黄昏の巫女に戻る
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(こなた視点)
寄せては返す波の音を間近で聞きながら、私とゆーちゃんはレンタルしたパラソルの下で横になっている。
真夏の海は何処までも蒼く、強烈な光を浴びていたる所で煌めいている。
波打ち際ではしゃいでいるカップルや家族連れの歓声と、海上を走る水上バイクの乾いたモーター音が、
私の鼓膜を心地良くくすぐっている。
真夏の海は何処までも蒼く、強烈な光を浴びていたる所で煌めいている。
波打ち際ではしゃいでいるカップルや家族連れの歓声と、海上を走る水上バイクの乾いたモーター音が、
私の鼓膜を心地良くくすぐっている。
私のすぐ横では、リボンを結わえた小さな女の子が、軽い寝息をたてている。
「ゆーちゃん」
髪を撫でながら、愛する従姉妹の名前を囁いてみる。
しかし彼女は「うーん」と軽く呟いただけで、眠りの園からは出てこない。
「ゆーちゃん」
髪を撫でながら、愛する従姉妹の名前を囁いてみる。
しかし彼女は「うーん」と軽く呟いただけで、眠りの園からは出てこない。
私達を危機に陥れた一連の騒動から既に2か月近くが経っていた。
先週には梅雨が明けて本格的な夏に訪れており、最高気温は連日のように今年の記録を更新している。
先週には梅雨が明けて本格的な夏に訪れており、最高気温は連日のように今年の記録を更新している。
あの時、ゆーちゃんは、つかさ達の来訪を拒まないという協定を結んだけれど、
今日まで彼女達とは会うどころか、電話やメールすらもきていない。
こちらからコンタクトを取る気はおきなかったけれど、私とゆーちゃんの身柄を得るために、
あれ程までに執着を見せつけられた後だけに、少々拍子抜けをした感じがする。
最近では、ほんの少しだけではあるが、寂しいという気持ちも心の何処かに生まれ始めていた。
今日まで彼女達とは会うどころか、電話やメールすらもきていない。
こちらからコンタクトを取る気はおきなかったけれど、私とゆーちゃんの身柄を得るために、
あれ程までに執着を見せつけられた後だけに、少々拍子抜けをした感じがする。
最近では、ほんの少しだけではあるが、寂しいという気持ちも心の何処かに生まれ始めていた。
今日、私とゆーちゃんはバイトの休みを利用して、県内の海水浴場に遊びに行っている。
実は二人揃ってお休みというのは少ない。
バイトのシフトが薄くなるという問題もあるが、ゆーちゃんの人気が更に高まって、
店長が離したがらないからだ。
あどけない顔と仕草に、無垢な笑顔と、萌え要素たっぷりのゆーちゃんに、
どことなく影を感じさせるミステリアスな雰囲気が加わって、今では最強クラスの萌えキャラに成長している。
マスコミの取材の影響もあって、わざわざ遠方からゆーちゃんの給仕を受けようとやってくる客も後をたたない。
実は二人揃ってお休みというのは少ない。
バイトのシフトが薄くなるという問題もあるが、ゆーちゃんの人気が更に高まって、
店長が離したがらないからだ。
あどけない顔と仕草に、無垢な笑顔と、萌え要素たっぷりのゆーちゃんに、
どことなく影を感じさせるミステリアスな雰囲気が加わって、今では最強クラスの萌えキャラに成長している。
マスコミの取材の影響もあって、わざわざ遠方からゆーちゃんの給仕を受けようとやってくる客も後をたたない。
それでも、ゆーちゃんは、時給がかなり上がったから家計が助かるなんて涙ぐましいことを
言ってくれたけれど、やはり、二人きりでのんびりと過ごす時間は欲しくて、
私達は今日の休暇を心待ちにしていた。
言ってくれたけれど、やはり、二人きりでのんびりと過ごす時間は欲しくて、
私達は今日の休暇を心待ちにしていた。
私は、眠れる森の少女の柔らかいほっぺたを軽く撫でたり、つまんだりしていていると、
ゆーちゃんは何度と瞼を瞬かせてから半身をおこした。
「うーん。おはよう。お姉ちゃん」
