【あずーるれーん くろすうぇーぶ】
2017年から日本でも配信されている中国産スマホアプリ『アズールレーン』を原作とした新規RPG。
公式の略称は「アズレンCW」。内容は、アプリ版の構成を意識しつつもゲームとしてはストーリーもろとも全く別物になっている。
原作アプリの運営・開発元である各社は監修とバックアップで参加するに留まり、本作の主な開発は、過去に『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1』を手掛けたFELISTELLAとコンパイルハートのタッグをメインに行なわれた。
ストーリーはコンパイルハートが手がけている他、スタッフロールを参照すると3Dモデルやグラフィック関係で他にも多数の開発会社が参加している。
ゲームエンジンとしてはUnreal Engine4が採用され、FELISTELLA開発の他作品とも比べてもグラフィックが綺麗になっている。
なお運営元とコンパイルハートは本作以前に原作アプリでも「ネプテューヌシリーズ」関連キャラのゲスト登場という期間限定コラボをしていた間柄である。
本作には原作と同じキャラが60人ほど登場して、声を演じるキャストも原作アプリから続投しており会話イベントも多いので、「キャラゲー」感は非常に強い。
原作は2DかつSDキャラによる横スクロールシューティングRPGだったが、本作だとメインキャラはリアル頭身で3Dモデル化されているのが目を引く特徴の一つ。
ただし、ゲーム内で3Dモデルが活用されている箇所は少ない。
全8章の構成。
+ | あらすじ(軽微なネタバレあり) |
+ | 他、原作とのストーリー上の差異など(ネタバレ含む) |
+ | プレイアブル34人の内訳 |
+ | 支援専任50人の内訳 |
発表当初はキャラの3D化を推されていたものの、発売後は専ら独自の世界観と膨大な会話イベントに注目が集まった。
フルボイスの会話イベントが豊富である反面、ゲームパートは淡泊であり、客観的に見てもかなり偏った構成のキャラゲーとなっている。
主に、ボイスや描写に飢えていた原作のコアなキャラファンを狙い撃ちにしており、未だにキャラ描写の例としてしばしば本作での会話イベントがファンの間で話題に挙がる。
メインとなる会話イベントを気に入り、遊びやすさに感じ入ったプレイヤーからは絶賛される一方で、バトルがゲーム内でメインとは言い難く、2D会話イベントばかりの構成について酷評する声も大きい。
原作アプリよりも会話イベントとバトルのバランスは偏っており、ストーリーもシステムも原作と別物だが、キャラは同じなため原作の雰囲気も不思議と多く持っている。
本作の欠点は原作アプリでも少なからずあるものが多いので、ファンほど気にはなりにくい。
購入する場合は公式サイトのムービーを見つつ決めるといいだろう。
*1 原作アプリのイベントの一つ「闇靄払う銀翼」では、セイレーンの一員「オブザーバー」が他の枝の自分と話すというシーンも登場したほど
*2 原作アプリでは「ウォースパイト」がミニゲームで操作可能だった程度
*3 レベルの上限が増える
*4 期間限定のイベント以外に、常設コンテンツである「メインストーリー」は現在は計13章あるが、4章までしか会話イベントが存在しない。その4章にストーリーが入ったのは2020年4月と、更新ペースは何故か異様に遅く、現状でストーリーを語る機会がイベントに集約されつつある
*5 セイレーンとの戦闘で、本作の鉄血のテーマBGMが使われる等。あっているような間違っているような。
*6 NPCや敵専用キャラも勘定に含めると約500人
*7 AppStoreの利用規約に「アプリ内のコンテンツ、機能、サービスの購入に外部のシステムを利用してはならない」というものが存在する。シリアルコード連動がないのもそのため。
*8 2Dのキャラ絵がぼやけて表示される問題も併せて修正されている。
*9 当初は2月28日までだった。