ルビー・ローズ





「正義とは甘く、そして時に辛く、コクがあってクセになるぅっ!」

 年齢:15歳
 趣味:武器集め
 武器:大口径狙撃鎌「クレセント・ローズ」
 センブランス:高速移動
 CV: 早見沙織 /Lindsay Tuggey(原語版)

アメリカのエンターテインメント会社「Rooster Teeth(ルースター・ティース)」によって製作されたWEBアニメーションシリーズ、
『RWBY(ルビー)』の主人公兼ヒロイン。英語表記は「Ruby Rose」。
初出は2012年11月16日の「Red」トレイラー。
トレイラーの段階では人狼のようなモンスターをルビーが無言でスタイリッシュに倒していく、という内容だったため、
性格などは不明であり、視聴者からはクールでミステリアスな少女だと思われていた。


その後は4番目のトレイラーである「Yellow」に登場。
Yellowトレイラーの主役であるヤン・シャオロンを「姉」と慕う変な声の少女であり、
「Red」「White」「Black」「Yellow」のトレイラーに登場する四人の少女を主軸にした、オリジナルWEBアニメーションシリーズの主人公である事が明かされた。
アメリカの会社製作だが、「日本のアニメやゲームに多大な影響を受けた」と製作陣自ら公言しており、
所謂バタ臭さの少ないキャラクター達がスタイリッシュなアクションをする本作は、世界中で多くのファンを獲得。
Vol.2終了後、『RWBY』全体の原作・監督・脚本を担当していたモンティ・オウム氏が逝去され、続編が断たれたかに思われたが、
制作陣が意志を引き継ぎVol.3以降も引き続き製作された、という経緯がある。

日本(ニコニコ動画)でも有志による翻訳版がアップロードされるなどして話題となった
(本編はネットで無料公開、円盤やグッズの売上で収益を得るというスタイルのため、翻訳等に限れば無問題)。
後にワーナーブラザーズが日本での放映権等を正式に獲得、2015年には日本の人気声優による吹き替え版がリリースされ、
Vol.1~3までを再編集した上で2017年にはテレビアニメ版も放映された(Vol4以降は未だ吹き替えされていない)。
ちなみによく勘違いされるが、初期の製作ツールはMMDではなく、アメリカのPoserというツールを使用しており、
Poserの開発元が正式にスポンサーも務めている。

モチーフは「赤ずきん」。
彼女に限らずこの作品の登場人物は、何らかの童話や伝説上の人物をモチーフにしている。
ただし、衣装に赤いフードつきのマントはあるものの、デザイン自体にはそこまで「赤ずきん」は意識していないとのこと。
初期デザインではYellowトレーラーに登場したマラカイト姉妹のミルシャ(赤い方)のような外見だったらしい。

「グリム」と呼ばれる謎のモンスターが跋扈する異世界「レムナント」。
人類は「ダスト」というエネルギー資源やそれらを用いた兵器、
自らが持つオーラ及びオーラに付随する特性「センブランス」を駆使して戦う「ハンター」らの活躍により、グリムの脅威を一時的に退ける事に成功。
束の間の平和を謳歌する最中、憧れの一流ハンターになるためハンター養成学校である「ビーコン・アカデミー」に飛び級で入学したルビーが、
仲間達との出会いや別れ、敵との死闘等を経て徐々に成長していく、というのが大体のあらすじ。
そこに友情や恋愛模様、家庭事情や人種差別、貧富の格差から生じる軋轢等が絡み合い、当初は所謂「学園モノ」な雰囲気の作風も、
徐々に「世界の命運をかけた物語」へとシフトしていく。

一人前のハンターになる事を夢見る15歳の少女。
17歳以上が入学出来るハンター養成学校「ビーコン・アカデミー」に、その天性の戦闘センスを見抜かれて15歳で飛び級入学した。
当初は人見知りが激しく、「姉」であるヤン・シャオロンがいれば友人は要らないと言ったりしていたが、
それを危惧したヤンの気配りや、同じくある事情から他人を避けようとしていたブレイク・ベラドンナ
おっちょこちょいなドジだが明るい性格の少年ジョーン・アークらとの出会いを経て、人見知りを克服していく。
人見知りかつ武器マニアで、当初は「上手くやっていけるか自身が無い」と発言する等、所謂「ナード」的なキャラクターだが、
一度打ち解けるとノリがよく、ジョークを言って場を和ませようとしたり、チームメイトと一緒になってはしゃぎ回ったり、
かと思えばショックで落ち込んでしまったり等、結構等身大の女の子である。好きな分野である武器の話になると早口になる辺りも妙にリアル。
ワイス・シュニーとは出会った時のトラブルや、授業中の態度などから当初は険悪だったものの、それらを乗り越えて親友となっていった。
ヤンとは「苗字が違う」「髪色が違う」「胸の大きさ戦闘スタイルも性格もまるで違う」事から、
義理の姉妹だと思われていたが、後に異母姉妹である事が判明した(ルビーの方が母親の姓である「ローズ」を名乗っている)。
ルビー自身もまた幼い頃に母親(サマー・ローズ)を亡くしており、幼少期は父とヤンの三人で山奥で暮らしていた。

ビーコン入学後、チーム「RWBY」のリーダーとして抜擢されたプレッシャーからか、
授業中に教科書に落書きしたり、鼻をほじったり、居眠りしたりと問題行動も多かった。
その他、いい所を見せようと策も無しに突貫してピンチになるなど、序盤は「未熟な子供」である事を強調される場面も多かったが、
周囲の助力やアドバイスによってそれらを克服し、徐々に成長していく。
チームリーダーとしては決断力に優れており、優れた作戦立案能力やカリスマ性を持ち合わせているわけではないものの、
メンバー全員から好かれている。

