注意:このページでは『スーパーモンキーボール2』(判定:良作)と、続編『スーパーモンキーボール デラックス』(判定:なし)を併せて紹介する。



スーパーモンキーボール2

【すーぱーもんきーぼーる つー】

ジャンル パーティゲーム(公称)


対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
メディア GC用8cm光ディスク
発売元 セガ
開発元 アミューズメントヴィジョン
発売日 2002年11月21日
定価 5,800円
レーティング CERO:全年齢対象
※廉価版から記載
廉価版 お買い得版:2004年3月18日/2,800円
判定 良作
ポイント 操作性などはほぼ変わらない順当な続編
前作以上に鬼畜で初見殺しもあるステージ難易度
パーティーゲームもパワーアップ
スーパーモンキーボールシリーズ

概要

2001年にゲームキューブのローンチタイトルとして発売された『スーパーモンキーボール』の続編にあたる作品。
前作に引き続き、スティックでステージを傾けて、おサルの入ったボールをゴールまで導くルールであり、感覚としては前作と全く同じようにプレイ出来る。
難しかった前作と同様、難易度は高いが遊びやすく改良したと思しき要素は多い。


前作からの変更点

  • メインゲームはストーリーモードとチャレンジモードの2つに分かれた。
    • ストーリーモードは本作新登場の悪役である未来から来た「マッドヒヒ博士」にバナナを奪われたおサル達がマッドヒヒ博士を懲らしめる物語となる。ワールド毎に10のステージがあり、全てクリアすることで次のワールドへ進むことが出来る。
      • 前作のメインモード(本作のチャレンジモードに相当)と異なり、残機の概念はなく、クリアするまで何度でも挑戦することが出来る。使用できるキャラはアイアイで固定。
      • なお、ストーリーモードのステージは最終ワールドのものを除き、いずれもチャレンジモードのステージと共有(ただし、背景が異なるステージがあり、ほんのわずかにチャレンジモードとストーリーモードで仕掛けが異なっているものもある*1)であるため、チャレンジモードをプレイする前にストーリーモードをやっておくとチャレンジモードが多少は楽になる。
    • チャレンジモードは前作同様にキャラクターを選び、「やさしい」「ふつう」「むずかしい」の3段階に分かれた一定数のコースを決められた残機でクリアするモード。
      • コース数も前作と同様である。一定条件を満たすことで更に追加ステージであるエクストラステージに進むことが出来るのも同様だが、前作では「初級」「中級」(本作の「やさしい」「ふつう」に相当)は「 ノーミス クリア」が要求されたのに対し、本作ではいずれの難易度であっても「 ノーコンティニュー クリア」でよくなっており条件は緩和されている。
      • エクストラステージは前作では難易度によって数が違ったが、本作ではいずれの難易度でも10ステージある。そのため、「やさしい」の場合、通常ステージと同じ数だけエクストラステージがある。
      • 「むずかしい」のエクストラステージをノーコンティニュークリアすると、更に上位の難易度である「たつじん」(前作の「マスター」に相当)が出現する。本作ではこの「たつじん」にもエクストラステージが存在する。
    • なお、前作ではゲームをプレイすることでコンティニュー可能回数を増やすことが出来た(最終的には無制限)が、本作では初期の残機を増やすことが出来るようになった。これによってエクストラステージへの突入が楽になる一方で、コンティニュー回数を増やせなくなったので、どうしてもクリア出来ない場合にはコンティニュー回数が尽きてゲームオーバーになることもある。
  • 各ステージに名前が用意されるようになった。厳密には『前作』にもステージ名はあったのだが、ゲーム中では一切表示されなかった。
  • ある1ステージを除き、ステージは仕掛けのない平らな足場からスタートするようになった。なお、この平らな足場にバナナが設置されていたり、後述するスイッチがあることはある。
  • 緑ゴールや赤ゴールのワープステージ数がそれぞれ1ステージスキップ、2ステージスキップで固定になった。また、エクストラステージにも配置されるようになった。
  • 仕掛けとしてスイッチが登場するようになった。押す(乗る)ことで起動し、ステージ内の仕掛けを動かしたり、止めたり出来るようになる。
    • スイッチは「再生」「早送り」「逆再生」「巻き戻し」「停止」の5パターンである。
      • 早送りを押すと、仕掛けが早くなる。ステージによっては開始と同時に早送りスイッチを強制的に押すことになるものもある。
      • 「逆再生」は「再生」と同じ速度で反対に動き、「巻き戻し」は「早送り」と同じ速度で反対に動く。
    • なお、必ずしも全てのスイッチがあるとは限らない。というよりも「再生」「早送り」と比べると他のスイッチは出現頻度が少なめ。
    • スイッチの起動状態によってはクリア出来ないステージもある。基本的には「再生」でクリアするようにデザインされているものが多いが、「早送り」だと素早くクリアでき、タイムボーナスを得ようとすると早送りでクリアしなければならないような場合も。
    • 仕掛けがあるからスイッチが必ずあるわけではない。スイッチが存在せず操作できない仕掛けや、逆にスイッチを押しても操作できない仕掛けがあるステージもある。
  • 仕掛けと床面に挟まれる(潰される)と床面をすり抜けて落下する仕様になり、事実上即ミスとなった。
    • ボールが潰されてミスという表現を避けるための演出と思われる。
  • 登場ステージはそれ程多くないが、ワープゲートも登場。入るとそのままの速度を維持したまま対となるワープゲートから出る。
  • 複数人でメインゲームのステージをクリアするモードはなくなったため、複数人でプレイ出来るのはパーティーゲームのみとなった。
    • パーティーゲームは前作の6種類に「モンキーボート」「モンキーショット」「モンキードッグファイト」「モンキーフットサル」「モンキーベースボール」「モンキーテニス」の6種類が追加され全部で12種類となった。
    • 前作のパーティーゲームもルール追加等がされており、やり応えは十分。
      • 特にビリヤードは「ナインボール」しかなかった前作から、「ゴーキュー」「ローテーション」「エイトボール」の3種類が追加されかなり楽しめる。
  • 日本版のナレーションが若い女性のものに変更された。海外版では『1』と同じ男性によるナレーションのままである。

