「お前も成長したな」
【名前】 |
光 正 |
【読み方】 |
ひかり ただし |
【分類】 |
登場人物 |
【所有ナビ】 |
ノーマルナビ |
【登場作品】 |
『3』『5』 |
【アニメ版CV】 |
青野 武 |
【詳細】
光熱斗の祖父で、
光祐一朗の父。電子工学の権威にして、優秀なネットワーク技術者だった。
PETを開発したのも彼。
現在のインターネット技術の基礎を築いた事で有名な科学者であるのだが、作中では既に亡くなっている。
かつて科学省にて、ロボット工学の権威だった
Dr.ワイリーとはライバルでありながら友人であったのだが、科学省の予算の都合で、光正の掲げるネットワーク理論とワイリーの掲げるロボット工学のどちらをとるかを決めることになり、結果的に光正の研究に軍配が上がったことで、追われるように科学省を去っていったワイリーは光正を憎むようになる。
これが『エグゼ』における光一族とワイリーの因縁の始まりとなった。
『3』
プロトの内部に隠されていた
ガーディアンのプロテクトの中、隔離エリアにて精神データとして登場。
おそらく「
パルストランスミッションシステム」を極秘裏に完成させた上で、内部に自分の精神データのコピーを作ったか、あるいは同システム使用中に肉体が亡くなったか……
いずれにしろ、当時の記憶と人格を引き継いだ状態で、ガーディアン、ひいてはプロトの管理を行っていた。
かつて甚大な被害をもたらしたプロトが、完全にデリートされず敢えて厳重管理止まりで保管されていた理由は、やはり大功労者である彼が息づくこの内部プロテクトを削除できなかったからだろうか。
プロト撃破後、外殻が破壊される形で露出した隔離エリアに熱斗とロックマン=
彩斗が進入、そこで孫である二人と初めて対面した。
ちなみに、プロテクト内部の隔離エリアは当時の科学省研究室を再現した物となっており、その上で光正本人として完全自立行動する精神データが残っている等、ある意味完全版の
パストビジョンとも呼べる状態になっている。
ネットワーク内であればある程度は自由に行動できるのか、上記の対面の直後、熱斗を脱出させるために
オーバーロードしたロックマンの残骸データをプロトの残滓からサルベージできた様子。
このデータは万が一の場合に備えてか厳重にプロテクトした上で隔離エリア内に保管していたらしく、事件後に解析を進めていた
光祐一朗が発見。
本来データ容量の問題で
バックアップが取れないロックマンを、元の記憶と人格を残したまま無事に再構築する事が出来た。
『5』
アニメ版
『無印』
既に故人。
しかしN1グランプリの決勝戦で、
究極プログラムを持つファラオマンが目覚めた際、彼の生い立ちに関する説明で
ビーフ司令の回想に現れた。
ニホンのネットワークを管理する存在としてファラオマンを作り上げたのだが、強すぎる自我を持つために封印することを決定した。
この行動が、熱斗達の時代にて恐るべき脅威を生み出す形となり、
フォルテを形成した。
また、ロックマンは光正のデータ(究極プログラム)を基にして息子の光祐一朗が作り上げたナビとされる。
劇場版『光と闇の遺産』
かつて科学省で、未来型ネットワークシステム「スペクトル」をワイリーと共同研究していたことが語られた。
しかし、ワイリーがよりよい環境での研究に固執しアメロッパ軍に移籍してしまったため、自身は研究を中断すると共に、スペクトルの鍵となるプログラムの1つ「ヒカリタダシプログラム」をトリニティ・ブレイン社に提供することとなった。
ただ、スペクトルを悪用する事態を予期しており、ヒカリタダシプログラムの一部を息子である祐一朗の網膜パターンとすることで、簡単にスペクトルが完全起動しないよう留めておいたのだが、これが未来で祐一朗に悲劇をもたらす形となってしまった。
また、かつて光正が作り上げたファラオマンが変異して生まれたフォルテ(究極プログラム)と、自身のデータを基に生まれたロックマン(究極プログラム)の力で、
Dr.リーガルの野望をひと時防ぐことに成功している。
スペクトルは『Stream』本編で、地球の命運を左右する
デューオの試練に挑む重要な要素の一つとなった。
『BEAST』
並行世界パラレルワールドでも別人として存在しているが、こちらでも既に故人。
しかし、その情報全てをバックアップした人工知能として存在し続けていた。
人間とネットナビの新たなる関係を目指すため、リーガルをはじめとした優秀な部下たちと共に
ディメンショナルエリア実験を試みようとしていたが、同じく人工知能のワイリーが獣化因子を注ぎ込む妨害を行ったことにより、ビヨンダードは天変地異に襲われ、電脳生命体が実体化できる異形な空間に変貌し、獣化因子戦争が勃発してしまった。
【余談】
現実のコンピュータでは不可な代物のインターネットインフラを開拓したあたり、もしかすると現実でいう量子コンピュータを開発していた可能性もある(エグゼ発売当時は量子コンピュータという語彙はほぼ知られておらず、エグゼ6までも量子コンピュータのりの字も出なかった。)。
というのも、エグゼシリーズは基本的に、科学省からの予算カットに不服だったワイリーがらみのストーリーだが、ロボット工学の権威のワイリーの本職がロボット設計と、そのロボット制御のプログラミングなため、もしかすると決裂沙汰以前は、光正のネット工学を物理的に支える、こちらでいう量子コンピュータポジも、ワイリーと共同開発していたとしても違和感はない。
もし、ワイリー自身、光正のインターネットインフラの縁の下の力持ちだったならば、その時のノウハウを逆手にとって、WWWがそれ以前のチンピラネット犯罪者とは別格な犯罪組織を築き、5のココロネットワーク開発にも加担していた件にも説明がつきそうなところではある。
もっとも、国家中枢スーパーコンピュータ登場は『2』のマザーコンピュータ程度であり、それも現実の日本のスーパーコンピュータや、近未来の量子コンピュータと比べ性能や仕組みがどう異なっているかは未知数であり、後付け設定次第では『マザーコンピュータは量子コンピュータでしたが、当時は量子コンピュータ以外の近未来コンピュータの語彙が錯綜しており、やむを得ず近未来に後付けにしました』もありうるかもしれない。
ロックマンシリーズにおける「ライト博士」こと「トーマス・ライト」のオマージュキャラ。技術的に対立しつつも、
ワイリーの高い手腕を認めている点も同じ。
特長的なアゴ髭や全体的な体型等、エグゼシリーズの登場人物には珍しくオマージュ元にかなり近い造形。
「既に肉体は亡くなっていて精神データのみの存在」という点はロックマンXシリーズのオマージュだろうか。
名前と名字を英訳するとどちらも「ライト」(Light・Right)になるというスタッフの遊び心が込められている。
なお、アニメ版では本家のワイリーの声優を担当していた青野氏が演じている。
最終更新:2023年09月12日 23:07