傷ましき腕


「奴は人々を、孤独にしようとしているのかもしれませんな」

NHK製作の特撮ドラマ『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』に登場する奇獣。別名「剛腕奇獣」。
第8話「孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ」に登場。

岡本太郎氏が1936年に描いた絵画「傷ましき腕」をモチーフにしており、
元の絵画の通り蝶ネクタイを付けた上半身と右腕しかない姿が特徴。
森の掟歓喜同様宙に浮いており、その巨大な腕を使って人間を捕獲し、電磁カプセルの中に封印する能力を持つ。
腕っぷしもかなり強い様で、電磁カプセルや町の標識をかなりの速度で投げて攻撃したり、
タローマンとの腕相撲対決では優位に立つほどの力があるようだ。
また、右腕しかないからなのかは定かではないが「ミギー!」という鳴き声を発する。
寄生獣とは無関係

劇中では夜の繁華街に突如現れ、否や日本中の著名な画家や作家を捕獲し電磁カプセルの中に監禁していった。
その目的は「人間を孤立させ、孤独から生み出されるアイデアや創作意欲を抽出・吸収している」と推測されている。
そのように芸術家を拉致・監禁し続ける傷ましき腕だったが、
以前のエピソードにおいてタローマンと出会い、真の芸術に目覚めさせられた画家を捕まえようとした際に、
動体視力日本一の巨人・タローマンの邪魔が入り戦闘となる。

作家達が入った電磁カプセルを投げ付ける傷ましき腕に対し、
タローマンは近くにあったガソリンスタンドの天井を引きはがして卓球のように打ち返すあたかも卓球のような戦いを繰り広げる。
その後イマイチキレのない動作で接近してきたタローマンに対し腕相撲対決を仕掛け優位に立つも、
予備動作もなく片手で繰り出された不意打ちの「芸術は爆発だ!」を至近距離で喰らい爆散した。

その後無事に芸術家達は解放されたが、その一部はプライドからか防衛軍の面々に「なんで助けた」といった旨の嫌味を言ったが為に、
その発言を真に受けたタローマンに再びカプセルに閉じ込められた上、宇宙に放逐されたのだった。
とはいえ本作最終回の結末的には地球から出られてむしろラッキーだった……かもしれない

その姿から操演怪獣のように思えるが劇中ではやけに腕の動きが滑らかであった。
後のイベント等では上半身のみの着ぐるみが展示されており、
恐らく右腕以外はクロマキー合成で消されていると考えられる。とても70年代のテクノロジーでは無いが、
設定上は着ぐるみをスーツアクターごと宙吊りにし、はみ出した体を胴体の影に隠して演じていた事になっている。
「根性キャプチャー並に頑張って一コマ一コマ消した」とかの方がまだ信用できるレベルの無茶な技である


MUGENにおける傷ましき腕

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
常に浮遊しており、自在に空中を移動できる代わりに自分はガード不可。
当初投げは無効だったが、2023年10月の更新により通用するようになった。
高めの機動力と広い行動範囲を活かしつつ、腕を使ったパンチ等の近接技や、
電磁カプセルを投げ付ける飛び道具も所持している。
超必殺技は1ゲージ消費で、標識を投げ付ける「標識投げ」と、
相手を電磁カプセルに閉じ込めてから投げつける投げ技の「孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ」の2つ。
AIもデフォルトで搭載されている。


孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ。

孤独だからこそ、全人類と結びつき、宇宙に向かってひらいていく。

芸術とか哲学とか思想なんてものは、みんな孤独の生み出した果実なのである

そう、岡本太郎も言っていた。

出場大会

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最終更新:2023年10月28日 18:23
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