ゆっくりいじめ系2798 ゆっくり落ちぶれていってね

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ゆっくり落ちぶれていってね 「じじいいいいいいい!!!はやぐ、でいぶだぢに、ごはんをもっでぎでねぇえええええ!!!!」 「「はやきゅもっちぇこいいいい!!!!」」 6畳ほどの狭いボロアパートの部屋中央あたりで、元気なくごはんを要求する親れいむ1匹と赤れいむ2匹。 親れいむのおりぼんには優秀なゆっくりの証明である、金バッジがついていた。 金バッジをつけたゆっくりは人間社会のルールを理解し、人間と共存が可能と判断された優秀なゆっくりのみに与えられる証明であり、一般のゆっくりの憧れの的でもある。 金バッジを与えられたゆっくりは、人間の手によって最高のゆっくりプレイスと、あまあまや食事を保障される・・・ハズだったが、この親子ゆっくりたちは何故かボロアパートの一室で飢えに苦しんでいる。 何故金バッジを与えられた優秀なゆっくりがこのような状況になっているのか・・・その原因は1年前に遡る。 ~1年前~ この親子の飼い主は、昨年末彗星の如く芸能界に現れ、新曲でヒットを飛ばした大人気ロックバンド「YUGYAKU」に所属するボーカルだった。 年間のCD売り上げも歴史的な記録を達成し、波に乗りまくっていた。 都内で高級マンションに住み、近くの高級住宅街の一角にプライベートスタジオまで建てて、日々の音楽製作に勤しんでいた。 興味本位でゆっくりを飼いたくなった飼い主はゆっくりショップへ行き、そこで金バッジの血統書付であるれいむ親子を購入したのだ(500,000円もしたらしい) 成金がブランド物の腕時計や服を身につけて虚栄心を満たすように、金バッジ付のゆっくりを購入できる人は金持ちに限られる為、若くして音楽で成功し大金持ちになった飼い主の虚栄心を満たすには格好のペットだったのだ。 飼い主はれいむ親子に最高級のゆっくりフードと、ブランドチョコや、高級菓子屋の限定菓子などを毎日与え、れいむ親子を最高にゆっくりさせていた。 「おい、れいむ。今日のあまあまは駅前の高級チョコ専門店のチョコレートケーキだぞ。」 「ゆ~♪おちびちゃんたち、おにいさんがれいむたちにけーきをかってきてくれたから、いっしょにむーしゃむーしゃしあわせー♪しようね♪」 「「ゆっきゅりりきゃいしちゃよ!むーしゃむーしゃしゃーわしぇ~♪」」 「ゆっくりさいこう~だよ~♪おにいさんまいにちありがとう~♪」 「「ありがちょ~♪」」 またある時は、飼い主が音楽製作をするときに、れいむ親子も真似て、おうたの練習をしてゆっくりしたりした。 「ゆ♪ゆ♪おちびちゃんたち、きょうはとってもはれてきもちいいから、おうたをうたってゆっくりしようね♪」 「「ゆわーい♪ゆっきゅりおうちゃをうちゃうよ♪」」 「「「ゆ~ゆ~ゆゆゆ~ゆっゆっ~♪」」」 最高の食事とお菓子、そして最高にゆっくりできるおうたを毎日歌える日々を、れいむ親子は満喫していた。 しかし、そんな生活は突如終わりを告げる事件が起こった。 ある日、飼い主のバンド「YUGYAKU」が所属するレコード会社の超大物プロデューサーが、次回新曲の打ち合わせをする為、飼い主が建てたプライベートスタジオにやって来たのだが、ここでマズイことが起きた。 超大物プロデューサーがプライベートスタジオに到着したとき、「YUGYAKU」のメンバーはまだダレもスタジオにいなかったのだ。 打ち合わせの予定はAM10:00開始だったのだが、超大物プロデューサーは予定の10分前に到着するように余裕をもってやってきたのだった。 しかし、待てど暮らせど、10:00を過ぎても「YUGYAKU」のメンバーが一人も現れず、何かあったのかと思い、彼は「YUGYAKU」のメンバーに連絡をとった。 「もしもし、私だが、時間を過ぎたのにまだダレもスタジオにいないがどういうことだ?何かあったのか?」 「あ~、スンマセン、ちょと寝坊しちゃいまして、今そこに向かってます。」 「う~む、寝坊とな、時間はキッチリ守ってもらわねば困るぞ!私は次の予定も分刻みではいってるんだ!キミ達の都合で遅れるわけにはいかないんだぞ!」 「はい、スンマセン、今いくんで、スンマセン」 結局メンバーが全員揃い、打ち合わせが行われたのは予定より1時間遅れになり、次の予定まで時間がなかった超大物プロデューサーは怒りをメンバーにぶつけていた。 「キミたち、少し売れたからって天狗になってるんじゃないかね!?確かにキミらは今勢いあるバンドかもしれんが、だからといってこの私を待たせるなんて10年はやいぞ!」 その後メンバーを怒鳴り続ける重い空気の中に、飼い主が連れてきたれいむ親子が入ってきた。 「ゆ!じじい!うるさいよ!れいむたちがとなりのおへやでおうたのれんしゅうをしてるのに、じじいがおおごえでどなるから、れんしゅうできないでしょ!」 「な、なんだ!こいつらは!」 「す、すいません、俺のペットたちです。お、おい!れいむ!お前ら向こういってろ!」 「「おにいしゃんをいじめる、くしょじじいはどっかきえちぇね!」」 「な!!!!!なんだと!!!!!!!!!!!」 ただでさえ、格下のバンド連中に予定を狂わされてイライラしていたところに、れいむ親子のKY抗議で、場の空気の緊張はMAXになり、遂にブチぎれし、メンバーに言い放った。 