全カオスヘッダーがコスモスを倒すために集結して形成した、最後にして最強の実体カオスヘッダー。
「破壊光線クリムゾンブレーク」「破滅魔球ダークデストロイヤー」と呼ばれる破壊光線や念動力を武器にする他、
強固なバリアを形成することも可能で、
それまで登場した実体カオスヘッダーの戦闘力を大きく凌駕している。
おまけに、元々の進化・学習能力の高さも相まって
ザ・ワンやイフ並みの適応能力も持っており、
それまで弱点としていたカオスキメラやソアッグ鉱石にも耐性を備えるに至っている。
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「カオスヘッダー」について解説 |
本作における作品を通して対峙する敵役。宇宙から飛来した発光生命体で「光のウィルス」とも称され、
他の生物に憑依して支配したり、エネルギーを吸収することで対象の情報を読み取り姿や能力をコピーして実体化する力を持つ。
その正体は、戦乱の続くとある惑星で秩序をもたらすために生み出された人工生命体であり、
その秩序を守るために 全ての生物の意識を一体化することを目的としていた。
(以上、ニコニコ大百科より転載・一部改編)
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劇中の活躍
対コスモスの切り札であったカオスウルトラマンカラミティが敗れたことで、
全カオスヘッダーが最後の手段として集結・実体化する形で降臨し、
コスモスに対する憎悪を剥き出しにしてカラミティとの戦いで消耗したコスモスを追い詰めるが、
チームEYESのカオスキメラミサイルとコスモスが最後の力を振り絞って放ったコズミューム光線で一度は撃退される。
しかし、完全に倒されておらずカオス反応を消して地球に飛来し再度出現し、
カオスキメラも受け付けず憎しみのまま破壊活動を続け回る。
この時点ではチームEYESはもちろんコスモスもカオスヘッダーを「災害」「病原体」の延長線で見ており、
ただ殲滅することだけを考えていたのだが、
カオスヘッダーが人間の性質をコピーして「心」を獲得したことや、
カオスダークネスがリドリアスやムサシの呼び掛けで困惑したように破壊活動を一瞬躊躇した事で、
唯一ムサシだけはカオスヘッダーも(自覚が無いだけで)憎しみ以外の善の感情を獲得しているという確信を抱く。
カオスダークネスは迷いを振り払うかのように説得を否定してムサシも殺そうとしたが、
ムサシと地球の危機を救うために単独で現れたコスモスと再び対峙。
怒りに燃えコロナモードになったコスモスの猛攻に追い詰められるが、
これまでの戦いのダメージの蓄積と単独で実体化したことが仇となり、
コスモスはエネルギー不足でネイバスター光線を放てず、そこを突く形で逆転。
しかし、そこでムサシの輝石が光を取り戻し、再融合したムサシとコスモスがミラクルナモードになって立ち上がり、
フルムーンレクトを放たれ負の感情を浄化される。
これに抵抗しながら破壊光球でコスモスを攻撃するが、テックスピナーの援護で光球のみを撃ち落とされ、
さらにリドリアスを援護しに駆け付けたボルギルス・モグルドンの懸命な説得と、コスモスが放った神秘の光「ルナファイナル」により、
今まで心を得ながらも目を向けようとしなかった「愛」と「優しさ」という概念をついに理解することが出来たカオスヘッダーは、
怒りと憎しみの感情や他生物への害意を捨て去った「カオスヘッダー0」へと生まれ変わり、
コスモスや地球文明と和解して地球を去った。
観ようによってはラスボスをも洗脳光線で取り込んだようにも見えなくはないが、*1
暴力による排除より和解する事を信条とする本作を象徴する最終決戦と言える。
その後の消息は杳として知れなかったが、遊星ジュランの守護獣パラスタン(初出は『コスモス』本編第21、22話)が、
映画『ウルトラマンコスモス2』でスコーピスとサンドロスにより殺されてしまうという悲劇のあった後に、
パラスタンに代わる守り神として惑星ジュランの復興を見守っている姿が映画『ウルトラマンサーガ』で確認された。
MUGENにおけるカオスダークネス
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
発射速度が速い飛び道具「光弾」の他、ややタメは長いが威力が高い「ダークデストロイヤー」、
飛び道具を吸収する「バリヤー」など備え、遠距離戦に強い性能をしている。
超必殺技は、派手に叩き付ける「念動力」、カラミティに変身して攻撃する「カオスウルトラマンカラミティ」に加えて、
『Fighting Evolution Rebirth』に登場したネオカオスダークネスと化すモードチェンジ技がある。
AIもデフォルトで搭載されており、
凶程度の強さ。
「コスモス……私を包むこの想いは……」
「この地を去ろう、カオスヘッダー…
憎しみも、争いも、もう私達に必要はない…共に還ろう…」
「コスモス……」
出場大会
*1
光線によって相手を鎮める描写が洗脳と受け取られがちなコスモスだが、
実際のところ、件の光線「フルムーンレクト」には興奮抑制効果しかなく
相手の考えを変えるような力は無い。
作中でも野生怪獣の鎮圧にのみ使っており、ある少女の怒りから生み出された怪獣に無効化されたこともある。
当然、
侵略の意志を持つ宇宙人は落ち着かせても無駄なのでフルムーンレクトで鎮圧したことは一度もない。
ルナファイナルもパワーアップ版とはいえ、基本的な効果は同じと思われる。
構え・効果共に『星雲仮面マシンマン』の「カタルシスウェーブ」に酷似していたのも誤解を招いた要因かも知れない
(掌から放射した光により、悪の心を善に反転して問答無用で改心させる必殺技)。
最終更新:2023年02月01日 13:56