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実況パワフルプロ野球

【じっきょうぱわふるぷろやきゅう】

ジャンル 野球・育成
対応機種 Nintendo Switch
発売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント
発売日 2019年6月27日
定価 6,980円(税別)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 新機種1本目の恒例としてモード数は少なめ
サクセスはリメイク元から大幅減少
イベントも改悪されている
新モード「トレジャー」などの追加要素は好評
単体の作品として見ればそこそこの出来
実況パワフルプロ野球シリーズリンク


概要

  • おなじみの野球シリーズ『実況パワフルプロ野球』のNintendo Switch向け第1作。
    • 任天堂据え置き機では2009年の『実況パワフルプロ野球NEXT』以来の発売となる。
      携帯機込みでも2016年の『実況パワフルプロ野球 ヒーローズ』(3DS)以来だが同作はプロ選手が未収録だった。
    • 地味に横浜DeNAベイスターズが初めて任天堂機種に登場したパワプロでもある。
    • タイトルには含まれないが、パッケージおよびタイトル画面には近年コナミとNPBが協業しているeスポーツ大会「eBASEBALL」のロゴマークが表記されている。
      またパワプロ25周年記念作品でもあり、記念ロゴがパッケージに印刷されている。
  • コンシューマー作品で『実況パワフルプロ野球』単独名義の作品は実は本作が初。初代からして『'94』である。
    • このネーミングの理由は「わかりやすいタイトルの方が良いな」とのこと。ファミ通のインタビューで「ナンバリングではないタイトル」と明言されており、サブシリーズに相当する作品である。
    • ユーザーからはハード名付きで『パワプロSwitch』と呼ばれることが多い。
      また同年に発売された唯一のパワプロなので稀に『2019』とも呼ばれるが、こちらは『2018』の2019年度対応アップデート版と混同されやすい。
    • ちなみに非コンシューマー機作品では1998年にWindowsで同名のソフトが発売されているほか、スマートフォンにて同名のソーシャルゲーム(パワプロアプリ)が配信されている。
  • 時期が近い『2018』と比べるとモード数は格段に少ない。
    各種インタビューや後述のサクセスの移植経緯などを見る限り、長らく任天堂ハードでパワプロが出ていなかったことを考慮した新規層向けの作品であると言える。
  • 2019年度の選手データを収録。後にアップデートでレギュラーシーズン終了時のデータに更新された。

モード解説

  • 「サクセス」
    • 9』の5つのサクセスのうち、「パワフル高校編」「あかつき大附属編」の2シナリオのみ収録。
    • 基本的に忠実な移植だが当然能力システム等は近年の仕様に合わせられており、特殊能力は仲間からコツを教わるシステムに変更されているなど細かい部分は改変が入っている。
    • 『9』同様1年の入学時から3年の夏までの通しプレイ。高校は2つのみだが彼女候補は5人全員が登場している。
    • 『9』のリメイクが選ばれた理由として、「近年のサクセスはキャラクター数が増えて初心者が入りにくい部分があった」と語られている。
    • 余談だが、本作のメインセレクトBGMも『9』のアレンジである。
  • 「トレジャー」
    • 2022年時点でメインシリーズには収録されていない本作独自の新規モード。チームを率いて大会を勝ち抜き、「秘石」「トロフィー」などのアイテムを集め選手やチームを育成していく。
      育成した選手はオリジナル選手として登録することもできるが、登録した選手はチームから外れた扱いとなる(オリジナル選手枠として登録することは可能)。
    • 選手およびチームには能力に応じてG~Sのランク分けが行われる。初期能力は基本的にG~F、稀にEと言う程度で、初期能力に応じて秘石の使用回数が変化する。超低確率で天才型が出現することも……。
      • オリジナル選手も最大5人まで登録可能。サクセス等で作成した選手を助っ人にできる。
    • 対戦相手は主に実在プロ球団。更にはOBやMLBに移籍した選手によるドリームチームに挑むことになることも……。
    • 低ランクの秘石は他モードをプレイした後にも手に入ることがある。
  • 「対戦」
    • 多人数プレイモードが充実。従来の交互プレイの対戦だけでなく、打撃、守備、投球、配球をポジション別に分類して最大4人でプレイすることが出来る。
      • 例として二遊間をそれぞれ別プレイヤーが担当したり、捕手がコース・配球を決めて投手が2度押しタイプ操作でコントロールしたりなど、遊び方は自由自在。
    • ボールを打ったときなどに「カッキーン!」などの擬音表現が表記されたり、LRダッシュのガイドが追加されているなど細部の表現強化が見受けられる。ちなみにLRダッシュは攻撃側全員の入力が反映される。
      • 擬音表現は『パワポケ14』のものとほぼ同様であり、ある種逆輸入とも言える。
        ただ同作はほぼHR確定時にしか出なかったのに対し、本作では比較的良い当たりという程度でも良く表示される。
    • 実在選手の紹介文が追加されており、登板時や打席に立ったときなどに表示されるようになった。
  • 「ペナント」「マイライフ」
    • 『2018』とほぼ同様の内容。ただしオリジナル変化球が習得できなくなっている。
      • その代わりアップデートで「月刊コロコロコミック」とのコラボである「幻影(ミラージュ)ストレート」を変化球ラボで取得可能。
    • マイライフの彼女候補は『2018』同様。一方サクセスからの引き継ぎキャラに関しては本作に合わせて総入れ替えとなっており、
      こちらも『2018』同様オリジナル選手で開始した場合やサクセスで彼女が居なかった場合はマイライフで改めて登場するようになっている。
      • 歴代ヒロインでも人気が高い栗原舞や七瀬はるかを嫁にできることから大いに好評だった。もちろんあの姫野カレンも……*1
  • 「ホームランアタック」
    • おなじみのホームラン競争だが、本作はスコア制になった。
    • 飛距離がスコアに直結するだけでなく、HRが出にくい球場ほどスコアに補正が掛かるため、あえてナゴヤドームなどHRを打ちにくい球場を選ぶ選択肢も。
    • こちらもローカルマルチで最大4人対戦が可能。またOB選手もこのモードで獲得することになる。

