カンナカムイ


「マジやばくね?」

クール教信者氏作の漫画『小林さんちのメイドラゴン』の登場キャラクター。
名前の由来はアイヌの民話『勇者カンナカムイ』*1。劇中では基本的に「カンナ」と呼ばれる。
担当声優は 長縄まりあ 女史。

主要人物であるトールの知り合いのドラゴン。
元いた世界での度重なる悪戯の末、戦闘で使えば強力な兵器となる「龍玉」を壊したことが原因で、
元いた世界を追放され、トールを頼って人間界に来訪した。
当初はトールの主人である小林を「トールをたぶらかして利用しようとしている」と考えて引き離そうとしたが、
トール自身の口から否定され、自力で故郷に帰る手段を持たず、人間界では他に行き場所も無かったため小林宅に身を寄せることになる。
その後、人間界の「学校」に興味を持ち、トールの魔法で戸籍を偽装して小学校に「小林カンナ」として転入している。

普段は角の生えた幼女の姿だが、本来の姿である竜形態では羽根の生えた色白のドラゴンとなる。
トールによれば、ドラゴンの中でも由緒ある一族の出身らしい。
しかし、人間よりは長く生きてはいるもののドラゴンのなかではまだ若輩らしく、
劇中に登場する目上のドラゴン達に対しても、基本的に「様」付けで呼んでいる。精神年齢も人間で言えば小学生(9歳)程度。
他のドラゴン達が人間界でもデフォルトで能力を行使できるのに対して、カンナは「人間界はマナが薄い」(意訳)とのことで、
電力を吸収しなければ身体能力も人間並みに落ちるなど、未熟さが目立っている。
とは言っても同年代の外見の人間と比べれば知力も身体能力も高く、小学校では目立っている。

万全の状態ならば人間の姿でもじゃれあいで手から破壊光線を出したり大人数人を一方的に小指の先ひとつでダウンさせられる程には強い。
作中の比較対象が喧嘩で島を3つ吹き飛ばすような奴らばかりなので相対的に弱く見えるだけである。

口数はやや少なめであまり大きく表情を動かさず(口が省略されたりほとんど見えない絵が多い)、周囲からはぼーっとしているという印象を持たれることがある。
だが性格としては積極的で好奇心旺盛であり決して暗いわけではない。

口癖としては、同意や感嘆の意味で「おー」と声を上げることが多い。
またアニメ版ではトールから教わった微妙に間違った用法で「マジやばくね」も多用している。

角や尻尾は隠すこともでき、学校に行く際など人前ではこの状態で過ごしている。
逆に他のドラゴンとしての部位を出すこともできるらしく、背中に翼だけ出して飛行する場面もあった。
原作では画風の影響もあって細身の印象だが、アニメ版では肉付きのいいむっちりした体型になっている。
彼女に限らず本作に登場するドラゴンはイデアに干渉することにより存在の形を人間に切り替えており、意識して姿を作っているわけではない。
つまり本来の姿を人間に例えるとこのような外見になるようである。
電気をエネルギーとしており、尻尾をコンセントに突っ込んで電気を吸収し、自身の力にすることができる。
外伝漫画ではその他に電池切れのスマホに充電するなど、ある程度電気を操れる描写がある。

追放の原因が悪戯とされているが、これは忙しく構ってくれない周囲の気を惹くための行動だったらしく、*2
小林家に居候してからはたまに我侭を言う程度で基本的にいい子にしており、悪戯をするような場面はあまりない。
目的もなく悪戯をしたいわけではないらしく、居候後にかつて悪戯仲間であったイルルに誘われてもきっぱり加担を断っている。

また、白髪のおかっぱヘアー・目つき・放送時期が近かったことなどから、
カンナと『けものフレンズ』のトキを間違える人も多く、この二人をすり替えた動画やコラ画像も作られている
(ちなみにアプリ版のみだが青龍などドラゴンをモチーフにしたフレンズも登場する)。