評価点

残機を気にせずプレイ出来るストーリーモードの追加

  • 前作同様難易度はかなり高いが、ストーリーモードでは残機を気にせずプレイ出来る。
    • 前作でも最終的にコンティニュー回数を無制限にはできたが、何度もゲームオーバー→コンティニューを繰り返しながらステージを突破しなければならなかったのでそれよりは(心理的な)負担が小さい。また、コンティニュー画面を挟む時間的ロスもない。
  • ストーリーモードのステージとチャレンジモードのステージは大半が共通しているので、ストーリーモードを先にやることでチャレンジモードで初めてのステージにぶつかってしまう、ということにはなりにくい。
    • 実際のところ、チャレンジモードのボーナスステージ(各5,10,20,30,40ステージ(最終ステージを除く)が該当)、「やさしい」のエクストラステージの10、「ふつう」「むずかしい」のエクストラステージ、「たつじん」のステージ以外はストーリーモードに登場するので、少なくともたつじんを除く通常ステージは全てストーリーモードでプレイ可能。

エクストラステージやたつじんに到達しやすくなった

  • 「やさしい」「ふつう」については到達条件が緩和されたため、そもそも到達しやすくなっている。
  • 「むずかしい」については表面上の到達条件は変わっていないが、残機を増やすことが出来るため、ミスの許容回数は設定次第で大幅に増やせる(前作の場合、コンティニュー回数は増やせても残機は3から増やせなかった)。
  • 「たつじん」は「むずかしい」から分離されたため、一度出現させてしまえば、「むずかしい」を経由することなく挑戦できる。そのため、たつじんのエクストラも比較的到達しやすい。

ステージの構成が改善した

  • 前作では、難易度が急に高くなるステージ構成になっている場面もあったが、本作では多少の難易度の不一致はあれど概ね後半ほど難しい構成になっている。
    • 特に前作では上級(むずかしい)の序盤である上級7が屈指に難しいステージであり、序盤でありながら攻略を諦めるプレイヤーすら生むほどであったことを考えると十分マシになったといえよう。
  • 前作では上級で中級の高難易度版というべきステージが登場するケースが相応にあったが、本作ではそのパターンのステージもなくなっている。

