帝國雑談スレ 16 その6

帝國雑談スレ 16 その6


501 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/13(金) 00:30:02 [ Qjq8HQKU0 ]
>500
いるような気もするんですよね。
森族を誘導するのはおそらくシュナイゼル公で、「通行、これ許す」という形での策源地化になると思うんで。
「通行、これ許す」ってどこへ行くのよって、それは王都以外にはありえないはずでw

ダイ・グ自身は、軍勢の司令官兼任、森族のトイトブルグを含む領域についての何らかの代表ってことになってるでしょうから、
王都に来る自体はまったく自然なことでw


502 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/13(金) 00:35:00 [ Qjq8HQKU0 ]
そう考えると、確かに美しくはあるんだろうが、違和感若干ありの異種族森族の中のクリスって、すごくあでやかでいいかもしれない、とハアハアしてしまったw


503 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/13(金) 22:26:47 [ Qjq8HQKU0 ]
リブートには手を出さん、と思っていたのに、結局、4,5巻(ブラフォードとかの話)を買ってしまいまったw
なんだかんだ言って、好きなのか、とw

どうもスキャンの精度が上がったらしくて、紙質の違いに苦しんだ、というのがわかる気がする。
ザンダシティの混沌とか、ティンとアイシャの空中戦とか、カイエンの重甲冑とか、この辺のネタ、結構好きだったんだな。

結局は全部アマテラスってところがあんまり好きじゃなかったから、開始のころはあんまり好きじゃなかったんだけど、
舞台がAKDの外になってから俄然好きになったりしてw

権力の源が要するに暴力であり、暴力の合従連衡としてのフィルモアとかw


504 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/13(金) 22:43:22 [ Qjq8HQKU0 ]
ベアル太夫のおかげで覚醒ルキアニスが決まってきた感じなのだけれどw
覚醒ルキアニスのイメージよりも、覚醒マル子のイメージの方がずっと先に確立していた。
オードリーとか、ベアル太夫とか以前に、おとついのメモが作られていて、
あの辺のメモがなければ、オードリーのマル子にはならなかった。

変わらないように見えて、書き手的には、アレの内面は結構変わっていたりする。
プロパティを見たら、11年9月にメモが作られていて、そんなに最近だったかと驚いたりw

リブートのブラフォードを読んでいたら、マル子の初期からの設定を思い出していたりして。
自分で気づいていない自己抑制という要素をつけていた。
だからマル子の身体能力は、ルキより下に設定されていた。


505 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/13(金) 22:44:53 [ Qjq8HQKU0 ]
あ。9月のはずないじゃんw
このPCに移されたのが9月だw


506 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/13(金) 22:53:04 [ Qjq8HQKU0 ]
ファティマのような古人と、何度か書いていたけど、
自分の頭の使い方も、自分の体の使い方も、自分で獲得しなければならない、と思っていたから、
ルキのほうは頭の使い方を、マル子の方は身体の使い方の方を制限していた。

扱いやすい古人と何度も書いてきたけど、扱いやすいっていうのはつまり、そういうことなんだろう、と。
外部からの規制とか制限とかがあって、うちの子らは、スーパーパワーを発揮しないようになっている。

それは明示的な制限じゃないから、書き手一人が楽しんでいたw
知識も知恵もあるのに考え方に自己規制が働いていて、それを崩せないキャラとかw ダレ得なんだよw


507 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/13(金) 23:09:25 [ Qjq8HQKU0 ]
スカ様のいぶし銀の活躍を見ながら、
軍人上がりの近衛騎士は、あの役割をしなければならないんだと思い出したりw

色々考えはしたんだけど、結局、ルキアニスは戦闘の専門家であって、大情勢に寄与するように意識して戦闘を行うにしても、大きな組織を自分で動かせるはずもなかろう。
それは本人も理解していて、自分の部下は、早いうちに昇進なり異動なりして、然るべきキャリアを積むほうが良いと思うんだろうと思う。
だからルキ小隊の解散は、きっと重要なエピソードになるんだろうと思う。

自分が最後の切り札になる戦闘力がある、というのはシル子のことなんだけどw
あの人はほんとうに姫だと思うw
あれ、何か考えていたのに思い出せないw
よみながら、いろんなことが走馬灯してたのになあw

カリスマと知性があって、知恵もあって、そして何より「上から」人を見ることを知っている。ホントに怖い姫様じゃw
その場の「発言レート」を決定し、釣り上げ、切り下げることができるw
「そこに起きていること」を巨視的に俯瞰もすれば、微視的に見ることもできる。そこに関わる人間の関係性を俯瞰できるw


508 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/20(金) 20:37:36 [ LAoNr.kA0 ]
せっかくだからメモっておこう。
公爵家Wの話。

普通に指摘されていた通り、どうしてミノールの情報網に引っかからなかったのか、は当然、マル子だって疑う。
マル子たちが追いかけている秘密武装細胞は、ひょっとしたら公爵家の内戚に関わりがあるんじゃないか、と疑う。
何らかの理由で、隠ぺいされているんじゃないのか、と。
その隠蔽後を、探し回っているんじゃないのか、と。

じゃあ、何のためにそんなことを、というふうに切り回して、思い当たる何かにw


509 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 21:12:25 [ QJtEbO/U0 ]
やっとフーシェの一巻を読み終えた。
マクシム他、いろいろと登場してきてる。
ミュリエル事件とナルボンヌ候でかなり引っ張るってことは、これがメインなんだろうなあ、とも。

そんなことより、いろいろと妄想がw
高等法院と国王の争い、三部会とそのありようなんかを読みながら、
ああ、こういう制度を利用した戦いっていいなあ、とかw

帝國にも元老院、枢密院、政務院の三つがあるけれど、
立憲君主じゃなくて、皇帝権威の下に統合されているところが怖いw

だから、三部会のようなものがあったとしても、皇帝は任意に作ることができる。
言ってみれば皇帝に奏上するための、皇帝のための諮問機関として自由自在に作れる。
名士会みたいな感じなんだろう。
奏上論文とか考えただけでストレスで死にそう(書く側はw


この奏上論文が政務院とか、枢密院とか、もちろん元老院にも回されるw
コント事件の論文は、奏上論文への反論だったりしてw コント子爵は存在は観測されていないけれどw


510 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 21:16:15 [ QJtEbO/U0 ]
ラヴォアジエの元素結合云々を見ていて気づいたんだけど、
帝國SS世界では、「現象結合(観測結合?)」といった概念があるんじゃないかと。
それがどんなものかはわからないけれどw

ある現象が、別の現象に変化してゆくのは、これ以上細分化できない層の結合が起きたから、と。
つまり八相の最小単位が相互に結合して、ある現象を導き出す、という概念。

この概念は、フロギストン論的な自然四精霊論の上位互換なんじゃないかと。
とはいえ、錬金的論が駆逐されたのと違って、自然精霊も自然神も存在する世界なのであるけれど


511 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 21:22:32 [ QJtEbO/U0 ]
奏上論文を書くため、あるいは書く資格を得るため、有力な貴族は、論文能力のある祐筆(すでに祐筆ではないがw)を抱えているんだろう。
平安貴族の連歌会要員みたいなw
武門の仕官のみならず、文官仕官の道もかなりあるんだろう。

実学としての政治学を支援する、様々な文系技能が重宝され、また教育もされているんだろう。
そうするとやはり、藩学校みたいなのが家門ごとに普通にある。

もっとも、藩学校、学問所があることは普通に前提だったけどw
おさんどん将軍とこの家門とかは、魔道/魔導学校があるんだろうし。


512 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 22:17:23 [ QJtEbO/U0 ]
するとやはり、文系→各藩w 
理系→魔導系→教会中世大学、魔導ギルドの横のつながり

なんか家門ごとに、ギルドの誰某系の集団と関係が深いとか、教会系と深いとかありそうだ。
何にしたって宗主候補の能力こそが、一門の後ろ盾でもあるわけで。
ギルドや教会にとっても、その候補への影響力が強い方がいい。庇護関係的にも。


513 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 22:19:27 [ QJtEbO/U0 ]
すると、ギルドへの支配力を強化したおねいちゃんと、教会の暗闘ってものすごい激しかったってことになるんだ。
そして最終的に教会系貴族は、教会とともに反レイヒルフト化を強化する可能性は高い。


514 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 22:21:47 [ QLooRP820 ]
前回書き込みしてから10日も書き込みしていなかった事に驚愕。
先週も胃の調子が非常に悪かったのは事実なのではあるが。
色々あぶないなー などと。


515 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 22:23:08 [ QJtEbO/U0 ]
>514
今週は寒くて暗くて、雪まで降りましたから仕方ありません。
色々とお大事に。天候が厳しくなると、体調は明らかに悪化しますし。


516 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 22:36:24 [ QLooRP820 ]
>509
 フーシェ革命暦は、あれは未完ですので二巻のパリに移ってからもまた色々とあるのです。
もっぱら銀行家の老ブロンの無双っぷりを横から見ているフーシェがメインになりますし。
二巻は、もっぱら守旧派貴族=高等法院と国王、三部会の三つ巴の政治闘争と、結果として放っておかれた民衆の飢餓による暴動が中心になります。
 帝國は河川流通網の整備が発達していますから、よほどの事が無い限りは都市部に大規模な飢饉は発生しないのでしょう。
むしろ、皇帝権力の強化と、政策としての飢饉対策は、非常に密接な関係にあったのではないかと思っております。
なにしろ飢饉時に買占めによる値段吊り上げを防止したり、他の領地から食料を吐き出させたり、それら抑えた食料を遅滞なく輸送したりと、非常に大きな権力が必要となるわけで。
河川流通網の整備も、歴代の皇帝が延々と続けてきた国家事業であったのに違いありません。

 奏上論文は、御進講に等しいわけで、多分枢密院あたりで魑魅魍魎じみた老貴族らがあれこれ審査するんでしょう。
で、御進講した人間について、元老院で美濃部博士のように吊るし上げがあったりする事もあるのでしょうし。
帝國の政治は、基本的に輔弼責任制度ですから、既存組織では輔弼責任を果たせないと判断されると、その場その場で組織が作られる事もあったに違いありません。
もっとも、それで権限を奪われる事になる枢密院や執政官や元老院が、色々理由をつけて潰してきたのでしょうけれども。
そうした歴史の中で生き残った軍事参議会の重要性というものがどれほどのものであったか、やはり帝國は軍事国家であると思うわけです。


517 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 22:43:04 [ QJtEbO/U0 ]
>516
間違いなく、南方の開発には中央への穀物供給目的の強力な投資があったと思ってます。
それは北方の経済的併呑のためにも必要だったろうし、
中央の工業制手工業の集約化を推進した気もします。
かくして中央は北方と対抗する武力を獲得したような気も。

するとゴーラ帝国の解体と同時に、西方の帝國従属も進んだかもしれません。

ハートランド帝国の成立史ですよw
西方はロシア史のウクライナとかベラルーシの役をちゃんと果たしているんでしょう。


518 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 22:47:24 [ QJtEbO/U0 ]
>516
中央貴族の魑魅魍魎も明らかになってきてなんという俺得www
ペリ犬さんのあの神経質さとかは、そういう環境で一生懸命勉強してきたからかもしれませんw

なんとなく皇帝が権威をどんどん獲得し、中央貴族が無力化してゆく過程も見えてきた気がw
辺境対策のために新たな輔弼組織が作られ、中央貴族の意向を無視して実際的に政策実施してしまう。
最終的には元老院に併合貴族を同化させてしまう。元老院内部の合従連衡と、皇帝権威の確立が同時にある、と。

その中で権力を持って生き延びるには、輔弼能力を高める→執政官予備軍となる
皇帝軍の中の有力な地位を占める
帝國に対して重要な産品を責任産出する

こうなると森族、闇族が帝國に帰順していった過程も理解できそうで


519 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 22:52:56 [ QLooRP820 ]
>511
 というわけで、やはり優れた学者のパトロンになるというのは、帝國においては非常に重要な政治的問題になるんでしょうねい。
なにしろ魔法が実在する上に、当主候補が機神に選ばれるかどうか、非常に大きな問題となってきますし。
さらに、テクノクラートとしての魔道士の存在がありますし、中央の政治組織が高度の組織化されていますから、文官の需要も大きいでしょう。
この時代の書類は、基本的に全て手書きですから、書類処理能力の高い文官は、容易に出世できるわけで。
30強の一門と、数百以上の勅任貴族と、多数の皇帝領と皇帝都市からの租税を管理するだけでも、とんでもない事になるでしょうから。
各一門や大領主にとってもそれは同じでしょうし。