MUGENにおけるカンナカムイ

Dark Ruler氏による自作の3Dモデルを使用したものと、その改変版が存在する。

+ Dark Ruler氏製作
  • Dark Ruler氏製作
現在の完成度は75%とのこと。
何故かナックルズもどき(ウガンダナックルズ)をストライカーとして呼び出したり、『Heroes of the Storm』のゲーム画面を出したり、
竜形態がどう見ても青眼の白龍だったりと、中々カオスなキャラに仕上がっている。

性能は高火力遠距離タイプであり、機動力や通常攻撃・コンボ性能は高くない代わりに、
飛び道具やストライカーが高火力かつ優秀なキャラとなっている。
ゲージの依存度が高めなキャラと言うべきだが、ゲージが自動でモリモリ回復する上、
1ゲージ技のかめはめ波ビームに至ってはヒット・ガードを問わず軽く1ゲージは回収する鬼性能。
ただし、竜形態のバーストストリームビーム攻撃の方は懐に飛び込まれると容易に回避されるので注意。
即死技も持っているが、派手なエフェクトを発生させながら原作の登場回で小林にしたようなポカポカ殴りを999回ヒットさせる技になっている。

AIがデフォルトで搭載されており、上記の1ゲージ技連発を全く自重しない。
一度砲台モードへ突入したが最後、脱出手段が無いキャラはカンナが気紛れで中断してくれない限り、延々死ぬまでビームで炙られ続ける羽目に…。

2020年2月にはセルフリメイク版が新たに公開された。

+ koyu@TWINT氏製作 カンナカムイR
  • koyu@TWINT氏製作 カンナカムイR
上記のカンナ(旧版)を改変したもの。
ストライカーが削除された代わりに通常技や飛び道具、ゲージ技が追加されている。
青眼の白龍関連の技が調整され、『遊戯王』風にカードを用いて融合召喚により青眼の究極竜を呼び出す技も所持している。
2020年1月の更新によって青眼の白龍関連の技が『遊戯王』のドラゴンメイドのカードに差し替えられた。
ビームは即死攻撃となっており、ムービーとアニメ1期のOP曲が流れる。
2021年8月の更新ではビームのBGMにアニメ2期のOP曲が追加され、ランダムでどちらかが流れるようになった。
また、同更新で新技の「オムライス」が追加された。オムライスを大量に発射する技だが、
12Pカラーではヒット時にトールのムービーが流れて即死攻撃となる。
AIもデフォルトで搭載されており、AIレベルや技の設定、カラー設定による細かな調整が可能。
プレイヤー操作


MUGENでは原作通りに「カンナ」と呼んだ場合別のキャラが該当してしまうため、検索する際はフルネームが推奨される。

出場大会

削除済み

プレイヤー操作

MUGENキャラをさっくり触ろお!!(さまざま38、カンナカムイR)


*1
伝承上のカンナカムイは雷の神であり、雷の細長い形状から龍であるとする話がある。
本作には伝説や神話のドラゴン本人とされる登場人物も居るが、カンナの場合はまだ異世界へ渡る魔法が使えないため、
伝承で語られているカンナカムイ本人ではないと思われる。
ただしカンナカムイの名は一族に受け継がれるものらしいので、彼女の親や先祖がその当人なのかもしれない。
カンナも地球上での伝承を知っているのかそれとも故郷の世界に同じ地名があるのか、
伝承においてカンナカムイの住居とされるウシシル島(宇志知島)出身であると自己紹介する場面がある。

*2
カンナの父・キムンカムイは勢力争いにしか興味の無いドラゴンであり、カンナのことも娘と言うよりは同じ勢力の同胞のようにしか認識しておらず、
ルコアなど他勢力のドラゴン達からも「親という概念を理解していない」と否定的に見られている。
漫画8巻のエピソードでは、これらのカンナとキムンカムイの関係にスポットが当たる長編が展開された。


最終更新:2023年10月04日 23:00