「貴様ら!どこまで私を侮辱するか!遅刻して予定を狂わせ、よりによってゆっくりに罵倒までさせるとは!」 「す、すんませn」 「もういい!貴様らのプロデュースはもうやめた!私は降りる!貴様らの音楽活動は今日を持って終了だ!」 「うるさいっていっでるでしょおおおおおお!!!!!くそじじいいいいいいい!!!!!!!」 「れいむ!やめろおおおおおおおおおお!!!!」 「不愉快だ!!!!!!!!!!帰る!!!!!!!!もう会う事はないだろう!!!!!!」 超大物プロデューサーを怒らせた「YUGYAKU」のメンバーたちは遂に彼から見放され、超大物プロデューサーを怒らせた噂は芸能界中に広まり、完全に干されてしまった。 メガヒットを飛ばした「YUGYAKU」といえど、芸能界ではまだまだ新人レベルだったのだ・・・ 1年後、芸能界から追放されたメンバーは全員故郷へ戻り、バンドを解散し、一般人としての生活へ戻っていった。 しかし、高卒で職歴も無くいきなりバンドで芸能界デビューしただけで、音楽以外の取り柄も学も知識も無いメンバーたちは全員、現在の世界大不況の煽りもあって就職できなかった。 そして、れいむ親子の飼い主は当然、無職に陥った現在、マンションもスタジオも手放し、自給650円の飲食バイトでギリギリのワーキングプアになってしまい、高級ゆっくりフードもお菓子も買う余裕などなくなり、れいむ親子たちの食事はクズ野菜、ひどいときは残飯か魚の骨になってしまった。 しかし、以前は人間すら羨む様な最高の生活を満喫していたれいむ親子にとって、こんなまずい食事は我慢できないし、お菓子が食べられない生活など言語道断であった。 「ゆ!!!!!!!おにいざあああん!!!れいむたちにこんなゴミをたべさせるなんてなにかんがえてるの!!ばかなの!?しぬのおおおおおおおおおおお!?」 「れいむ、もうオレはお金が無いんだ、お前らの食事を確保するのも苦しいんだよ。」 「ばきゃなこちょいわにゃいでね!しゃっしゃとれいみゅたちに、おいしいごはんと、あまあまをもっちぇきちぇね!」 「なぁチビ、もうオレ自身だけで精一杯なんだよ、わかってくれよ。」 「もっちぇこいっでいっでるでちょおおおおおお!!!!!れいみゅたちに、いじわりゅすりゅじじぃはゆっきゅちちねぇ!!!!」 「おちびちゃんたちのいうとおりだよ!むのうなじじいはかいぬしなんだから、れいむたちのごはんやあまあまをゆうせんしてもってくるぎむがあるでしょおお!!!」 「しょんにゃこちょもわきゃらにゃいなんて、さいていにゃにんげんだにぇ!」 「たおれりゅまではたらいちぇ、れいみゅたちをゆっくちしゃしぇろおおおおおおお!」 容赦ない罵倒と食事を要求するれいむ親子に対し、俯きながらブツブツと独り言をはじめる飼い主。 罵倒が開始から10分、何百回もの「無能!じじい!しね!」を言われ続けた飼い主の中で何かが「プツン」と音を立てて切れた。 「テメェらあああああああああああああ!!!!!!オレが気にいらねぇなら、捨ててやらぁあああああああああああああ!どこへなりと失せやがれええええええええええええ!」 「ゆぎゃああああああああああああああああ!!!!!!」 「おきゃーーーーーーーーしゃーーーーん!」 「おきゃーさんににゃにしゅるのおおおおおおおおおおお!!!」 親れいむを思いっきり殴り飛ばし、赤れいむ2匹を地面に叩きつけ、何度も暴行し、金バッジを取り上げ、遂に家かられいむ親子を放り出した。 「ゆべぇ!!!!」 「ゆぴぃ!」 「いちゃいよおおおお!」 「ゆ!じじい!はやくげんかんあけてれいむたちをなかにいれてね!おそとはさむくてゆっくりできないよ!」 季節は冬、身を切るような寒空の下に放り出されたれいむ親子は必死に家に入ろうと叫ぶ。 しかし玄関は遂に開くことがなく、れいむたちは完全に捨てられた。 それからのれいむ親子は悲惨だった。 家に居たときは、マズイ食事だったとは言え、食べられる野菜クズや魚の骨、そして暖かい部屋があったのだが、今は食べるモノも、暖かい部屋も無い寒風吹きすさぶ真冬の外なのだ。 ボロボロになりながらも、ゴミを漁る毎日で、人間に追われたりもした。 またあるときは、スーパーの買い物客のレジ袋を狙って人間に飛び掛ったこともあった。 「おい、バイト君、最近ウチのスーパーの買い物客のレジ袋を狙って、ゆっくりが襲ってくるらしいから、入り口で見張ってろ。」 「あ、はい、わかりました。」 7歳も年下の今年新卒でやってきた正社員チーフに命令され、入り口へ向かう元「YUGYAKU」のボーカル、元れいむ親子の飼い主が店の入り口で見たのは、まさに今買い物を終えた主婦に襲いかかり、レジ袋を口に加えてひっぱっているれいむの姿だった。 しかし、人間から見ればゆっくりなど皆同じに見える。 自分が昔飼っていたれいむとは気づかず、元飼い主はれいむ親子をまとめて叩き潰して殺した。 れいむは殺される直前、視界の端に飼い主の顔を見たような気がしたが、次の瞬間激痛と主に意識は闇の中へと消えた。 ------------------------------------- あとがき 初SS 最近は、れいむを幸せから不幸のどん底に落とすのがたのしいw [[このSSに感想をつける>感想フォーム]]

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