評価点

  • 久々の3年制サクセス
    • 近年のサクセスは基本的に1年制であり、1回のプレイを長く遊ぶよりも周回プレイを意識した内容となっていた(『2018』の五竜郭高校編など例外あり)。
    • 一方今作は基本的に『9』当時のままであり、ワンプレイが長い一方周回しても有利になることはない、現代の目線から見るとかなり異色な作風となっている。
    • なお、古いのは作風だけであり、練習で得られる経験値が可視化されていたり、次の試合までのターン数が確認できたりとUI部分はきっちり近年の作品に併せて快適化されている。
    • 結果、下準備を意識しなくても強い選手を育成しやすくなっている。
  • 試合の難易度が初心者向けに調整されている。
    • 本作は『11』以降のように難易度選択が可能になっており、ロックオンなし強制だったオリジナル版の『9』より格段に難易度が低下している。
      • もちろんロックオンなしの代わりに試合での経験点を大幅に上昇させる「エキスパート」も選択可能。
  • トレジャーモード
    • とにかくチーム全体を育成していかないと大会で勝ち抜くのは非常に困難だが、逆にチームの育成が仕上がってくると高ランク選手を量産できる格好の育成場となる。
    • ドリームトロフィーを入手できるくらいになると超特殊能力(金特)ですら好きなものを選んでつけられる。
    • また、初期能力が低いほど秘石の使用回数が多くなるため、必ずしも初期能力が高い選手が良いわけではない。そのため相対的に天才型を粘る必要性が薄くなっている。
  • マイライフモード
    • 『9』の彼女候補(栗原舞、四条澄香、芹沢茜、七瀬はるか、姫野カレン)と結婚が出来るようになった。
    • サクセスからの彼女引き継ぎも可能。引き継がなかった場合の出会いイベントもちゃんと書き下ろされている。
      • ちなみにマイライフモードが登場したのは『10』なので、『9』のヒロインがマイライフに登場する機会は今までなかった。
      • 準レギュラーキャラで出番が多い七瀬はるかも『2012』ではマイライフに彼女引き継ぎが出来なかったため、本作がマイライフで結婚出来る初のパワプロとなった。
  • 各モードは基本的に『2018』の移植が多いが、大きな劣化点もない。

賛否両論点

  • トレジャーモード
    • 上述のように環境を整えれば非常に優れた育成環境となるのだが、そこまでたどり着くまでが長い。
      序盤は良くてDランクレベルの選手で戦わなければならず、チーム全体を仕上げて行くには相当な時間が掛かってしまう。
    • ファミ通の記事曰く「ハック&スラッシュのRPG」。この表現は言い得て妙であり、とにかく敵に勝って秘石やアイテムを集めていかないと全く先が見えてこない。
    • 良くも悪くもスルメゲー的な色合いが非常に濃いモードであり、合わない人はすぐにやめてしまうのは否めない。
  • マイライフモード
    • パワポイント・パワショップが存在しないため「みんなの評価」「バントバット」が入手できないため2018より不便。
    • 七瀬はるかとの結婚条件が「20億の豪邸を購入」するというもの。
      • ただし、はるかが要求するのではなくはるかの父親が「病弱な娘の生活基準を下げたくない。君の事は認めているが最後のワガママを聞いてくれ」とプレイヤーを娘の交際相手として認めつつ、娘を大事に思うが故の行動であるため理解が出来る行動である。
      • はるかと結婚したまま引退すると、主人公を政治家にしようと持ちかけて来る選択肢がある(どちらを選んでも大差はない)。

