RUNNER

【らんなー】

ジャンル アーケード/アクション
対応機種 Meta Quest 2
PlayStation 5(PlayStation VR2専用)
メディア ダウンロード専売
発売・開発元 Truant Pixel
発売日 【Quest】2022年10月7日
【PS5】2023年2月22日
定価 【Quest】1,490円(税込)
【PS5】1,980円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング IARC:12+
備考 日本語非対応
判定 なし
ポイント 昔の日本アニメにインスパイア
難易度はやや高め
日本語非対応が玉にキズ


概要

アメリカのインディースタジオ「Truant Pixel」が開発・発売したVR専用ゲーム。
本作は『AKIRA』や『攻殻機動隊』などの、80~90年代の日本産のSFアニメから強くインスパイアされている。
なお、タイトルロゴには『RUNNER エスケープ』とカタカナの副題が表記されているが、ページ名はストアページやニュースサイトでの表記に従い、『RUNNER』とさせていただく。
PS5(PSVR2)版はQuest版より約500円ほど高いが、サウンドトラックと前日譚となるノベルゲームが付属している。


特徴

  • バイクを操縦しながら敵を射撃していく、アーケードスタイルのアクションゲーム。
  • 操作方法(Quest版で表記)
    • スティック上下で加速/減速、スティック左右で左右に移動。
    • トリガーボタンでバイクから射撃。
    • A/Xボタンで銃を構える。その状態でトリガーボタンを押すと射撃できる。
    • エネルギーが溜まった状態で、AとXを押すとR.U.S.H.モードになる。R.U.S.H.モードは時間がゆっくりになった状態で両手の銃で射撃できる。
    • A/Xボタン長押しでセイバーを取り出す。セイバーは近接攻撃が可能。
  • 敵の攻撃を受けたり、他の車両に接触することでシールドが減少する。シールドが無くなったらゲームオーバー。
    • シールドは水色のアイテムを取得することで回復する。
  • 他の車両の下や近くを走行することで、エネルギーが溜まっていく。
    • エネルギーが最大になるとR.U.S.H.モードを使用できる。

評価点

  • 80~90年代の日本産SFアニメへのリスペクト。
    • キャラクターデザインは80~90年代の日本産SFアニメの絵柄を忠実に再現している。
    • 世界観やメカデザインも、良い意味で昔のSFアニメらしく、魅力的に感じる。
    • 後述するように、本作は英語のみの対応だが、CVには、スティーブ・ブラム、サンドラ・サード、リチャード・エプカーといった、日本産アニメの英語吹き替えを数多く担当している声優を起用している。開発チームの日本産アニメ愛は本物と言えよう。
  • シンプルながらも爽快感のあるゲームプレイ。
    • バイクの操縦はシンプルなので、射撃に集中できるようなゲームシステムとなっている。
  • サイバーパンクな世界観に合ったBGM。
    • BGMもサイバーパンクな世界観に合ったものが多く良質。

賛否両論点

  • 難易度は高め。
    • 適当に撃っていれば倒せるような敵ばかりではなく、弱点を狙わないと倒せない敵も少なくない。
    • 特にボス戦の難易度は相応に高く、人によっては何度もリトライをしないとクリアできない。
    • 発売当初のQuest版では、ボス戦で負けるとチェックポイントからやり直すことができなかったため、余計に難易度が高かった。
    • 難しくてストレスが溜まるか、ロープライスでやりごたえのあるプレイができると捉えるかは、人次第か。

問題点

  • 日本語未対応。
    • 本作の対応言語は英語のみとなっており、日本語には音声はもちろんのこと、字幕やUI含めて一切対応していない。日本人プレイヤーからすると、かなり残念に感じる。
    • 日本語に全く対応していないせいで、英語が苦手なプレイヤーでは、ストーリーや世界観設定を理解するのが難しくなっている。
    • ちなみに日本語ローカライズの予定については、ファミ通でのインタビュー記事によると、「日本からの引きがあって、かつローンチでローカライズ費用の分を稼げたらぜひやりたい」とのこと。要するに予算と需要があれば検討するらしい。
  • セイバーの使い勝手が悪い。
    • 近接攻撃の武器だが、攻撃しようと近づくにも、車体が敵と接触するとダメージを受けてしまうので、使いどころが難しい。
    • そもそも、セイバーが届く範囲に敵が出てくることが少ないため、必然的に銃の方が出番が多くなる。

総評

日本産SFアニメにインスパイアされた作風と、シンプルながらも爽快感のあるゲームシステムで、一つのVRゲームとしては佳作レベルのクオリティである。
ただし、せっかく日本のSFアニメをリスペクトした作風であるのに、日本語非対応なのは、日本人のプレイヤーからすると非常に惜しいポイント。
前述したように、日本での需要があれば日本語ローカライズは検討するらしいので、世界観や作風に魅かれた方であれば、英語が苦手な人でも、とりあえず購入してみても良いかもしれない。


余談

  • 本作の前日譚を描いた無料ゲーム『RUNNER: PREAMBLE』がPC/iOS/Androidで公開されている
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最終更新:2023年05月22日 09:59