 魔導は帝國の裏側の支配体制の根幹なわけで、そこで東方系魔導師と、エドキナ大公領魔族をバックにしているおねいちゃんの存在は、とてつもないショックだったでしょうねい。
シリヤスクスの金、カストレウスの機神製造能力、魔族の魔導、これらを押さえているんですから、レイヒルフトとおねいちゃんの姉弟は、非常に大きな危険とみなされたでしょう。
本来は、ケイロニウスによって粛清されていてもおかしくなかったのが、ユスティニアヌス帝によって帝國中央に取り込まれる事によって帝國のパワーに組み込まれた、と。
結果としてユスティニアヌス帝の三代後のカタリナ様の代に、それらの力は帝國皇室のリソースとされてしまったわけですし。
ある意味、ケイロニウス皇統が、シリヤスクス一門を吸収してしまった、と、見て取れないこともない。
 でも、コンスタンス帝、リランディア帝の時代は、その吸収の過程であって、渦中にある人間からは、カメリア・レイヒルフト姉弟による帝國簒奪の危機と受け取られても当然であって。
そこはどちらに転ぶか、まさに大きな賭けであったに違いありません。

 まあ、教会にとっては、自分達の権威と権力の重大な危機として受け止められたのは確実だと思いますが。


520 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 22:58:34 [ QJtEbO/U0 ]
>519
膨大な記録管理、有職故実に詳しい、吉良様みたいなところも間違いなくありますよねw
で、吉良家でも、内部に学問所を持っていて、科挙試験みたいなのをやっていて、吉良様お側付きとして使って、と。
吉良様ごとじゃないと使えない形でw

だからシンに対する風当たりの強さもまた普通に理解されてw


しかしまあ、ユスティニアヌス帝のリスクテークぶりはすさまじいというか。
絶対帝政を実現するには、実際のパワーが必要、と。
東方森林王国群のポテンシャルは理解されていたでしょうけれど、それを統合して魔族を押し返す勢力は、
取りこむしかない。
それがケイロニウス帝室を失わせる可能性もあるけれど、そこに生まれる帝室は、強力なものになる、と。
実際、カタリナ様帝室が現れるわけでw


521 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 23:04:20 [ QLooRP820 ]
>517
 史実のモスクワ大公国が、ウクライナやカフカスを併合してゆく事でロシアへと発展してゆくのと同様のことが帝國でもあったのでしょう。
本質的には帝國の中央は、非常に大きな経済力と、それを支える人口と、それゆえの軍事力を有していたのでしょうし、その実力を背景に南方辺境を中央に組み込んでゆく過程が帝國成立初期にあったのではないかと。
そして、南方辺境の帝國化末期から、北方において、ゴーラ帝国との抗争が頻発化していったのでしょう。
 ゴーラ帝国が西方諸国との海運で得た国力と、帝國中央と南方辺境の人口と生産力が転化した国力との抗争ですから、非常に凄惨なものであったに違いありません。
当然、そこには中原諸国や南方諸国、東方魔族らが横から茶々を入れまくったでしょうし。
帝國が軍事国家化してゆかざるを得なかった理由でしょうね。軍事的に強大でないと、いつ潰されるか判らなかった、と。

 帝國中央の貴族らは、政局を見る目は非常に高いと思っております。あと自分の家を生き延びさせる能力と。
帝國というスーパーパワーの存在が前提ですが、その中での政局で権力を獲得してゆく能力は、各辺境の貴族など足元にも及ばないに違いありません。
元老院内ではどろどろの政治抗争を繰り広げつつ、帝國を脅かす相手に対しては一致団結して当たる、ということになっていったのではないかと。
帝國が強大になればなるほど、自分達のパワーも強大化してゆくわけですから。


522 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 23:11:30 [ QJtEbO/U0 ]
>521
抵抗を続けて地方勢力になるより、手先として輔弼機関の現地執行部になったうえで、中央に然るべき窓口を獲得するほうが、ふつうに良い、
受け皿として元老院があるし、皇帝が保証するし、と。
それを理解できないものは潰されたんでしょうねえ。

そして各辺境が、強い権限と独立性を維持できたのもわかります。
辺境候は必要に応じて予防戦争を行う権利を持っていたはずですね。

最近のローマ軍研究では、ローマ軍は末期になっても小侵入は確実に撃破する能力を維持していたとみられているそうです。
大規模侵入には個別には対応できなくなってしまう、だからこそ史実に詳しく残されている、と。

辺境候は皇帝とのつながりをもって、辺境貴族を従属せしめ、皇帝に対しては辺境護持を示す。
本当に駄目そうな情勢では、皇帝は皇帝軍とともに敵を撃滅する。

これは東方魔族戦争とか、西方のアルトリウス支持とかの原型なんですね。


523 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 23:15:56 [ QLooRP820 ]
>520
 シンは、機神殺しをやってしまいましたから、常に懲罰的暗殺の危機でしょうねい。本当に不憫なところは種死のシンそのままで(w
シンは文字通り一生日の当たるところには出られないでしょうけれども、それだけにペリ犬さんの独占欲を満足させられるほどに甘えさせて貰えるかもしれず(w
シンは死ぬまで軍務から離れられないでしょうし、将官になる事もできないでしょうけれども。都市市民出身者にとっては反貴族支配の象徴にもなりかねませんし。
やはり軍で死ぬまで飼い殺しだ(w 多分、適当なところでど田舎に飛ばされてドサ回りな気がしてきました。
案外、ハ・サール併合後のアルトリウス殿下の下で、対東方魔族の前線都市あたりでドサ回りとかあるかもしれず。
中央で栄達したいペリ犬さんとしては、そうなったらそうなったで、えらい揉めかねないんでしょうけれど(w
軍にいる限りドサ回り、でも軍を辞めたら命が無い。ここら辺の葛藤は、ペリ犬さんにとっては辛いでしょうねい。

 というわけで、本来はアルトリウスがカタリナ様の役割を果たす事を望んで、レイヒルフトへの取り込みをかけたのでしょうけれども、実際にはもう一代必要であった、と。
コンスタンス帝の時代の土台造りと、リランディア帝時代の周辺諸国征服による南北縦断帝国の建設があって、初めてカタリナ様時代の帝國の繁栄があるわけで。
アルトリウス一代では、多分ゴーラ帝国併合が精一杯であったに違いありません。
ユスティニアヌス帝も、それ以上は想像もしていなかったのでしょうけれども。


524 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 23:23:03 [ QJtEbO/U0 ]
>523
かわいいなあもう、ペリ犬さんw 
っていうか、シンにまた不幸属性がwww
都市も、新帝都みたいな皇帝陛下に見えるところにしかいられないw でもその場合は、閑職どころの騒ぎじゃないw
ホント、一生ドサ回りか、昼行燈でwww

そしてアルトリウスは望んでいた、帝國そのものの未来を拓く鍵、あるいは門そのものの役割を果たし得たわけで
アルトリウスとカタリナ様の対面とか、永遠のテーマになるわけですよw
レイヒルフトを認めるのみならず、カタリナ様をも認める瞬間があるんじゃないかと。

それはレイヒルフトに対するある愛情とは違う、何かが生まれるんでしょうし。


525 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 23:25:39 [ QLooRP820 ]
>522
 そういう事になると思います。自身の領地の独立性はある程度保証されるわけで、やはりスーパーパワーのによって安全が保障されるというのは大きいのでしょう。
上昇志向が無いならば、どこか一門に婚姻関係を結んでその庇護下に入ればよいわけで。自分の領地だけの事を考えれば、その方がずっと安楽でしょうし。

 というわけで、各辺境候に大きな権限が集中していった理由でしょう。これだけ国外勢力との抗争があるわけですから、皇帝のみでは対処しきれないわけで。
辺境候が事実上の副帝化してゆく事の弊害は、当然あったのでしょうけれども、しかし帝國としては手数が増えるという意味では良い面も当然あったわけですよ。
まあ、レイヒルフトの代に悪い面が出かけた、というか出たわけですが、それが帝國分裂に繋がらなかったのは、ユスティニアヌス帝の偉大な所だと思います。

 ユスティニアヌス帝も、アルトリウスも、各貴族が皇室に求めているそれぞれの領地の安全保障について、その役割を完璧に果たしたと言えるのではないかと。


526 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 23:29:52 [ QJtEbO/U0 ]
>525
各辺境への降嫁策と、大勢力の帝室飲み込みを両方同時に行ったわけですから、その行く末まで見通せなかったにしろ、
西南北のいずれの辺境候を上回る俯瞰的な視点を持っていたわけですものね。
レイヒルフトはそれをまるっとのみこんで、絶対帝政を実現するわけですからw

レイヒルフトは帝國のカタチを変えたけれど、
アルトリウスはその前後の帝國を完璧に守り抜いたわけで、
いずれも副帝にふさわしい、
そして神聖皇帝が登場して、絶対帝政を完璧に成立させるなんて、ロマンチックすぎてリアルに泣きそうですw


527 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 23:36:56 [ QLooRP820 ]
>524
 まあ、カタリナ様はアルトリウスから見れば、妹の子なわけで、姪にあたるわけで、カタリナ様の即位の儀には臣下筆頭として参列するんでしょうし。
その頃には、ケイロニウス一門筆頭でしょうし、東方副帝でしょうし、臣籍皇族ですし。
カタリナ様にとっては、遠方の伯父という事で、レイヒルフトよりはずっと気安くリソースにできる相手なんじゃないでしょうか。
エデの子は妹か弟ですし、西方には弟のアドニス殿下がいて、まさにケイロニウス一門は空前の大帝国の皇統となったわけで。
どうせカタリナ様のこったですから、即位する時には、シリヤスクスからケイロニウスに一門名を変えるくらいやりかねないですし(w


528 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 23:40:24 [ QLooRP820 ]
>526
 これまでは基本的に視点がレイヒルフトよりでしたから明らかではありませんでしたが、視点をケイロニウス・ケルトリウス家に置くと、見事な大河ドラマになります(w
葵三代じゃないですが、ユスティニアヌス帝からカタリナ帝までの四代の大ドラマ(w


529 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 23:40:51 [ QJtEbO/U0 ]
>527
変えるんでしょうねえ、普通にw
御本人は、本質に名を合わせる、くらいのことなんでしょうけどw

絶対帝政を、それにふさわしい名で行う、という形でw

しかしまあwww なんというかw わかっていたんですけど、すごいことになってw


530 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 23:42:50 [ QJtEbO/U0 ]
>528
見事に帝國史ですからねえw

それでもまだ、ごく一部というところにもう、ドキドキするわけですよw
ホント、何かいてもいい、とw
笑いが止まらないというかwww

いやー、マル子をケイロニウスにするとき本当に悩んだんですが、やってよかったw


531 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/01/24(火) 23:48:46 [ QLooRP820 ]
>530
 マル子視点ではなく、ミノール視点なら、ケイロニウス・ケルトリウス三代記になりますねい。
同じケイロニウス一門ですし、途中からノインさんに引き継がせてもよい。やはり同門という事で色々噛ませられますし。


532 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/24(火) 23:52:33 [ QJtEbO/U0 ]
>531
こわいやら面白いやらwww

皇帝軍の東方化のときとかに、結構な危機感を持ったはずですし、おそらくなにかをやったんでしょうw
やっぱり潰される瀬戸際に追い込まれるのは間違いないわけですよw

というか、生き残れたのが不思議でwww
それはものすごい面白いw


533 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/01/25(水) 00:13:41 [ 6Gl0pl360 ]
そうだ、覚えているうちに書いておこう。

おそらく教会内部の魔導勢力も、ギルド同様にいくつかの勢力があって、オラトリオ派もきっとあった。
これを積極的に割に出たかどうかはともかく、魔導本位の勢力は、普通に魔導ギルドに接近したり、内通したりしたはず、と。


534 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/02/02(木) 20:48:44 [ 3wFMzBI20 ]
ttp://deutsch.ironsand.net/2011/japanische-praefekturen-auf-deutsche/
こちらさま、県名をドイツ語化するネタ。
トイトブルグ東部は神奈川から山梨のイメージなので、