ステージのワープゴールが増加した

  • 前作では、上級の序盤と終盤しか登場しなかったワープゴールが中盤でも登場するようになった。
    • また前作では一切登場しなかったエクストラステージとマスターステージ(たつじん)にもワープゴールが登場するようになった。
  • 突入難易度も赤はそれ相当の難易度は変わらずだが、緑に関しては敷居が下がっている。
    • 反面、緑がステージを1つ。赤がステージを2つと飛ばせる数が全難易度で共通化された。前作では緑で3つや赤で6つ飛ばせるステージがあった。

パーティーゲームが更に充実した

  • 種類が倍増したのももちろんだが、前作のパーティーゲームもアイテムの追加やルールの追加がされており、やり込むことが出来る。
    • 上述の通り、ビリヤードはルールが3種類追加されたため、かなりのボリュームアップである。
    • ゴルフについてはパターゴルフだった前作から本格的なゴルフに変更された。
      • 逆にパターゴルフがなくなってしまっている点は残念ではあるが。
    • ボウリングはレーンが動いたり、特殊な形になっているスペシャルモードが追加されており、カーブやタイミングを駆使して遊ぶことができる。

賛否両論点

初見殺しのステージが意外と多い

  • 難易度が高くて初見殺しという意味ではなく、「ある程度の速度をキープしないと落ちてしまう仕掛け」があるステージや「ステージの構造が複雑でタイムオーバーになりやすい」ステージ、「タイミング良くゴールに飛び込まなければいけない」ステージなど、腕前とは別に何度かプレイしないとクリアがまず出来ないステージが意外とある。
  • 「ある程度の速度をキープしないと落ちてしまう仕掛け」があるステージとしてはワールド7-7や、ワールド8-2が挙げられる。
    • どちらも、仕掛けに乗るまではどれくらいの速度をキープすればいいかが分からない上、目視でも調整がしづらいため、何度もプレイして感覚で覚えるしかない。
  • 「ステージの構造が複雑でタイムオーバーになりやすい」ステージとしてはワールド10-5や10-6が挙げられる。
    • 10-5は回転する迷路のようなステージであり、ゴールまでの道が分かりづらい。10-6はステージが広大で迷路のような構造になっているためそもそも正解ルートを見つけられないとクリアが難しい。
      • どちらも「ステージを見渡す」機能を使っても経路が分かりづらい構造になっているため、見渡す機能を使っても難しい。
  • 「タイミング良くゴールに飛び込まなければいけない」ステージは結構多くワールド5-3や6-4を筆頭としていくつもある。
    • 完全に運、というレベルではないが、6-4等、ゴールに入るのに失敗すると一発アウトになる可能性が高いものもある。
  • 他にも、カタパルトで射出されるが、角度が悪いとコースアウトになりやすい4-6*2、一定間隔の輪っかの上を動くクモのようなロボットを避けなければいけない4-10*3、大量にあるスイッチの中から当たりのスイッチを見つけ出す(外見上は分からない)6-9など安定しづらいステージ*4も多い。
  • もっとも、ストーリーモードがあるので初見殺しステージもチャレンジモードに挑戦する前に練習できるし、構造が複雑なものはチャレンジモードには出現しない10ワールドのステージが多いことや、初見殺しに限らず難易度が高いステージはいくらでもあるので気にならないという意見も。

問題点

前作以上に3D酔いしやすい

  • 前作よりも動きが激しくなるステージが多いため、人によってはかなり酔いやすい。
  • チャレンジモードは連続でクリアしなければならず中断も出来ないため、酔いやすい人にとってはかなり辛い。

ストーリーモードの仕様

  • ワールド内の攻略順は自由だが、次のワールドに進むには全ステージクリアする必要がある。
    • そのため初心者はチャレンジモード同様難関ステージで足止めを食いやすい。
    • 『DX』ではステージ数増加に伴い20ステージ中10ステージクリアに緩和された。