2022年放映のTVアニメ『RWBY 氷雪帝国』第1話では、原作第1話より以前のプロローグが描かれた。
また、ギャグ外伝『RWBY Chibi』では、問題児として暴れ回っている。

+ 武器、センブランス

武器「クレセント・ローズ」

大鎌、ライフル、収納形態の三つの形態に変形する変態武器、「High Caliber Sniper Scythe(HCSS、直訳すると大口径狙撃鎌)」。
ビーコン入学前に所属していたシグナル・アカデミーの「自分の武器は自分で作る」という方針に倣い自作したもの。
小柄なルビーの体格に似合わない大きな武器だが、彼女はこれを軽々と使いこなす。
見た目に反して軽いようで、普段は収納形態で腰に装着している。
収納形態以外では発砲が可能であり、斬撃と共に発砲する事で発砲の反動で斬撃の威力を上昇させたり、
後述するセンブランス発動の足掛りにしたりが可能。
反動を用いずともルビーと同じくらいの太さの木を易々と切断可能な程、切れ味も鋭い。
弾はダスト弾のため、属性付きダストを用いたり、ワイスの補助を受ける事も特殊効果を発揮する。
ライフル形態で刃を展開する事でモノポッドのようにして狙撃を行う事も出来る。
作中世界ではダストを用いた様々な変態武器が登場するが、その中でも教師から「危険な武器」と言わしめた逸品。
反面、ルビー自身の戦闘能力はクレセレント・ローズに大きく依存しており、
クレセント・ローズが何らかの理由で使用不能だと、途端に非力な普通の少女と化す。
ただ、蹴りでグリムを撃破していたりするので、身体的な弱点というよりは、精神的なものの方が強いようだ。

センブランス「高速移動(仮)」

センブランスとは作中世界の人類が持つオーラに付随する特性(要するに特殊能力)。
ルビーの場合は「高速移動」。基本的にはオーラを消費して直線を超高速で移動する、というシンプルな能力。
オーラが続く限り連発可能かつ、空中で使用する事で短時間ながら飛翔出来る。
発動の際には赤い薔薇の花弁が舞い散る。この薔薇の花弁は演出ではなく、原理は不明だが物理的に発生しているものであり、
時間経過で消滅するまでその場に残る。そのため、能力を発動した事で薔薇の花弁が残ってしまい、その場に居た事がバレた事がある。
ルビー本人もまた「薔薇の花弁の塊」のような状態になる事もでき、この状態では「敵をすり抜ける」「塊を複数に分裂して移動」
「自分以外の人物も花弁の塊として同時に移動(重さの制限はあるようだが)」「高速移動に伴う風圧で周囲を吹き飛ばす」といった、
単なる高速移動とは違う能力であるかのような挙動をする。
そのため「ペタル・バースト」という名称で呼ばれる。

+ 「Volume7」以降ネタバレ注意
Volume7に登場した似た?センブランスの先輩ハンターからは、
「他にも高速移動のセンブランスは見た事があるが、そちらとも自分のとも違う」「何か別にある気がする」と指摘されていた。
ちなみにその先輩ハンターのセンブランスは「物凄く早く走る」というものであり、速さではルビーを凌駕するが、
空中の飛翔も可能なルビーのセンブランスは単なる高速移動ではないらしい。

その後、Volume8では「一度ルビー本人や周囲の人物を分子レベルまで分解し、高速移動後に再構築」というプロセスを経ている事が判明した。
理論上は「複数人を」「周囲に気付かれずに」高速移動したり、本来通れないような場所も通れるようだ。

また、彼女はセンブランスとは別に「銀の眼」という謎の力も持っている。
+ 「銀の眼」
当初は単に「珍しい色」だと思われていたが、後に対グリム特攻とでも言うべき、伝説の戦士の血筋(母方)の証である事が判明。
強い感情によって発動し、グリムを凍結させる効果を持つ……が、
最初に発動した時は親しい友人が殺されてしまった場面であり、激しい怒りと悲しみによって発動したためか、
グリム以外の周囲も凍結してしまうという惨事を引き起こす(本人は自分が何をしたのか覚えていなかったが、幸い敵以外の人的被害は無かった)。
その後、かつて「銀の眼の戦士」だった人物の助力によってある程度制御が可能になった。

『BLAZBLUE』とのクロスオーバー作品である『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』においては、他のチームRWBYのメンバー共々参戦を果たしている。
どうやらラグナの武器を気に入ったらしく、目を輝かせながら「その武器カッコイイ!」と評していた。
性能的には変態武器に反して挙動は意外と素直で使いやすく、欠点もほぼ無いハイスタンダードキャラ。


MUGENにおけるルビー・ローズ

Kagiru Zuto氏により、LK-SixtyFour氏の『JUS』風ドットを用いて製作されたMUGEN1.1専用のちびキャラが存在する。
火力が低いが機動力は非常に高く、近接時はクレセント・ローズでの斬撃、遠距離では銃撃で戦う。
なお、設定ミスなのか超必殺技発動時のエフェクトが大きくずれる不具合がある。
AIもデフォルトで搭載されている。
参考動画

この他にも上記と同じくLK-SixtyFour氏のドットを用いて拡大表示で製作された、Jbatts氏によるルビーが存在する模様。
紹介動画

出場大会



最終更新:2022年08月07日 02:24