神奈川 Gottesflus(ゴッテスフルス)
山梨:Birnenberg(ビルネンべルク)
この二つを頂きたいところw


535 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/02(木) 21:11:44 [ h24q1iIM0 ]
また10日も書き込み無し。とりあえず今頭の中はリリなので一杯一杯。なまじ穴だらけで突っ込み放題だから、二次創作の題材として扱い易いのなんのって。


536 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w 投稿日:2012/02/06(月) 23:49:20 [ Gv1f3Niw0 ]
>皆様
お疲れ様です。
1スレ目が2009年12月に立っていた事を確認してちょっと驚愕した今日この頃。
月日が立つの早すぎです。でも友人曰く
「30代以降はそれまでの3倍、子どもが生まれると10倍の速さで時間が過ぎる」そうです。

1スレ目の頃から色々本を読んでいますが、まだ宿題の「一元論」が完成できない我が身の未熟さよ。
多分ほとんど忘れられている気もするのですがw


537 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/08(水) 22:00:03 [ V7paGsSM0 ]
>536 葬務官様 ごきげんよう。そういえばこの出張所ができて2年強になるのですね。この少人数で16スレ目ですから大したものです。
一元論は、そもそもこの世界の成り立ちそのものが明らかになっていないわけで、それは難しいでしょう。「教会」や「神殿」の教義も大雑把にしか決まっていませんし。


538 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/08(水) 22:16:43 [ V7paGsSM0 ]
 さて、エウセピアの話のどこで詰まっているかというと、エウセピアの話を聞いたクラウディアが、今度は無名に話を聞こうとしているところで詰まっている。
何故、と問われて、俺は悪く無い、としか答えられない無名とのやりとりがアウトプットしない、と。とりあえず無名の表情の描写で逃げればよいのではないか、とは、今思いついた。

 シャナ姫とカシウス候の会談は、シャナ姫のイメージが掴めていないせいで止まっている。というか「灼眼のシャナ」のイメージが混入してきてノイジーなわけで。
これは完全にネーミングの失敗。名前を変更する事を考えないといけないかも。


539 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w 投稿日:2012/02/11(土) 23:53:49 [ u7bzll5s0 ]
>蟹様
はい。哲学と神学上の大問題ですので、現実の中でも資料と思考が手探りです。
シャナ姫は言われて見ればw 「クシャナ」の元ネタはインドのクシャナ朝なんでしょうか?


閑話休題。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm10685797
色々と懐かしい。色々と凄い。色々と酷い。
らんまとギアスがこれほど合うとは思わなかったですw


540 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/12(日) 18:01:16 [ JD8PV/Z.0 ]
>539 パヤオ御大は、ナウシカの名前をギリシア神話あたりから引っ張ってきたようですし、語感からそこらあたりから引っ張ってきてもおかしくはないのではないでしょうか。


541 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/12(日) 18:02:22 [ JD8PV/Z.0 ]
今日はワンフェス当日。ケイレイさんもそちらに参加していらっしゃるのでしょう。目玉は何か興味はあったり。


542 名前:名無し臣民さん 投稿日:2012/02/13(月) 00:58:16 [ hjucrpN.0 ]
目玉といえばこれではないかと
ttp://livedoor.blogimg.jp/otaku_blog/imgs/9/a/9aae3b04.jpg

あとこれ
ttp://feb.2chan.net/zip/2/src/1329041396841.jpg


543 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/15(水) 22:41:29 [ TAoWyMEo0 ]
エウセピアの話も進められない。ロリクシャナ様もキャラが固まらない。
というわけで、アリア姫戦争の続きに手を出すことにする。
「東方映画音楽選」「交響曲「幻想世界」」といったブースト用の曲があるので、なんとかなると思う。


544 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/02/16(木) 19:36:25 [ aX59j/M.0 ]
逝ってきました。ワンフェス。目玉つーと、ちょっと微妙でした。
でも予想通り、ほむマミの嵐でしたw。

販売に賭けてるプロ原型師ディーラーや、販売系ディーラーは低調で「楽」でした(人ごみ的にw
アマディーラーとレイヤーさんがものすごい頑張りようで、さすが日本だとあきれるやら感動するやらw

ちょっとアレがアレなんで画像乗せられなくて申し訳ないです


545 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/17(金) 00:21:48 [ 6TgtOWDY0 ]
>544 ワンフェスお疲れ様でした。それにしましても、ほむマミの人気は凄いらしいですね。他にネタが無いのかもしれないですが。

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm16944590

こういう動画を見ると、ぴょんこぴょんこ跳ねてビームを撃ちあう厨二的バトルが主流になるのが実感できますね。
実際に見ていて迫力が凄いですもの。まあ、古流武術の動きをメインにしたって、売れるわけじゃないですから仕方ないんですが。
とりあえず、アリア姫戦争に関してメモした帳面が見つからないので、捜索中。多分やるのは陣地戦。本当に陣地戦好きだな、自分(w


546 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/02/17(金) 00:44:08 [ Kv6zoEdM0 ]
>545
いやーそれでもいろいろとキャラは出てきてたはずなんで、やっぱ人気なんだと思います。
マミさんなんてぶっちゃけ説明のために使い捨てにされたキャラなのに、それでも人気っつーのは、
日本人が憐れんで好いたように思えて、何やらじんわり来るものがあります。


で、グラップラープリキュアを思い出したりなんかしてw
そういえば鳥坂先輩が、馬とか出すな、書くのが大変だからって叱られたっつー話を思い出してみたりw

そういえば、多対多の戦術格闘戦イン炸裂する合体必殺技、とか、書いてみたかった
やってみたかったことを思い出したりしてw

ツーマンセル格闘戦を想定して、前衛と後衛の役割分担とか。
森の遭遇戦の時には完璧に忘れていたんですがw


547 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/02/17(金) 01:01:12 [ Kv6zoEdM0 ]
思い出した。

先週くらいに、日本で西洋剣術をやってる人が西洋鎧を着て、
一方、介者剣術をやってる人が、日本鎧を着て、
エキシビションをやったのが、NHKBSで放送されたのですよ。
で、途中から途中までしか見なかったのだけれど、
互いに一般的な攻撃が通用しない、という前提認識を共有していて、半身の肩と肩とが触れ合うくらいからが本番みたいな
接近戦になったんですが、
介者剣術の動きがすごかった(下段の構えから、切っ先を上げて、相手の視野の下から切っ先を股や、脇、喉元に突きこむ前提の動きなんかしたりしてて
ホント、日本の古武術の持っている動きの文脈がすげえ、まで思ったのを思い出してw

その伝統の重みの前に、西洋剣術側はかなり劣勢に見えました。いちおう2:1で日本側の勝ちリザルトでしたけど。


日本の鎧による装甲兵は、装甲兵単独じゃなくて、従者が付属していた時期が長かったわけで、その辺の「近親集団分隊」の動きや役割ってどんなもんだろうと思ったり、
やっぱり雑兵物語はいつでも出せるようにしておかないといかんとおもったりw
ギリシア・ローマの単科装甲兵の系譜と、いわゆる西洋の装甲兵の下馬戦闘時のあれこれとか思い浮かべたりしてw

胴丸鎧をつけて、長柄を持った、従者格らの技とかいろいろなこともw


548 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 投稿日:2012/02/17(金) 01:02:35 [ M8Ke8HA.0 ]
久しぶりに来てみましたが捗っていませんな
こちらはこちらで独自にやらせてもらっていいでしょうか
設定が違っても別ルートなので問題なし、と


549 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/17(金) 20:24:29 [ kcw9jG6g0 ]
突如電波が降ってきたので、マリエルとりっちゃん先生のやりとりなど。時期はアリア姫戦争出征直前。

「随分と過大評価されてません、自分?」

 んん~、と人より大きめの口の端を嬉しそうに持ち上げて、マリエルを眼鏡の下の目をわずかに細めて微笑みともみえなくもない表情を浮かべてみせた。側頭部に小ぶりのカウホーンを生やしたこの上級魔族の少女は、時々相手が上官であってもこういう不遜な態度をとる事がある。

「エウセピアは強いですけど、強いだけですよね? それを小隊長らしくふるまわせろ、って、まるで自分が古強者の戦士みたいじゃないですか。きっついなあ。でもやらなきゃならないのがヘータイって奴ですもんね。了解いたしました。粉骨砕身誠心誠意努力いたします」
「今日は口数が多いわね」
「そうですか? 自分じゃ判らないんですけれどね。でも大丈夫ですよ。とにかく、生き延びて、生き延びさせればいいだけなんですから。勝てと言われるよりずっと楽ですし。でも戦功は期待してなんていないですよね? だって自分にそんな実力なんて無いですし」

 同じ上級魔族のメトポロニアよりも頭半分ほど上背が高く、幾分か細身のマリエルは、背中で組んだ両手の指をわさわさと動かしながら言葉をつむぎ続ける。

「はい、そこまで。貴女の自己評価はともかく、その経験を評価しての部署割よ」
「経験? いやー、だからそれが過大評価ってや」
「黙れ」
「……………」

 一転して重い命令口調で少女の口を閉ざさせたメトポロニアは、ふっ、と軽く息を吐くと、また元の穏やかな口調に戻って言葉を続けた。

「貴女が、かつて所属していた傭兵集団で奴隷兵士のまとめ役をやっていて、そしてまとめていた子供兵を全滅させた事を悔やんでいるのは知っているわ。だから、貴女にあの二人の子供を任せると言っているのよ。十年前の事だから悔やむな、なんて言わない。でも、それを理由に逃げるのは許さない。ここで兵隊を続ける気が無いなら、いつでもエドキナ殿下の元へ帰っていいわよ? で、そのつもりはある?」

 すっと表情の消えたマリエルの翡翠色の瞳を見つめつつ、メトポロニアは一気にたたみかけた。
 しばらく黙って見つめ続けあう二人であったが、先に目をそらしたのはマリエルの方だった。

「自分が死ぬのは構わないんです。でも、仲間が死ぬのを見るのは、もう耐えられない。なんで自分が小隊長じゃないんです? いいじゃないですか、一年の差くらい。ヘータイやっている時間なら、こっちの方が長いんだし」
「だからよ。貴女に小隊長なんてやらせたら、二人をかばって死ぬのが明らかだもの。いい? こっちはね、わざわざ大公殿下にお願いして送っていただいた貴重な魔導騎士を失うわけにはいかないのよ。それに、負けの砂を噛んだことの無いおじょうちゃまを任せるんじゃないわよ? トイトブルグで泥水すすった一人前の騎士を、今度は小隊長ができるように鍛えろって言ってるの。で、貴女以外にそれができる学生がいる? いないでしょ。納得した?」
「できませんよ、納得なんて。理解はしましたけど。でも、期待はしないで欲しいですね。お姫様のお守りなんて、やった事ないですから」

 渋い口調で嫌そうに答えるマリエルに向かって、メトポロニアは、ふふんと鼻で相手をせせらわらった。

「お姫様? そんな可愛らしい代物だと? あのエウセピアが? 言っておくけど、あれは手綱をしっかり握っておかないと、どんな惨禍を引き起こすか判らない劇物よ。あれはね、戦う事と殺す事が等号で結ばれてしまっていて、そしてそれを楽しむことを知ってしまったキチガイなの。だから、もう下っ端の兵隊をやらせられないから、指揮官をやらせるの。あの子の歪みを矯正するためにね。それだけは覚悟しておきなさい」
「なんで自分なんかに、そう無茶を押し付けるんですか」
「決まっているじゃない。貴女の歪みも一緒に矯正するためよ」


550 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/17(金) 20:37:04 [ kcw9jG6g0 ]
>548 わいるどさん ごきげんよう、お久しぶりです。
何をお書きになりたいのかは判りませんが、独自設定で独自にお話を書かれるのに、別に許可は必要ないのでは?
「帝國SS」の世界のお話を、「帝國SS」の場で書くのでしたら、シェアードワールドとして世界を共有し、共同してお話を書きましょう、というのがこの場の趣旨なわけですし。


551 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/02/18(土) 00:03:19 [ wb8ZBmjQ0 ]
>549
それだ。