競争モードがなくなった

  • 複数名でステージを遊び、バナナの数を競う競争モードがなくなってしまった。そのため、複数人で遊べるのはパーティーゲームのみとなってしまった。
    • ステージの仕掛けの都合上だとは思われるが、可能なステージだけでも遊びたかったという声はある。

総評

相変わらず、ポップな雰囲気とは裏腹の高難易度。
前作が高難度であったため、本作では低難易度化した……などということはなく、むしろ難易度だけでいえば前作より上と言っても良いレベル。
もっとも、ストーリーモードや、残機増加など遊びやすくなっているのは間違いない。
ただ、ステージそのものをクリアしやすくする機能などはないため、前作同様、高い難易度に投げ出さずに遊べる忍耐力は必要となってくるだろう。

パーティーゲームとしても順当にパワーアップしており、それだけで買うに値するとまでは流石に評しづらいがメインゲームに疲れた際の息抜きとしては十二分に楽しめる出来である。

前作を楽しめたプレイヤーにとっては同じ感覚で遊ぶことが出来るので、じっくりと腰を据えて遊べるゲームとしてオススメできる。
ただ、難易度が高く、一風変わった操作感の作品であるのは確かなので難しいゲームは苦手という人にとってはあまりオススメできない、というのも前作と同様である。


スーパーモンキーボール デラックス

【すーぱーもんきーぼーる でらっくす】

ジャンル パーティゲーム(公称)


対応機種 PlayStation 2
Xbox
メディア DVD-ROM
発売元 セガ
開発元 トーセ
発売日 2005年3月24日
定価 3,800円
レーティング CERO:全年齢対象
判定 なし
ポイント 1,2のステージ+αで全300ステージ
トライアルアンドエラーの作品なのにロード時間が長い

概要(DX)

『1』及び『2』のステージを一纏めにした合体版ともいうべき作品。
基本的なゲーム仕様は『2』のものを踏襲しており、『2』に『1』の要素とオリジナルコースいくつかを足したとでもいうべき作品となっている。
アミューズメントヴィジョンが2004年7月1日にセガに統合されたものの、同社のロゴをモチーフとした『1』『2』で登場したコースは本作でもそのままとなっている。
また、『1』『2』ではバナナなどを販売する会社であるDoleが協賛していた関係上、バナナにDoleのロゴが入っていたり、一部のステージでDoleのロゴが表記されていたりしたが本作からは協賛しなくなったため、これらの要素はオミットされている(ステージ等の構造などには一切変更がないため後述する特例を除けばステージは変更されていない)。


特徴(DX)

  • メインゲームでは『1』『2』のステージと本作オリジナルステージが混じった形となっている。
    • それぞれの作品のやさしい(初級)、ふつう(中級)、むずかしい(上級)が混じった形となる。やさしいは40ステージ(『1』『2』各10ステージ+オリジナル20ステージ)、ふつうは70ステージ(『1』『2』各30ステージ+オリジナル10ステージ)、むずかしいは100ステージ(『1』『2』各50ステージ)となる。
      • ノーコンティニュークリアでエクストラステージに突入できるのも同様。いずれもエクストラステージは20ステージ(たつじんのみ10ステージ)であり、やさしい、ふつうについてはオリジナルステージが加わっている。
      • さらには、やさしい、ふつう、むずかしいの全210ステージ(ノーコンティニュークリアだとエクストラステージやたつじんに突入するので、最大で300ステージになる)を順番に攻略する「てつじん」という難易度も登場。
  • パーティーゲームは『2』を準拠としつつ、レースであれば『1』のコースが追加されていたり、ゴルフであればパターゴルフと通常ゴルフがどちらも遊べるなど、『1』のみの要素も追加した形になっている。

評価点(DX)

全300ステージという大ボリューム

  • 『1』と『2』のコースは全て収録されている上、オリジナルコースも追加されているため、ボリュームはかなりのもの。
  • 追加ステージはやさしい、ふつうコースに追加されたものばかりではあるが、難易度は決して低くなくやり応えがあるものとなっている。
    • むしろ、どう見てもやさしい、ふつうに該当しない難易度になっているものもある。これについては問題点で言及する。