問題点

  • モード数の大幅な削減
    • 「栄冠ナイン」や「LIVEシナリオ」といった好評だった要素がことごとくオミットされており、オンラインで遊べる要素は対戦だけと非常に寂しい出来。
    • 『実況パワフルプロ野球ポータブル』やPS3版『2010』のように新機種移行時には半ばお約束となってしまっている。
    • ただ、「サクセス」「ペナント」「マイライフ」といったパワプロを象徴するモードに関しては本作ではなんとか残している。
  • ペナントモード
    • スカウト機能が、ただのPS4版の劣化である。
      • ポジションを指定できず、ただランダムで連れてくるだけというものになぜか劣化している。
      • ドラフトで事前に誰を連れてきたか確かめることができない。
      • 簡易化したいのなら、指定した能力の選手がただ来てくれるだけのような難易度を下げたものにすべきであろう。簡易化しても難易度が上がっているのなら意味がない。
    • カレンダー上でのオート進行が非常に遅い。
  • サクセスの数が原作から大きく削られている
    • 『9』で5つあった高校のうち「パワフル高校」「あかつき大附属」の2つしか収録されていない。ちなみにカットされているサクセスは「そよ風高校」「恋恋高校」「球八高校」である。
      • 特に恋恋高校はシナリオも好評で非常に人気が高く、『9』の目玉といってもいいサクセスであり、収録されていない事が判明した時にはファンから大きく叩かれていた。
      • フォローすると恋恋はこのシナリオが正史の時系列に絡み、その他の作品において色々と関係してくる重要な内容であり、単体で完結する高校では決してない。とはいえ、だからこそ初心者にシリーズの魅力を理解してもらうには外せない内容だったと思われるのだが。
      • また恋恋は7回から試合を全操作しなければいけない仕様(なお球八に至っては1回から)のため他より難易度が高く、初心者に向かないという理由で省かれた可能性はある。しかしその割には通常と同じシステムのそよ風高校もなぜか収録されていない。
      • 当時のパワプロは今からプレイするには色々不便な点が多いため、難易度が高いサクセスでも調整するなどして入れて欲しかった所である。今作では自分だけ操作、ピンチとチャンスと9回全操作など自分の好みの設定にできるようになっており、恋恋がもし入っていればプレイしやすくなっていたはずなのだが…
    • また上記の通りUI周りは最適化されたが、一方昔のサクセスにありがちだったバッドイベントの発生率の高さなどはそのままであり、良くも悪くも古風な作風となってしまっている。
      • 『9』でパワフル高校でしか発生しなかったソース焼きそばの匂いで集中力を欠いて監督評価が下がるなどのバッドイベントがなぜかあかつき大付属でも発生する。
      • イベント数も『9』と比べて削減されている。
      • そよ風高校に関しては2年秋以降で阿畑が登場せず、九十九の友情イベントでも登場するほかオリジナル変化球イベントが無くならず共通イベントに昇格したためか元の面影が少しでも残っている一方、ほかの2つはあおいが登場するのは試合前後のみ、2年秋にもなぜか投げている、球八は1年目から敵で出てくるなど、他の予選の雑魚高校と全く同じ扱いになってしまっていて、恋恋ファンが更に落胆しているものである。
      • ドラフト会議直前の監督の台詞が統一され、あかつき大付属の千石監督のセリフがパワフル高校の大波監督と同じになっている(『9』の時は「お前を呼んだのは他ではない」から始まったが今回は「お前もプロ野球選手になりたいと言っていたよな」に変わっている)。
    • 継承選手システムが削除されている。
    • BGM等の設定ミス
      • 高校選択画面とプロローグでBGMが『9』と逆になっている。
      • 試合BGM等、なぜか一部が『2018』のサクセスのものとなっている。そのため通常試合のBGMは『9』のリメイクと『2018』の流用の2パターンとなってしまっている。また、3年の甲子園決勝でアンドロメダと戦う試合のBGMも『2018』のものである。
      • 監督が背番号を発表すると言いながら、実際に発表されているのが打順となっている。再限度以前に本当に野球を知っているのかどうかさえ疑うミスである。
  • 削除された3つの高校の扱いについて
    + 『9』を含めたネタバレ注意
    • そよ風、恋恋、球八ともに『9』からオミットした分をフォローするようなイベントの追加はほぼ存在しない。