ああ、それだ。
ああ、なんて電波だ。ふじのん対無名のあの雨の中の戦いモードが見えてしまいましたよ。

私は、楽しんでなんかいない。凶れ!的なこう、イメージが。
倒す=(≒ではなくてw)殺すだ。

氷塊ミサイルが氷塊ロケット弾幕とか、氷塊バルカンファランクスみたいにぎゃぎゃぎゃぎゃとぶっぱななされて、
直撃喰らえばふっ飛び、粉砕されて飛び散った破片を浴びれば血みどろで、ふりまかれる冷気の中で凍結し、
あげくの果てに黒の2の魔道回路がふっ飛んで、青い魔力の稲妻がダダ漏れで、視野狭窄した全力モードのエウセピアを止めるには
もはや部隊幹部の人外能力が必要、とw

それで、黒の二から出てくると、疲労しつつもすーっきりした顔で「もう大丈夫です」などと抜かした上に
すっきりと疲労と安心との三つにくるまれてこんこんとお眠りあそばして皆が困惑するというw



だが、それだけじゃない、とw(むふ)
やっぱりダイ・ク部隊のブルーノだのあたりのベテラン級と魔道合戦の一つや二つはあるんですね。

能力制御と疲労との狭間に個人的に立たされてしまうエウセピアと、
帝国の人外能力者の攻撃に驚愕する森族の魔道術と。

たぶんフェイトそんは予備として控置されているんでしょう。
フェイトそんには状況がだいたいわかったから、言ってきて始末つけますつけられますなんだろうけど、
エウセピアが作った「状況」を事態に組み込んで利用するつもり満々なら、
フェイトそんが出るのは最後。

とはいえ、その状況のエウセピアはスタンドアローン過ぎてどうにもならん、みたいな。
援護というか、防護というか、そのために幹部を一人つけなければならないかもしれない、みたいな状態かも。

という二次電波を受けましたw


552 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/02/18(土) 00:15:42 [ wb8ZBmjQ0 ]
>549
ああん、もう、マリエル可愛すぎる。

「まずい・・・なんでこんな窪地に・・・。そうか。砲戦でこちらを制圧するつもりか。小隊長、前進しますよ!」
『待ちなさい!』
「自分、こんな悪い地形で、砲兵相手に魔力投射戦するなんて御免ですからねっ!やれと命令されるなら、もっと前です」

辺りのなにがしかがふんわりと脳内に舞い降りてきて幸せ♪
いや、違うなw
エウセピアはどちらか言えば、敵情を俯瞰して観測しやすい場所に立って状況を把握した後、これを殲滅してすっきりすることを思い浮かべ、行動しようとするんだ。
でもそれを開始すれば、エウセピアは状況の焦点になってしまうから、だいたいすっきりするあたりに、敵の予備が殺到してくるんだ。

それは駄目なんだ。あたりに周波数変調してまた幸せにw
で、その変調電波の告げるところによれば、「これじゃ子供兵を突撃させて前衛と相打ちさせるのと同じになっちゃうじゃない!」あたりのことも言ってくれましょう、と
電波に身を委ねて幸せにw


553 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 投稿日:2012/02/18(土) 03:32:18 [ oenrImG60 ]
>>550
設定、そう、設定なんですよ
ここで一度、年表などのシェアワールドとしての設定資料を作成したほうがいいんじゃないでしょうか

以前、といってももう2年前かな。オフ会のとき北部九州在住さんにずばり言われたんですよ
「帝國SSは面白そうだが、いかんせん設定がよくわからない」と
2年前にそうならば現在はもっとこんがらがっているでしょう

そのとき自分はうちの娘っ子どものお話を書くのにせいいっぱいで応えることができませんでしたが、いまは必要性を痛感していますな
自分が書けなくなったのは途中から設定がわからなくなり、こうなのかな、と書いたものがやたらとダメだしされるようになったからです
そこらへんについては蟹様たちもわたしに突っ込みたいでしょうが、当方の認識というのはそうなのでして

うちの娘っ子どもには並々ならぬ愛着がありますので、わたしとしても続きは書きたいんですよ
しかしながらいつもの調子でつっぱしるとまた齟齬が出てくる、というパターンを繰り返してしまうわけで


554 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/18(土) 20:26:14 [ HluOdxxg0 ]
>551 ケイレイ様
 エウセピアがふじのん化して、倒す=殺すとなって、あげくそれを楽しむようになるためには、まず無名との対決を経ないといけなかったりいたします。
そこまで筆が進んでいないもので、先にふじのん化したエウセピアを書いても、なんというか一番美味しいところが抜けてしまっているような感じがしてもにょります。
クラウディア達4人の子供らにとって、トイトブルグでの戦いは非常に大きな影響を与えるはずなのですが、それを書いていないのに戦争を経た結果だけ提示するのもなんだかなあ、と。
トイトブルグ戦に参加した神殿側の連中も、大概化け物揃いなわけで、それとの対決を描かないのは、もう非常に申し訳ない気持ちで一杯で。

 フェイトそんは、基本的にナタリア小隊の後衛ですから、エウセピアと絡むのは、東方神殿本殿攻略戦と、スカ様との最終決戦の時くらいですか。
稼動率の問題もあって、プロヴィウシア小隊とナタリア小隊は、交互運用になる予定です。基本的にサウル・カダフが手元に置いておいて、戦略目標を設定したらそこに投入される部隊といいますか。
日露戦争の永島挺身隊のような感じに運用されるはずです。多分、アインツブルグ伯が総部隊長で、その下につけられて運用される事になるのでしょう。

 とりあえずナタリアとフェイトそんの二人の魔法攻撃は、ほとんどチートみたいなもので、できる限り出したくないなあ、とか思っていたりします。
もしくは、黒の二改の性能上限のせいで、二人とも限界までその能力を発揮できないとか。エウセピアも大概化け物ですが、この二人はその上をゆくはずですから。
エウセピアは、プロヴィウシアが手綱を引いていたから、トイトブルグでは生き残れたという感じにしようかと思っております。
あと、クラウディアが前衛でひたすら人外どもの攻撃を吸収し続けてくれていたから、とか。クラウディアはひたすら被撃破数を重ねるのですが、それもぴよすけを指揮に専念させ、エウセピアをかばっての事、と。
プロヴィウシアが状況を確認して指示を下すまでの時間を、クラウディアが稼いで、エウセピアがその魔力を指向して敵を吹き飛ばす、というのが三人の基本的な戦い方なのです。


555 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/02/20(月) 20:22:22 [ 4wAGqdxs0 ]
>554
なんか砲撃には砲撃杖が必要な気がしますw
内戦のときのナタルは、その砲撃杖を事実上使い捨てにしてぶっ放してたようなイメージがなんとなく、今w

黒の龍神にマッチングさせてあるから、黒の二改に合わせると、黒の二改の方が力不足で、砲撃杖をフルパワーで使おうとすると、黒の二改の魔力回路が焼ききれるとかw


556 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/02/26(日) 21:02:21 [ DmEKtghk0 ]
>555 レスがめっちゃめちゃ遅くなって申し訳ない。mixiの方を御覧になっていらっしゃればご存知かと思いますが、ヘッドフォンを購入したもので、そちらに脳のタスクをとられておりました。

 で、マル子の学生時代の話がきましたね。確かに古人で名家の出身=幼少時の教育しっかり、ですから、学生隊の隊長もはれるでしょう。
あと、なんだかんだでマル子も頭の良い怠け者らしく振舞えているあたり、優秀なのだなあ、と。きちんと取り巻きを作って、それを使って仕切らせていたりとかは、個人的には大変に好みであったりいたします。
一歩間違えると嫌味な優等生キャラになりかねないのですが、マル子だとなんだかんだで自分だけ美味しい思いをするようには振舞わないので安心ですねい。

 それで、砲撃の時には砲撃杖というか、魔力を機体から抽出して集積し、収束させて指向させるためのアイテムが必要なのでしょうね。
そして、そういうアイテムですから、長物系が形状的に術者にとっては使いやすいのかもしれず。ナタリアの場合はどうなんでしょう?
個人的には、彼女は魔力制御が非常に上手なキャラ、というイメージに固まりつつあります。ここら辺は、ここしばらく読みまくっていたなのはSSの影響を受けておりますが。
なのはのぶっ放すスターライトブレイカーは、収束魔法という設定で、その収束の過程について色々考察しているSSがたくさんありまして。

 エウセピアは、アリア姫戦争くらいまでは、とりあえず純粋魔力を収束させられるほど魔導について習熟していなくて、氷結や冷却という形で一段階経ないと砲撃できない感じですね。
ですから、彼女の砲撃はどうしてもワンテンポ、レスポンスが遅れる感じになるかと思っております。そこがどうしてもナタリアには及ばないところ、と。
フェイトそんは、魔力を電気改質する特技持ちなのですが、これは一種の先天的技能ですのでエウセピアみたいに意識して演算しないでもできる、という設定にしております。
電気改質以外は、演算しないとできないんですが。あと、電化した魔力を使用して何か魔法行使する場合も演算が必要、と。


557 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/02/27(月) 21:47:54 [ nMSVxxh20 ]
>>556
蟹様ごきげんよう。
買わずに後悔より、買って後悔としか ウヒヒ
せっかく買うなら、満足ゆく奴を ウフフフ

で、電撃で、魔道だけどシル子も電撃得意だったなあ、
あ、あの人は演算じゃなくて、計算か、まで思ったわけですがw

僕は弱電をやっていまして、その時に「電気ほど扱いやすいものはないよ。君ら5%くらいの誤差は普通だと思っているけれど、土木技術で5%も誤差が出てたら、建物が崩れるよ」
と、言われたことがあったのを思い出しました。
魔道が自然現象から電撃を発見したかもしれませんが、
魔導は、おそらく古代魔導帝國の緻密な基礎研究から発見されたんじゃないか、と。

高密度エネルギーを実現した時に、プラズマを発見し、プラズマの性質が、これまで雑音やエネルギーロス的に見られていた
電子の移動(魔導的にどう解釈されたのかよくわかりませんがw)であると認識され、
基本的には単純な挙動であることから、人類の認識する演算によく適合し、利用しやすいことが発見された、的なことがあるのかもしれません。

というか、利用しやすい状況を作り出すために、まず高度な処置が必要なところも困りものかもしれませんがw


なんというか、フェイトそんの前で鉄が真っ黒に電蝕してぼろぼろになってゆくとか思いついて、ハアハアしてしまったりw


たぶん、アリシアママンの塔には、魔導的電気研究の文書が山のようにあったんですw
で、アインツブルグ部隊はヒーヒー言いながら、一冊残らず運び出そうと苦労したはずですw
で、その所有権は、法的にはフェイトそんのところにあるんでしょう。けれど、それを維持することはできないから、
彼女のパトローネスが代わって保管する、あるいは「学院」が保管契約を結び、代わりに分類したり利用したりさせてもらっているのかもしれません。

その所有者はフェイトそんなので、彼女には自由に出入りする権利はあるんでしょうw

そして学院の上級研究をやってるところでは、今まさに理論魔導研究が行われていて、
魔導概念の演算化を進めている気がして。
森羅万象を演算化するのはたぶん難しいのでしょう。化学式がそうであるように。
逆に、電気は演算化の端緒がすでに得られていてしかも、演算なしには利用できない、というか演算あっての利用的なところまで
利用の先行きが見えているのかもしれません。

そこにアリシアママン資料が来たら、そりゃーえらいことになるんでしょうw
和算の日本に、洋式数学が入るようなw


そして、そう言った研究は、中世大学の枠と伝統では、できない、と。


558 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/01(木) 21:54:20 [ i6y/Nevs0 ]
 黄金色の閃光が襲い来る。
 一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、そして、九つ。その全てが空気を焼く雷の臭いをまとい、わずかに着弾のタイミングをずらして飛来する。
 半歩右足を前に出し、左肩を後ろにそらし、重心を左足から右足に移し、首を右に振り、右腕を胸の前に持ち上げ、左足を右足を軸に四分の一円動かし、六つまでを髪の毛一筋程の見切りで避け、残る二つを右手の長刀で斬って「殺し」、そして剣を振るった反動に合わせて身体を四分の一回転させ、最後の閃光をやり過ごし、左手の掌底を叩き込む。
 だが打ち込んだ掌底は長柄の石突に弾かれ、カウンターとして右足に向けて長斧の刃が打ち込まれた。その一撃を左足に重心をずらし際に右ひざを折ってかわすと、戻す右足のかかとで長斧の刃を踏みつけた。
 刃の軌跡が無理矢理変更されるのにあえて逆らわず、突っ込んできたそのままの勢いで飛び抜けると、避けられた雷弾の軌道を戻して牽制の攻撃をしかけ体勢を整えなおす。
 だが、着弾のタイミングを同じにしたために振るわれた長刀の一閃で三つが「殺され」、その空いた隙間に無理矢理身体をねじ込ませ追撃の一閃が逆袈裟に襲ってくる。
 その一撃を宙を蹴って上空へと逃げることで避け、くるりと宙返りし、さかさまの体勢から長斧を撃ち込んだ。