『1』の上級エクストラやマスターのプレイハードルが下がった

  • エクストラやたつじん(マスター)の解放条件が『2』同様ノーコンティニュークリア(+残機を最大で99に出来る)であるため、『1』で上級ノーコンティニュークリアが出来ず、上級エクストラやマスターに到達出来なかったプレイヤーにとっては到達のハードルが下がりプレイしやすくなった。
    • メインゲームのステージ数そのものは増えているものの、『1』の条件よりは十分楽になったと言えるだろう。

問題点(DX)

メインゲームが長丁場過ぎる

  • 特徴で記載のとおり、メインゲームは各作品のステージを難易度ごとにまとめている上、やさしい、ふつうについてはオリジナルコースも加わっているため、かなり長丁場。
    • やさしいの時点で40ステージもあり『1』『2』のふつう(中級)の30ステージよりも多い。
    • ふつうやむずかしいはコースそのものが難しい上、2倍以上のボリュームになっているため、初見プレイでは時間的にもクリアまでままならない状況になる。
    • 最大300ステージを駆け抜けなければならないてつじんについては生半可な腕前では半日以上を費やすことも覚悟しなければならない。
    • せめて、中断セーブ機能が追加されていれば、と思うと残念なところ。

オリジナルステージの難易度が不相応に高いものがある

  • 本作で追加されたオリジナルステージはやさしい、ふつうに追加されているのだが、どう見ても難易度があっていないものがある。
  • まず、やさしいに追加されたステージだが、追加ステージは基本的にどれも『1』『2』のやさしい(初級)ステージと比べると難しい。
    • オリジナルステージは11~20と31~40となるのだが、結果としてこの部分がかなり難しめになる。
    • 11~20のオリジナルステージの中では13のCENTIPEDE*5や19のGUTTER*6などがやさしいの割には難しい。
    • 31ステージからは更に難しいステージが続くようになる。特に37のTEETER*7と39のCATWALK*8はもはや難易度「むずかしい」相当(39に至っては難関の部類)のコースといっていいほど。
      • その証左としてやさしい39はやさしいの難易度ステージであるにもかかわらず2021年に発売された『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』において難易度調整が行われている。難易度やさしいに相当するコースで難易度調整が行われたのは唯一。
  • ふつうに追加されたステージについては不相応に難易度が高いものは少なくなるが、19のDUNGEON、EX11のCHAOSのように何度かやり直してコースを覚えるのが前提となったステージもある。
  • ふつうはまだしも、やさしいのオリジナルステージが難易度不相応に難しいため、本作から新規に開始したプレイヤーにとってはやさしいのクリアすらままならないレベルになってしまっている。

ロード時間が長い

  • 『1』『2』はロード時間がほぼほぼなく、ミスしてもすぐにやり直すことが出来たが、本作ではロード時間が少し長くなってしまった。
    • 長すぎる、というほどではないのだが、ミスが嵩むゲーム性であるため、1回あたりのロード時間が長くなるのは気になるところである。
    • おそらく元がGCでありロード時間が短かったのに対しハードがPS2/Xboxになったことに起因するものと思われる。

総評(DX)

『1』と『2』をまとめて、しかもPS2やXboxで遊ぶことが出来るというメリットは間違いなくあり、価格も『1』『2』のどちらか1つと比べても安い。
ただ、難易度は原作から調整は特にされていない上、追加ステージも難しいため、前2作と同様気軽に手に取るのはあまりオススメできない。
オリジナルステージが遊べるというメリットはあるものの、『1』『2』を既にクリア済みの人が新たに手に取るほどの付加価値はあまりない。
もっとも、『1』の上級エクストラや、マスターに到達出来なかったプレイヤーは条件が楽になった分挑戦しやすくなっているため再挑戦を目指すには打って付けかもしれない。
ただ、ロード時間の長さや、チャレンジモードが超長丁場になってしまっているため、プレイする際はじっくりと腰を据えて遊べる時間を確保したいところ。