    • そよ風高校
      • 前述の通り、彼女の削減はないため、『9』ではそよ風高校のマネージャーだった彼女候補の芹沢茜は今作ではそよ風以外のみで登場するのだが、そよ風高校を削除したことに伴って、茜が阿畑やすしと結ばれるルートも削除されたことになる。これにより、阿畑と茜が結婚する『10』以降の物語とは繋がる可能性が今作では存在しない。
      • マイライフモードでも阿畑は一切登場しないため、阿畑と茜は会話すら本作では行わない。また阿畑を含むサクセスキャラを含むアレンジチームは参戦できず、サクセスキャラの顔で登録したオリジナル選手の場合は自動でパワプロくん(デフォルト)の顔に修正されてしまう。
      • 彼女を含め、○○○の評価が上がった!の際のアイコンがプレイしている高校に限らず、舞はパワフル高校、澄香はあかつき大付属とそれぞれホーム校の制服を着ているが、収録されなかった茜とはるかはどちらもパワフル高校の制服になってしまっている(本作で両者がホーム校の制服を着た姿で登場することもない)。
      • しかし、上記の通りのようなことになっているにもかかわらず、九十九宇宙が茜に関して阿畑に勝てなかったことを示唆する台詞は削除されていない。このため設定の整合性が取れていない状態となっている。
    • 恋恋高校
      • 『9』では1年目では部員不足であるため敵校で登場する可能性なし、2年目秋では早川あおいがベンチ外*2と、『9』の恋恋高校編のシナリオに基づいた敵校出現設定が他校でプレイした場合もなされていたが、本作では1年目から登場する可能性がある他、あおいが出場しないパターンがない。
      • 上記に伴い、『9』ではあおい出場停止の可能性があるために差分を考慮したのかザコプロが試合前会話に登場していたが、今作ではあおいが試合前会話に登場するように変更された。
      • それ自体はいいのだが、その会話が『9』では当然存在しなかったあおいの体格をネタにする『2012』以降から現在にかけてのノリ*3の内容となってしまっており、旧作準拠の雰囲気を求めていたファン中心に非常に不評である。
      • そして、そのあおいの会話は本作では試合前の台詞のみとなってしまい、同じ他校固有の常連組である阿畑イベント(オリジナル変化球など)がそよ風限定から各校共通(置き換えられる?形であかつきのライジングショット取得イベントは削除)に昇格したのと比べるとかなり冷遇されてしまっている。
      • また、『9』やパワフェスの恋恋高校ではマネージャーであり彼女候補の七瀬はるかは、今作では恋恋以外でしか登場しないほか、マイライフモードでもあおいは登場しないため、2人が親友であるという設定が消滅している。
    • 球八高校
      • この高校も恋恋高校同様に『9』のシナリオに合わせて敵校として登場する高校であり、『9』では登場は3年目のみだった。しかし、今作では恋恋同様に別の年でも敵校として登場してくる。
      • にもかかわらず、2年目で球八に勝利しても台詞は当時と同じ「ゲームオーバー」*4である。3年目まではチャンスがあるのではないか?
      • また、この敗北台詞自体、球八高校が今作に存在しない以上、『9』をプレーしていなければプレイヤーからすると意図の分からない発言である。
  • 新規の画面演出をオフにできない
    • ボールを打ったときの擬音表現、走塁時のLRダッシュなど様々な演出が追加されているが、そのいずれも表示をオフに出来ないためこれらが要らないというプレイヤーにとっては邪魔に感じる。
  • オリジナル選手の共有機能が貧弱
    • 本作は「LIVEパワプロ」のような選手共有機能がなく、従来作のパスワードも存在しないため離れたプレイヤーに選手を渡すことが不可能。
    • ローカル通信での送信は可能なため身近なプレイヤー同士でのやりとりは出来る。
    • 次回作ではPS4版とさえも連動可能になった。
  • オープニング
    • 非常に短く、サクセスの映像に至ってはパワプロ君やザコプロくんが机をなぎ倒しながら走り回って暴れるだけの精神年齢の低い行動をしているという見てて恥ずかしいだけのものであり、削除廃校となったそよ風や恋恋のキャラはもちろんとして、なんと猪狩兄弟らすら登場しない。当然、3Dであるということ以外はクオリティは『9』には遠く及ばない。
      • そもそも期待されていたのは、『9』のアニメ映像の3D化であり、このお粗末なOPに肩透かしを食らう形となった。
      • 唯一『9』のOPと共通しているのは、12球団選手の出番の短さのみである。

