アナザーライダー

「おめでとう!今日から君が、仮面ライダー○○○だ!」

【名前】 アナザーライダー
【読み方】 あなざーらいだー
【登場作品】 仮面ライダージオウ
【分類】 敵怪人
【名前の由来】 別の仮面ライダー(英:Another Rider)

【詳細】

仮面ライダージオウに登場する「怪人」に相当する存在。
タイムジャッカーと呼ばれる未来人達が各時代の人間に「アナザーウォッチ」を埋め込むことで生まれる「偽りの仮面ライダー」。

タイムジャッカー達の最終目的は、本来の未来で世界を征服しているとされるオーマジオウ(未来のジオウ)に代わる新たな「王」を確立させることであり、アナザーライダーはその候補として目を付けた存在でもある。

誕生したアナザーライダーは、その時代に存在する筈のオリジナルの仮面ライダーに代わる存在となり、
過去改変が進んでいくとその時代のライダーは記憶と能力を失ってしまい、仮面ライダーにならなかった人生を歩む一般人になってしまう。

なお、一部のアナザーライダーが誕生する瞬間には、変身中だったライダーが突然生身に戻って記憶を失う描写があるが、同時に対戦中だった怪人の存在も消えてしまう
つまり、アナザーライダーの出現は対応する主役ライダー一名どころか、その仮面ライダー作品そのものの世界観を消し去ってしまうほどの影響力を持っていると言える(ただし序盤で登場したアナザービルドは本物のビルドと対峙し、スマッシュに見間違われるなど、記憶や存在の消滅には多少のラグもあるようだ)。

モチーフはベースである仮面ライダーの基本フォームだが、生物的な外見に歪められた姿をしており、
ひと目ではただの怪物でしか無い。
だが能力そのものはその仮面ライダーと同等の力を持つため非常に厄介で、過去改変の影響でその時代における仮面ライダーが存在しないことになってしまうと対処も難しいだろう。
明らかに違う外見をしているためか、オリジナルとなるライダー本人や関係者(例えばビルドの万丈龍我やアギトの津上翔一等)が見間違えたということは無い。
唯一アナザーアギトを「アギト」として見えたらしい尾室隆弘くらいか。
アナザードライブのように姿から仮面ライダードライブのアナザーライダーと判断する事も可能だが、基本的には体に刻まれている仮面ライダーの名前と、その年号で判断される場合が多い。
ゲイツも平成ライダーについてある程度知識があるようだが知らないことも多いので、歴史を俯瞰的な観点から見ているウォズが判別する場面も多く見られる。

アナザーライダー達は致命の攻撃を受けると元の人間の姿に戻るが、再びアナザーウォッチを取り込むことで復活する。
倒すためには、「ベースとなる仮面ライダーの力」を使い、「そのライダーが活躍した年代」で撃破すること。
前述の通り本来の仮面ライダーはアナザーライダーが存在する影響で変身能力と記憶を失い対処できない。
そのため、ジオウやゲイツがライドウォッチを使い、その仮面ライダーの力を宿すライダーアーマーを装着し撃破する必要がある。
これは仮面ライダー達の力をジオウらが「引き継ぐ」と同時に、「奪っている」ということでもあり、
未来におけるオーマジオウはその果にいると考えられる。

アナザーライダーにされた人間たちは、歴史を知るタイムジャッカーから何らかの絶望的な将来を吹き込まれ、それを解消する見返りにライダーにされてしまうという一種の契約で成り立ち、変身後は目的のために各々が「ある共通点」を持つ人々を狙って襲うケースがほとんど。
ちなみに、狂暴で獰猛な挙動をしているが、実際は自我が残っている確信犯でもあり、その気になればライダーと人間の姿を切り替えることが可能。
仮面ライダーの姿が歪んでしまっているのは、無理やり作られた影響で仮面ライダーとしての資格を持っていないためだという意見もある。

とはいえ、作画的な関係で上記の決まりごとはアナザーライダーによっては守られていないこともしばしば。
例外もまた多くある上に、タイムジャッカーの妨害や、倒されないための創意工夫もあって一筋縄では倒せない個体ばかり。
「契約者が死亡してしまっているため、アナザーウォッチを排出するとそのまま死んでしまう個体」や、「オーマジオウが倒された未来で生まれる予定の仮面ライダーの力を持つため、倒すために必要なライドウォッチの生成が困難」という事例もある。
「契約者がそもそも存在しない上、タイムジャッカーの手を介せず発生した個体」まで出る始末。

尺の関係か、倒された後アナザーウォッチが砕ける演出がないアナザーライダーもいるが、話の進行上そういったものも倒されたという体で話が進んでいく。
そういったアナザーライダーで、劇場版に登場したアナザーWは、仮面ライダーWの力を宿すダブルアーマーを装着したジオウが倒したが、倒した年代が現代である2018年だった上に契約者が画面に映らず、ウォッチも排出されなかった。
また仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーションに登場したアナザーゼロワンもウォッチが破壊される様子はないが、変身者がヒューマギアという人間以外の存在だったため本体ごとアナザーウォッチが破壊された可能性がある。

【余談】

仮面ライダーを生物的な外見にリ・デザインするという試みは「S.I.C」で試みられているが、
あちらは仮面ライダーの外見を保ったままアレンジを加える形にしているのに対し、このアナザーライダーは人形の生物が無理やり仮面ライダーに擬態しているかのような姿で差別化が図られている。

暴太郎戦隊ドンブラザーズでは戦隊版アナザーライダーといえるヒトツ鬼が登場している。
そちらのデザインもアナザーフォーゼやアナザークウガ等多くのアナザーライダーをデザインした篠原保氏が行っている。

命名法則は「アナザー○○(ベースのライダー名)」であるが、既に「アナザーアギト」という名称の存在が登場する仮面ライダーアギトのアナザーライダーはどういう扱いになるのか注目されていた。
そして満を持して登場したのは…

最終更新:2024年04月27日 01:39