「おはよ。ゆーちゃん」
ゆーちゃんは何度と瞼を瞬かせてから半身をおこした。
「うーん。おはよう。お姉ちゃん」
「おはよ。ゆーちゃん」
ゆーちゃんは眠そうに瞼をこすった後に軽く謝った。
「ごめんね。私、寝ちゃったみたい」
「ううん。いいよ。ゆーちゃんの可愛い寝顔を見ることができたし」
からかうような口調で言うと、ゆーちゃんは恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「こなたお姉ちゃんのばか」
あどけない顔をした少女の唇から生まれた『ばか』があまりにも可愛らしくて、
思わずごくりと喉を鳴らしてしまう。
「ごめんね。私、寝ちゃったみたい」
「ううん。いいよ。ゆーちゃんの可愛い寝顔を見ることができたし」
からかうような口調で言うと、ゆーちゃんは恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「こなたお姉ちゃんのばか」
あどけない顔をした少女の唇から生まれた『ばか』があまりにも可愛らしくて、
思わずごくりと喉を鳴らしてしまう。
「ゆーちゃんにばかって言われると、なんだか嬉しくなるね」
真夏の暑さとゆーちゃんの危険な魅力にやられて、私の脳みそはミルク粥になっているらしい。
「おねえちゃんのばか…… 」
ゆーちゃんが頬を膨らましがら、もう一度だけ小さく呟くと、幼い顔を無防備に近づけてくる。
「キス…… しよ」
「ひとが、見ているよ」
私が、困惑しながら囁き返すと、ゆーちゃんは少しだけ皮肉めいた表情を浮かべながら口を開いた。
真夏の暑さとゆーちゃんの危険な魅力にやられて、私の脳みそはミルク粥になっているらしい。
「おねえちゃんのばか…… 」
ゆーちゃんが頬を膨らましがら、もう一度だけ小さく呟くと、幼い顔を無防備に近づけてくる。
「キス…… しよ」
「ひとが、見ているよ」
私が、困惑しながら囁き返すと、ゆーちゃんは少しだけ皮肉めいた表情を浮かべながら口を開いた。
「みんな、自分のことしか見ていないから大丈夫だよ」
そうかな…… 私が反論する前に、あっさりと唇は塞がれてしまう。
「ん、んくぅ」
ゆーちゃんの柔らかくて弾力性のある唇が、もともと乏しい私の理性を吹き飛ばしてしまう。
「あっ…… ん、んんっ」
ごくシンプルな水着を纏っただけの、ゆーちゃんの手を伸びて抱きついてくる。
幼くて壊れそうな程に華奢な身体の感触がダイレクトに伝わり、私の鼓動は速まっていく。
そうかな…… 私が反論する前に、あっさりと唇は塞がれてしまう。
「ん、んくぅ」
ゆーちゃんの柔らかくて弾力性のある唇が、もともと乏しい私の理性を吹き飛ばしてしまう。
「あっ…… ん、んんっ」
ごくシンプルな水着を纏っただけの、ゆーちゃんの手を伸びて抱きついてくる。
幼くて壊れそうな程に華奢な身体の感触がダイレクトに伝わり、私の鼓動は速まっていく。
「こなた、おねえちゃん…… 」
私は、一旦、唇を離して間近に迫った従姉妹を覗きみると、
黒い水着の下から伸びた透き通るような白い太腿が、私の両足の間に絡んでいた。
私は、一旦、唇を離して間近に迫った従姉妹を覗きみると、
黒い水着の下から伸びた透き通るような白い太腿が、私の両足の間に絡んでいた。
「ゆ、ゆーちゃん!? 」
私は戸惑いながらも手を伸ばして、ゆーちゃんの背中をなぞる。
「きゃうっ」
可愛らしい悲鳴が耳に届く。
今度は、私からゆーちゃんの唇に吸いつく。そして、水着に伸ばしていた手を使って、
膨らみかけの胸をゆっくりとまさぐる。
「ん…… くぅ」
塞いだ唇の端から、ゆーちゃんの小さな悲鳴が漏れだした。
私は戸惑いながらも手を伸ばして、ゆーちゃんの背中をなぞる。
「きゃうっ」
可愛らしい悲鳴が耳に届く。
今度は、私からゆーちゃんの唇に吸いつく。そして、水着に伸ばしていた手を使って、
膨らみかけの胸をゆっくりとまさぐる。
「ん…… くぅ」
塞いだ唇の端から、ゆーちゃんの小さな悲鳴が漏れだした。
