ゼンカイザーブラック


45バーン!

「チェンジ全開…」

バンバン!バンバン!

ババン!ババン!ババン!ババン!ババババ————ン!!

ゼ———ンカイザ——!!

スーパー戦隊シリーズ第46作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場するヒーロー。
鬼頭はるか / オニシスター(同作のイエローであって竹筒咥えたりしないから)のアルバイト先である、
「喫茶どんぶら」のマスター・五色田介人(演:駒木根葵汰)がギアトリンガーとゼンカイザーギアを用いて変身する。
なお、 ドンブラザーズの一員ではなく「管理人」を務めるある種の司令官的ポジションであり、立場的には番外戦士に当たる。
基本的に前線には出てこず、ドンブラザーズが全滅寸前などの状況に加勢するなどしている。
なお本編では一度も名乗りを上げる事はなく(そもそもドンブラザーズ自体名乗りが物凄い希少なのだが)、ファイナルライブツアーで初めて名乗りを上げた。

「秘密のパワーブラック…ゼンカイザーブラック」

通称は、劇中では「マスター」。ある人物からは「トゥルーヒーロー」「フォーエバーヒーロー」とも呼ばれている。
ファンからは後述の『ゼンカイジャー』の介人と区別する意味で「ドン介人」「黒介人」「無色田」などと呼ばれている他、
逆に本来の方が「ゼン介人」「白介人」などとも呼ばれるようになっている。

変身者は前作『機界戦隊ゼンカイジャー』の主人公と名前も顔も全く同じで、
変身態もカラーリングを除けばほぼ同じという歴代戦隊シリーズでも異例の扱いだが、公式曰く他人の空似との事。*1
実際に性格もかけ離れている(天然気味な所があるのは同じだが)が、これはメインライターである井上敏樹氏が、
『ゼンカイジャー』介人との差別化の為に、前作の視聴を止められていたからである模様。
一方で前作の自分の活躍を持ち出して、自分がドンブラザーズで一番ヒーロー歴が長い事をアピールしたりと視聴者を常に大混乱させている
(もっともその回は数少ない井上氏脚本ではない&ギャグ全振りの総集編であり、考察材料としては微妙なところもあるが)。
また、彼の正体は『ゼンカイジャー』に登場したある存在ではないかという考察もあった。
そもそも『ドンブラザーズ』のプロデューサーは『ゼンカイジャー』でプロデューサーを務めていた白倉伸一郎氏であるため、
何かあるに違いないと考える視聴者も少なくなかった。
本編開始前からドンモモタロウ/桃井タロウの支援をしているものの、
タロウですらその正体は全く知らない(変身者が介人という事は知っている)。
最終的に本編はおろか後日談であるVシネ『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』ですらも彼の正体について直接語られる事は無かったが、
終盤にタロウの身に起こったある出来事を通して断片的に示唆されている。
なおドンブラ中毒で1年間訓練された視聴者たちには、初報の時点で「どうせ正体は明かされない」という意見がほとんどだった
なお、言うまでもなく『ドンブラゼンカイ』において同じ五色田介人が同時に存在する事で両戦隊は大きく困惑しており、
ゼン介人の双子の片割れ説まで飛び出たがこちらはハッキリと否定された。
また、スーツの都合なのか珍しく変身せずに戦闘を行うシーンも見られている。

なお、元のゼンカイザーの色は「白」に分類されており、ゼンカイザーブラックもどちらかと言えば白の面積が多いのだが、
名前には「ブラック」と付いているため非常にややこしい。
まぁ「ゼンカイジャーメンバーと同じ色だった赤青黄桃の部分が黒くなった」と言う意味だろうが。

