ユートム


特撮作品『ウルトラセブン』第17話「地底GO!GO!GO!」に登場したロボット怪獣。別名「地底ロボット」。
地底1000メートルに位置する謎の地底都市を警備する二足歩行のロボットで、武器は右手の光線銃と左手の球状のハンマー。
とはいえ光線銃は人間に当たっても一時的に痺れさせる威力しかなく、ハンマーも岩を砕くほどの威力はあるが、
如何せんユートム自身の移動速度が遅いので相手に当てるだけでも一苦労だろう。
また、胴体はウルトラガンも通用しないかなりの頑強さを持つが、弱点の頭を狙えば簡単に倒す事が出来る。

複数体が登場しており、胸に描かれているマークで判別可能。身分が高いほど複雑なマークになっているとの事。
ただし着ぐるみ自体は一つしか制作されず、胸のマークを場面ごとに差し替える事で複数体が存在するように表現していた。

劇中では地底1000メートルの炭坑内に閉じ込められた薩摩次郎という青年を救出中のウルトラ警備隊の前に出現した。
MS爆弾を使用して地底都市との遮断壁を爆破しようとしたモロボシ・ダンを捕獲する事に成功するが、
同時にウルトラ警備隊の侵入を許し、またダンにもセブンに変身され頭部にワイドショットを受け破壊されてしまう。
その後地底都市はウルトラ警備隊によってろくに調査もせずに爆破される事となり、恐らく他にも多数存在したユートム達も地底都市と運命を共にしたと思われる。

ここまで読めば分かるように劇中ではユートムを配備した者はおろか地底都市の目的や存在意義すら語られる事は無く、
「宇宙人の侵略基地だったのでしょうか。いやもしかすると、我々地球人よりも遥かに昔から地球に住んでいる、地底人類の文化都市だったのかもしれない」
と締め括られる。
後々「地球の原住民」を名乗る存在が登場する事もあり、後者であった場合かなり後味の悪い話となる…が、真相は闇の中である。

+ その他作品におけるユートム
映像作品には以降登場していないが、本エピソードの後日談小説『変身障害』が存在する。
密かに生き延びていた地底都市の住人は、「ある人物」の体内へナノマシンを仕込みつつ復讐の機会を狙っており、
数十年後の21世紀、宇宙人達が変身に利用する共有システムに通信障害を起こす事でウルトラセブンを変身不可能に追いやり、
同時に10体建造していたユートム型の巨大ロボットを出撃させ、地上への侵攻を開始した。
しかし、セブンに敗れたあと地球に隠れ住んでいた宇宙人達がシステム障害に巻き込まれ、その復旧に協力した事でセブンが復活。
ウルトラ警備隊相手には優勢だった巨大ロボットもセブンには敵わず全滅した。
「ある人物」の正体を巡るミステリーが主軸なので、戦闘シーン自体はほぼ描かれておらず、巨大ロボットの能力などの詳細は不明。

なお、本作でも地底都市の正体は不明のままだったが、上記の変身システムを把握していた事から、
「数百、数千年前からひっそり隠れ住んでいた宇宙人」だったのだろうと考察されている。

ウルトラマンジード』では直接の登場こそ無いものの、同じ「ユートム」の名を持つボール型のドローンが登場。
主人公をサポートするAI「レム」が操作する無人機であり、劇中ではカメラ・プロジェクター機能や血液分析機能、
レーザー砲など多彩な機能を見せた。


MUGENにおけるユートム

怪獣キャラに定評のあるカーベィ氏の製作したキャラが公開中。
スプライトは同じく氏が製作したセブンガーを改変して作られた模様。
特徴的な足音や機動音が搭載されており、機動力も低い辺りちゃんと原作再現がされている。
技は光線銃やハンマーなどが搭載されている他、放送当時の児童書に書かれていた足からの「岩石とかし液」も使用可能。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「必殺光線銃」「球体型偵察機」「援軍」の3つ。
「球体型偵察機」は名前繋がりで『ウルトラマンジード』に登場した球体型偵察機のユートムを召喚する技。
「援軍」は画面内に自動で攻撃を行うユートムを召喚する技であり、召喚数に制限は無いとの事。
また、12Pでは常に画面上に三体召喚されるようになる。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会



最終更新:2022年03月20日 21:02
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