メルバ


空を切り裂く怪獣メルバ

1996年の特撮作品『ウルトラマンティガ』第1話「光を継ぐもの」に登場した怪獣
別名「超古代竜」。身長57m、体重4万6000t。

空をマッハ6の高速で自在に飛び回り、鋭いクチバシと腕の巨大なカッター状の爪、空中からの突進などを武器としている。
目からは光弾を連射することも可能で、『大怪獣バトル』では光弾攻撃に「メルバニックレイ」という技名が付けられている。
長い首と翼を持つ赤い怪獣で、青いゴルザと対になるなどシラリーとは何気にデザイン等に共通点があり、
そのスマートで鋭角的なデザインは人気がある。また飛ばない時には翼の皮膜は折り畳まれる。

古代に高度な文明を築いた超古代人類に被害を与えた「超古代怪獣」と呼ばれる怪獣の一体である。
当時の光の巨人たちと戦っていたが、現代まで眠りについた個体もいたらしくこれはその1体。
空を切り裂く怪獣として超古代人の残したタイムカプセルには記録されており、
モンゴル平原で目覚めた同族の怪獣ゴルザに続いてイースター島の地下から復活した。
復活した後は自分達の宿敵である光の巨人の復活を阻止するために、光の巨人の眠る日本に襲来。
東北にあったピラミッドのような遺跡をゴルザと共に襲撃して石像になって活動を停止していた巨人を2体まで破壊した。
しかし最後の1体がウルトラマンティガとして復活するのを許してしまう。
復活したティガ相手にゴルザと共に挑んだが、ゴルザはティガに敗北して逃走し、
それでもティガに攻撃したメルバは、ティガの空中戦形態スカイタイプに敗れ、
スカイタイプの必殺技ランバルト光弾で粉々に砕け散った。

『ウルトラマンギンガS』では、スパークドールズ(ウルトラマンや怪獣が人形に変えられた姿)として登場。
チブル星人エクセラーによって合体怪獣ファイブキングの素材にされ、翼と頭頂部になった。
このファイブキングの素材にはティガ、ダイナ、ガイアと戦った怪獣達が使われており、
映画『ウルトラマンギンガS 決戦! ウルトラ10勇士!!』ではその3人と対決している。

他にはメカキングギドラなどのデザインで知られる西川伸司氏が、
『大怪獣バトル』をコミカライズした漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』に登場。
大阪に向かう主人公の少年イオの乗るいなずま号をファイヤーゴルザとのタッグで襲撃、
超振動波未収得だったゴモラを手出しできない空中から攻撃して苦しめた。
さらにはゴモラを背後から掴んで空中に急上昇、そのまま高速で急降下して自身の飛行速度に重力加速度を上乗せし、
地面スレスレまで接近、ゴモラをその速度で地面に叩き付けて反転離脱という、自身の飛行能力をフル活用した攻撃をゴモラに叩き込んだ。
この一撃には倒れたかと思われたゴモラだったが、高度2万メートルから落とされて怪獣化したという初代譲りの生命力で逆に覚醒。
メルバの羽を尻尾でへし折って墜落させてしまった。
なおもメルバはファイヤーゴルザに尻尾を掴まれたゴモラを攻撃しようとしたが、
逆にゴモラは7万トンのファイヤーゴルザを掴まれた尻尾ごと持ち上げ、そのままメルバに叩き付けるという大暴れを見せ付け、
7万トンのゴルザの直撃を受けたメルバはとうとう息絶えた。
以前は本作は刊行停止で絶版だったが、2018年に上下巻構成で復刊された。メルバは上巻に登場する。

+ ゲーム作品でのメルバ
アーケードゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』には2007年12月稼働のEX5弾にてCGで登場。
目からの光線に「メルバニックレイ」の技名が付き最上位必殺技になった。
さらに「スクリューダイブ」というきりもみ回転飛行しながら相手を貫くように突進する新必殺技も後に実装された。

『ウルトラ怪獣 バトルブリーダーズ』でも上記『大怪獣バトル』のCGを元にして登場。
障害物を破壊した時、2ターンの間必殺技攻撃力を中アップ、回避率を中アップさせる固有スキル「空を切り裂く予兆」や、
継承スキル「回避中アップ」「回避大アップ」など回避に関わるスキルが多い。
……が、元々の回避のスペックがかなり低いため、ちぐはぐな性能をしている。

そんな訳で、2021年に性能を一新したメルバ【Re】(リビルド)が別途実装された。
こちらは回避が非常に優れており、自前で回避上昇系の継承スキルを3つも備えているため、
ただでさえ高い回避をさらに底上げできる。
また、固有スキル「煽りたてる巨嘴」も、ターン開始時に破壊できる障害物が存在する時そのターン中移動力をアップさせるだけでなく、
レベルを10にすれば、「必殺または攻撃を受けた時2ターンの間回避率中アップして攻撃対象を自分に向ける」、
「自分を含む味方が障害物を破壊した時、2ターンの間破壊した障害物1つにつき自分の回避率が大アップ」
という効果が追加されてさらに回避力が増す。
ただし、入手には「探査クエスト」という非常に難易度の高いクエストをクリアする必要があるので注意。


MUGENにおけるメルバ

m78氏の製作したものが2011年8月10日に公開された。
手描きドットだが、ダイナミックによく動いてくれる技が多い。

性能はかなり強力で、特に一部の飛び道具が非常に高性能で、脇を固める技にも強力なものが揃っており、
人操作なら充分凶ランクの怪獣と渡り合えてしまう。
目から放つ光線で攻撃する「メルバニックレイ」は、ゲージ消費が無い上、威力も80程度と高めで、
弾速も速い上、高さも低いので低身長の相手にも当たる。
一応発射前に隙はあるが、飛び道具にしては短めである。
この隙の少なさと弾速が速いことも相まって、連発していれば大抵の相手は圧倒できると非常に強力。
相手にする時には上手くジャンプで回避したい。

この技以外にも攻撃範囲に優れ相手に当てやすく強力なサマーソルト、
無敵付きで発生、移動速度も申し分なく強力な突進と他の技も非常に高性能である。
人操作で遊ぶ時には光線技を自重してこちらをメインに使っても充分な性能と言えるだろう。
空中技やしゃがみ技もあるが、立ち技の方が強力なので空中戦の必要は薄い。
ちなみにジャンプ力も普通だし飛行能力は無い。
まあ格闘ゲームなんだし自由に空中飛ばれちゃ格闘にはならないから仕方ない。
性能的には明らかに普通の格ゲーキャラ越えてるけど

ゲージ技はこれよりさらに強力で、強化メルバニックレイはゲージ1本消費だが300近いダメージを誇る。
無論発生も弾速も速く当てやすい。強化空中メルバニックレイは威力が100まで落ちるが攻撃範囲がさらに当てやすい。
そして、3ゲージ技の「ハイパーメルバニックレイ」は空中に飛び上がって目からの光弾連射であたりを薙ぎ払う技である。
当てやすく、中距離で大半の光弾が直撃すればダメージは600~800にも達する。
距離を取ればダメージを抑えたり回避できるのでなんとか逃げよう。

AIは未搭載だが外部AIの製作は自由とのことで、2022年6月末にIX氏による外部AIが公開された。
前述のメルバニックレイが強力なので、自重スイッチも設けられている。

出場大会



最終更新:2023年01月07日 12:39