私は、鈴の鳴るようなもっと矯声を聞きたくて、ゆーちゃんの胸のふくらみの頂上にある突起をつまみ、
二つの指の腹を使って丹念に揉みしだく。
「はぅ…… んああっ」
ゆーちゃんが大きく背中を反らしながら、華奢な身体をねじった。
私は、ゆーちゃんが逃げないように覆い被さり、口腔内をゆっくりと舐め取っていく。
二つの指の腹を使って丹念に揉みしだく。
「はぅ…… んああっ」
ゆーちゃんが大きく背中を反らしながら、華奢な身体をねじった。
私は、ゆーちゃんが逃げないように覆い被さり、口腔内をゆっくりと舐め取っていく。
「んあ、んああっ、くうん」
リズミカルな喘ぎ声を聞きながら、ゆーちゃんの乳首を執拗に弄んでいくと、
少女の顔が、羞恥と興奮で赤く染まっていく。
私は、萌える従姉妹の乳首と舌を堪能した後で、ゆっくりと唇を離した。
リズミカルな喘ぎ声を聞きながら、ゆーちゃんの乳首を執拗に弄んでいくと、
少女の顔が、羞恥と興奮で赤く染まっていく。
私は、萌える従姉妹の乳首と舌を堪能した後で、ゆっくりと唇を離した。
「ぷはっ」
ようやく解放されたゆーちゃんが大きく息を吐き出した。
「ゆーちゃんがわるいよ」
私は呟くと、膨らむばかりの欲情を抑えきれずに、彼女の下腹部に手を伸ばしていく。
しかし――
ようやく解放されたゆーちゃんが大きく息を吐き出した。
「ゆーちゃんがわるいよ」
私は呟くと、膨らむばかりの欲情を抑えきれずに、彼女の下腹部に手を伸ばしていく。
しかし――
「こなたお姉ちゃん! ダメ! 」
真顔ではっきりと拒絶されて、私は我に返った。
ここは人が多い海水浴場で、私達はパラソルの下で休んでいるだけ。
いくらなんでも、これ以上はやりすぎだ。
「ごめん。ゆーちゃん」
手を合わせて謝ると、ゆーちゃんはいつもの笑顔に戻った。
「ううん。気にしないで。こなたお姉ちゃん」
ゆーちゃんはとてもいい子で、純粋な好意を向けてくれるから、つい甘えてしまうのかもしれない。
真顔ではっきりと拒絶されて、私は我に返った。
ここは人が多い海水浴場で、私達はパラソルの下で休んでいるだけ。
いくらなんでも、これ以上はやりすぎだ。
「ごめん。ゆーちゃん」
手を合わせて謝ると、ゆーちゃんはいつもの笑顔に戻った。
「ううん。気にしないで。こなたお姉ちゃん」
ゆーちゃんはとてもいい子で、純粋な好意を向けてくれるから、つい甘えてしまうのかもしれない。
心の中で反省していると、身体を起こしていたゆーちゃんが再び寝ころんだ。
「お姉ちゃん。もう少し休んでもいいかな? 」
どうやら眠気が抜けきっていないらしい。
「うん。いいよ」
「ごめんね。こなたお姉ちゃん」
ゆーちゃんは、小さな声で言うと、バッグを枕にして瞼を閉じた。
「お姉ちゃん。もう少し休んでもいいかな? 」
どうやら眠気が抜けきっていないらしい。
「うん。いいよ」
「ごめんね。こなたお姉ちゃん」
ゆーちゃんは、小さな声で言うと、バッグを枕にして瞼を閉じた。
ゆーちゃんの愛らしい寝顔を眺めながら、私は小さく欠伸をする。
海水浴場に備え付けられたスピーカーから流される、ゆったりとしたメロディをBGMにしながら、
私はゆっくりとまどろんでいった。
海水浴場に備え付けられたスピーカーから流される、ゆったりとしたメロディをBGMにしながら、
私はゆっくりとまどろんでいった。
(了)
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- 幸せが引き裂かれて欲しい -- スタジオイジリ (2009-11-28 01:42:27)
- まだまだハッピーエンドと言い切るには遠そうだね。
続編がでるのか楽しみだ。 -- 名無しさん (2008-09-04 15:28:34) - あの逃走劇から2ヶ月が過ぎて2人が幸せに過ごしてなによりだ
(つд`) -- クドリャフカ(九重) (2008-08-06 09:38:54)