「クラウディアちゃん、何が起きているか判る?」
「とりあえず、相変わらず無名の動きが変態なのと、フェイトが捷いのくらいは判ります」
「まあ、目で見て追える動きではないわねえ。お互い視覚ではなく、魔導の「相」によって知覚して動いているから」

 フェイトと無名の戦いを見学しているクラウディアは、教官のプロヴィウシアの問いかけにそう曖昧に答えた。
 クラウディアの目には、宙を舞うフェイトが自身と生成した複数の雷弾をもって無名を攻撃し、それをわずかな動きで避けつつカウンターを返している様には見える。
 もっとも傍目には、無名の周囲を複数の黄金色の軌跡が高速で舞い、その中心で無名が剣舞を踊っているようにしか見えないわけであるが。

「フェイトちゃんはね、自身の魔力を電気に改質する能力を先天的に有しているわ。だから、あの娘の一撃を生身に受けたらその瞬間に全身を焼かれて終わり。そして無名ちゃんは、「魔眼」で「存在のほころび」を見て、それを斬る事で対象を「殺す」ことができるの。だから、彼女の一撃を身体に受けたら存在が「殺され」て終わり。一撃でも入れられれば勝ちな二人だもの、速度か技術か、どっちにせよ避けきった方が勝つ試合よね」
「装甲も無効なんですか?」
「魔導によって強化されたものなら、一撃は耐えられる可能性はあるわね。でも二撃目は無理」
「無茶苦茶だ」
「よねえ」

 すでにフェイトの生成した雷弾は全て無名によって「殺され」ており、互いに得物と肉体を使っての戦いへと移っている。

「それにしても、無名はいつの間に「魔眼」なんて物騒な代物を使えるようになったんです?」
「無名ちゃんが自分の目をえぐろうとした時のことは覚えているかしら」
「はい、教官殿」
「覚醒したのはその時らしいわね。あれからヴェルミリオム師が少しづつ封印を解いてゆきつつ、使い方を教えていったそうよ。まさか限定的とはいえ、一度に四相に目覚めるなんて天才もいいところよね。それを言ったらフェイトちゃんも八相全てに覚醒している「導師」なんだから、どっちもどっちなんだけれど」

 高位の魔導騎士による近接格闘戦である。まさにどちらの気力魔力が尽きるかという戦いになるわけである。


559 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/01(木) 21:54:43 [ i6y/Nevs0 ]
「それで、あのフェイトが操っていた弾は、なんなんです? 雷かなにかですか」
「そう。電気改質された魔力の塊ね。あれを複数同時に操って攻撃できるなんて、私もが知る限りでは二人目ね」
「もう一人いるんですか?」
「ええ。アムリウス・アドルファス・グスタファス卿。クラウディアちゃんも名前くらいは聞いたことがあるでしょう?」
「はい、教官殿。あの「北の白い悪魔」ですよ。知らないはずが無いです」

 アムリウス・アドルファス・グスタファス卿。
 内戦中の教会軍総司令官ヤン・アドルファス・グスタファス北方辺境候の嫡子の古人であり、「黄色中隊」と呼ばれた教会軍最精鋭の重魔道機装甲部隊を率いて開戦から敗戦まで常に第一線で戦い続けた英雄の一人であった。
 並みいる皇帝軍の魔導騎士らが討とうとして果たせず、かえって皇帝軍は彼一人に少なくない数の機装甲を撃破され続けた相手であった。なにしろ、彼一人に皇帝軍が翻弄される様に怒り狂ったリランディア帝が、銀貨10万枚の賞金をかけたことは知らぬ者とていない逸話の一つである。

「アムリウス卿はね、機神「アルブム・モノケロス」を駆って戦い続けたのだけれど、この機体には六枚の羽根が搭載されていて、これを騎士が自由に操って魔力砲撃を行う事ができたの。自由自在に空を飛んで、四方八方の死角から撃ってくるから、もう大変で。私もね、何をどうしても捕捉できなくて、逆にいいようにあしらわれてね。もう本当に大変だったんだから」
「それで生きて帰ってこられた教官殿が凄いと思います」
「ええ。で、話を戻すと、フェイトちゃんの戦い方は、アムリウス卿の戦い方をヒントに組み立てられたものなの。私もナタリアもアムリウス卿を何とか墜そうとして色々考えたから」

 結局、墜せなかったのよね。
 しみじみと昔を懐かしむような表情でそう語ったプロヴィウシアに、クラウディアは、はあ、と間の抜けたような返事をするしかできなかった。確かに、この撃墜数三桁に載せた大撃墜王が墜せなかった敵の戦技ならば、習得すれば大きな戦力となろう。

「というわけで、フェイトちゃんも最初は雷弾を一つしか飛ばせなかったのが、訓練を重ねて今では八つを自由に操れるようになったわ。それに合わせて無名ちゃんも「相」による知覚が鋭くなっていったわけ。その結果が、今の二人の試合に繋がっているの」

 果たして、フェイトと無名の二人の試合は、魔力と体力の尽きかけたフェイトの大振りな攻撃の隙をぬった無名の一撃が入って、審判のナタリアの制止が入って終わったところであった。


560 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/01(木) 22:07:07 [ i6y/Nevs0 ]
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2846473

ファイナルファンタジーの戦闘曲って、こんなに熱かったのかー 知らなかった。さすが日本ゲームの全盛期の作品だけはある。
これの20分50秒くらいから始まる「Force Your Way」のギターが熱すぎる。これフェイトそんの戦闘イメージ曲にして一気に書き上げたなりよ。

というわけで、長斧=バルディッシュをぶん回して無名に高速格闘戦をしかけるフェイトそんと、それを変態じみた体捌きで相手する無名。
クラウディアとエウセピアが、ちまちま魔道騎士として基礎固めをやっている横で、無名とフェイトそんは人外な戦闘力に磨きをかけていた、というお話だったのさ。

フェイトそんの魔力電気改質のネタは、この二人の試合を書きたかったから、というのがあります。なにしろ絵面が最高にすてきなもので。
で、ここで無名の「魔眼」ネタの披露。これがないと、後のエウセピアとの戦いの時に困るから。次はエウセピアを書かないと。


561 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/01(木) 22:20:44 [ i6y/Nevs0 ]
>557
 またまたレスが遅くなりました、申し訳ない。というわけで、ケイレイさんの書き込みに触発されて、フェイトそんvs無名の試合がアウトプットされました。
 そういえば、シル子も電撃は使っていましたね。多分風の系統のあるレベル以上の魔道騎士にとっては、電撃は定番の攻撃技術なのでしょう。
なにしろ人体にせよ、機装甲にせよ、伝導体ですから、高圧の電気は非常に怖い属性なのではないかと。

 魔道の電撃は、自然現象である雷を再現しようとして発見された魔力行使の形態なのでしょう。
 魔導にとっての電気がどのようなものか、それはまだ考えていなかったりいたします。曲がりなりにも量子物理学の基本中の基本の存在ですし。
というわけで、フェイトそんが魔法を行使すると鉄が電蝕していく、というネタは後々つかわさせていただきます。

 フェイトママンの塔にあった魔導関係の研究資料は、多分に非常に多岐に渡っていたのではないかと思います。
アインツブルグ部隊が必死こいて搬出したのも当然で、それが魔導帝国である「帝國」にとっては同じ重さの黄金よりも貴重な存在である、という事が判っていたでしょうし。
そして、法的正当性や正統性にこだわるレイヒルフト体制下の帝國ですから、その研究資料の所有権がフェイトそんにあるのも確実でしょう。
将来、フェイトそんが研究畑に入った時に、その資料には当然自由にアクセスできて、そしてその資料の意味を正しく理解し研究に活かせる数少ない研究者の一人となるのでしょうし。

 フェイトママンの研究が、帝國の魔導師達にとって極めて大きな影響を与える結果になった、というのは確実ではないでしょうか。
まがりなりにも極めて高い魔導特性を持った人造生命体を生成できた大魔導師の研究なのですから、その知見は大きな衝撃になったに違いありません。


562 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/01(木) 23:42:58 [ ijfnFVls0 ]
>558
ああ、また人外が

フェイトそんだからいろいろと人外なのは仕方ないんですが、でかい長斧でも、自分の体をうまくおもりに使って振るってるんだなあ、と妙なことに感動してw
球雷攻撃の方が、彼女にとっては即応性が高いのかも。でも使う時には自他の双方を認識する処理が必要なのかも。
ああ、だからとっさのときには同時着弾してそもそも無効になってしまったのか、などとw

そしてレイヒルフト・シル子演習が「相手の攻撃を避ける」方向性だったのは、これかー、とw
あの人たちは「常人にはわかりにくい人外」なのでw

そしてアムリウス、ついに登場か、と(しみじみ


563 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/01(木) 23:51:25 [ ijfnFVls0 ]
>561
蟹様ごきげんよう。
もろもろお気になさらず。

で、シル子・レイヒルフト練習戦でも、受けずに避けてたわけで、あの人らもなんか持ってるけど見せてない感ありありでw
どんな技を持っているかわからない魔道・魔導騎士相手の戦闘としてはそれがふつうなのかもしれませんが。
逆に言えば、帝國は戦略的優位を保ち続けるために、魔道・魔導の両方でトップ能力を維持しなければならないという。

いつかは神龍戦争再びなのかも、と思いつつw


ぴよちゃんが最強の機神殺したりえたのは、やはり時空を微妙にずらして、攻撃ポイントを外してくる、彼女の外道な技からなのだ、とまた小鳥最強伝説に立ち至ってみたりw
きっとナタリアに時々言われてるんです。
「そんだけ自由にできるなら、どこかからいい男が来る結論を演算してしまえばいいのに」とか
それができればーって涙する小鳥さんを思い浮かべてほっこりしたりw

オールレンジ攻撃が成立するのは、実施者が術に集中できるか、実施者が近接戦闘と同時にできる人外か、のどちらかが必要、と。
オールレンジ攻撃のみでは、敵の突撃に抵抗できないのが帝國SS世界というところが、またいいんですがw


564 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/02(金) 00:00:24 [ 8XO9V8aE0 ]
で、フェイトそんと、冬月教授のほのぼの理論魔道学茶会などを思い浮かべてさらにほっこりしてみたりするわけですw
新帝都のどこかに作られたお庭で、かぽーんと獅子脅しの鳴る音など聞きながら、茶ぁ啜りつつ、碩学的にw
ここでもエレクトラさん不幸伝説が強化されてまたほっこりなんですがw
フェイトそんと冬月教授のほのぼの茶会にユイさんが乱入して、また恐ろしいことが提唱されたりするんじゃないかと、これまたひそやかに期待して見たりw

ユイさんだと、フェイトママンサルベージ計画とか言い出しかね無くてw
オリジナル発条音の魔導結界内部を子宮に近似させて、フェイトママンの存在を再構成して出産させるくらいは言い出しかね無くて怖い怖いw


もっとも、虚空に吸い込まれて行方不明ですから、そう簡単ではないでしょうけれど。


なんつーか、魔導ギルドの人々が、なんとかしてフェイトそんから閲覧許可を得ようと詣でてくるのをまた思い浮かべてみたりしてw


565 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w 投稿日:2012/03/02(金) 22:46:14 [ 0HxmnQsc0 ]
>お二人
お疲れ様です。ついにアムリウス登場かと思うと感慨深いものが。
そしてぴよちゃんw なぜ婿になろうとする勇者がいないのかw
ニコマスではあれだけ貰おうとするPがいるのにw


566 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/02(金) 23:11:49 [ 8XO9V8aE0 ]
そりゃー、普通の人はまず近づけないからですよw>901大隊にw
901大隊に近づける人間は、ぴよちゃんの人となりより、その実力に恐怖するんでしょう、たぶんw
変な意味で先入観バリバリw


