レンダリング最適化ガイド

Defer All Shading

"Defer all shading"は、一般的にサーフェスシェーディングおよび大気、特に雲でより高クオリティの結果を提供する新しいレンダリング方法です。適切に最適化された場合、通常は同等の時間で標準レンダリングと同等またはそれ以上のクオリティを実現できますが、最適な結果を得るには標準レンダリングからの設定調整が必要です。

アンチエイリアシングはシェーディングのクオリティをコントロールします
"Defer all shading"を有効にする際に注意すべき主なことの1つは、アンチエイリアシング設定がサーフェスシェーディングのクオリティの主要な決定要因になった事です(ただし、ジオメトリ密度やクオリティではありません)。その結果、クオリティとレンダリング時間の最適な組み合わせのために、アンチエイリアシング設定のバランスを取る事に注意する必要があります。

一般的なアンチエイリアス値
主に地形と雲だけで構成され、オブジェクトがほとんど使っていないシーンの場合、アンチエイリアスを比較的低く( 4 - 6 )に保ちながらも、高クオリティの達成が可能な場合があります。より多くのオブジェクト、特に植物のポピュレーションのような微細な形状を含むオブジェクトが含まれる場合、( 8 - 12 )のようなより高い値を使用する必要がありそうです。この設定は、すべてのピクセルで取得されるサンプルの数に直接影響し、レンダリング時間に大きな影響を与える可能性があるため、常になるべく低い値を使用して下さい。場合によっては、一般的なレンダリングでのエイリアシング(不自然にギザギザまたは鋭いエッジとして見られる)の量が特に高くない場合、レンダリング時間が本質的に無駄になる事があります。いつも通り、部分レンダリングをテストして適切な値を短時間で把握出来るようにして下さい。

アダプティブサンプリング
アダプティブアンチエイリアシングサンプリングは、クオリティを維持しながらレンダリング時間を短縮するためのTerragenで使用できる最高のツールの1つです。簡単に言えば、画像のコントラストとノイズ分布の判定を使用して、最もノイズの少ない領域で必要以上のサンプルを使用する事を避けながら、最も必要な領域でアンチエイリアシングサンプルの焦点を合わせるように仕向けます。これにより、単純な均一なサンプリングに対して、レンダリング時間を大幅に節約する事が出来ます。特に、草オブジェクトの微細なジオメトリなどの存在するシーンの一部の領域に対して、滑らかな雪のシェーダや晴天の空など他の領域の場合、この効果は高められます。

ロバストアダプティブサンプラー
最終更新:2019年11月04日 16:11