総評

新ハード1作目としては半ばお約束のモード大削減であり、近年の作品と比較するとややボリューム不足。
本作独自の売りと言える点は「トレジャーモード」と『9』のサクセス再録といったところである。
しかしこのサクセスに関しては上記の通り丁寧にリメイクされたとは言い難く、シナリオの大幅削減も相まってこの作品だけで『9』の魅力を理解することは到底不可能である。
素直に話を楽しみたい層は、当時のシステムの不親切さを差し引いても中古のパワプロ9を手に取った方が良いだろう。

一方で既存のモードについては重大な劣化点はなく、モードの不足を了解の上で購入するなら問題なく楽しめる。
ローカルマルチプレイの大幅強化もあり、パーティーゲーム的な楽しみ方も出来るだろう。

余談

  • 本作のパッケージに「eBASEBALL」のロゴが刻まれているのは上記の通りであり、実際に2020年3月21日に「eBASEBALL全国小学生大会」にて本作を用いた大会が開かれる予定であった。
    • ……のだが、新型コロナウイルスを巡る世相の問題で中止となり、残念ながら本作がeBASEBALLの公式ソフトとして用いられることはなかった。
  • 本作とのタイアップとしてパワプロ初の公式コミカライズである『謎すぎ!熱血野球少年パワプロくん!』(小松清太郎)が別冊コロコロコミックSpecialで連載されていた。
    • 矢部や大豪月、猪狩やあおいといった人気キャラも登場してはいるものの、やはりコロコロだけに良くも悪くも著しいキャラ崩壊や『地獄甲子園』さながらの怒涛のギャグ展開が目立つ。
    • 上記「eBASEBALL全国小学生大会」の優勝者が漫画に出演できる予定であった。
  • 本作のキャラデータは翌年の『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』(Switch/PS4)に引き継ぎ可能。Switch版は当然だが、『2020』のLIVEパワプロは機種間の送受信に対応しているため、間接的にPS4版に送ることも出来る。
    • また『2020』のサクセスには本作のキャラがゲスト出演している*5*6。また開発時に本作の要素がかなりフィードバックされていることが明かされている。
    • ちなみに恒例となっている公式のプロ野球選手の対戦動画は、本作のものは既に非公開となってしまっているが『2020』の方の紹介動画で本作の特徴である4人マルチプレイが引き続きフル活用されている。どのようになっているか気になる人は確認してみるといいだろう。
  • 任天堂側もSwitch本体のCMで本作のプレイ画面を採用する、Nintendo Directで紹介映像を配信するなどかなりバックアップに力を入れており、結果として前作『2018』のPS4版とほぼ同程度の売り上げを記録した。
    • かつて本作同様に新規層向けに制作された『NEXT』はセールス的に苦戦を強いられたが、今回はそのリベンジを果たすことができたと言えるだろう。
    • その後、『2020』がSwitchに発売され、実に12年ぶりに任天堂ハードでメインシリーズが発売されることとなった。
  • 2021年11月25日に発売された『パワプロクンポケットR』は本作をベースとして制作されている。(ソース)
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最終更新:2024年02月13日 20:11

*1 ちなみに主人公と結婚しなかったヒロインは相棒の奥居と結婚することになるため、場合によっては奥居とカレンが結婚するというネタ的に非常に美味しい展開が発生する場合もある。

*2 高校野球規定違反のため、出場停止を受けていた。これは女性は高校野球の公式戦に出場禁止という史実に基づいた設定で、現実では2020年現在も改定されていない。しかし、パワプロにおいては『9』では恋恋高校編での署名運動により改定されて女性も出場できるようになっていた。また、2013以降はアプリの一部シナリオを除き、設定説明無しに女性も出場可能となっている。

*3 矢部があおいを三角フラスコと称する。あおいを三角フラスコ呼ばわりすることは、2013以降恒例となっているあおい下げのネタである。

*4 事実、『9』では球八では敗北した時点でゲームオーバーであり、それを踏まえたメタ台詞であった

*5 手塚隆文、円谷一義、栗原舞、有馬紅葉、アレックス、阿久津赤光

*6 続く2022で尾崎竜介、猿山武、芹沢茜が登場