能力は基本的にゼンカイザーに準じるが、独自の能力としてギアトリンガーの銃口から出たビームを固定し刀身として用いる技や、
対象に密着させたギアトリンガーを回転させ、エネルギーを心太のように絞り出す技などを用いる。
公式では特に説明がなく、いずれの技も名称・詳細共に不明。
どちらかというとゼンカイザーよりも、『ゼンカイジャー』のスピンオフ『ゼンカイレッド大紹介!』に登場した「ゼンカイレッド」に近い戦闘スタイル
(ギアトリンガーソード(仮)もゼンカイレッドが初出である)。
なお基本的にピンチにしか加勢しないため、戦った相手が攻撃すり抜けのチート状態だったり、
ドンブラザーズ含めて誰一人手も足もでないぶっちぎりで劇中最強の相手だったりと、戦闘面での活躍は控えめにされている。
第一話ではドンゼンカイオーへの「ドン全界合体」を行っていたが、
操縦はドンモモタロウ任せ、かつ2回目以降は合体コールもドンモモタロウに移ったため、
あと、ドンオニタイジンの登場に伴いドンゼンカイオーが一切登場しなくなった事もあって巨大戦に参加した事は一度も無い。
メンバーの1人が怪人化(3回目)して、ドンオニタイジンになれない状況で再登場するかと思ったが、そんな事は無かった
また、変身者である介人自身も料理、ピアノ演奏、手術など、非常に多彩な特技を持つ。


「…いいよ」


MUGENにおけるゼンカイザーブラック

ガ・タキリ・バ氏の製作したキャラが公開中。
射撃技の「ギアトリンガーショット」や近接攻撃の「ギアトリンガーソード」など、遠近共に技は一通り揃っている。
超必殺技は1ゲージ技「ゼンカイフィニッシュバスター」と、
はるかが運転講習中のド下手糞な運転ドンムラサメを意図せず倒しプリキュアに転生させたのを再現した2ゲージ技「教官殺し」がある。
なお、「教官殺し」は低確率で威力1.5倍のバック走版が発生する。バックシマス?あんなじわじわ系じゃないから
AIは未搭載。


全力全開?何だそれ……」

出場大会

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*1
『ゼンカイジャー』の介人は明朗快活な青年であり、演者である駒木根氏の若手ながらにして巧みな演じ分けが見て取れる。
特に『ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』の宣伝では、マスターからゼンカイジャーの介人へと瞬時にキャラ変を行い、
ゼンカイジャーを知る視聴者を唸らせた。……と同時にドンブラザーズから入ったファンの脳を破壊した
マスターの恰好のまま急にハイテンションになってガニ股ピースしだした挙句、柏餅を貪り出したらそりゃあね……

「きびだんごだけじゃなくて、柏餅もあるよ……。
 ……柏餅と言ったら、ゼンカイジャーだ~~~~!!!」

その正体に関しては一切明かされなかったが、マニアからはある種の考察がなされている

なお、各戦隊の世界観は全て独立していて繋がりは無いが、
『電子戦隊デンジマン』のラスボスであるヘドリアン女王が、次回作『太陽戦隊サンバルカン』で復活すると言った例外も存在する。
そして「へドリアン女王が復活したと言うのにデンジマン達は何しているんだよ」と視聴者から突っ込まれた
え、『ゴーカイジャー』で過去のレジェンド戦隊が一つの歴史になってただろって?
それはあくまで『ゴーカイジャー』内における設定であるし、
さらに『ゼンカイジャー』では各々独立した平行世界(作中出たものは○○トピアと呼ばれる)にそれぞれスーパー戦隊がいる
(同作のゼンカイジャーのシステムもそれを観測し元にして作った)設定である。
つまり、これらを照らし合わせると各戦隊トピアとゴーカイトピアに同一の戦隊がそれぞれいる事になる
なので『デンジマン』と『サンバルカン』でも同様の関係が成立するものと思われるので、
『サンバルカン』(サンバルカントピア)のデンジマンは何らかの形で戦えない状態になっていたのだろう。
こんな設定にでもしないと1999年なんか一度に3つの組織に襲われてた事になるし……。
長谷川裕一氏は敢えてそれを事実として「1999年は時空のねじれが発生したので二度目があった」なんてトンデモ説をぶち上げたが

余談だが、ヘドリアン女王のデザインはMARVELコミックの悪役・ヘラ
北欧神話の死の女神Helaであって、DCの女性ヒーローが祈りを捧げているギリシャ神話の結婚の女神Heraとは別神)
を基にしていたため、東映とMARVEL社の相互契約が切れた後の作品である『サンバルカン』ではデザインが変更されている
(設定上は、機械帝国ブラックマグマがへドリアン女王を目覚めさせる際に改造したため(なのでサンバルカン版へドリアン女王はサイボーグ)。
 目覚める前はデンジマン時代の姿だったし)。
結果論だが、並行世界の別人だと言えなくもないかもしれない。


最終更新:2024年03月18日 10:15