルの上限が増える

*4 期間限定のイベント以外に、常設コンテンツである「メインストーリー」は現在は計13章あるが、4章までしか会話イベントが存在しない。その4章にストーリーが入ったのは2020年4月と、更新ペースは何故か異様に遅く、現状でストーリーを語る機会がイベントに集約されつつある

*5 セイレーンとの戦闘で、本作の鉄血のテーマBGMが使われる等。あっているような間違っているような。

*6 NPCや敵専用キャラも勘定に含めると約500人

*7 AppStoreの利用規約に「アプリ内のコンテンツ、機能、サービスの購入に外部のシステムを利用してはならない」というものが存在する。シリアルコード連動がないのもそのため。

*8 2Dのキャラ絵がぼやけて表示される問題も併せて修正されている。

*9 当初は2月28日までだった。