余談

  • 『デラックス』において唯一たつじんEXのステージ10「NINTENDO」のみ舞台が差し替えられている。攻略法はほぼ同じ。
    • 該当ステージでは回転するゲームキューブが舞台となっているため、流石にPS2やXboxでは利用出来なかったようだ。『デラックス』以降は舞台がサイコロとなり、ステージ名も「DESTINY」に変更されている。
  • 2021年10月7日には『1』『2』『デラックス』をまとめた『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』がSteam/PS4/PS5/Switchで発売された。
    • 前述した『2』の4-6、4-10、『デラックス』のやさしい39等のステージの難易度が下げられているが、修正前のステージもオリジナルステージモードとして収録されているので、オリジナルステージの難易度に絶望したいプレイヤーでも安心(?)。
    • アミューズメントヴィジョン社のロゴや製品のホームページのURLを用いたステージも別の形状に修正された。流石にこちらの修正については修正前のステージは収録されていない。
  • 難易度が高かったことを受け止めてか、以後の『DS』からは低難易度化や操作性の変更が行われているが、この変更については賛否両論となっており、なんだかんだで高難度の本作までを好むプレイヤーも多い。
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最終更新:2024年04月05日 23:15

*1 たとえば4-9(ふつう29)は最後のシーソーの仕掛けが4-9の方が多く、ふつう29の方が少なくなっておりチャレンジモードの方が易しくなっている

*2 射出された後、中央の高台に乗ってゴールに入るのが通常のルートであるが、射出後はカメラワークの都合上、高台に乗るのが非常に難しい。その上、高台に乗り損なって射出面に触れながら落ちるとそのままコースアウトになる可能性が非常に高い。なお、緑ゴールについては射出時に直入れしなければならず、緑ゴール全体の中でもかなり難しい(運の要素が強い)。

*3 正攻法の場合、輪っかは進行方向とは垂直方向、反時計回りに回っているため、ある程度中央部分をキープしないと落下してしまう。その上で、スキマを乗り越えなければならないので多少勢いを付けながら次の輪っかに乗り移ることになる。そして、その状況でクモのようなロボットの足に潰されると即ミスになるため、足もしっかりと避けなければならない。更に更にゴールも輪っかにくっ付いて回ってるため、最後の輪っかについたゴールが来るまで待っていなければならないというかなりの難関ステージ。タイミングを見つけてゴールまで勢いよく駆け抜ける方が楽と言われるほど。

*4 再生スイッチが54個存在し、その内4個以外のスイッチを押すと左右の壁が迫ってきて飛ばされる(飛ばされ方によってはそのままコースアウトとなる)コース。スイッチの配置にランダム要素は全くないが、見分けることはできないため、何度か押して正解を探すという流れになりがち。その上、正解のスイッチを押してもゴールが出現している間に入れなければいけないため正解スイッチが分かっても楽勝とはならない。

*5 円柱状の蛇行したコース上を進んでいくステージ。中央付近をキープしなければならない。高難易度には同じように円柱状のコースを中央キープで進んでいくコースはあり、それらのコースと比べれば許容範囲も広いが、それでもやさしいのステージとしてはやや難しい。一応、落下しても即ミスにはならず最初からやり直しになるだけなのがまだ有情とはいえるが。

*6 ボールが挟まるサイズの溝にはさまりながら下り坂を進むステージ。溝そのものは落下の心配はないのだが、下り坂の終端は進むにつれ細くなっているため坂道から出る際にしっかりとブレーキをかけなければならない、といった具合に緩急を付けさせられるステージ。

*7 ステージがシーソーのように左右に傾くようになっている上、段差があるため上手く動くのも難しい。こちらはシーソーのようなステージが3段階あるものの、落下すると最初のシーソーからやり直さなければならない。

*8 細く長いまっすぐな道を進んでいくステージ。通常ルートの場合は3つの道を進んでいかなければならないが、最初の時点でもやさしいとは思えない細さであり、3つめともなるともはや少し操作を誤るだけで落下するレベルの細さである。『1』をプレイした人であれば中級11の難関ルート相当といえば分かるだろう。しかも当該ステージよりも長い道になる。挑戦ルートの場合は1つの道を進むだけだが、こちらはもはや運レベルの細さ。通常ルートの場合は、細さもそうだが、制限時間もかなり厳しい。