567 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w 投稿日:2012/03/05(月) 23:38:51 [ nCIwIWh60 ]
>>566
ガッツ辺りに「あのおっかない女を嫁にする勇気はねーよ」とか言われてしまったりしてw


568 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/06(火) 22:35:17 [ 7.kdByeM0 ]
「おっかなくなんかありませんっ!」
って頬をふくらますんだけど、ナタルは大笑い、とw


569 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/06(火) 22:52:58 [ JREoNjfw0 ]
>562-563
 またもレスが一週間遅れになってしまい申し訳ありません。リアルで何かあるととたんにそちらに脳のリソースがとられてしまって。

 帝國SS世界の鉄則に、強い奴ほど動きは地味、というのがありまして、そりゃ派手にぶんぶん飛び回るのは見た目は格好よいわけですが、実はリソースを無駄遣いしているんじゃないか、というのがありまして。
というわけで、無名は基本的に「届きそうで届かず気がついた時には斬られていた」という「強くて上手い」キャラです。それに対してフェイトそんは、その膨大な魔力と演算能力で物量による力押しが今の限界ですので「強いけれど下手」キャラです。
レイヒルフトもシル子も、そういう意味では「強くて上手い」キャラですね。クラウディアは「弱いけれども上手い」キャラです、一応(w
帝國の携行武器の主流が、なにしろ日本刀ですから下手に打ち合うと刃こぼれしますし折れますし、そういう意味でも避けるという技術は非常に重要であるのでしょう。

 長斧=バルディッシュは、あれはぶん回した時の遠心力と刃の重量が乗倍されて切断力がとんでもなくて、当たれば鎧ごと粉砕か、両断です。
青の三がパイクで、黒の二がバルディッシュなのは、スイス傭兵やランツクネヒトがパイク兵とハルバート兵で戦列を組んでいたのと同様の役割分担でしょう。
機装甲もなんだかんだで鋼鉄製の装甲で防御されていますから、普通の手槍や刀剣ではそうそう撃破するのは困難なわけですから。

 フェイトそんがここでもバルディッシュを使っている理由として、単純に黒騎士らに一番多く使われているから、というのがありそうです。そういうところはこだわれるほど知識がないのではないかと。
フェイトそんは、基本的に魔法による戦闘はそれなりに訓練を受けているでしょうけれども、武器を使った戦闘は多分ほとんど訓練を受けていないと思っております。
それでもそれなりにバルディッシュを振り回せているのは、魔導の「光」「闇」相によって運動エネルギーのベクトルを操作できているからでしょう。あと魔力による体力強化と。

 実はこの「光」相による運動エネルギーの付与ネタは、涼ちんの時に使うつもりで、でもフェイトそんがそれに気がつかないわけもないし、と、今回さわりだけ出しました。
ちなみに、今回は伏線回といいますか、最後の無名vsエウセピアの対決の時のための仕込みをちょこちょこいれてあります。


570 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/06(火) 23:06:03 [ JREoNjfw0 ]
 ぴよすけの場合には、なにしろ陰四相コンプリートという並の人間では最強レベルに達しているだけあって、航空宇宙軍の「終わり無き索敵」の世界に入っていますから。
彼女の場合は、なにしろ確率分岐世界がばっと脳内に展開されてその中から最適な確率分岐を選択していっているわけで、何故か「偶然当たらなかった」「偶然致命傷になった」という結果が頻繁に展開するのでしょう。
そこらへんは、ヤンマーニのオサレバトルと同じで、一段上の次元から見ると、イカサマをやっている以外の何ものでもないんですが、でも戦争だから仕方が無い、と。

 ですから、オールレンジ攻撃も弾幕密度が薄いと人外どもにはあっさり避けられてしまったり迎撃されてしまったりで、いかにして避けられない迎撃できないところまで組み立ててはめ込むが重要なのでしょう。
そういうところは、ゲームをやりこんで攻略方法を組み立ててゆくのに似たところがあって。まあ、そういうところでまだまだ組み立てが甘いのがフェイトそん、と。
当然なんですけれどもね、まだ本格的な戦技教育を受け始めて数ヶ月なわけで。でもすでにクラウディアよりも強く、無名といいところまで戦えるあたり、八相に目覚めた魔導師の恐ろしいところ、と。
魔力が足りるのであれば、文字通りできない事はないわけですから。

 そして、オールレンジ攻撃の帝國SSでの最強の使い手であるアムリウス卿です。
今回ここで名前だけ出しておいたのも、トイトブルグ関連で登場する事が決まっている以上、名前だけでも出しておこう、と。
あと、アムリウス卿がどれだけ皇帝軍にとって嫌な存在で苦しめられたか、というのを匂わせておきたかった、というのもあります。
次にあれと対決する事になったとして、なんとか対処できなければならないわけで、それが今の黒の龍神乗り達にとっての課題なのだろうなあ、と。


571 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/06(火) 23:10:33 [ JREoNjfw0 ]
>565 葬務官様 ごきげんよう。
 というわけで、アムリウス卿の名前だけ登場です。それでも後々のための伏線をちょこちょこ張ってはあるわけですが。

 ぴよちゃんは、まあなにせもう歳ですから(w 見た目は若いですし、美人だし、話も判るし、良い人なんでしょうけれど、つりあいそうな連中はすでに皆結婚してしまっているのでしょう。
ニコマスのPみたいな男もいたのでしょうけれど、きっと皆戦死しちゃったに違いありません。そういうところでは本当に運の無い人で(w


572 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/06(火) 23:12:21 [ 7.kdByeM0 ]
>569
蟹様ごきげんよう。
お気になさらず。年度末ですし、こういうご時世ですし。
で、やっぱりモリフォリウスはまだ下手なんですねw
ちゃんと系統だった訓練はうけているけれど、今はそこまで、とw

良い意味で、アイシャが言ってたみたいなんですねw 派手な武器よりも、速度で弱点を、と。
間接を打ったり突いたりしても、やはり奥にあるのは骨格構造と動力(筋肉筒?)なので、やはり武器が消耗する、と。

打撃でも、リベットやボルトがいずれふっ飛ぶでしょうし、腰椎が壊れたり、軸ズレしたり、タームはどっかで聞いたものばかりですけどw


573 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/06(火) 23:20:35 [ 7.kdByeM0 ]
>570
弾幕密度の薄いオールレンジ攻撃では、確立を飽和させられない、と理解して、おおおっ!と燃え上がったりして
エウセピアの氷ミサイルが、ああいう形になったのは、ナタルの教育的誘導があり、その教育的誘導には、ナタルの戦訓理解があったから、と。

ベアル太夫云々を考えていた時、彼のバロルグと確率飽和する攻撃をぶつけ合うというのを考えたりしたんですが、あたらずしも遠からずでほっとしていたりw


574 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/06(火) 23:41:38 [ JREoNjfw0 ]
>572-573 ケイレイ様 ごきげんよう。年度末だけあって、どこもかしこも忙しく。うちもそこは変わらなかったりいたします。

 ナタルんによるエウセピアへの教育は、やはり本人の戦場経験が非常に大きな影響があると思います。
最近、佐々木春隆さんの本を再読しているのですが、昔読んだ時には読み飛ばしていた事が、知識がついた今から見ると色々と腑に落ちるところあったりいたします。
特に現場と上の現状認識の齟齬については、非常に身につまされるところが大きいです。あとは火砲、特に山砲に頼るところが非常に大きくて、近代戦はやはり火力である、と。
とにかく日本軍は火力が足りないので、少ない弾数を念頭においていかに効果的に火力を投射するか、それを非常に心がけているところですか。

 この時代の帝國ですらやはり輸送力は貧弱なわけで、兵站所要を満たすために色々苦労しているでしょうし、それが念頭にあるでしょうから、火力発揮の要については細かく指導しているのではないかと。
機装甲も何気に速度がありますから、射撃戦から格闘戦に移行するのは、かなり早いのではないかと思っております。
射程が、装薬量ではなく術者の視力によりますから、眼の良い乗り手なら数キロ先から必中の攻撃を打ち込んでくるでしょうし、そういう相手にいかにして対砲撃戦を行うかも教育を受ける事になるのでしょうし。
アリア姫戦争で禿げが弓射で敵陣地を制圧しておりますが、ああいう戦い方も森族相手ならば当然想定のうちに入るでしょうから。


575 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/06(火) 23:57:08 [ JREoNjfw0 ]
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm8389384

とりあえずアルファルドが格好良いわけで、問題はアルファルデスをここまで格好良くアクションさせられるか。
本当に真綾にこういうキャラをやらせたら、今の時点でキャラ力最強になるなあ。格好良いヒールができるというのは非常に大きいと思う。


576 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/07(水) 00:05:31 [ 50wGiRTk0 ]
ああ、これはいい。

戦闘向きに訓練された古人には、これくらいの動きができるんじゃないかと思ってます。
というかアルファルドの肩とか背中とか筋肉がある作画がいいなあとおもったりw
アニメキャラだから抑制気味にはされてるんだろうな、とは思いますが。
というか、このキャラであのシチュはエロいなあ、とかw脳みそが吹っ飛んではいますがw

だからルキもきっとあれくらいの筋肉はついてるんだろうと書いてる側は思ってますけどw
マル子にはきっとあの動きはできない。
長い脚を上手に動かして狭い間合いから蹴りとかやったら面白いんでしょうけど、なんとなくそういう常人離れしたことを無意識に恐れてるような。


577 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/07(水) 00:13:12 [ 50wGiRTk0 ]
で、飛ばされたわけだがwww


578 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/07(水) 00:18:06 [ sWkhOsIA0 ]
>576
 はい。CANNANはシナリオが型月にしては地味だったせいでぱっとしなかったんですが、それ以外は非常に興味深い作品であったと思っております。れはもっと厨二的に吹っ切れていれば面白かったのですが。

 個人的には、戦闘用古人は、これくらいは当然動けるようになっていると想定して書いております。常人でもこれ以上に動けるのがいるのが、帝國SSのアレなところですが。シル子とかシル子とかシル子とか(w
アルファルドは、非常に筋肉のつき方がエロくて、最近の記号化された巨乳キャラとは違った野生の色気があって大好きなキャラです。最近のアニメキャラは、どうも野性味が足りなくて。
帝國の古人は、戦士や軍人であっても、もっと文明的というかエレガントな存在なのでしょうけれども、南方王朝の古人は、やはりこういう野性味に溢れるキャラなのだろうな、と。
そこら辺はきちんと描ければなあ、と思いつつ、中々難しかったりいたします。
 このアルファルドな外見のアルファルデスと、あれこれやっていたんですから、アル・ディオラシスの王侯将軍は羨ましいとしか(w あと、こんなのとタイマン張ったクラウディアも大概な奴で(w 魔導が使えなかったら絶対に勝てない(w

 ルキが筋肉質だとして、まあカナンみたいな体型なのだろうと思いました。それならば少年と少女の中間みたいな存在であっても判り易いといいますか。
マル子はソフィスケートされた古人ですから、こういう獣じみた動きはできないでしょう。そういう闘争心をそもそも持ち合わせていない感じがあります。


579 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/07(水) 00:19:36 [ sWkhOsIA0 ]
>577 うひひ(w


580 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/07(水) 00:25:34 [ 50wGiRTk0 ]
>578
シル子とかシル子とかシル子とか(深く納得しつつw
アドニス殿下が示現流になったのもなんとなくわかる気がw
フルパワーでの突込み、かつ受けざるを得ない太刀筋、これがないと倒せない相手が如実に存在するというw

ナカツ先生のキャラの残念なところは、下品なところだと思うのです。エレガンティスが足りない。
世界が下品なら、なおのこと様式化したエレガンティスが必要だと思うのです。
ミラージュも徹底的に上品ならば、その恐ろしさも数倍なんですけどw

しかしまったくもってアル・ディオラシスは滅ぶべきであるry

というわけで、シル子の前で釘付けになって動きようがなくなるマル子は、両方のキャラをうまく示せた気がして、個人的にはお気に入りなのですw


581 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/07(水) 00:26:25 [ 50wGiRTk0 ]
>579
合ってるとしかいえないw


582 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/08(木) 19:22:58 [ knQNI4k.0 ]
電車で隣に座った女性が、デニムのロングスカート、パンツァージャケットみたいな腰丈のコート?みたいなのを着ていて、そのコートの襟にはファーがついていた。茶髪でやや大隊襟足くらいまでの髪、靴は革茶のアンクルブーツ、なぜか両儀式みたいなスタイルだった。
 20代くらいに見えたから、ひょっとしたら知っててあのスタイルだったのかもしれないw

そして今日、レディアンの中の人、紗ゆりさんが亡くなられたと聞いた。
ご冥福をお祈りします。


583 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/11(日) 08:32:55 [ KrkrI2.w0 ]
>582 トイトブルグ国内での動乱が始まりましたね。大使暗殺後のことなのか、前なのか。文脈からしますと、後っぽいですが。
これは早々にヴァルトシュタイン候の事も書かないとなりませぬ。


584 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/11(日) 15:14:46 [ jKX8hAAE0 ]
 質実な意匠の部屋の中央で、トルメクンブルグ王家の貴色である白いドレスを身にまとい、額に黄金色の略冠をつけた少女が厳しい表情でたたずんでいる。
 歳の頃は十代の後半くらいであろうか。伸びる身長に肉付きが追いつかぬ薄く細い肢体が、豪奢なドレスに似つかず見る者に痛々しささえ感じさせる。三つ編みにした金髪をシニョンにしてまとめ、薄化粧をほどこし淡い色の紅を唇に差したその姿は、しかし姫と呼ぶに相応しい高貴さをたたえていた。
 支度が終わり、少女が侍女らを下がらせたところで、華やかな衣装を身にまとい羽帽子をかぶった男が入れ替わりに入って来た。

「相変わらず美しい。それならばセルトリウス候も喜ぶだろうよ。個人的には妬けるがね」
「世辞はよい。相手は魑魅魍魎も同然の男だ。この程度のことでは眉を動かすことすらなかろう」
「そういうところが可愛いな。お前は」

 くつくつと笑った男は、少女のおとがいに指をかけて顔を上げさせ、実に楽しそうな表情で彼女の面を見つめている。

「口付けはよせ。化粧が崩れる」
「判っている、判っている。なにせ俺達にとって一番の山場だ。お楽しみは祝杯と一緒にとっておこう」

 ふふん、と鼻で笑った少女は、わずかに媚をたたえた笑顔を浮かべると、男の高い鼻梁に指先をあてた。

「ヴ・ヴァルトリによって根無し草となった我らが、土地を得られるか野垂れ死にするかの瀬戸際よ。気張ってゆくとしよう」


 少女と男が案内されたのは、白い漆喰の壁と黒い家具のみがしつらえられた簡素な部屋であった。
 その場で二人を待っていたのは、西方辺境候カシウス・セルウィトス・セルトリウスと、漆黒と純白の装いの中で紫水晶のごとき瞳が圧倒的な存在感をもって光をたたえている美貌の男であった。

「久方ぶりになるな、クリームヒルト姫、エッツェル卿。二人を呼んだのは他でもない。トイトブルグの件についてだ」

 挨拶する間すら与えず、カシウス候は長椅子に腰掛けたまま二人に向けてそう言い放った。彼の蒼い瞳はぎらりと剣呑な光をたたえており、クリームヒルトはその眼力に圧されまいと気張るので精一杯の様子である。そんな少女の様子を見て取ったエッツェルは、芝居がかった大げさな仕草で一礼した。

「セルウィトス・セルトリウス閣下も御健勝そうでなによりでございます。トイトブルグにて起きている騒動についてお話をうかがう前に、よろしければそちらの貴き方に我が姫を紹介申し上げたいのでございますが、御許しをいただけましょうや?」
「そういえば二人は初めてであったな。よろしいでしょうか、陛下?」
「はい。クリームヒルト姫、エッツェル卿、初めまして。私は、レイヒルフト・シリヤスクス・アキレイウスと申します。本日は遠路ご苦労様でした」
 穏やかな表情のまま執務机の向こう側よりそう副帝レイヒルフトより名乗られた二人は、即座に直立不動の姿勢をとると腰を深く折って最敬礼した。まさか「帝國」の事実上の最高支配者の元に事前に何の連絡もなく呼び出されるとは、さすがに思いもつかなかった様子である。

「ご尊顔を拝し奉り、まことに恐悦至極に存じます。陛下。私はクリームヒルト・フォン・トルメクンブルグ。先の王グンデルの一子にて、セルウィトス・セルトリウス西方辺境候閣下のクリエンティスにございます」
「はい。二人とも楽にして下さって結構です。御二人の事は、カシウス卿よりうかがっております」

 言われるままに腰を伸ばした二人は、そのまま直立不動の姿勢のまま、「帝國」を支配する古人の次の言葉を待った。


585 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/11(日) 15:15:02 [ jKX8hAAE0 ]
「話を戻す。トイトブルグは、これより「神殿」を奉じる一派と「教会」を信仰する一派とに分かれて内戦が始まる。卿ら二人には、その内戦の混乱が国境を越えて中原に波及しないよう、兵を率いて介入して貰いたい」
「閣下。このエッツェルは中原ではそれと知られた傭兵隊長ではありますが、それでも集められる兵は三千に達しませぬ。まして、今は手勢とともに閣下の御厚情にすがるばかりの落魄の身。御助けいただいた御恩に報いるためにも粉骨砕身の思いで努力いたしますが、相手が「神殿」の聖騎士とあってはとてもとても」
「エッツェル卿、卿の懸念はもっともだな。「神殿」はヴァルトシュタイン将軍を傭兵隊長として雇ったと聞く。勝てぬ戦をさせようとは思わんよ」

 揶揄するとも嘲るともない表情と口調で、カシウスは、はっきりとそう言ってのけた。
 その端的に事実を指摘しただけといわんばかりの様子に、クリームヒルトは、ぴくりと表情を動かした。

「卿ら二人には、集められる限りの兵を集め、まずは「教会」派諸侯に合力して貰う。もうしばらくすれば種まきの季節も終わる。そうなれば戦いは避けられまい。その前にトイトブルグに入って「神殿」派諸侯を牽制してくれればよい」

 クリームヒルトの内心を知ってか知らずか、カシウスは、特に難しいことでもあるまい、という表情でそう言葉を続けた。
 だがエッツェルは、自分がヴァルトシュタインに明らかに劣ると言われても表情ひとつ変えずに言葉を返した。

「お話、承りました。ですが、兵を集めるにしても、まずは先立つものが無くては話一つ進められませぬ。あらためて閣下の御厚情に甘えさせていただかねばなりませぬが」
「構わん。当座はこれだけあれば足りるだろう」

 カシウスはレイヒルフトの執務机の上から一枚の書類をとると、二人に向けてそれを無造作に差し出した。
 その書類には、中原でそれと知られた金融商会との貸し出し契約が記載されていた。そこには、機装甲を主体とした1個旅団程度の部隊を丸々半年は運用できるだけの額の貸し出しが記されている。

「……確かに」
「? ……………!?」

 そして、貸し出し契約の保証人の欄には、レイヒルフト・シリヤスクス・アキレイウスの直筆のサインが記されていた。
 さすがにエッツェルの顔色が変わり、横から書類に目を通したクリームヒルトの面から血の気が失せる。

「私の名前があれば、どの商会とも取引できるはずです。御二人がトイトブルグの静謐のために努力なさる上できっとお役に立ちましょう」
「……陛下の御厚情、まことに感に堪えませぬ」

 ようやくそれだけしぼり出すようにして礼を述べたエッツェルに代わって、クリームヒルトが言葉を続けた。

「陛下。こちらは軍資金の貸し出し契約とぞんじます」
「はい」
「つきましては、資金の返済のためには、トイトブルグ側との交渉が必要になりますが、それは私達が直接おこなっても構わないのでしょうか?」
「はい。カシウス卿は、あくまで御二人に出兵の依頼をするのみ。その結果としてトイトブルグ王国の静謐が保たれるのであれば、その負担は王国が負うべきなのは当然かと」
「ありがとうございます、陛下」

 クリームヒルトは、わずかに頬を紅潮させると、再度深々と腰を折った。
 その彼女の仕草に、少しだけ頬を緩めたカシウスは、だが目だけは笑わずに言葉を重ねた。

「クリームヒルト姫。そちが余のクリエンティスである事はいささかも変わらぬ。そのつもりで後顧の憂い無く任に励むとよい」
「はっ、ありがたき幸せに存じます」

 その言葉の真の意味を、クリームヒルトもエッツェルも間違えることはなかった。


586 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/11(日) 15:18:24 [ jKX8hAAE0 ]
 というわけで、ロリクシャナ様こと、クリームヒルト姫の登場です。
 で、レイヒルフトの裏書のある手形を渡された、という事は、二人が絶対に神殿側につく事は許されない、という意味であったり。
そんな真似をした日には、まあ二度とどこの商会とも取引できなくなりますし、帝國から敵認定を喰らってぬっ殺される以外の結末がなくなりますから。
こういう形で二人に鎖をつけるカシウス候、マジ外道(w まあ、そこでレイヒルフトのサインを取れるあたりが、二人の仲をあらわしてもいるんですが。


587 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 19:37:54 [ Ea8NURBc0 ]
えろっ・・・
クリームヒルト姫、悪女にして貞節、復讐者にして虐殺者。
これは、トルメクンブルグ滅亡フラグが確立したとしかw

それにしても、エロいです。二人の関係性がw
口づけはよせ、化粧が崩れるってw

しかも悪党は相変わらず悪党でw
「レイヒルフトが投資」した、ということを利用すれば、さらに金を集められる。
が、集めた金は返済しなければならない。少なくとも返済の期待≒金利と、時価総額で借金額に相当するなにがしかを掴まねばならないw

レイヒルフトは、エッツェル卿的には掴むほうに動くことを予測してるとしか思えないw
しかしそういう金の借り方、ふくらませて借りる時には、クリームヒルトが借りてるというわけで、
王国から富を吸い出さねばならない、つー、嫌な鎖のつけられかたw

すなわちナナリィ女王と会見するしかない、と。


588 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 19:47:24 [ Ea8NURBc0 ]
>583
考えたときには、暗殺のことを完全に失念していて、
書いている途中に思い出したので、なんとなく時系列的に曖昧となってしまいました。

というのも、多分、天子様んとこの大宦官みたいな王国官僚しかいない現在のトイトブルグ王国だろうな、と思い
その大宦官らは、帝國大使暗殺にどう対応するだろうと思い、対応不能だろうと思い、
パニックに陥って、ナナリィ女王の名による弁明書あたりをでっち上げようとして、
そんなことをされては困るシュナイデル大公が何やら動いて、王都近辺を掌握しようとするのかな、と思ったり
あるいは神殿側から「これは神罰である」宣言文が出回ってさらにソマリア化するかな、とか
意外とクリティカルなことに気付いたのです(というか、だからこそ、すぐには描けなかったわけでw)


というわけで、曖昧化してしまったのですが、おそらく暗殺前だろう、と。

御御堂の話、
今回の話、
暗殺に伴う大混乱
クリームヒルト軍トイトブルグへ出兵
白山の戦い(承前)
白山の戦い(本編)
あたりのシーケンスで並ぶんだろうなあ、というイメージでした。

ただそうなると、おさんどん将軍の大使赴任という、こう、劇的に良いシーンが脳内にちらちらしてw
どんなふうに来ても絵になってしまうあの人なのでw

これまたいろいろ拡散してしまってw というわけで、時系列的にゆるくなってしまったのですw


589 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 19:56:08 [ Ea8NURBc0 ]
変な話、ブリタニア帝国はやっぱり強力な貴族団を抱えていたし、
朝廷の官僚もいたんだなあ、とw
それは「帝國」も同じ、というかそれ以上なんですがw

その辺のこともすっかい脳内をかきみだしてw

ナナリィ自身は、それをまったく制御できない、というか茶坊主同然の朝廷官僚に囲い込まれてしまったように思えます。
野田大元帥が翻訳したスターウォーズEP4(というか当時はただのSWでしたがw)によると、
銀河皇帝は茶坊主らに囲い込まれて、その下がやりたい放題にやってる的冒頭があったのですが、きっとそんなんだろう、と。

宮宰とか、宮廷書記長とか、紋章管理官とか、ナナリィの名を使って悪事をなしてるようなイメージでw
それらと結託してくっついてる神殿派貴族が、徴発とか徴税代行とかを行ってw
争いになって、その争いに野盗傭兵らが食い込んできて、
つまり略奪が大規模化して、実際に動乱は頻発してるんでしょう。

徴税代行とは別に、王国軍に各管区自活許可とかが出ると、王国軍と野盗とが結託したり、戦闘になったりと、えらいことになってるんじゃないかとw

それらとキリシタン大名らともアレコレあるでしょうが、
今回の話は、キリシタン大名穏健派による、最後の宮廷直訴になっちゃったんじゃないかと。
アレ以後はもう、フェーデ全開でしょうしw


590 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/11(日) 19:57:15 [ TIwDJbdc0 ]
>587 ケイレイ様 ごきげんよう。
 というわけで、ロリクシャナ様ことクリームヒルト姫です。色々あれこれ調べていて、クシャナ殿下とクリームヒルトの類似性に気がついて、名前をこちらに変更しますた。
まあ、ヴ・ヴァルトリ王という簒奪者を相手にするんですから、それくらいの女傑でないといかんだろう、と。とりあえずカルッチことエッツェル卿は戦死するんですけれどもね(w
で、相手がカルッチですから、これくらいえろくても当然だろう、と。なにせ、クリームヒルト姫にあるのは、女としての自分と、トルメクンブルグの正当な王位継承者、という血筋の二つだけですから。

 そして、二人には、あくまで金を貸しているのであって、与えているわけではない、というのがレイヒルフトとカシウス候のいやらしいところで。
あくまで貸しているわけなので、利子を支払わないといけないし、元本も支払わないといけない。その為には、トイトブルグ王国自体から金を引き出さないといけないわけです。
でも、簡単に金を出してくれる神殿側につくことは、悪党二人から禁止されているわけで。それだけに教会派諸卿か、トイトブルグ王家から、口八丁手八丁で金を出させないとならない、と。
借金を返さずばっくれるというのは、文字通り二人の死を意味しますから、これはもうあらゆる手段を講じて金を集めるでしょうね。そりゃあナナリィ相手にどんなおべんちゃらだって使うでしょう(w

 まあ悪党どもは、利用価値があるから投資してくれているわけで、そこは二人とも理解しているでしょうし。
 優秀な傭兵集団は、すでにヴァルトシュタイン将軍が抑えてしまっていて、二人が集められるのは二流の傭兵達なんでしょうけれども、でもそれをいかに使いこなすかが、エッツェル卿の腕の見せ所、と。
なんせ、バイド・パイパーや、ブラッフォード、アキリーズ、といった超一流どころは既に押さえられてしまっていますからねい。二人とも大変だ。


591 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 20:02:12 [ Ea8NURBc0 ]
そう考えると、大使の暗殺というのは、極めて大きな事態なんですが、
実際にヒャッハーしてる連中からすれば、すでに略奪で身を養う状態でしょうから、もはや止まらないでしょうし。

ナナリィ宮廷にとっては極めて大きな事態で、対帝國弁明をたぶん形だけは行おうとするんでしょうけど、
シュナイゼルやバローらの横やりで行えなくなったのかもしれません。

それがリランディア御前での、トイトブルグ大使の醜態でもあったんでしょうし。



と、そこまで考えたら、いつか遠い未来にあるかもしれない、リランディアと会見するナナリィというのを思い浮かべたりしてですねw
なんという萌える会見だ、とw
その裏面であるだろう、ルル山さんと二悪党とかにも燃え狂ってしまいましてw

大使暗殺の位置づけがますますゆるんゆるんになってしまいw


592 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 20:10:34 [ Ea8NURBc0 ]
>590
そこが上手いなあ、と>二流の傭兵しか残っていない
というか、相変わらずひでえなあ、というかw

帝國の動員解除は急速に進んでいる、というか再建期に入ってるわけで、しかもレイヒルフトは帝國軍の卓越化を進めてるわけでw
帝國で傭兵を募ることは極めて困難なわけでw
集めるにしたって、ヴ王も邪魔してるはずですからw
ホント、死んで来いモード全開的でw

ばら姉妹なしでフランス軍相手に決戦を挑まされる的なw


帝國で金で買えるもの≒装備はかなりのものなんでしょうけどそれもまた張子の虎臭くてw
塩野ばっちゃの書くベネツィアなら、砲兵士官の一人や二人、こっそり貸すんでしょうけどw


593 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/11(日) 20:13:21 [ TIwDJbdc0 ]
>588
 なるほど、暗殺事件の前ですか。むしろ、今回の騒動で教会派が大使を最後の藁としてすがっている状態になる、と。
そりゃあ、そこで大使暗殺なんて起きたら、王国は完全に制御不能な大混乱に陥りますねい。どんな怪文書が出回るか、物凄いことになっていそうです。
とりあえずクリームヒルト姫がトイトブルグに入国する時は、色々とあるんでしょう。教会派にとっては貴重ながら、トルメクンブルグの紐付きにしか見えない胡散臭い援軍でしょうし。
神殿派にとっては、まさしく裏切り者扱いでしょうし(w

 王国の宮廷貴族らが、ナナリィが全く無力である事を利用して、散々悪事をし放題働いているのは確実でしょうねい。
まさしくソマリア状態に陥っていて、とりあえず武力を持っている連中が、宮廷貴族と結託してお墨付きの元にやりたい放題、と。
なんというか、エリツィン時代のロシアもかくやという有様になりそうです。

 そして、おさんどん将軍が入国するのがどのタイミングでも、とりあえず劇的になるのは確実でしょうね。
 多分入国するのは、白山の戦いのあとなんでしょうが。その方が帝國にとって都合が良いですから。
 おさんどん将軍がまず王都に入って、ナナリィ女王に謁見し、クリームヒルト姫のパトローネスとしてカシウス候が救援軍を出す旨伝えるシーンは、物凄い盛り上がる事でしょう。
そもそも、おさんどん将軍が王都にたどりつくまでが大変なのではないかという話もありますが(w


594 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 20:17:30 [ Ea8NURBc0 ]
>590
それにしても、レイヒルフトもカシウス候も、悪党なだけに様々な貸しを作り、あらゆる形で返済繰り延べを懇願されたでしょうから、
ああいう綺麗どころが来たことも何度となくあったんだろうな、と思ったりなんかしてw

二人ともクリームヒルト姫とエッツェル卿の関係性くらいお見通しでしょうしw
あの後、二人で全く眼中になかったような顔をしつつ、全く別のことを話しあって、合意して、また別れたんでしょうけど
良いぞ、悪いおっさんどもw とw


595 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/11(日) 20:23:07 [ TIwDJbdc0 ]
>592
 実際のところ、エッツェル卿の伝であちこちの傭兵企業家に総当りして、普通なら雇わないような連中も今回は雇わざるをえなくなるんでしょう(w
装備も、内戦終了後に放出される諸侯軍のいらなくなった奴をかき集める羽目になるんでしょうし。とりあえず編成地はカシウス候が貸してくれるんでしょうけれど、それ以外は本当にどうにもならないのでしょうねい。
編成地だって、帝國本土ではなくて、大方、占領されているメクレンブルグ国内あたりなんでしょうし(w 駐留軍司令官のメテルス伯あたりには、非常に胡散臭い目でみられるんでしょう。可哀想に。

 で、相手は新城ヴァルトシュタインですから、そりゃあ誰だって参加するならヴァルトシュタイン軍の方がよいわけですよ。
なんせ、新城直衛とカルッチでは、軍人としてのキャラ力が根本的に違い過ぎて(w 方やグスタファス候との戦争で活躍した連合王国の将軍で、方や中原の一傭兵企業家ですから。
士官学校で体系的軍事教育を行っている事は、中原では知らぬ者とていないでしょうから、その連中をコアとして引き連れてくるヴァルトシュタイン軍ですから、そりゃあ精強なわけですよ。

 本当にクリームヒルト姫もエッツェル卿も絶体絶命の危機同然で。まさに第三軍宿営地の如き惨状になるのは確実でしょうねい。


596 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 20:26:14 [ Ea8NURBc0 ]
>593
普通に考えたら、大使を通じて、教会派を帝國に逃がすとかまあ、そんな感じの懇願があるんでしょうけど、
緩衝戦争には前提としてといとぶるぐ心中があって、それがここで変に効いていてw

トイトブルグ王都情勢を遠くする作用として、トイトブルグ東方森林諸領≒キラ朝らが生まれたともw
その結果、対教会バッファとして東方本社があるだろうとかそういう方向に延びるのも、我ながら面白いけどアレだなあ、とかw


それはともかく、おさんどん将軍が、自分は帝國の全権大使であり、自分の行うことがすなわち帝國のトイトブルグ政策である、と宣言したりするのはめっさかっこよかろう、とw
やっぱりシュナイゼル大公と陰険嫌味合戦とか、シュナイゼルは自分では戦わない人だから、後ろ盾としてダイ・グらがいてもいいかな、とか
まー脳内混沌、えらいこってすよw

キャラはやっぱ強いんでw


597 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 20:31:44 [ Ea8NURBc0 ]
>595
やっぱそうですよねえw
というか第三軍宿営地www
「装備を持って逃げられてはたまらん」とかエッツェル卿が言うわけでw
なんかもう、トイトブルグ中央に向かうだけで大騒ぎなのがwww

ああ、これは有力な貴族相手にあえて借金して、保証のための監視役をあえてつけさせて、それを兵力コアにするとかやるかもしれないw
マル子んちの傭兵みたいなのを引っ張り出すための、カエサル式借金、みたいなw


598 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2012/03/11(日) 20:32:48 [ TIwDJbdc0 ]
>594
 いっぱい来たんでしょうねい、綺麗どころ(w というか、せめて利子だけでも待ってくれ、とか、そういうの。
 二人にしてみれば、クリームヒルト姫とその軍勢は、ルキウス伯の軍勢を入れるための出汁でしかないわけで。
極論言えば、別に生き残っても死んでもどちらでも構わない、という。どうせ決着は、サウルカダフ指揮する帝國軍がつける事でシナリオはできているし、と。
そこら辺、どっちに転んでも損はしないように手を打ってあるのが、この二人の悪党の悪党たる所以なんでしょう。

 まあ、クリームヒルト姫もエッツェル卿も、中原基準では装備優良な部隊をなんとか編成して、でもヴァルトシュタイン将軍にこてんぱんに負けて、さてどうやって借金を返すか、ひいひいいうことになるんでしょう。
本当に優しくない戦争だこと(w 二人とも、残った手勢をかき集めて、必死になってあちこち神殿派の領主から略奪したり、教会派領主から軍税をふんだくったり、ナナリィに金をせびったりして自転車操業になるんでしょうねい。

 で、この場合の塩野のばっちゃ的ヴェネツィアは、むしろ連合王国であり、ゼニア共和国なわけで、むしろクリームヒルト姫の敵側、と。


599 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 20:39:47 [ Ea8NURBc0 ]
>598
レイヒルフトは会見直前にさりげなくカシウス候相手に、何か賭けを言い出したと思うんですよw
どんな賭けが成立して、会見の後でどっちに何が行ったかはともかくw
良いぞ、悪いおっさんどもw

なんかもう、ブラフォードと小銭のための小領域争いを延々やってそうなw
新城軍が来るまえに、まさに「レイド」を行って戻ってくる、みたいなw 
そのへんも第三軍かよ、みたいなw

新城軍はたぶん神殿派そのものは守らないわけで、その辺もバローにとっては不満であったのでしょうw
一方、クリームヒルト軍は「同じ神殿派として」堂々とやってきてw軍税徴収w
脱兎のように逃げるけれど、とw

まさに「戦わないカルッチ」www


600 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz. 投稿日:2012/03/11(日) 20:43:07 [ Ea8NURBc0 ]
>598
で、そのゼニアは、ゼニアの目と手を送り込んでくるだろう、
それはゼニア貴族であろう、と。

つまりカレンなんですがw


まあ、展開的にはゼニア貴族であるカレン兄がトイトブルグで消息を絶つ、あるいは戦死することがカレンの行動の原点なんだろうな、と。
ゼニア・ヴェネツィア式ですから、そういう行動は国のためになる限り是認されるんでしょうし。
逆に言えば国としての保護は行わないだろうし。
カレンは調達できる限り最良の機装甲を調達したうえ、調達できる限り最良のカバー身分を手に入れて、可能な限り安全な道を使ってトイトブルグ中央にやってくるんだろうな、
などと考えたらまたいろいろと発散してしまった、とw

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最終更新:2012年08月08日 07:55